羅臼高等学校は、世界自然遺産・知床のすぐそばにある、北海道のいちばん東端に位置している高校です。海と山に囲まれた環境で学べるのが大きな魅力で、羅臼高等学校ならではの「自然を使った学び」が日常にあります。
少人数の学校だからこそ、先生や先輩後輩との距離が近く、落ち着いた雰囲気の中で自分のペースをつかみやすいのも特長です。羅臼高等学校では、ふつうの教室学習だけでなく、地域と協力した体験や探究がたくさん用意されています。
「高校で何を学びたいか」「自然や地域に関わる仕事に興味があるか」など、将来のイメージが少しでもある人にとって、羅臼高等学校はその第一歩を踏み出しやすい場所です。まずは学校の姿を一緒に見ていきましょう。
羅臼高等学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 北海道羅臼高等学校 |
| 区分 | 公立 |
| 共学/別学 | 共学 |
| 課程 | 全日制 |
| 所在地 | 〒086-1834 北海道目梨郡羅臼町礼文町9番地3 |
| 代表電話番号 | 0153-87-2481 |
| 公式サイト | https://www.rausu.hokkaido-c.ed.jp/ |
羅臼高等学校の偏差値・難易度・併願校
羅臼高等学校の偏差値は、普通科で43前後が目安とされています。道内の公立高校の中ではやや入りやすい部類で、近年の入試倍率も0.4〜0.5倍程度と落ち着いている年が多いようです。
同じくらいの学力帯の高校としては、私立なら酪農学園大学附属とわの森三愛高校(偏差値42〜45帯のコース)や旭川実業高校の一部コースなどが挙げられます。
内申点については、羅臼高等学校の偏差値帯と倍率をふまえると「中学の成績がオール3前後、得意科目がいくつかある」くらいでも十分に合格が見えてくるケースが多い印象です。もちろん年によって差があるので、学校説明会や最新の募集要項で必ず確認してください。
併願校は、羅臼町周辺に私立高校が少ないため、通学や寮・下宿も視野に入れて、釧路方面や札幌方面の私立普通科(偏差値40台のコース)を検討する人が多いです。具体例としては、酪農学園大学附属とわの森三愛高校の総合進学系コースなどが選択肢になります。
羅臼高等学校に設置されている学科・コース
羅臼高等学校の学科はシンプルで、全日制の普通科のみです。だからこそ、普通科の中に特色ある学校設定科目や選択科目を入れ、学びの幅を広げています。
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普通科
国語・数学・英語などの基礎をしっかりやりつつ、知床や海を舞台にした探究・体験を学べる学科。自然や地域に興味がある人、少人数でじっくり学びたい人におすすめ。
例として、自然環境科目群「知床学I・II」「知床探究」「海洋生物」や、3年選択の「水産教室」などがあります。
羅臼高等学校の特色・校風
羅臼高等学校の校風をひとことで言うと、「自然体験×地域連携×少人数でのびのび」です。世界自然遺産・知床に近い立地を最大限に活かし、教室の外で学ぶ活動がとても多いのが特徴です。
宿題は、進学校のように大量に出されるタイプではなく、授業の理解を確実にするための課題が中心という声が見られます。小規模校なので先生が生徒の様子を把握しやすく、放課後の進学講習や志望動機の添削など、個別に近い形でのサポートが行われています。
校則は、一般的な公立高校と同じように「髪染め・ピアスは禁止」とされており、ここ数年でやや厳しくなったと感じる在校生・保護者の口コミもあります。スマホの扱いは授業中はもちろん、行事中も制限がかかる場面があるようです。
生徒の雰囲気については、「学年をこえて仲がよい」「人間関係が近い分、合う合わないもはっきり出やすい」といった声があり、小さな学校ならではの距離感が影響しているようです。
また、若い先生が多く新しいことにチャレンジしやすい雰囲気があるため、授業や行事の刷新が早いのも特色の一つです。
羅臼高等学校の部活動・イベント
部活動
羅臼高等学校は部活動の種類こそ大規模校ほど多くないものの、運動部・文化部の両方がしっかり活動しています。主な部活動は次のとおりです。
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運動部:硬式野球部、男子バスケットボール部、サッカー部、バドミントン部、テニス部
少人数でも大会出場を目指して練習しており、対外試合や遠征で地域外の高校と交流する機会もあります。 -
文化部:写真部、吹奏楽部
写真部は知床の自然や野生動物を撮影するなど、土地の魅力をそのまま作品にできるのが強み。吹奏楽部は学校行事や地域イベントでの演奏が活躍の場です。 -
ユニークな取り組み:創作料理プロジェクト
地元の海産物などを使って料理や商品づくりに挑戦するプロジェクトで、地域の人に食べてもらう機会もあります。
イベント
年間行事も「羅臼らしさ」が際立っています。
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羅高祭(7月)
学校全体で準備し、ステージ発表や展示で盛り上がる文化祭。小規模校でも一体感が強い行事です。 -
知床縦断遠足(9月)
知床峠付近を歩きながら清掃活動も行う、羅臼高等学校ならではの自然体験行事。体力だけでなく「自然を守る目線」も育ちます。 -
地域と結びついた行事
産業祭「羅来」での発表・演舞、地域学習、海上保安署見学など、町の人や仕事とつながるイベントが多いのもポイントです。
羅臼高等学校の進学実績
羅臼高等学校は小規模校ですが、進学・就職とも明確な実績があります。近年の進路先として、国公立大学では北見工業大学、公立はこだて未来大学、北海道教育大学(釧路校)などが挙がっています。
私立大学では、北海学園大学、札幌学院大学、北海道医療大学、東京農業大学、札幌大学など、道内外の幅広い大学に進学しています。
また、専門学校への進学も多く、看護・医療、調理、美容、保育、情報、航空、スポーツなど多様な分野に進んでいます。就職では、地元の漁業・水産関連、町役場や消防などの公務、道内企業への就職が見られ、地域に根ざしたキャリアが選びやすい環境です。
進路サポートとしては、3年間の段階的なキャリア学習(キャリアプラン→キャリアデザイン→キャリアアクション)やインターンシップ、放課後の進学講習、遠隔授業ネットワークを活用した補習などがあり、少人数でも進路を伸ばせる仕組みが整っています。
羅臼高等学校の特長・アピールポイント
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世界自然遺産・知床をフィールドにした「知床学I・II」「知床探究」「海洋生物」など、ここにしかない自然探究ができる。
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地域連携の「水産教室」でロープワークやスキューバダイビング、水中ドローン、海産物の加工・マーケティングまで体験でき、潜水士資格取得も目指せる。
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ユネスコスクール研究発表会など、探究の成果を外に向けて発信する機会がある。
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全校約60名規模の少人数校で、先生や仲間と密に関わりながら学べる。
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羅臼町からの支援が手厚く、iPad配付、通学費や検定料の補助、見学旅行・海外研修支援などがある。
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地域みらい留学の対象校で、令和9年度から全国募集予定。道外からの挑戦も歓迎する開かれた学校づくりが進んでいる。
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知床縦断遠足や地域イベント参加など、「自然を守り、地域で生きる力」を育てる行事が多い。
羅臼高等学校の口コミ・評判のまとめ
ポジティブな声としては、「学年をこえて仲がよい」「少人数で落ち着いて過ごせる」「自然の中での学びが他にはない」といった評価があります。小さい学校だからこそ、人とのつながりが強く、行事の一体感が出やすい点を良いと感じる人が多いようです。
一方で気になる点として、「先生の対応に不満があった」「問題行動をする生徒がいて雰囲気が合わないこともある」「施設が古く冬は寒い」といった意見も見られます。校則や行事中のスマホ制限を「少し厳しい」と感じる声もありました。口コミ数は多くないので、感じ方に個人差がある点は前提として捉えるとよいでしょう。
アクセス・通学
羅臼高等学校の最寄りの鉄道駅はJR釧網本線の知床斜里駅ですが、駅から学校までは距離があるため、バス移動が基本です。阿寒バスの釧羅・釧標線で「羅臼高校前」下車が公式に案内されています。
通学している生徒は羅臼町内が中心で、近隣の標津町・中標津町方面からバスを利用するケースもあります。町外・道外からは、地域みらい留学の制度を利用して、寮や一人暮らしを前提に来る生徒も今後増えていく見込みです。
羅臼高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
羅臼高等学校を目指すなら、点数を伸ばすことも大事ですが、「自然や地域の学びを楽しむ気持ち」を持っておくと、入学後の成長が一気に加速します。知床学や水産教室など、羅臼高等学校だからこそできる体験は、授業の成績だけでは得られない宝物になります。少人数の環境では、あいさつや協力、目標を言葉にする姿勢がとても評価されやすいので、中学のうちから「自分の考えを丁寧に伝える練習」をしておくと強いですよ。自然の厳しさも含めて学びに変えられる人、将来地域や環境に関わる道を考えている人に、特におすすめです。
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。

