福島県立相馬高等学校は、1898年(明治31年)に福島県第四尋常中学校として創立された、120年以上の歴史と伝統を誇る県内屈指の進学校です。これまでに2万人以上の卒業生を社会に送り出してきました。校訓である「至誠」の精神のもと、何事にもまごころを尽くして取り組む人間性を育むことを教育目標としています。

相馬市という歴史と文化が息づく落ち着いた環境の中で、生徒たちは日々の学習や部活動に励んでいます。普通科と理数科が設置されており、特に理数科は探究活動や研究活動を取り入れた特色ある教育で知られています。この記事では、そんな魅力あふれる相馬高等学校について、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。

伝統を重んじながらも、常に未来を見据えた教育を実践する福島県立相馬高等学校。この記事を通して、その魅力が少しでも多くの皆さんに伝われば幸いです。さあ、一緒に相馬高校の扉を開いてみましょう。

福島県立相馬高等学校の基本情報

以下に相馬高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 福島県立相馬高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒976-0042 福島県相馬市中村字大手先57-1
代表電話番号 0244-36-1331
公式サイトURL https://soma-h.fcs.ed.jp/

福島県立相馬高等学校の偏差値・難易度・併願校

相馬高等学校を目指す上で気になる偏差値や難易度について解説します。

  • 普通科:56

  • 理数科:60

この偏差値は、福島県内でも上位に位置し、合格するためにはしっかりとした学力が求められます。特に理数科は県内でも有数の難易度を誇ります。

難易度を具体的にイメージするために、同じくらいの偏差値の高校としては、福島東高校(普通科)、安積黎明高校(普通科)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、5段階評価で平均4以上、特に理数科を目指す場合は主要5教科で4や5が多くあることが望ましいでしょう。

福島県の県立高校入試制度では、基本的に1つの高校しか受験できません。そのため、相馬高等学校を第一志望とする受験生の多くは、併願校として私立高校を受験する傾向があります。主な併願校としては、桜の聖母学院高等学校や福島成蹊高等学校などが挙げられます。

福島県立相馬高等学校に設置されている学科・コース

相馬高等学校には、普通科と理数科の2つの学科が設置されています。それぞれの特色を理解し、自分の興味や将来の進路に合った学科を選びましょう。

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ場所か:幅広い進路選択に対応できるよう、基礎学力の定着と思考力の育成に重点を置いています。2年次からは文系・理系のコースに分かれ、それぞれの進路希望に応じた専門的な学習を深めていきます。令和5年度からは、職業観や進路意識を育むことを目的とした「保健・医療」「教育」のコースも導入される予定です。

    • どんな生徒におすすめか:まだ将来の夢が明確に決まっていないけれど、大学進学を目指して幅広く学びたい生徒や、文系・理系のどちらにも興味がある生徒におすすめです。

  • 理数科

    • どんなことを学ぶ場所か:数学と自然科学への深い理解を目指し、創造性や思考力を高めるための探究活動や課題研究を多く取り入れたカリキュラムが特徴です。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定経験もあり、先進的な理数教育を受けることができます。

    • どんな生徒におすすめか:理科や数学が大好きで、将来は研究者や技術者、医療系の道に進みたいと考えている生徒に最適です。自ら課題を見つけ、探求していくことに喜びを感じる生徒に向いています。

福島県立相馬高等学校の特色・校風

相馬高等学校の雰囲気や学校生活について、口コミなどを基に詳しく見ていきましょう。

学校全体の校風は「文武両道」や「落ち着いた雰囲気」といった言葉で表現されることが多いようです。120年以上の歴史を持つ伝統校ならではの、品格と落ち着きが感じられます。

  • 宿題の量:宿題や課題の量は「やや多い」と感じる生徒が多いようです。特に予習・復習をしっかり行うことが求められるため、家庭での学習習慣を身につけることが大切になります。

  • 校則:校則は、他の高校と比較すると「標準的」または「やや厳しめ」という意見が見られます。特に服装に関する指導はきちんと行われる傾向があるようです。スマートフォンの使用については、校内での使用は原則禁止など、一定のルールが定められています。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いと言われています。学習意欲の高い生徒が集まっているため、互いに切磋琢磨できる環境です。部活動や学校行事では活発な一面も見られ、オンとオフの切り替えが上手な生徒が多いようです。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、許可を得て行うことが可能なようです。

  • 制服:男子は伝統的な黒の詰襟学生服、女子は紺色のブレザーとスカートです。清楚で品があると評判で、特に女子の制服は可愛いという声も聞かれます。

  • 土曜授業:土曜授業が実施されることがあります。進学実績向上のための取り組みの一環として、課外授業などが行われています。

福島県立相馬高等学校の部活動・イベント

部活動

相馬高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、文武両道を実現しています。

運動部、文化部ともに充実しており、特に以下の部活動は高い実績を誇ります。

  • 放送局:全国大会の常連であり、数々のコンテストで優秀な成績を収めています。アナウンスや番組制作など、本格的な活動が行われています。

  • 相馬太鼓部:地域の伝統文化である相馬太鼓の継承と発展に貢献しています。その迫力ある演奏は、地域のイベントなどでも高く評価されています。

  • 応援団:旧制中学校時代からの伝統を受け継ぐ応援団は、相馬高校の象徴の一つです。各種大会での応援活動は、選手たちを力強く鼓舞します。

その他にも、多くの運動部が県大会で活躍しており、文化部も演劇部や吹奏楽部などが活発に活動しています。

イベント

相馬高等学校では、生徒たちの手で作り上げる多彩な学校行事が一年を通して行われます。

  • 馬陵祭(文化祭):毎年9月に行われる文化祭は「馬陵祭(ばりょうさい)」と呼ばれ、大変な盛り上がりを見せます。クラスごとの企画や文化部の発表、有志によるステージなど、多彩なプログラムが用意されています。2024年には7年ぶりに一般公開が2日間にわたって開催され、多くの来場者で賑わいました。

  • 若駒杯(球技大会):夏休み前に行われる校内球技大会は「若駒杯」と名付けられています。クラス対抗で様々な種目に熱戦を繰り広げ、クラスの団結力を高める一大イベントです。

  • 修学旅行:2年生の秋に実施されます。近年では、関西方面(京都、大阪、神戸など)を訪れることが多いようです。京都での自主研修やユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)訪問など、生徒たちにとって忘れられない思い出となる行事です。

福島県立相馬高等学校の進学実績

相馬高等学校は、相双地区を代表する進学校として、高い大学進学実績を誇っています。多くの生徒が国公立大学や難関私立大学へ進学しています。

  • 国公立大学

    • 東北大学、福島大学、山形大学、宮城教育大学、茨城大学など、東北地方を中心とした国公立大学に多数の合格者を出しています。

    • 近年では、東京大学への合格者も輩出しており、震災後の教育復興の象徴としても注目されました。

    • 福島県立医科大学への進学者もおり、地域医療への貢献も期待されています。

  • 難関私立大学

    • 早稲田大学、明治大学、中央大学、法政大学などの難関私立大学にも合格者を出しています。

    • 東北学院大学や東北福祉大学など、近県の私立大学への進学者も多い傾向があります。

  • その他の進路

    • 大学進学が大多数を占めますが、専門学校への進学や就職を選ぶ生徒もいます。

このような高い進学実績を支えているのが、手厚い進路指導体制です。夏季特別課外や進路講演会、志望理由書作成講座などを実施し、生徒一人ひとりの進路実現を強力にサポートしています。

福島県立相馬高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、相馬高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 120年以上の歴史と伝統:明治時代に創立された県内屈指の伝統校であり、多くの卒業生が各界で活躍しています。この歴史が、落ち着いた校風と生徒たちの誇りを育んでいます。

  • 探究活動を重視した理数科:理数科では、課題研究などを通して生徒の探求心や思考力を育む先進的な教育を実践しています。

  • 福島イノベーション・コースト構想を担う人材育成:地域の復興と再生に貢献する人材を育成するため、地域の研究施設や企業と連携したプログラムに取り組んでいます。

  • 活発な部活動と文武両道:全国レベルで活躍する放送局や相馬太鼓部をはじめ、多くの部活動が盛んに活動しており、生徒たちは学習と部活動を両立させています。

  • 地域に根差した貢献活動:震災後は、地域のボランティア活動や各種行事への参加がより活発になり、地域に貢献する意識が高い生徒が育っています。

  • 国の登録有形文化財に登録された講堂:敷地内にある歴史的な講堂は、学校のシンボルであり、生徒たちの学びの場として活用されています。

  • 手厚い進路指導:河合塾など外部の専門家を招いた講演会や課外授業を実施するなど、生徒の進路実現に向けたサポート体制が充実しています。

福島県立相馬高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる声を、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。

  • 良い点

    • 「先生方のサポートが手厚く、親身に進路相談に乗ってくれる」という声が非常に多いです。

    • 「学習意欲の高い生徒が多く、互いに高め合える環境が良い」といった、学習環境を評価する意見も目立ちます。

    • 「伝統行事である馬陵祭や若駒杯は、クラスの団結力が高まり、最高の思い出になる」と学校行事の充実度を挙げる声も多数あります。

    • 「部活動が盛んで、本気で打ち込める環境がある」と、文武両道を実践できる点を魅力に感じる生徒も多いようです。

    • 「歴史ある学校で、落ち着いた雰囲気の中で学校生活を送れる」という点も高く評価されています。

  • 気になる点

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある」特に服装や頭髪に関する指導について、もう少し自由度が欲しいという意見があります。

    • 「課題や小テストが多く、勉強はかなり大変」という声もあり、日々の予習・復習が欠かせないようです。

    • 「駅から少し距離があるため、アクセスが不便に感じる」という意見も見られます。

    • 「施設の老朽化が気になる部分がある」という声も一部で聞かれますが、歴史ある校舎を大切に使っているという見方もできます。

アクセス・通学

相馬高等学校へのアクセス方法と、通学エリアについてです。

  • 最寄り駅:JR常磐線「相馬駅」

  • アクセス方法

    • 相馬駅から徒歩で約20〜25分

    • 相馬駅からバスを利用することも可能です。

相馬市内や新地町から通学する生徒が中心ですが、南相馬市など、JR常磐線沿線の広いエリアから生徒が集まっています。自転車で通学する生徒も多く見られます。

福島県立相馬高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

福島県立相馬高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとして最後に応援メッセージを送ります。

相馬高等学校は、落ち着いた環境でじっくりと学びたい、そして勉強だけでなく部活動や学校行事にも全力で取り組みたい、そんなあなたにぴったりの学校です。特に、将来の目標に向かって主体的に努力できる生徒、そして仲間と協力しながら物事を成し遂げることに喜びを感じる生徒に強くおすすめします。理数科を目指す人は、知的好奇心が旺盛で、物事の本質を探求することが好きな人に向いているでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎学力を徹底的に固めることが何よりも重要です。苦手科目をなくし、全教科でバランスよく得点できる力を養いましょう。その上で、応用問題にも対応できる思考力を鍛えることが合格への鍵となります。相馬高校の入試では、単なる知識だけでなく、それを使って考える力が問われます。日頃から「なぜそうなるのか?」と考える習慣を大切にしてください。

伝統と革新が共存する相馬高等学校での3年間は、あなたの可能性を大きく広げ、かけがえのない財産となるはずです。目標に向かって、最後まで諦めずに頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。