札幌藻岩高等学校は、札幌市南区の豊かな自然に囲まれた場所にあり、「文武両道」を校訓に掲げる人気の公立高校です。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込みたい、そんな充実した高校生活を思い描く中学生の皆さんに、ぜひ知ってほしい魅力がたくさんあります。市立札幌藻岩高等学校は、生徒一人ひとりの個性を尊重し、主体的な学びを大切にしているのが大きな特長です。

「藻岩高校」の愛称で親しまれ、多くの生徒が伸び伸びと学んでいます。卒業生には俳優の大泉洋さんなどがいることでも知られています。これからご紹介する情報を読んで、皆さんが思い描く高校生活と「藻岩高校」がどのように重なるか、ぜひ想像してみてください。

この記事では、偏差値や進学実績といった学習面だけでなく、学校生活を彩るイベントや部活動、在校生たちのリアルな声まで、市立札幌藻岩高等学校の魅力を余すところなくお伝えしていきます。未来の高校生活を考える上で、きっと皆さんの役に立つはずです。

市立札幌藻岩高等学校の基本情報

以下に市立札幌藻岩高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 市立札幌藻岩高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒005-0803 北海道札幌市南区川沿3条2丁目1-1
代表電話番号 011-571-7811
公式サイトURL https://www.moiwa-h.sapporo-c.ed.jp/

市立札幌藻岩高等学校の偏差値・難易度・併願校

市立札幌藻岩高等学校は、札幌市内でも人気のある進学校の一つです。自分の学力と照らし合わせながら、目標設定の参考にしてください。

  • 普通科:60

市立札幌藻岩高等学校の偏差値は60とされており、北海道内でも上位に位置する高校です。合格するためには、中学3年間の内申点で「Bランク」あたりが目安と言われています。入試本番でしっかりと得点できる学力はもちろん、日々の授業態度や提出物など、中学校での学習習慣がとても大切になります。

同じくらいの偏差値の高校としては、札幌清田高校(単位制)、札幌新川高校、札幌北陵高校などが挙げられます。これらの高校もそれぞれ特色があるので、比較検討してみるのも良いでしょう。

北海道の公立高校入試では、基本的に他の公立高校との併願はできません。そのため、市立札幌藻岩高等学校を第一志望とする受験生の多くは、滑り止めとして私立高校を受験する傾向があります。主な併願校としては、札幌光星高等学校、北海高等学校、札幌第一高等学校などがよく選ばれているようです。

市立札幌藻岩高等学校に設置されている学科・コース

市立札幌藻岩高等学校に設置されているのは普通科のみですが、令和3年度から「単位制」へと移行しました。 これにより、生徒一人ひとりの興味や関心、進路希望に応じた多様な科目選択が可能になっています。

  • 普通科(単位制)

    • どんなことを学ぶ場所なのか:幅広い分野の基礎学力を身につけるとともに、2年次からは「南区探究MSP」という地域課題を探究する授業などを通じて、主体的に学ぶ力を養います。 単位制のため、自分の進路に合わせて専門的な科目を選択し、深く学ぶことができます。

    • どんな生徒におすすめか:特定の分野だけでなく、様々な学問に興味があり、自分の「好き」や「得意」を探求したい生徒。また、大学進学を目標に、自分だけの時間割で効率よく学びたい生徒におすすめです。

市立札幌藻岩高等学校の特色・校風

市立札幌藻岩高等学校は、「文武両道」と「自由な雰囲気」がキーワードの学校です。勉強にも部活にも真剣に取り組む生徒が多く、活気のある学校生活を送ることができるでしょう。

  • 宿題の量:他の高校に比べると宿題は多いという声がよく聞かれます。 特に数学のプリントが毎日課されるなど、家庭学習の習慣が自然と身につく環境のようです。

  • 校則:髪染めやピアスは禁止されていますが、他の高校と比較すると、校則はそれほど厳しくないという意見が多いようです。 スマートフォンは基本的に校内でも使用可能なようで、これは多くの生徒にとって嬉しいポイントかもしれません。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた雰囲気の生徒が多いと言われています。 男女の仲も良く、クラスの団結力も強いようです。

  • アルバイト:アルバイトは原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合には許可されることもあるようです。

  • 制服の評判:男子は伝統的な学ランスタイル、女子はブレザースタイルです。 制服については、様々な意見があるようです。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にありませんが、模試や講習が行われることがあります。

市立札幌藻岩高等学校の部活動・イベント

部活動

市立札幌藻岩高等学校は「文武両道」を掲げており、部活動が非常に盛んです。 多くの生徒が部活動に加入し、勉強と両立しながら充実した毎日を送っています。

  • 特に有名な部活動

    • 放送局:全国大会の常連として知られ、数々の輝かしい実績を誇っています。アナウンスや番組制作に興味がある人にとっては、最高の環境と言えるでしょう。

    • 男子バレーボール部:全道大会でも常に上位の成績を収める強豪校として有名です。

    • フィールドサイエンス部:藻岩山という立地を活かし、地域の自然環境をテーマにした研究など、ユニークな活動を行っています。

運動部、文化部ともに種類が豊富で、たくさんの選択肢の中から自分に合った部活動を見つけることができます。

イベント

市立札幌藻岩高等学校の学校行事は、生徒が主体となって作り上げるものが多く、非常に盛り上がります。

  • 学校祭(藻岩祭):毎年7月上旬に行われる藻岩祭は、この学校で最も大きなイベントです。 クラスごとの出店やステージ発表など、準備期間から当日にかけて学校全体が熱気に包まれます。一般公開もされ、地域の人々も楽しみにしているようです。

  • 体育大会・球技大会:学年やクラス対抗で様々な競技が行われ、クラスの団結力が一層深まるイベントです。特に考査後に行われる球技大会は、勉強から解放された生徒たちの熱気で大いに盛り上がります。

  • 修学旅行:例年、関西方面を訪れることが多いようです。歴史的な建造物を見学したり、自主研修で仲間との絆を深めたりと、高校生活の中でも特に思い出深いイベントとなるでしょう。

市立札幌藻岩高等学校の進学実績

市立札幌藻岩高等学校は、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出している進学校です。生徒の進路実現に向けた手厚いサポート体制が整っています。

2024年度の大学入試では、国公立大学に115名(うち現役106名)が合格するという高い実績を上げています。

  • 国公立大学

    • 北海道大学:7名

    • 小樽商科大学:14名

    • 北海道教育大学(各校合計):23名

    • 室蘭工業大学:8名

    • 札幌市立大学:8名

    • その他、弘前大学や横浜国立大学など、道外の国公立大学にも合格者を出しています。

  • 難関私立大学

    • 早稲田大学:1名

    • GMARCH(明治、立教、中央、法政):10名

    • 関関同立(同志社、立命館):7名

    • その他、東京理科大学や日本大学などにも多くの合格者が出ています。

  • その他:道内の私立大学では、特に北海学園大学への進学者が多い傾向にあります。 また、看護・医療系の専門学校へ進む生徒や、公務員として就職する生徒もいます。

進学実績を支える取り組みとして、春休みや夏休みなどの長期休暇中に様々な講習が開かれています。 また、卒業生を招いて受験の体験談を聞く「合格報告会」なども開催されており、生徒の学習意欲を高める工夫がされています。

市立札幌藻岩高等学校の特長・アピールポイント

市立札幌藻岩高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 単位制による柔軟な学び:令和3年度から単位制に移行し、自分の興味や進路希望に合わせて科目を選択できるようになりました。 これにより、一人ひとりに合った時間割で主体的に学ぶことができます。

  • 地域と連携した探究活動「南区探究MSP」:2年次に行われる総合的な探究の時間では、学校が立地する札幌市南区をフィールドに、地域が抱える課題の発見や解決策の提案に取り組みます。 実社会と関わりながら学ぶ貴重な経験ができます。

  • 「MOIWA 5Bs」の育成:「ことばの力」「考える力」「想い浮かべる力」「試そうとする力」「やりぬく力」という5つの力を「MOIWA 5Bs」と名付け、これからの社会で生き抜く力を育むことを教育の柱としています。

  • 特色ある環境教育:全校生徒で豊平川の水質調査を行ったり、学校祭でごみを減らす「エコ学校祭」に取り組んだりと、環境問題を身近なテーマとして学ぶ機会が豊富にあります。

  • 盛んな国際交流・国際理解教育:海外の高校生との交流や、海外での経験が豊富な方を講師に招いた講演会などを通じて、グローバルな視点を養うことができます。

  • 活発な部活動:放送局や男子バレーボール部をはじめ、多くの部活動が全道・全国レベルで活躍しています。 文武両道を実践できる環境が整っています。

  • 生徒が主役の学校行事:藻岩祭(学校祭)をはじめとする学校行事は、生徒会や実行委員会が中心となって企画・運営され、大きな盛り上がりを見せます。

市立札幌藻岩高等学校の口コミ・評判のまとめ

市立札幌藻岩高等学校について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。学校選びの参考として、良い点と気になる点の両方を見てみましょう。

  • 良い点

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「質問しやすい雰囲気がある」など、先生のサポートが手厚いという声が多く見られます。

    • 「藻岩祭などの行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強まった」という意見も多く、充実した学校生活を送っている生徒が多いようです。

    • 「文武両道を実践できる環境がある」「勉強も部活も頑張りたい人には最高の学校」といった、学習と部活動の両立を評価する声も目立ちます。

    • 「落ち着いた雰囲気で、いじめも少ないように感じる」といった、安心して学校生活を送れる環境であるという口コミもあります。

  • 気になる点

    • 「校舎が少し古いのが気になる」という意見が一部で見られます。

    • 「最寄り駅からバスに乗る必要があり、坂道も多いのでアクセスが少し不便」といった、通学に関する声もあります。

    • 「課題、特に数学のプリントが多い」という声は、良い点として捉える生徒もいれば、負担に感じる生徒もいるようです。

    • 「自称進学校と感じることがある」といった、学校の進学指導方針に対して少し厳しい意見も聞かれます。

アクセス・通学

市立札幌藻岩高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • バスでのアクセス

    • JR札幌駅前からじょうてつバスに乗車し約30分、「藻岩高校前」で下車後、徒歩約1〜6分。

    • 札幌市営地下鉄南北線「真駒内駅」からじょうてつバスに乗車し約10分、「川沿1条1丁目」または「藻岩高校前」で下車。

  • 徒歩でのアクセス

    • 札幌市電「石山通駅」からは徒歩約50分かかります。

バス停からは比較的近いですが、学校が坂の上にあるため、毎日の通学は少し体力が必要かもしれません。札幌市南区内から通学している生徒が多いですが、中央区や豊平区など、公共交通機関を利用して広い範囲から生徒が集まっています。

市立札幌藻岩高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。市立札幌藻岩高等学校の魅力は伝わりましたか?この学校は、「勉強も部活も行事も、高校生活のすべてを全力で楽しみたい!」と考える君に、特におすすめしたい学校です。単位制を活かして自分の興味をとことん追求することも、レベルの高い部活動で高みを目指すことも、市立札幌藻岩高等学校なら両方実現できる可能性があります。

受験勉強では、まず中学校の基礎を完璧に固めることが何より大切です。特に北海道の公立高校入試では内申点が重視されるため、日々の授業を大切にし、定期テストで確実に点数を取ることが合格への近道になります。応用力を問われる問題にも対応できるよう、過去問などを活用して実践的な演習を積み重ねていきましょう。市立札幌藻岩高等学校で、充実した3年間を過ごす自分を想像しながら、日々の勉強を頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。