呉工業高等学校は、ものづくりの街として知られる広島県呉市にキャンパスを構え、地域の産業を支える多くの技術者を育ててきた歴史と伝統のある専門高校です。1939年の創立以来、常に時代のニーズに応えながら、工業に関する専門的な知識と技術を学ぶための最適な環境を提供してきました。これから紹介する呉工業高等学校が、あなたの夢を叶えるための素晴らしい舞台となるかもしれません。
呉工業高等学校の基本情報
呉工業高等学校の偏差値・難易度・併願校
呉工業高等学校に設置されている学科・コース
機械科 どんなことを学ぶ場所か：旋盤や溶接、鋳造といった「ものづくり」の基本から、コンピュータを使った設計や製作（CAD/CAM）まで、機械に関する幅広い知識と技術を学びます。 どんな生徒におすすめか：機械の仕組みに興味がある人や、自分の手で何かを作り出すのが好きな人、将来エンジニアとして活躍したい人におすすめです。
材料工学科 どんなことを学ぶ場所か：金属やセラミックス、プラスチックといった様々な「材料」の性質を理解し、新しい素材の開発や加工技術について学びます。 どんな生徒におすすめか：物質の変化や化学に興味がある人、未来の製品開発に欠かせない新素材の研究に関わってみたい人に向いています。
電気科 どんなことを学ぶ場所か：私たちの生活に不可欠な電気エネルギーについて、発電・送電の仕組みから、電気工事、コンピュータ制御まで幅広く学習します。 どんな生徒におすすめか：電気回路やプログラミングに興味がある人、ロボット製作やエネルギー問題に関心がある人におすすめです。
電子機械科 どんなことを学ぶ場所か：機械工学（メカニクス）と電子工学（エレクトロニクス）を融合させた「メカトロニクス」技術を学びます。ロボットやNC工作機械など、電子制御で動く機械の設計・製作・メンテナンス技術を習得します。 どんな生徒におすすめか：機械も電子工作も両方好きだという人、最先端の自動化技術やロボット開発に携わりたい人にぴったりです。
呉工業高等学校の特色・校風
校風・雰囲気 キーワード：「質実剛健」「技術者育成」「地域貢献」 生徒たちは、専門分野の学習に真剣に取り組む真面目な生徒が多いようです。工業高校という特性上、男子生徒の比率が高いですが、女子生徒も各学科で活躍しています。
宿題・課題 専門教科では、レポートや製図などの課題が出されることがあり、量は少なくないようです。特に資格取得前やコンテスト前は、自主的な学習に多くの時間を費やす生徒もいます。
校則 校則は、社会に出て通用する人材を育成するという観点から、頭髪や服装については一定の厳しさがあるという声が見られます。 スマートフォンの校内での使用については、ルールが定められているようです。アルバイトは、特別な事情がある場合に許可制となっていることが多いようです。
制服 男子は伝統的な黒の詰襟学生服、女子は紺色のブレザーにキュロットスカートです。 機能性を重視したデザインで、特に女子のキュロットは動きやすいと評判のようです。
土曜授業 基本的に土曜授業はありませんが、資格取得のための補習や部活動の練習、学校行事などが行われることがあります。
呉工業高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 特にハンドボール部は、インターハイに出場するなど、県内でも強豪として知られています。 サッカー部や野球部、弓道部なども県大会で活躍しており、活気があります。
文化部 吹奏楽部や美術部、放送部など、文化的な活動も盛んです。 美術部はコンクールで高い評価を受けるなど、実績を残しています。
工業系クラブ 機械研究部や電気研究部、電子機械研究部といった工業系のクラブは、呉工業の大きな特色です。 「高校生ものづくりコンテスト」や「ジャパンマイコンカーラリー」「高校生ロボット競技大会」など、全国レベルの大会に毎年出場し、優秀な成績を収めています。 これらのクラブ活動を通して、授業で学んだ知識をさらに深め、実践的な技術を磨くことができます。
イベント
呉工祭（文化祭） 毎年秋に開催される文化祭は「呉工祭」と呼ばれ、各学科やクラス、文化部が日頃の学習や活動の成果を発表する最大のイベントです。 専門知識を活かした展示や体験コーナー（ミニチュア製作、ロボット操作など）は工業高校ならではで、毎年多くの来場者で賑わいます。
体育大会 初夏に行われる体育大会は、学科対抗の競技などもあり、大変盛り上がります。 クラスTシャツを作成するなど、生徒たちが一体となって楽しむイベントです。
修学旅行 2年生の秋に実施され、近年では南九州などへ訪れているようです。 友人との絆を深め、高校生活の忘れられない思い出となります。
その他 クラスマッチ（球技大会）やマラソン大会、芸術鑑賞会など、年間を通して様々な行事が計画されています。 また、2年生のインターンシップ（就業体験）は、実際の職場で働く経験を通して、将来の進路を考える上で非常に重要な行事となっています。
呉工業高等学校の進学実績
就職 就職希望者の内定率は非常に高く、例年ほぼ100%を達成しています。 主な就職先は、マツダ、ジャパンマリンユナイテッド、JFEスチール、中国電力といった地元の優良企業や大手製造業が中心です。 公務員（技術職）やJR西日本など、安定した職業に就く卒業生も多数います。
大学・専門学校への進学 進学を選ぶ生徒も多く、卒業生全体の約2〜3割が進学の道を選んでいます。 主な進学先としては、工業高校からの特別推薦枠などを活用し、広島工業大学、近畿大学、福山大学といった工業系の学部を持つ大学へ進学するケースが多いです。 その他、広島県立技術短期大学校（ポリテクカレッジ）や各種専門学校で、さらに高度な技術・技能を学ぶ生徒もいます。
進路サポート 3年間を見通した計画的な進路指導が行われており、特に就職活動においては、企業説明会や面接指導など、手厚いサポート体制が整っています。 資格取得を強力にバックアップしており、在学中に多くの生徒が国家資格や各種検定に合格しています。 これが、高い就職実績に繋がっています。
呉工業高等学校の特長・アピールポイント
圧倒的な就職実績 地元・呉市をはじめ、県内外の優良企業への高い就職率を誇ります。学校と企業との長年にわたる信頼関係が、生徒の希望進路実現を力強く後押ししています。
充実した資格取得サポート 第二種電気工事士（国家資格）をはじめ、危険物取扱者、技能士（旋盤、鋳造など）、各種技術検定など、将来に直結する多くの資格取得を学校全体で支援しています。
全国レベルで活躍する工業系クラブ ロボット競技大会やものづくりコンテスト、マイコンカーラリーなどで全国大会に常連出場するクラブがあり、授業外でも実践的なスキルを磨くことができます。
実践的な「課題研究」 3年生になると、各学科で「課題研究」という授業があります。 生徒がグループごとにテーマを設定し、1年間かけて製品開発や研究に取り組む、学びの集大成となる活動です。
地域と連携したインターンシップ 2年生全員が参加するインターンシップ（就業体験）では、実際の企業で働くことを経験できます。 自分の適性や将来の目標を具体的に考える貴重な機会となっています。
工業の基礎から学べるカリキュラム 1年生では工業に関する基礎科目を共通で学び、自分の興味や適性を見極めた上で、2年生から専門学科を選択するシステムです。 これにより、入学後にじっくりと自分の進む道を決めることができます。
卒業生の強固なネットワーク 長い歴史の中で、産業界の様々な分野に多くの卒業生を輩出しています。社会に出てからも、先輩たちが築いてきた信頼やネットワークが大きな力となることがあります。
呉工業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「就職に非常に強い」という声が圧倒的に多いです。先生方のサポートが手厚く、大手企業や地元優良企業への就職実績が魅力と感じているようです。 「専門的な知識や資格が身につく」点も高く評価されています。将来の仕事に直結するスキルを高校時代に学べることに満足している生徒が多いようです。 「ものづくりが好きな人には最高の環境」という意見も多く、充実した実習設備や、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境が好評です。 部活動、特に工業系のクラブが全国レベルで活躍しており、目標を持って打ち込める点も魅力の一つです。
気になる点 「校舎や施設が少し古い」という意見が見られます。歴史のある学校のため、一部の設備に古さを感じる部分があるようです。 「坂の上にあるので通学が大変」という声は、多くの生徒から聞かれます。特に自転車通学の場合、最後の坂道が厳しいと感じるようです。 校則について、「頭髪や服装の指導が厳しい」と感じる生徒もいるようです。社会人としての規律を学ぶ一環と捉えるか、厳しすぎると感じるかで評価が分かれる点です。 専門高校のため、大学進学、特に普通科目が中心となる大学への進学を目指す場合は、個人の努力がより一層必要になるという意見もあります。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス JR呉線「安芸阿賀駅」から徒歩で約25〜30分です。 駅からは坂道が続くため、バスを利用する生徒も多いです。
バスでのアクセス 広電バス「中畑」バス停または「原」バス停から徒歩で約9分です。 呉駅や広駅方面からバス路線が複数あります。
通学エリア 呉市内の生徒が最も多いですが、近隣の東広島市、江田島市、広島市安芸区など、広い範囲から生徒が通学しています。JR呉線やバスを利用して通う生徒が中心です。
呉工業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
