広島県東広島市の豊かな自然に囲まれた場所に、広島県立賀茂北高等学校はあります。大正3年に創設された「私立乃美学舎」を前身とし、110年以上の歴史と伝統を誇る学校です。そんな賀茂北高等学校は、「小さな学校 大きな夢 ~果敢に挑戦~」をキャッチフレーズに掲げ、生徒一人ひとりの個性を大切にした温かい教育を実践しています。

少人数制のクラス編成を活かし、生徒と先生の距離が近いのが賀茂北高等学校の大きな魅力です。 授業では、個々の理解度に合わせたきめ細やかな指導が行われ、基礎学力の定着から大学進学まで、幅広い進路希望に対応できるカリキュラムが組まれています。 また、地域社会との連携を重視したユニークな探究活動や、国際交流にも力を入れているのも特徴です。

この記事では、そんな賀茂北高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績などを詳しく解説していきます。中学生や保護者の皆さんが気になるポイントを網羅していますので、ぜひ志望校選びの参考にしてください。

賀茂北高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 広島県立賀茂北高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒739-2311 広島県東広島市豊栄町乃美632番地
代表電話番号 082-432-2224
公式サイト https://www.kamokita-h.hiroshima-c.ed.jp/

賀茂北高等学校の偏差値・難易度・併願校

賀茂北高等学校の偏差値は、普通科で38程度とされています。 広島県内の公立高校の中では比較的入学しやすいレベルに位置づけられており、基礎学力をしっかりと身につけていれば、合格を目指すことが可能です。

同じくらいの偏差値の高校としては、県内の他の普通科高校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安については、具体的な点数は公表されていませんが、日々の授業に真面目に取り組み、定期テストで安定した成績を収めておくことが大切です。賀茂北高等学校は、学力だけでなく、中学校での活動や意欲も評価される傾向があるため、面接などで自分の長所や高校で頑張りたいことをしっかりアピールできるように準備しておきましょう。

広島県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、賀茂北高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。近隣の私立高校などが主な併願先として考えられます。

賀茂北高等学校に設置されている学科・コース

賀茂北高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。

  • 普通科: 大学進学から就職まで、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応できるカリキュラムが特徴です。 少人数制のメリットを活かし、中学校までの学び直しから大学受験対策まで、個々のレベルに合わせた丁寧な指導を受けることができます。 地域社会と連携した探究学習や国際交流プログラムも充実しており、幅広い知識と経験を身につけたい生徒におすすめです。

賀茂北高等学校の特色・校風

賀茂北高等学校は、「アットホーム」「地域密着」「グローバル」といったキーワードで表現できる校風です。生徒数が少ないため、生徒同士はもちろん、先生との距離も近く、温かい雰囲気の中で学校生活を送ることができます。

  • 宿題の量: 宿題の量は標準的という声が多いようです。個々の進路や学習状況に合わせて課題が出されることもあります。

  • 校則: 校則は比較的緩やかで、生徒の自主性を尊重する傾向があります。 スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用には一定のルールが設けられています。服装に関する規定も、常識の範囲内であれば厳しく指導されることは少ないようです。

  • 生徒たちの雰囲気: 生徒たちは穏やかで真面目な生徒が多いと言われています。少人数なので学年を超えた交流も活発で、和気あいあいとした雰囲気です。

  • アルバイト: アルバイトは原則として許可されていませんが、家庭の事情など特別な理由がある場合は学校に相談することで許可される場合があります。

  • 制服の評判: 制服は、数年前に変更された比較的新しいデザインで、生徒からの評判は良いようです。 女子はスラックスを選択することも可能で、ネクタイやリボンも2種類から自由に選べます。

  • 土曜授業: 現在、土曜授業は基本的に実施されていません。

賀茂北高等学校の部活動・イベント

部活動

賀茂北高等学校では、生徒一人ひとりが輝けるよう、多彩な部活動が用意されています。運動部、文化部ともに、初心者でも気軽に参加できるアットホームな雰囲気が魅力です。

  • 備後神楽部: 県内でも珍しい備後神楽部は、地域の伝統文化を継承する活動に力を入れています。 地域のお祭りやイベントで神楽を披露し、高い評価を得ています。

  • 科学研究部: 広島大学総合博物館と連携し、国の特別天然記念物であるオオサンショウウオの保護・研究活動を行っているユニークな部活です。 野外調査に参加するなど、本格的な活動を体験できます。

  • その他の部活動: この他にも、バレーボール部、ソフトテニス部、陸上競技部、サッカー・フットサル部、硬式野球部などの運動部や、吹奏楽部、美術部、日本文化部、写真部などの文化部が活動しています。 ボランティア部も活発で、地域のイベントに積極的に参加しています。

イベント

賀茂北高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が数多く開催され、学校生活を彩ります。

  • 体育大会: 連携型中高一貫教育を行っている豊栄中学校と合同で開催される体育大会は、大きな盛り上がりを見せます。 中学生と高校生が一体となって競技や応援に熱中し、学年を超えた絆を深めます。

  • 学園祭: 文化祭にあたる学園祭では、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表、ステージパフォーマンスを披露します。地域住民も訪れ、学校全体が活気に包まれます。

  • 修学旅行: 2年次に実施される修学旅行は、海外へ行くのが賀茂北高校の伝統です。近年では台湾を訪れ、現地の学校との交流などを通じて異文化理解を深めています。

賀茂北高等学校の進学実績

賀茂北高等学校は、少人数教育の強みを活かした手厚い進路指導で、生徒一人ひとりの夢の実現をサポートしています。大学進学から専門学校、就職まで、多様な進路に対応しているのが特徴です。

  • 国公立大学・難関私立大学: 近年の進学実績を見ると、広島大学や県立広島大学などの地元の国公立大学や、有名私立大学への合格者も出ています。

  • その他: 広島国際大学や京都産業大学など、様々な私立大学や短期大学、そして看護・医療系、美容系、調理系などの専門学校へ進学する生徒も多くいます。 また、地元企業への就職実績も豊富です。

  • 進学サポート: 進学希望者に対しては、放課後や長期休暇中に「稲葉塾」と呼ばれる進学補習が行われます。 大学生や地域の方々が学習をサポートしてくれる手厚い体制が整っています。 また、株式会社サタケの支援による学習支援プログラム「教育コンバージョン」も導入されており、学力向上を力強くバックアップしています。

賀茂北高等学校の特長・アピールポイント

賀茂北高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • きめ細やかな少人数教育: 1学年20〜40人という少人数制だからこそ実現できる、一人ひとりに寄り添った丁寧な指導が最大の特長です。

  • 地域と連携した探究活動: 地元の企業や自治体と協力し、地域課題の解決に取り組む「総合的な探究の時間」が充実しています。 商品開発などを通じて、実践的な学びを深めることができます。

  • ユニークな部活動: 全国的にも珍しい「備後神楽部」や、広島大学と連携してオオサンショウウオの研究を行う「科学研究部」など、賀茂北高校ならではの特色ある部活動があります。

  • 活発な国際交流: イギリスの姉妹校との交流や、台湾への海外修学旅行など、グローバルな視野を育む機会が豊富に用意されています。

  • 充実した資格取得支援: 東広島市の支援を受け、美容(メイク)やドローン操作、英検など、将来に役立つ資格取得のための講座が開講されています。

  • 温かい人間関係: 生徒数が少ないため、学年やクラスの垣根を越えて生徒同士の仲が良く、先生との距離も近いアットホームな環境です。

  • キッチンカーが来るランチタイム: 昼休みには、中庭に日替わりでキッチンカーがやってきます。 ラーメンやパン、お弁当など、多彩なメニューを楽しむことができ、生徒たちに大人気です。

賀茂北高等学校の口コミ・評判のまとめ

賀茂北高等学校に関する口コミをまとめると、以下のような声が見られます。

  • 良い点:

    • 「先生方がとてもフレンドリーで、親身に進路相談に乗ってくれる」

    • 「少人数なので、生徒一人ひとりに目が行き届いていて安心できる」

    • 「自然に囲まれたのどかな環境で、落ち着いて勉強に集中できる」

    • 「校舎が公立高校とは思えないほど綺麗でおしゃれ」

    • 「地域の人たちとの交流が多く、温かい雰囲気がある」

    • 「いじめが少なく、みんな仲が良い」

  • 気になる点:

    • 「交通の便があまり良くなく、バスの本数が少ない」

    • 「近くにコンビニやお店がないのが少し不便」

    • 「部活動の種類がもっと増えると嬉しい」

    • 「生徒数が少ないため、行事の規模が小さいと感じることがある」

アクセス・通学

賀茂北高等学校へのアクセスは、バスの利用が中心となります。

  • 最寄りバス停: 芸陽バス「賀茂北高校入口」バス停から徒歩約5分です。

  • 主なアクセス方法:

    • JR山陽本線「西条駅」から芸陽バス豊栄行きに乗車し約45分。

    • JR山陽本線「西高屋駅」を経由するバスの場合は約60分かかります。

  • 通学エリア: 地元の東広島市豊栄町や福富町出身の生徒が約半数を占めますが、東広島市の中心部や、遠くは広島市から通学している生徒もいます。

賀茂北高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

賀茂北高等学校は、豊かな自然の中で、自分のペースでじっくりと学びたいと考えている生徒にぴったりの学校です。少人数ならではの温かい人間関係の中で、先生や仲間と深く関わりながら、充実した3年間を送りたい人には特におすすめします。また、地域の伝統文化や自然環境に興味がある人、国際交流に挑戦してみたい人にとっても、他にはない貴重な経験ができるでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎的な内容をしっかりと固めることが大切です。特に、英語と数学は積み重ねが重要なので、毎日コツコツと復習する習慣をつけましょう。賀茂北高等学校は面接も重視される傾向があるため、なぜこの学校で学びたいのか、高校生活でどんなことに挑戦したいのかを、自分の言葉で具体的に話せるように準備しておくことが合格への鍵となります。学校説明会やオープンスクールに積極的に参加して、賀茂北高等学校の雰囲気を肌で感じてみてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。