茨城県立水海道第一高等学校、通称「海高(かいこう)」。創立120年以上の歴史を誇り、県西地区を代表する進学校として知られています。緑豊かな鬼怒川のほとりに佇む美しい校舎で、充実した高校生活を送りたいと考えている中学生と保護者の皆さんにとって、水海道第一高等学校は非常に魅力的な選択肢の一つではないでしょうか。伝統を重んじながらも、時代に合わせた新しい教育に積極的に挑戦しているのが大きな特長です。

「文武両道」を掲げ、学業はもちろんのこと、部活動や学校行事にも全力で打ち込める環境がここにはあります。また、生徒一人ひとりの進路実現に向けた手厚いサポート体制も整っており、多くの卒業生が国公立大学や難関私立大学へと羽ばたいています。この記事では、そんな水海道第一高等学校の魅力を、偏差値や進学実績、先輩たちのリアルな口コミまで、詳しくご紹介していきます。

この記事を読めば、あなたが「海高」でどんな3年間を送ることができるのか、きっと具体的にイメージできるはずです。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後までじっくりと読み進めてみてください。

水海道第一高等学校の基本情報

水海道第一高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 茨城県立水海道第一高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒303-0025 茨城県常総市水海道亀岡町2543
代表電話番号 0297-22-0029
公式サイト https://www.mitsukaido1-h.ibk.ed.jp/

水海道第一高等学校の偏差値・難易度・併願校

県内でも有数の進学校である水海道第一高等学校は、入学難易度も高めに位置しています。

  • 普通科:偏差値 60

(※偏差値は模擬試験の種類や年度によって多少変動します)

偏差値60というのは、茨城県内の公立高校の中では上位にランクされます。同じくらいの偏差値の高校としては、竜ヶ崎第一高等学校(普通科・理数科)や下妻第一高等学校(普通科)などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安は、一般的に39〜40程度と言われることが多いようです。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の点数が最も重要になります。過去問で360点以上を安定して取れる学力が一つの目標となるでしょう。

茨城県の公立高校入試では、原則として公立高校同士の併願はできません。そのため、水海道第一高等学校を受験する生徒の多くは、滑り止めとして私立高校を併願します。主な併願校としては、つくば秀英高等学校、土浦日本大学高等学校、常総学院高等学校などが人気です。

水海道第一高等学校に設置されている学科・コース

水海道第一高等学校には、普通科のみが設置されています。しかし、この学校の大きな特長の一つが「単位制」を導入している点です。

  • 普通科(単位制) – 2年生から自分の進路希望や興味・関心に合わせて、多種多様な選択科目の中から自分の時間割を作成していきます。大学受験に必要な科目を重点的に学ぶことも、興味のある分野を深く探究することも可能な、自由度の高い学習環境が魅力です。

水海道第一高等学校の特色・校風

水海道第一高等学校の校風は、「至誠」「剛健」「快活」という校訓のもと、「自主自律」や「文武両道」といった言葉で表現されることが多いです。生徒の主体性を重んじる自由な雰囲気が特徴です。

  • 宿題の量:週末課題など、毎週コンスタントに課題が出されるようです。特に英数国では小テストも頻繁にあり、不合格だと追試や追加課題があるため、日々の学習習慣が大切になります。量は「多い」と感じる生徒が多い傾向にあります。

  • 校則:他の高校と比較して、特に厳しいという声は少ないようです。ただし、頭髪や服装については定期的に検査があり、スマートフォンの使用は校内では原則禁止など、守るべきルールはきちんと定められています。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、行事や部活動には全力で取り組む活発な面も持ち合わせています。何事にも主体的に楽しもうという雰囲気があるようです。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより届け出をすれば許可される場合もあるようです。

  • 制服:伝統的な男子は黒の詰襟(学ラン)、女子は紺のブレザーとスカートです。特に女子の制服は、清楚で品があると評判が良いようです。夏はポロシャツも選択できます。

  • 土曜授業:希望者向けの課外授業が土曜日に行われることがあります。模試などが実施されることも多いようです。

水海道第一高等学校の部活動・イベント

部活動

「文武両道」を掲げる水海道第一高等学校では、多くの生徒が部活動に加入し、活発に活動しています。運動部・文化部ともに種類が豊富で、自分のやりたいことを見つけやすい環境です。

ユニークな制度として「顧問契約制」を取り入れています。 これは、生徒たちが活動目標やスタンスを決め、それに合った顧問の先生に交渉して決めるというもので、生徒の主体性を育む大きな特徴となっています。

  • 有名な部活動

    • 弓道部:男女ともに強豪として知られ、関東大会や全国大会の常連です。専用の弓道場も完備されています。

    • 吹奏楽部:東関東大会に出場するなど、高い実力を誇ります。地域のイベントなどでも演奏を披露する機会が多いです。

    • 応援リーダー・チアリーディング部:野球応援や定期戦などで学校全体を盛り上げる、華やかな存在です。

イベント

生徒が主体となって作り上げるイベントは、学校生活を彩る大切な思い出になります。

  • 亀陵祭(きりょうさい):毎年6月に行われる文化祭です。 各クラスが趣向を凝らした企画や展示、ステージ発表で大変盛り上がります。特に有志によるファッションショー「亀コレ」は名物イベントの一つです。

  • 定期戦:毎年5月に行われる、下妻第一高等学校との運動部対抗戦です。 「常総の早慶戦」とも称される伝統の一戦で、全校生徒が会場に駆けつけ、熱い応援を繰り広げます。

  • 修学旅行:例年、関西方面(京都・奈良・大阪など)を訪れ、歴史や文化を学びます。

水海道第一高等学校の進学実績

県内トップクラスの進学校である水海道第一高等学校は、国公立大学を中心に高い進学実績を誇ります。生徒の進路希望を実現するため、早朝や放課後の課外授業や長期休暇中の講習など、手厚いサポート体制が整っています。

  • 主な国公立大学の合格実績(2024年度入試など近年の実績より)

    • 東北大学、筑波大学、千葉大学、茨城大学など、旧帝大や首都圏の難関大学に多数の合格者を出しています。

    • 国公立大学全体では、毎年100名近い合格者を輩出しています。

  • 主な私立大学の合格実績(2024年度入試など近年の実績より)

    • 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学といった最難関私立大学にも合格者を出しています。

    • GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)には、合計で80名以上の合格実績があります。

その他、多くの生徒が日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学などの有名私立大学に進学しています。

水海道第一高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、水海道第一高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをご紹介します。

  • 進学重視型の「単位制」:自分の進路に合わせて授業を選択できるため、効率的で主体的な学習が可能です。少人数授業が多く、きめ細かい指導を受けられるのも魅力です。

  • 独自の探究学習「海高式探究プログラム」:企業と連携し、実社会の課題に取り組む探究活動です。 この取り組みは文部科学省・経済産業省から「キャリア教育推進連携表彰」で最優秀賞を受賞するなど、高く評価されています。

  • 二人担任制:1クラスに2人の担任がつく制度です。生徒一人ひとりに対して、より手厚く、多角的なサポートが可能になっています。

  • 部活動の「顧問契約制」:生徒が主体的に部活動の目標を設定し、顧問を依頼する珍しい制度です。 生徒の自主性や交渉力を育みます。

  • 充実した進路サポート:希望者向けの早朝・放課後課外授業や、長期休暇中の進学講習が充実しており、大学受験を強力にバックアップします。

  • 伝統の学校行事:「常総の早慶戦」とも呼ばれる下妻一高との「定期戦」や、地域からも多くの来場者で賑わう文化祭「亀陵祭」など、学校全体で盛り上がる行事が豊富です。

  • 新しく綺麗な校舎:建て替えられた校舎は非常に綺麗で、快適な学習環境が整っています。 全学年が利用できるセンターホールは、生徒たちの憩いの場となっています。

水海道第一高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。学校選びの参考に、良い点と気になる点の両方を見てみましょう。

  • 良い点

    • 「先生方が熱心で、質問にも親身になって答えてくれる」という声が多く聞かれます。

    • 「単位制なので、自分の興味のある授業や進路に必要な授業を深く学べるのが良い」と、カリキュラムの自由度を評価する意見があります。

    • 「行事がとても楽しく、クラスや学校全体の一体感が強い。最高の思い出が作れる」といった、学校行事に関するポジティブな口コミが目立ちます。

    • 「校舎が新しくて綺麗なので、毎日気持ちよく過ごせる」という声も多数あります。

    • 「周りの生徒の学習意欲が高く、お互いに高め合える環境がある」と、進学校ならではの雰囲気を評価する声も見られます。

  • 気になる点

    • 「典型的な自称進学校。課題や模試が多くて大変」という意見があります。 学習量は多いと覚悟しておいた方が良いかもしれません。

    • 「最寄りの水海道駅から徒歩10分弱だが、常総線の運賃が高いのが少しネック」といった通学に関する声があります。

    • 「校則でスマホの使用が禁止されているのが少し不便」と感じる生徒もいるようです。

    • 「グラウンドが少し狭いと感じる」といった施設に関する意見も見られます。

アクセス・通学

水海道第一高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅:関東鉄道常総線「水海道駅」から徒歩約8分

守谷市やつくばみらい市、坂東市など、常総線沿線のエリアから通学している生徒が多いようです。自転車で通学する生徒も多く見られます。

水海道第一高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。水海道第一高等学校は、しっかり勉強して国公立大学や難関私立大学を目指したい、でも高校生活の思い出となる部活動や行事も全力で楽しみたい、そんな「よくばり」なあなたにぴったりの学校です。自主性を重んじる校風なので、言われたことだけをやるのではなく、自分で目標を見つけて努力できる生徒に特におすすめします。

水海道第一高等学校の入試を突破するためには、まず中学校3年間の基礎を徹底的に固めることが何よりも大切です。特に英語と数学は、日々の積み重ねが合否を分けます。苦手分野をなくし、ケアレスミスをしない正確な計算力と読解力を身につけましょう。その上で、過去問に繰り返し取り組み、出題傾向に慣れておくことが合格への近道です。「海高」での充実した3年間を目指して、頑張ってください!応援しています。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。