京都橘高等学校は、京都市伏見区の緑豊かな桃山の丘に佇む、文武両道を掲げる活気あふれる私立高校です。全国的に、そして今や世界的にその名を知られる吹奏楽部をはじめ、男子サッカー部や女子バレーボール部など、数多くの部活動が輝かしい実績を誇っています。部活動に打ち込みながら、勉学にも励み、自分の可能性を最大限に伸ばしたいと考える生徒にとって、京都橘高等学校はまさに理想的な環境と言えるでしょう。

もちろん、京都橘高校の魅力は部活動だけではありません。生徒一人ひとりの進路希望に寄り添ったきめ細やかな指導にも定評があり、国公立大学や難関私立大学へも多数の合格者を輩出しています。充実した学校生活の中で、確かな学力と豊かな人間性を育むことができるのが、この学校の大きな特長です。

この記事では、そんな京都橘高等学校について、偏差値やコース、学校生活の様子から進学実績、そして在校生や卒業生からのリアルな口コミまで、受験生と保護者の皆さんが本当に知りたい情報を、進学アドバイザーの視点から分かりやすく、そして詳しく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

京都橘高等学校の基本情報

以下に京都橘高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 京都橘高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒612-8026 京都府京都市伏見区桃山町伊賀50
代表電話番号 075-623-0066
公式サイト https://www.tachibana-hs.jp/

京都橘高等学校の偏差値・難易度・併願校

京都橘高等学校の偏差値は、コースによって異なりますが、全体的に見て京都府内でも高いレベルにあります。自分の学力や目指す進路に合わせてコースを選択することが、合格への第一歩となります。

  • 選抜類型:65-66

  • 総合類型:51

同じくらいの偏差値の高校としては、選抜類型の場合、京都成章高校(アカデミーA)、大谷高校(バタビア・マスター)、龍谷大学付属平安高校(プログレス)などが挙げられます。総合類型の場合は、大谷高校(インテグラル)、京都文教高校(進学)などが視野に入ってきます。

合格に必要な内申点の目安は、選抜類型の併願で主要5教科の合計が20以上、総合類型の併願で18前後が一つの基準とされていますが、年度や入試方式によって変動するため、あくまで参考としてください。

京都橘高等学校は私立高校のため、多くの受験生が公立高校と併願します。主な併願校としては、城南菱創高校、莵道高校、西城陽高校、東宇治高校など、主に京都府南部の公立高校が挙げられます。

京都橘高等学校に設置されている学科・コース

京都橘高等学校では、生徒一人ひとりの進路目標や興味関心に合わせて、2つの類型が設置されています。1年次は類型ごとに学び、2年次からはさらに細分化されたクラス・コースで専門性を高めていきます。

  • 選抜類型:

    国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。基礎学力の定着はもちろん、応用力や探究力を養うための質の高い授業が展開されます。知的好奇心が旺盛で、高いレベルで学びたい生徒におすすめです。

  • 総合類型:

    クラブ活動と学習の両立を図りながら、京都橘大学への内部進学や有名私立大学、専門学校など多様な進路を目指すコースです。基礎・基本の定着を大切にし、幅広い選択科目を通じて自分の興味関心を深めることができます。

2年生からは、選抜類型は「国公立αクラス」「国公立大学・難関私立大学クラス」に、総合類型は「私立大学クラス」などに分かれ、より具体的な目標に向けたカリキュラムが組まれます。

京都橘高等学校の特色・校風

京都橘高等学校の校風は、一言で表すと「文武両道」で、活気に満ち溢れています。生徒たちは部活動にも勉強にも全力で取り組むエネルギッシュな雰囲気があります。

  • 宿題の量:

    コースや学年によりますが、進学に力を入れていることもあり、課題の量は「やや多い」と感じる生徒が多いようです。特に選抜類型では、日々の予習復習が欠かせません。

  • 校則:

    校則は、他の私立高校と比較すると「標準的」または「やや厳しめ」という声が聞かれます。特に頭髪指導は厳しい傾向にあり、染髪や脱色は禁止されています。 スマートフォンの持ち込みは可能ですが、校内での使用にはルールが定められています。服装に関しても、着崩しなどは指導の対象となるようです。

  • 生徒たちの雰囲気:

    部活動が盛んなこともあり、活発で明るい生徒が多い印象です。クラスや部活動での団結力が強く、学校行事も非常に盛り上がります。一方で、スタディルームなどで真剣に学習に励む生徒も多く、オンとオフの切り替えがしっかりできる生徒が多いようです。

  • アルバイト:

    アルバイトは原則として禁止されています。

  • 制服の評判:

    制服は男女ともに紺色のブレザースタイルで、シンプルで上品なデザインが「かわいい」「かっこいい」と評判です。 女子はリボン、男子はネクタイを着用します。

  • 土曜授業:

    土曜授業や、学校独自のゼミなどが実施されており、学習サポート体制が整っています。

京都橘高等学校の部活動・イベント

部活動

京都橘高等学校の学校生活を語る上で欠かせないのが、全国レベルで活躍する部活動の存在です。 体育系・文化系ともに数多くのクラブがあり、多くの生徒が文武両道を目指して活動に励んでいます。

  • 吹奏楽部:

    「オレンジの悪魔」の愛称で世界中にファンを持つ、京都橘高校の代詞ともいえる部活動です。 全日本マーチングコンテストの常連であり、その一糸乱れぬパフォーマンスと笑顔あふれる演奏は多くの人々を魅了しています。 テレビや映画への出演、海外遠征など、その活躍は学校の枠を越えています。

  • 男子サッカー部:

    全国高等学校サッカー選手権大会の常連校であり、過去には準優勝の実績も誇る強豪です。 プロ選手も多数輩出しており、高いレベルでのプレーを目指す生徒が集まっています。

  • 女子バレーボール部:

    春の高校バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)の常連として知られ、全国の舞台で常に上位を狙える実力を持っています。

  • 太鼓部:

    全国高等学校総合文化祭に22年連続で出場するなど、全国トップレベルの実力を誇ります。 地域のイベントなどにも積極的に参加し、迫力ある和太鼓の演奏を披露しています。

この他にも、陸上競技部や男女バスケットボール部などの体育系クラブ、そして演劇部や書道部、珍しいところではダブルダッチ部やロボットプログラミング部など、多種多様な文化系クラブが活発に活動しています。

イベント

京都橘高校では、生徒たちの手で作り上げる学校行事も大きな魅力の一つです。

  • 橘祭(文化祭): 毎年9月に行われる文化祭は、クラスごとの展示やステージ発表、模擬店などで大変な盛り上がりを見せます。特に文化系クラブの発表はレベルが高く、見応えがあります。

  • 体育祭: 体育祭は、大阪の大きなドームを貸し切って行われることもあり、非常に大規模で盛り上がるイベントです。 クラス対抗で様々な競技に挑み、学年を越えて学校全体が一体となります。

  • 修学旅行: 1年生の3月には研修旅行があり、沖縄やカンボジアなど、国内外の訪問先から選択することができます。

京都橘高等学校の進学実績

京都橘高等学校は、部活動だけでなく進学指導にも力を入れており、毎年多くの生徒が希望の進路を実現しています。国公立大学から難関私立大学まで、幅広い合格実績を誇ります。

  • 国公立大学:

    2025年度入試では、京都大学2名、大阪大学1名、神戸大学4名、京都工芸繊維大学3名、京都府立医科大学3名など、国公立大学に合計55名が合格しています。

  • 難関私立大学:

    「関関同立」と呼ばれる関西の難関私立大学には、同志社大学26名、立命館大学73名、関西大学34名、関西学院大学9名といった多数の合格者を出しています。 早稲田大学や慶應義塾大学など、関東の難関大学への合格者もいます。

  • その他:

    系列校である京都橘大学へは、内部進学制度を利用して多くの生徒が進学しています。 その他にも、近畿大学、龍谷大学、京都産業大学といった関西の主要私立大学への進学者も多数います。

これらの進学実績を支えているのが、手厚い学習サポート体制です。放課後や長期休暇中に行われる進学特別授業講座や、学校独自の「TSゼミ・土日習ゼミ」、集中して学習に取り組む「学習合宿」などが用意されており、生徒の実力養成を力強くバックアップしています。

京都橘高等学校の特長・アピールポイント

京都橘高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 世界レベルの部活動: 吹奏楽部をはじめ、サッカー部、バレーボール部など、全国の舞台で活躍する部活動が多数あり、高いレベルでスポーツや文化活動に打ち込める環境です。

  • 文武両道を支える環境: 「進路保障」と「学習と自立活動の両立」を教育の柱に掲げ、部活動に励みながら学業もおろそかにしないためのサポート体制が充実しています。

  • 多様な進路に対応するコース制: 国公立大学を目指す選抜類型から、部活動と両立しながら多様な進路を目指す総合類型まで、一人ひとりの目標に合わせた学びが可能です。

  • 充実した学習サポート: 通常の授業に加え、放課後や長期休暇中の講習、学習合宿などが豊富に用意されており、塾に通わずとも高い学力を身につけることができます。

  • 京都橘大学との高大連携: 系列の京都橘大学との連携により、大学の講義を先取りして受講できるプログラムなどがあり、スムーズな進学が可能です。

  • 緑豊かな学習環境: 桃山御陵の自然に囲まれた落ち着いた環境で、日々の学習や活動に集中することができます。

  • ICT環境の整備: 全教室にプロジェクターやWi-Fiが完備されるなど、ICT教育環境が充実しており、現代的な学びに対応しています。

京都橘高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、学校生活の様々な側面について多くの声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「部活動が本当に盛んで、毎日が充実している」「全国レベルの仲間と切磋琢磨できる環境が素晴らしい」といった、部活動に関する満足の声が非常に多いです。

    • 「先生方が熱心で、進路相談にも親身になってくれる」「放課後の講習や自習室など、勉強できる環境が整っている」など、学習サポートの手厚さを評価する意見も目立ちます。

    • 「橘祭や体育祭などの行事がとても盛り上がり、クラスの団結力が強まる」「最高の高校生活を送れた」という、学校行事や友人関係に関するポジティブな口コミも多数あります。

  • 気になる点:

    • 「校則が少し厳しいと感じる部分がある」「特に頭髪指導は厳しい」といった、校則に関する意見が見られます。

    • 「コースによっては課題が多く、部活動との両立が大変な時もある」という声もあります。

    • 「校舎の一部が少し古いと感じる」といった施設に関する指摘も一部で見られます。

    • 最寄り駅から少し歩くため、「坂道が少し大変」という意見もあります。

アクセス・通学

京都橘高等学校は複数の駅からアクセス可能で、京都市内だけでなく、宇治市や城陽市、滋賀県など幅広いエリアから生徒が通学しています。

  • 京阪宇治線 「桃山南口」駅: 下車 西へ徒歩約5分

  • JR奈良線 「木幡」駅: 下車 徒歩約10分

  • JR奈良線 「桃山」駅: 下車 東へ徒歩約10分

  • 近鉄京都線 「桃山御陵前」駅: 下車 東へ徒歩約15分

最も近いのは京阪の桃山南口駅で、多くの生徒が利用しています。

京都橘高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

京都橘高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、最後に皆さんへエールを送ります。

京都橘高等学校は、何かに夢中になり、仲間と共に高め合いたいと願う君にぴったりの学校です。もし君が、勉強も部活動も学校行事も、その全てに全力で挑戦したいと思っているなら、京都橘高等学校での3年間は、きっとかけがえのない宝物になるでしょう。特に、全国レベルの部活動で自分の限界に挑戦したい人、そして充実したサポートのもとで志望大学への合格を掴み取りたい人には、強くおすすめします。

受験勉強においては、まず基礎学力を徹底的に固めることが大切です。特に併願で受験する場合、公立高校の勉強と並行して、私立高校の入試傾向に合わせた対策も必要になります。過去問を繰り返し解き、出題形式に慣れておきましょう。京都橘高等学校で充実した高校生活を送る自分の姿を想像しながら、最後まで諦めずに頑張り抜いてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。