千葉県立長生高等学校は、130年以上の豊かな歴史を誇る、県内でも有数の伝統的な進学校です。ただ歴史が長いだけでなく、文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」や、千葉県教育委員会から「進学指導重点校」に指定されるなど、常に未来を見据えた先進的な教育を実践しているのが大きな魅力です。

この学校には「三兎を追う長高」というユニークなスローガンがあります。普通は「二兎を追う者は一兎をも得ず」と言いますが、長生高等学校では勉強、部活動、そして学校行事という三つの兎を全力で追いかけることが奨励されています。これは、高い目標を持ち、時間管理をしながら多方面で活躍できる、意欲的な生徒を育てるという学校の強い意志の表れです。

この記事では、そんな魅力あふれる長生高校での高校生活が具体的にイメージできるよう、偏差値や進学実績といったデータから、在校生のリアルな声まで、詳しく解説していきます。

長生高等学校の基本情報

まずは、長生高等学校の基本的な情報を確認しましょう。学校選びの第一歩として、所在地や連絡先は正確に把握しておくことが大切です。

項目 内容
正式名称 千葉県立長生高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒297-0029 千葉県茂原市高師286
代表電話番号 0475-22-3378
公式サイトURL https://cms2.chiba-c.ed.jp/chosei-h/

長生高等学校の偏差値・難易度・併願校

長生高等学校への合格を目指す上で、最も気になるのが偏差値や難易度でしょう。ここでは、具体的な数値だけでなく、合格に必要な内申点の目安や、どのような私立高校が併願校として選ばれているのかを詳しく解説します。

学科・コースごとの偏差値

長生高等学校の偏差値は、千葉県内の公立高校の中でもトップクラスに位置しています。

  • 理数科:

  • 普通科:

この偏差値は、薬園台高校(普通科)や木更津高校(理数科)といった県内の他の難関校と同等のレベルであり、合格には高い学力が求められることが分かります。

合格の目安となる学力と内申点

偏差値だけでは、具体的な目標設定が難しいかもしれません。そこで、入試本番で目指すべき点数や、中学時代の成績(内申点)の目安を見ていきましょう。

  • 合格に必要な内申点の目安:3年間の合計で「118〜122点」程度(135点満点)がひとつの目安とされています。これは、9教科の平均評定が5段階評価で「4.4〜4.5」程度必要になる計算です。つまり、中学1年生の時から、ほぼ全ての教科で高い成績を維持し続ける、日々の地道な努力が非常に重要になります。実際の合格者の内申点は94点から135点まで幅がありますが、安定して合格を目指すなら平均以上の内申点を確保しておきたいところです。

  • 入試本番で目指すべき点数:5教科500点満点の学力検査では、「375点以上」が目標となります。これは、1教科あたり平均75点という高い得点率が求められることを意味します。苦手科目を作らず、全ての教科でバランス良く得点できる総合力が合格の鍵を握ります。

2024年度からの「くくり募集」について

長生高等学校では、2024年度の入試から普通科と理数科を分けるのではなく、一括で募集する「くくり募集」という方式が採用されています。これは、受験生にとって大きな変更点です。入学時点ではコースが分かれておらず、1年生の時の成績や希望に応じて、2年生から普通科(240名)と理数科(40名)に分かれます。

この変更が意味することは二つあります。一つは、受験時には普通科・理数科の区別なく、一つの大きな枠で合否が決まるため、より競争が激しくなる可能性があることです。もう一つは、入学後、特にレベルの高い理数科への進学を希望する場合、1年生の学習内容をしっかりと身につけ、優秀な成績を収めることが不可欠になるという点です。高校入学がゴールではなく、そこから新たな競争が始まるという意識を持つことが大切です。

主な併願校

千葉県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、長生高校を受験する生徒の多くは、滑り止めとして私立高校を併願します。主な併願先としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 市原中央高等学校

  • 志学館高等部

  • 八千代松陰高等学校

  • 日本大学習志野高等学校

  • 千葉明徳高等学校

  • 拓殖大学紅陵高等学校

さらに高い学力を持つ受験生の中には、市川高等学校や昭和学院秀英高等学校といった、県内トップクラスの私立高校を併願するケースも見られます。

長生高等学校に設置されている学科・コース

長生高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望や興味関心に深く応えるための学科・コース編成が特徴です。前述の通り、入学時は「くくり募集」で全員が同じスタートラインに立ち、2年生から専門性の高いコースへと進んでいきます。

  • 普通科(2年生から240名)

    • どんなことを学ぶ場所か:1年次に全員が学ぶ幅広い基礎学力を土台に、2年次からは文系・理系それぞれの進路希望に合わせて、非常に多彩な選択科目が用意されています。これにより、国公立大学の入試から難関私立大学の多様な学部まで、自分の目標に最適化された時間割を組むことが可能です。

    • どんな生徒におすすめか:まだ将来の夢が具体的に決まっていないけれど、様々な分野を学びながら自分の可能性を探りたい生徒や、文系・社会科学系の学部に進みたいと考えている生徒に最適です。

  • 理数科(2年生から40名)

    • どんなことを学ぶ場所か:数学と理科に対する強い探究心と高い能力を持つ生徒のために設置された、選抜制の専門コースです。3年間を通じて数学・理科の授業時間数が多く、より高度で専門的な内容を学びます。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業の中核を担うコースであり、「スーパーサイエンス理数」や「スーパーサイエンスコミュニケーション」といった学校独自の科目が設定されているのが大きな特長です。

    • どんな生徒におすすめか:将来、研究者や技術者、医師などを目指しており、最難関の理系・医歯薬系の大学・学部への進学を強く希望する生徒におすすめです。高校レベルを超える探究活動に挑戦したいという意欲的な生徒にとって、最高の環境が用意されています。

長生高等学校の特色・校風

高校選びでは、偏差値や進学実績だけでなく、学校が持つ独自の雰囲気や文化、つまり「校風」が自分に合うかどうかが非常に重要です。ここでは、口コミや評判を基に、長生高校のリアルな日常に迫ります。

キーワードで表す校風は、「文武両道」「自主自律」「進学校」「伝統と革新」といった言葉が当てはまるでしょう。

  • 宿題の量:多くの口コミで「多い」または「課題が多い」という声が見られます。これは、高い進学実績を維持するための進学校ならではの特徴と言えます。特に、日々の予習・復習に加えて、長期休暇中にも相当量の課題が出されることがあるようです。楽な高校生活をイメージしていると、入学後にギャップを感じるかもしれません。

  • 校則(スマホ、服装など):全体的に「厳しくない」「生徒の自主性を重んじている」という評価が多いです。

    • スマートフォンの使用:授業中の使用は禁止ですが、昼休みや放課後の使用は許可されているようです。

    • 服装:制服の着こなしについては、頭髪の染色やパーマ、華美な装飾品などは禁止されていますが、日常的な指導はそれほど厳しくないという声があります。「長生高校生徒として品位を保ち」という言葉があり、ルールで縛るのではなく、生徒一人ひとりの自覚に委ねられている部分が大きいようです。

    • アルバイト:校則では「原則として行わない」と定められています。家庭の事情などで必要な場合は、学校の許可を得る必要があるようです。学業への専念が第一という学校の方針がうかがえます。

  • 生徒たちの雰囲気:「真面目」「落ち着いている」「大学進学への意識が高い」という意見が大多数です。周りの生徒も勉強熱心であるため、自然と学習意欲が高まる環境です。一方で、「勉強したい人以外には向かないかもしれない」という声もあり、高い学習意欲を持つことが学校生活を楽しむための鍵となりそうです。

  • 制服の評判:伝統的なデザインで、一目で「長高生」と分かるのが特徴です。男子は開校以来変わらない黒の詰襟(学ラン)、女子はボレロスタイルのブレザーです。口コミでは「少し時代遅れかも」という意見もありますが、その伝統的なスタイルに愛着や誇りを持っている生徒も多いようです。

  • 土曜授業:定期的に土曜授業が実施されることがあります。時には保護者や中学生向けに授業公開が行われることもあり、学校の教育活動に力を入れている様子がうかがえます。

  • 授業スタイル:月曜日から金曜日まで、1日45分授業が7限まであります。タイトなスケジュールですが、その分、放課後の部活動の時間を確保することにも繋がっています。

これらの情報を総合すると、長生高校の校風は「自由と責任」という言葉で表現できます。校則が緩やかであるという「自由」は、高い学業レベルを維持するために、生徒一人ひとりが自分を律するという「責任」の上に成り立っています。管理されなくても自ら学ぶ意欲のある生徒にとっては非常に過ごしやすい環境ですが、自由を履き違えてしまうと、厳しい学業についていけなくなる可能性も秘めています。この独特のバランスが、長生高校の校風を形作っている最大の要因と言えるでしょう。

長生高等学校の部活動・イベント

「三兎を追う」を掲げる長生高校では、勉強だけでなく部活動や学校行事も非常に盛んです。ここでは、充実した高校生活を彩る活動の数々を紹介します。

部活動

長生高校の部活動は、加入率が約90%と非常に高く、ほとんどの生徒が勉強と両立させながら熱心に活動しています。運動部14、文化部18と、選択肢が豊富なのも魅力です。

  • 全体の様子:運動部、文化部ともに活発で、関東大会や全国大会に出場する部もあります。文武両道を実践する校風のもと、生徒と先生が一体となって練習に励む雰囲気が特徴です。

  • 特に有名な部活動:

    • サイエンス部:SSH指定校の顔とも言える部活動です。数学・物理・化学・生物・地学の5つの班に分かれており、専門性が非常に高いのが特徴です。「科学の甲子園」全国大会への出場や、地域の小中学生向けの実験教室開催など、活動は多岐にわたります。

    • 放送部:全国大会出場の常連としても知られており、高い実績を誇ります。アナウンスや番組制作に興味がある生徒にとっては、非常に魅力的な環境です。

    • 書道部・写真部:これらの文化部も活発に活動しており、様々なコンクールで成果を上げています。

    • 剣道部・陸上競技部・ソフトテニス部:運動部の中でも特に盛んに活動している部として知られています。剣道部は関東大会への出場経験もあります。

イベント

生徒たちの手で作り上げる学校行事は、高校生活で最も思い出に残る時間の一つです。長生高校の主なイベントを紹介します。

  • 長高祭(ちょうこうさい):文化祭と体育祭を合わせた、学校最大の一大イベントです。クラスTシャツを揃え、クラスや部活動、有志団体が一体となって準備を進めます。近年は一般公開も再開され、地域住民や卒業生など2,000人近くが訪れるほどの盛り上がりを見せます。生徒たちのエネルギーが爆発するこのイベントは、クラスの団結力を高める絶好の機会です。

  • 修学旅行:例年、2年生の時に広島・関西方面へ行きます。平和学習として広島を訪れるだけでなく、京都では着物を着て街を散策したり、班別自主研修で大阪や奈良、USJを訪れたりと、学びと楽しみが詰まったプログラムになっています。

  • 球技大会:学年やクラス対抗で様々な球技を競うイベントです。長高祭と並んで非常に盛り上がる行事の一つで、友人との絆を深める貴重な時間となります。

  • 天夢塾(てんむじゅく):長生高校独自の非常にユニークなキャリア教育プログラムです。社会の様々な分野で活躍する卒業生(OB・OG)を講師として招き、在校生に向けて講演会や座談会を行います。医師や研究者、起業家など、多様な職業の先輩から直接話を聞くことで、生徒たちは自らの将来について深く考えるきっかけを得ることができます。

長生高等学校の進学実績

進学校である長生高等学校が、どのような大学に合格者を出しているのかは、受験生や保護者にとって最大の関心事の一つでしょう。ここでは最新の進学実績を基に、その傾向と、実績を支える学校のサポート体制について解説します。

最新の大学進学実績

長生高校は、国公立大学から難関私立大学まで、毎年安定して高い合格実績を誇ります。特に、地元の千葉大学への進学者が多いのが特徴です。

2024-2025年度 主な大学合格実績(現役・浪人含む延べ人数)

大学群 主な大学名と合格者数
国公立大学 東京大学・京都大学 1名、北海道大学 1名、東北大学、筑波大学 2名、千葉大学 21名、横浜国立大学 1名など、合計55名以上が合格。医学部医学科への合格者も輩出しています。
難関私立大学 早慶上理:早稲田大学 14名、慶應義塾大学 8名、上智大学 2名、東京理科大学 18名。 GMARCH:明治大学 34名、青山学院大学 14名、立教大学 21名、中央大学 24名、法政大学 49名、学習院大学 12名。
その他 日東駒専:日本大学 130名、東洋大学 62名など、多数の合格者を出しています。口コミによれば、学年で下位の成績であっても、このレベルの大学に進学できる可能性があるとされています。その他、専門学校への進学や就職を選ぶ生徒も少数ながらいます。

※上記の合格者数は、一人の生徒が複数の大学・学部に合格した場合も含む延べ人数です。

高い進学実績を支える取り組み

こうした輝かしい進学実績は、生徒自身の努力はもちろんのこと、学校の手厚いサポート体制によって支えられています。

  • 課外授業(補習・講習):早朝や放課後、さらには夏休みなどの長期休業中に、希望者向けの進学課外授業が豊富に実施されています。これらの授業は、大学入試に直結する応用力を養うためのもので、多くの生徒が活用しています。口コミでも「先生に頼めば放課後でも教えてくれる」といった声があり、教師陣の熱心なサポートぶりがうかがえます。

  • 少人数授業の実施:主要教科である英語、数学、国語において、クラスを半分に分けるなどの少人数授業が取り入れられています。これにより、生徒一人ひとりがきめ細かい指導を受けることができ、苦手分野の克服や得意分野の伸長に繋がっています。

  • 充実した進路指導:卒業生を招く「天夢塾」や、大学教授と語る会など、生徒が早期から自分のキャリアについて考える機会が豊富に設けられています。単に学力を伸ばすだけでなく、学ぶことの目的意識を高める取り組みが、高い進学実績の原動力となっています。

長生高等学校の特長・アピールポイント

数ある高校の中から長生高等学校が選ばれる理由は何でしょうか。他の高校にはない、この学校ならではの強みやユニークな取り組みを、5つのポイントに絞ってご紹介します。

  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)としての先進的理数教育

    文部科学省からSSHの指定を受ける長生高校では、未来の科学技術を担う人材の育成に力を入れています。理数科を中心に、大学や企業と連携した研究活動、最先端の科学に触れる特別講座など、高校の枠を超えた学びが展開されています。科学に強い興味を持つ生徒にとって、これ以上ない刺激的な環境です。

  • 独自の探究学習プログラム「長高メソッド」

    「総合的な探究の時間」において、学校独自のテキスト『長高メソッド』を用いた先進的な学習が行われています。これは、単に知識を詰め込むのではなく、課題設定、情報収集、分析、発表といった一連の探究プロセスを学ぶためのプログラムです。ここで培われる思考力や表現力は、大学での研究や社会に出てからも役立つ一生の財産となります。

  • 卒業生が後輩を導くキャリア教育「天夢塾」

    様々な業界で活躍する卒業生が母校に戻り、後輩たちのために講演や座談会を開く「天夢塾」は、長生高校が誇る伝統的なキャリア教育プログラムです。身近なロールモデルである先輩たちの生の声に触れることで、生徒たちは自分の将来を具体的に描き、学習へのモチベーションを一層高めることができます。

  • 高いレベルでの「文武両道」の実践

    約9割という高い部活動加入率を誇りながら、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出している事実は、長生高校が真の「文武両道」を実践している証です。限られた時間の中で勉強と部活動を両立させる経験を通じて、生徒たちは計画性や忍耐力といった、人間的な成長を遂げていきます。

  • 複数の指定事業が保証する高い教育の質

    長生高校はSSHだけでなく、千葉県教育委員会から「進学指導重点校」および「英語教育拠点校」にも指定されています。これは、理数教育、大学進学指導、英語教育という三つの柱において、県からその質の高さが認められていることを意味します。多角的な視点から教育の充実が図られており、生徒はバランスの取れた高いレベルの教育を受けることができます。

長生高等学校の口コミ・評判のまとめ

学校選びで後悔しないためには、良い面だけでなく、注意すべき点も知っておくことが大切です。ここでは、在校生や卒業生から寄せられた様々な口コミを、ポジティブな点と気になる点に分けて公平にご紹介します。

良い点

  • 高い進学実績と手厚いサポート

    「良い大学に入りたいならおすすめ」「先生方が手厚くサポートしてくれるので、塾に行かずとも受験勉強に入れる」といった声が多く、学校の進学指導に対する信頼の高さがうかがえます。特に、自習環境が整った図書室は生徒から高く評価されています。

  • 自主性を重んじる自由な校風

    「校則はそこまで厳しくない」「自分のしたいことに挑戦できる」など、生徒の自主性を尊重する校風を評価する声が多数あります。厳しい管理体制ではなく、生徒自身の良識を信じる姿勢が、自律した人間を育てているようです。

  • 文武両道で学校生活が充実

    「部活動が盛んで楽しい」「文化祭や体育祭などの行事が盛り上がり、クラスの団結力が強い」という意見も多く、勉強一辺倒ではない、充実した高校生活を送れることが魅力として挙げられています。

  • 真面目で意識の高い仲間

    「周りの生徒が真面目なので、自然と勉強する雰囲気になる」という声は、学習環境を重視する生徒にとって大きなメリットです。互いに切磋琢磨できる仲間との出会いは、高校3年間をより価値あるものにしてくれるでしょう。

気になる点

  • 課題が多く、勉強が大変

    最も多く聞かれる注意点が、「課題が多すぎる」「勉強についていくのが大変」という点です。一部では「自称進学校」と揶揄する声もあり、高い学習意欲がないと厳しいと感じる場面が多いかもしれません。入学を考えるなら、相応の覚悟が必要です。

  • 先生の進路指導が偏っているという意見

    「先生はGMARCH(特定の大学群)にとにかく入れたがる。進学実績が欲しいだけでは?」といった、進路指導の方針に疑問を呈する声も一部で見られます。生徒一人ひとりの希望よりも、学校全体の実績を優先していると感じる生徒もいるようです。

  • 一部の施設が古い

    体育館は数年前に改装されて綺麗になったと評価されていますが、「校舎が少し古い」と感じる生徒もいます。最新の設備が整った私立高校などと比較すると、見劣りする部分があるかもしれません。

  • 保守的な体質を指摘する声

    「古臭い考えの先生もいる」「生徒の声が無視されることがある」といった、学校の保守的な体質を批判する意見も少数ながら存在します。伝統を重んじる一方で、変化への対応が遅いと感じる場面もあるようです。

アクセス・通学

毎日通う場所だからこそ、通学のしやすさは重要なポイントです。長生高等学校へのアクセス方法と、どのエリアから通っている生徒が多いのかを解説します。

最寄り駅からのアクセス

  • 電車でのアクセス:最寄り駅はJR外房線の「茂原駅」です。茂原駅の東口から学校までは、徒歩で約11分から15分程度の距離です。

  • バスでのアクセス:茂原駅からバスを利用することも可能です。「長生高校前」というバス停が学校の目の前にあり、バスを降りてから徒歩1分で到着します。雨の日なども安心して通学できます。

通学エリア

長生高等学校は、学区制が柔軟になったことにより、非常に広い範囲から生徒が集まる地域の教育拠点となっています。

地元の茂原市や長生郡からの通学者が多いのはもちろんですが、南はいすみ市や勝浦市、鴨川市から、北は東金市、大網白里市、さらには千葉市から通学している生徒も少なくありません。特に近年は千葉市からの通学者が増加傾向にあり、多様な地域から意欲の高い生徒が集まっていることが分かります。

長生高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで長生高等学校の様々な魅力や特徴をお伝えしてきましたが、最後に進学アドバイザーとして、この学校を目指す皆さんへ応援メッセージを送ります。

長生高等学校は、「自由な環境で、自分の力を最大限に試したい」と考える、向上心あふれるあなたにぴったりの学校です。高いレベルの勉強と、本気で打ち込める部活動や行事、その両方を手に入れたいと願うなら、長生高校の「三兎を追う」環境は、あなたを大きく成長させてくれるでしょう。ただし、その自由は厳しい自己管理の上に成り立つものです。流されることなく、自ら目標を立てて努力し続けられる強い意志が求められます。

受験勉強においては、二つのことを特に意識してください。一つは「内申点を決して侮らないこと」です。長生高校の入試では、中学3年間の成績が非常に重視されます。3年生になってから慌てるのではなく、1年生の最初のテストから、授業態度、提出物、そのすべてに真剣に取り組みましょう。もう一つは、「全教科で高得点を狙う基礎力と応用力」です。入試本番では、平均75点以上という高い壁が待っています。苦手科目を作らず、過去問や模試を繰り返し解き、どんな問題にも対応できる確かな学力を身につけてください。

挑戦の先には、素晴らしい仲間と充実した3年間が待っています。自分の可能性を信じて、最後まで頑張り抜いてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。