滋賀県立八幡高等学校は、近江八幡の地に根ざし、多くの生徒たちの青春を彩ってきた歴史ある学校です。「勉強も、部活も、学校行事も、全部本気で楽しみたい!」そんなエネルギッシュな中学生の皆さんに、ぜひ知ってほしい魅力がたくさん詰まっています。単に大学進学を目指すだけでなく、仲間との絆を深め、一生の思い出を作ることができる場所、それが八幡高等学校です。
この学校の最大の特色は、生徒たちが自ら作り出す「メリハリ」のある活気あふれる校風にあります。授業には真剣に取り組み、放課後は部活動に汗を流し、そして文化祭や体育祭では学校全体が一つになって熱狂する。そんな充実した3年間が、皆さんを待っています。生徒一人ひとりの個性を尊重し、それぞれの夢の実現を後押ししてくれる温かい環境がここにはあります。
この記事では、偏差値や進学実績といった客観的なデータはもちろん、在校生や卒業生たちのリアルな声をもとに、滋賀県立八幡高等学校の「本当の姿」を余すところなくお伝えします。この記事を読み終えたとき、皆さんの心の中に「八幡高校で高校生活を送る自分」の姿が、きっと鮮やかに描かれていることでしょう。
滋賀県立八幡高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。
項目 | 内容 |
正式名称 | 滋賀県立八幡高等学校 |
公立/私立の別 | 公立 |
共学/男子校/女子校の別 | 男女共学 |
所在地 | 〒523-0031 滋賀県近江八幡市堀上町105 |
代表電話番号 | 0748-33-2302 |
公式サイトのURL | http://www.hachi-h.shiga-ec.ed.jp/ |
滋賀県立八幡高等学校の偏差値・難易度・併願校
高校選びで気になるのが、やはり学力レベル。八幡高等学校の偏差値や難易度について、具体的に見ていきましょう。
偏差値
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普通科: ~
八幡高等学校の偏差値は、滋賀県内の公立高校の中では中堅よりやや上位に位置します。基礎学力がしっかりと身についていることが合格の鍵となります。
難易度のイメージと内申点の目安
偏差値~というのは、県内の公立高校で言うと、石山高校や草津東高校(普通科)、長浜北高校などが同じくらいのレベル感になります。これらの高校と並んで、地域の人気校の一つです。
合格のためには、当日の学力検査の点数だけでなく、中学校での成績である「内申点」も非常に重要になります。滋賀県の公立高校入試では、内申点と学力検査の成績を一定の比率で評価して合否を決定します。八幡高校の場合、明確な基準は公表されていませんが、同じレベルの高校を目指す受験生の傾向から、9教科5段階評価の合計で、3年間合計点満点のうち、~点程度(1学年あたり平均でオール4に近く、いくつかの教科で3があるイメージ)が一つの目安となりそうです。日々の授業態度や定期テストに真剣に取り組むことが、合格への近道と言えるでしょう。
主な併願校
滋賀県の公立高校入試では、原則として一つの高校しか受験できません。そのため、万が一に備えて私立高校を併願することが一般的です。八幡高校を受験する生徒がよく選ぶ併願校には、以下のような学校があります。
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男子生徒の併願校例: 光泉カトリック高校、大谷高校、近江兄弟社高校
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女子生徒の併願校例: 滋賀短期大学附属高校、近江高校、近江兄弟社高校
これらの私立高校は、それぞれ特色のあるコースを持っているので、自分の学力や興味に合わせて選ぶことが大切です。
滋賀県立八幡高等学校に設置されている学科・コース
八幡高等学校には「普通科」が設置されています。しかし、ただの普通科ではありません。生徒一人ひとりの将来の夢に対応できるよう、2年生から興味や進路希望に合わせてコースが分かれるのが大きな特徴です。
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普通科
2年生から以下の3つの系統に分かれます。
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文系:国語、地理歴史、公民、英語などの科目を重点的に学びます。法学部、経済学部、文学部、教育学部など、人文・社会科学系の大学進学を目指す生徒におすすめです。
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理系:数学、理科の専門科目を深く学びます。理学部、工学部、農学部、薬学部など、自然科学系の大学進学を目指す生徒に適しています。
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看護系:看護・医療系の大学や専門学校への進学に特化したカリキュラムが組まれています。将来、看護師や理学療法士など、医療の道に進みたいと考えている生徒にとって、大きなアドバンテージとなるコースです。
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滋賀県立八幡高等学校の特色・校風
学校選びでは、データだけでは分からない「雰囲気」がとても大切です。八幡高校での毎日がどんなものか、詳しく見ていきましょう。
学校全体の雰囲気をキーワードで表すなら、「メリハリ」「文武両道」「明るく活発」「男女仲が良い」といった言葉がぴったりです。
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宿題の量:口コミでは特に「多い」または「少ない」という極端な声は見られませんでした。学年や選択コースによって差はありますが、日々の学習習慣が身についていれば十分にこなせる量と考えて良いでしょう。
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校則:全体的には「程よく厳しい」という印象のようです。特にスマートフォンの校内での使用ルールや、女子生徒のスカート丈については、指導される場面があるようです。しかし、それ以外の頭髪や服装については、常識の範囲内であれば厳しく言われることは少ないという声が多く、比較的自由な雰囲気があると言えます。
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生徒たちの雰囲気:これが八幡高校の最大の魅力かもしれません。とにかく「明るく元気」で「誰とでもすぐに仲良くなれる」雰囲気があります。男女の壁もなく、クラスや学年全体で和気あいあいとしている様子が多くの口コミから伝わってきます。勉強するときは集中し、遊ぶときは全力で楽しむ、という切り替えが上手な生徒が多いようです。また、地域の方からは「挨拶がしっかりできる礼儀正しい生徒が多い」という評判も聞かれます。
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アルバイト:公立高校の多くがそうであるように、原則として許可制となっている可能性が高いです。学業に支障が出ない範囲で、長期休暇中などに許可されることが多いようですが、入学後に必ず学校の規則を確認してください。
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制服の評判:制服のデザインについて、特に「可愛い」あるいは「格好悪い」といった強い意見はあまり見られません。伝統的な、落ち着いたデザインのようです。着こなしについては、ある程度自由が認められている雰囲気ですが、式典などではきちんとした服装が求められます。
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土曜授業:基本的に土曜授業は行われていないようです。平日は、火曜日と木曜日が7時間授業、月・水・金曜日が6時間授業というカリキュラムで、週の中で学習時間を確保しています。
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施設について:校舎自体は歴史があるため「少し古い」と感じる生徒もいるようです。しかし、トイレは数年前に改修されてとても綺麗になったという声が多く、快適に使えるようです。一方で、グラウンドは少し水はけが良くないという指摘もあります。校内にはバームクーヘンやワッフルが買える珍しい自動販売機があり、生徒たちの憩いの場になっているようです。
滋賀県立八幡高等学校の部活動・イベント
高校生活の華である部活動と学校行事。八幡高校では、どちらも非常に盛んで、生徒たちの大きな楽しみとなっています。
部活動
「文武両道」を掲げるだけあり、運動部・文化部ともに活発に活動しています。多くの生徒が部活動に加入し、仲間と共に目標に向かって努力しています。
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特に実績豊富な部活動
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陸上競技部:投てき種目(ハンマー投、やり投)や中距離走(800mなど)で、常に県大会の上位に名を連ねる強豪です。近年では、男子駅伝チームが26年ぶりに近畿大会への出場を果たすなど、目覚ましい活躍を見せています。
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バドミントン部:男女ともにレベルが高く、個人戦(シングルス・ダブルス)でも団体戦でも、安定して近畿大会に出場する実力を持っています。
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吹奏楽部:コンクールでは常に上位の成績を収めており、中部日本吹奏楽コンクール本大会に出場するなど、高い演奏技術を誇ります。地域のイベントなどでも演奏を披露する機会が多いようです。
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この他にも、ソフトテニス部や卓球部、バスケットボール部なども活気があり、それぞれの目標に向かって日々練習に励んでいます。
イベント
八幡高校の生徒たちが口を揃えて「最高に楽しい!」と語るのが学校行事です。
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八宝祭(はっぽうさい):八幡高校の文化祭は「八宝祭」と呼ばれ、一年で最も盛り上がるイベントです。クラスごとの展示やステージ発表、有志によるパフォーマンスなど、その熱気は圧巻の一言。準備期間からクラスの団結力が高まり、一生忘れられない思い出を作ることができます。
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体育祭:文化祭と並んで、生徒たちが全力で取り組むイベントです。各クラスが優勝を目指して競い合い、応援合戦なども非常に盛り上がります。普段はおとなしい生徒も、この日ばかりは大きな声で仲間を応援し、クラスの一体感を味わうことができます。
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修学旅行や球技大会:その他にも、仲間との絆を深める修学旅行や、学期ごとに行われる球技大会など、年間を通して楽しいイベントが目白押しです。
これらの行事には先生方も積極的に参加し、生徒と一緒になって楽しむ姿勢が、学校全体の温かい雰囲気を作り出しているようです。
滋賀県立八幡高等学校の進学実績
充実した高校生活の先にある、卒業後の進路。八幡高校の生徒たちがどのような未来を選んでいるのか、最新の大学進学実績を見てみましょう。
国公立大学
毎年、国公立大学への合格者も輩出しています。地元の大学を中心に、生徒たちは目標を達成しています。
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主な合格実績:滋賀大学、滋賀県立大学、京都府立大学、京都府立医科大学など
難関私立大学
関西の難関私立大学群である「関関同立」にも、毎年合格者を出しています。
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2023年度合格実績(合計):同志社大学 5名、立命館大学 10名、関西大学 5名
その他、進学者が多い大学や進路
八幡高校の進路指導の強みは、幅広い大学への進学実績にあります。特に関西の主要な私立大学群「産近甲龍」や、地域の大学に多くの生徒が進学しています。
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特に合格者が多い大学(2023年度実績):京都橘大学 116名、龍谷大学 86名、大谷大学 31名、近畿大学 30名、京都産業大学 28名、佛教大学 28名など
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専門学校・短期大学:看護・医療系、保育、美容、IT、公務員など、多様な分野の専門学校や短期大学へ進学する生徒も多く、自分の夢に直結した学びを続けています。
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就職:大学や専門学校への進学が主流ですが、公務員や地元企業への就職を選ぶ生徒もいます。
進学サポート
放課後には「ハセック(HASEC)」という英語サークルのような活動があり、楽しみながら英語力を伸ばす機会も用意されています。個々の生徒の目標に応じたきめ細やかな進路指導が行われているのが特徴です。
滋賀県立八幡高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、八幡高校ならではの強みや魅力をまとめました。
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熱狂的に盛り上がる学校行事
特に文化祭「八宝祭」は、生徒たちの自主性と創造性が爆発する一大イベント。準備から本番まで、クラスが一つになる経験は、かけがえのない財産になります。
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「メリハリ」を大切にする校風
「学ぶときは学び、楽しむときは楽しむ」という文化が根付いています。生徒たちは勉強、部活、行事のすべてに全力で取り組むことで、人間的に大きく成長できます。
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看護・医療系への進学に強い味方
普通科の中に設置された「看護系」コースは、将来医療の道に進みたい生徒にとって最高の環境です。専門的な知識を高校時代から学べるのは大きな強みです。
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活発な部活動と文武両道の実践
多くの部が県大会以上で活躍しており、学業と部活動を高いレベルで両立させたい生徒にとって、非常に恵まれた環境が整っています。
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誰でも馴染みやすい温かい人間関係
在校生や卒業生が口を揃えて語る、フレンドリーで居心地の良い雰囲気。新しい環境に不安を感じる人でも、すぐにたくさんの友達ができるでしょう。
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地域との連携を活かした学び
地域の大学や企業と連携した体験学習などを通して、社会とのつながりを意識したキャリア教育が充実しています。
滋賀県立八幡高等学校の口コミ・評判のまとめ
在校生や卒業生からのリアルな声をまとめることで、学校の光と影の両面が見えてきます。
良い点
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「とにかく文化祭や体育祭が楽しくて、最高の思い出が作れた」という声が圧倒的に多いです。
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「友達がすぐにできて、男女関係なくみんな仲が良い。クラスの雰囲気が最高だった」という意見も多数あります。
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「勉強と部活、遊びのメリハリがつけやすい校風なので、充実した毎日を送れた」という声も、この学校の特色をよく表しています。
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「看護師になりたいという夢があったので、看護系のコースがあるのは本当にありがたかった」と、明確な目標を持つ生徒からの評価も高いです。
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「先生たちがフレンドリーで、生徒との距離が近いのが良かった」という意見も見られます。
気になる点
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「国公立大学や関関同立などの難関大学を目指すなら、学校の雰囲気に流されず、自分で強く意識して勉強する必要がある」という声があります。学校全体の受験ムードが高まるのは3年生になってから、という意見が多いようです。
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「校舎や体育館は歴史を感じる古さがある」という意見。ただし、「トイレが新しくて綺麗なのは嬉しいポイント」という声もセットで聞かれます。
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「グラウンドの水はけが悪く、雨が降った翌日は部活がしにくいことがある」という具体的な指摘もあります。
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「先生によって授業の分かりやすさや指導方針に差があると感じた」という声も一部にはありました。
アクセス・通学
毎日のことだから、通学のしやすさも大切なポイントです。
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最寄り駅:JR琵琶湖線 「近江八幡駅」
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駅からのアクセス:近江八幡駅の北口から出て、徒歩で約12分~15分です。駅からはほぼ一本道で、飲食店や商業施設が並ぶ通りを歩くので、友達と話しながら歩けばあっという間に着く距離です。
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通学エリア:近江八幡市内や東近江市から通う生徒が中心ですが、JRの駅が近いこともあり、草津市や野洲市、彦根市など、比較的広い範囲から生徒が集まっています。
滋賀県立八幡高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
最後に、進学アドバイザーとして、八幡高等学校を目指す君たちにメッセージを送ります。
八幡高等学校は、「高校生活を思いっきり楽しみたい!でも、勉強もしっかり頑張って、自分の未来を切り拓きたい」と考える君に、心からおすすめしたい学校です。仲間と協力して何かを成し遂げるのが好きな人、学校行事で主役になりたい人、そして看護や医療の道に興味がある人にとって、ここは最高の舞台になるでしょう。受験勉強では、5教科の基礎を固めることが何よりも大切です。特に、合否に大きく影響する「内申点」を意識して、中学1年生の時から授業や提出物、定期テストに真面目に取り組む習慣をつけてください。
高校選びは、偏差値だけで決めるものではありません。その学校の空気の中で、君が3年間、自分らしく輝けるかどうかを見極めることが大切です。もし、八幡高等学校の活気あふれる雰囲気に心が躍ったなら、その「行きたい!」という強い気持ちが、受験勉強を乗り越える一番の力になります。君の挑戦を、心から応援しています!