大阪府立東住吉高等学校、通称「ヒガスミ」は、多くの受験生が憧れる、活気と学問への情熱が共存する人気の府立高校です。勉強と学校行事、部活動の「二兎を追い、二兎を獲る」を教育方針に掲げ、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す環境が整っています。個性を尊重する自由な校風の中で、充実した3年間を送りたいと考えている中学生の皆さんにとって、東住吉高等学校は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

このページでは、進学アドバイザーとして、ヒガスミがどんな学校なのか、その魅力を余すところなくお伝えします。偏差値や進学実績といった学習面はもちろん、学校生活の核となる行事や部活動、在校生からのリアルな口コミまで、皆さんが本当に知りたい情報を分かりやすくまとめました。

この記事を読めば、きっと東住吉高等学校での高校生活が具体的にイメージできるはずです。自分の未来を切り拓くための大切な高校選び。ぜひ、じっくりと読み進めて、自分にぴったりの学校かどうかを見極める参考にしてください。

東住吉高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 大阪府立東住吉高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒547-0033 大阪府大阪市平野区平野西2-3-77
代表電話番号 06-6702-3838
公式サイト https://www.osaka-c.ed.jp/higashisumiyoshi/

東住吉高等学校の偏差値・難易度・併願校

東住吉高等学校の偏差値は、学科によって異なりますが、大阪府内の公立高校の中では上位に位置する進学校です。

  • 普通科:60-61

  • 芸能文化科:53

偏差値60というのは、具体的には学年全体の上位15%程度に入るレベルを指します。合格のためには、中学校の内申点も重要になります。具体的な目安としては、5段階評価で平均4以上、主要5教科では4と5が中心となる成績が求められることが多いようです。

同じくらいの偏差値の公立高校としては、八尾高校、富田林高校、和泉高校などが挙げられます。

大阪府の公立高校入試では、専門学科と普通科の併願はできません。そのため、東住吉高等学校を受験する場合、併願校は私立高校を選ぶことになります。受験生が多く選ぶ併願校としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 上宮高等学校(英数コースなど)

  • 桃山学院高等学校(文理コースなど)

  • 近畿大学附属高等学校

  • 大阪学芸高等学校

これらの私立高校は、東住吉高校の受験生にとって、学力レベルや校風などを考慮した上で選ばれることが多いようです。

東住吉高等学校に設置されている学科・コース

東住吉高等学校には、特色ある2つの学科が設置されています。

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ場所か:多くの生徒が大学進学を目指し、幅広い教養と確かな学力を身につけるためのカリキュラムが組まれています。

    • どんな生徒におすすめか:国公立大学や難関私立大学への進学を希望し、勉強と部活動・行事を両立させたい生徒におすすめです。

  • 芸能文化科

    • どんなことを学ぶ場所か:日本で唯一、舞台芸術を総合的に学べる専門学科です。 演劇、映像放送、伝統芸能(落語、文楽、歌舞伎、能など)について、第一線で活躍するプロから直接指導を受けられます。

    • どんな生徒におすすめか:将来、俳優、声優、舞台スタッフ、映像クリエイターなど、エンターテインメントの世界で活躍したいという夢を持つ生徒に最適な環境です。

東住吉高等学校の特色・校風

東住吉高等学校は、「文武両道」と「自由な雰囲気」が大きな特色です。

学校全体の雰囲気は非常に明るく、活気に満ちています。 特に体育祭や文化祭などの行事は生徒が主体となって作り上げ、大変な盛り上がりを見せます。

  • 宿題の量:口コミによると、宿題は少し多めと感じる生徒もいますが、無理のない範囲で、日々の学習習慣を確立するにはちょうど良い量だという声が多いようです。

  • 校則:他の高校と比較して、校則は緩やかだと言われています。 指定の標準服はありますが、普段の学校生活は私服での登校が認められています。 メイクや髪型に関しても、ある程度は個人の判断に任されている部分が大きいようです。

  • 生徒たちの雰囲気:明るく元気な生徒が多く、誰とでもすぐに打ち解けられる雰囲気があります。 行事などを通じてクラスの団結力も強く、互いに切磋琢磨しながら成長できる環境です。

  • アルバイト:アルバイトは可能です。 多くの生徒が勉強や部活動と両立させています。

  • 制服の評判:標準服としてブレザーが用意されていますが、普段は私服通学が可能なため、自由度の高さを評価する声が多いです。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にありません。

東住吉高等学校の部活動・イベント

部活動

東住吉高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、熱心に活動しています。体育系、文化系ともに充実したラインナップです。

  • 運動部:陸上競技部はオリンピック選手を輩出したこともある伝統校です。 野球部、サッカー部、男女バレーボール部、男女バスケットボール部など、多くの部活が活発に活動しています。

  • 文化部:特に有名なのが演劇部で、近畿大会への出場経験も豊富です。 また、全国的にも珍しい「競技かるた部」や、軽音楽部、ダンス部なども人気があります。 吹奏楽部も定期演奏会を開催するなど、精力的に活動しています。

イベント

ヒガスミの学校生活を彩るイベントは、生徒たちの手によって作られる大規模なものが多く、非常に盛り上がります。

  • 体育祭:ヒガスミの体育祭で最も有名なのが、各団が制作する巨大な「応援マスコット」です。 そのクオリティの高さは圧巻で、準備期間から本番まで、学校全体が一体となって熱気に包まれます。

  • 文化祭:教室での展示や模擬店のほか、有志によるステージ発表などが行われ、多くの来場者で賑わいます。 芸能文化科の生徒による本格的な発表も見どころの一つです。

  • 修学旅行:近年では台湾を訪れ、現地の高校生との交流など、国際感覚を養う貴重な体験ができます。

東住吉高等学校の進学実績

東住吉高等学校は、その教育方針「二兎を獲る」の通り、学習面でも高い実績を誇っています。 多くの生徒が4年制大学への進学を果たしています。

  • 国公立大学:2025年度入試では、大阪大学1名、神戸大学2名、大阪公立大学4名、大阪教育大学7名など、合計25名(現役22名)が合格しています。

  • 難関私立大学(関関同立):同志社大学12名、立命館大学10名、関西大学97名、関西学院大学12名と、合計131名が合格しています。

  • その他:近畿大学へ223名が合格するなど、産近甲龍にも多数の合格者を出しています。 芸能文化科の生徒は、大阪芸術大学や近畿大学の舞台芸術専攻などに進学するほか、指定校推薦制度も活用しています。 卒業後、プロの演劇家やタレントとして活躍する人もいます。

こうした高い進学実績を支えるため、学校では放課後や長期休暇中に進学補習や講習を実施し、生徒一人ひとりの進路実現を力強くサポートしています。

東住吉高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、東住吉高等学校ならではの魅力的なポイントをまとめました。

  • 全国唯一の「芸能文化科」がある:舞台芸術を本格的に学べる唯一無二の学科で、プロを志す生徒にとって最高の環境が整っています。

  • 「二兎を獲る」を掲げる文武両道:勉強だけでなく、部活動や学校行事にも全力で取り組むことを奨励する校風が根付いています。

  • 生徒の自主性を重んじる自由な校風:私服通学が可能であるなど、校則が比較的緩やかで、生徒一人ひとりの個性を尊重する雰囲気があります。

  • 学校行事が非常に盛り上がる:体育祭の巨大な応援マスコットなど、生徒が主体となって作り上げる行事は、一生の思い出になるほどの熱気と一体感に包まれます。

  • グローバルな視点を養う機会:修学旅行での台湾訪問など、異文化に触れ、国際交流を深める機会が用意されています。

  • 活発な部活動:伝統ある陸上部や実績豊富な演劇部をはじめ、多種多様な部活動があり、自分の興味に合わせて打ち込めるものが見つかります。

  • 高い大学進学実績:国公立大学や難関私立大学へ、毎年安定して多数の合格者を輩出しており、進路サポートも手厚いです。

東住吉高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、ヒガスミでの学校生活を称賛する声が数多く寄せられています。

  • 良い点

    • 「行事が本当に楽しくて、クラスの団結力が強い。最高の高校生活が送れた」という声が非常に多いです。

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれるので心強い」といった、手厚いサポート体制を評価する意見も見られます。

    • 「校則が緩やかで、自由な雰囲気なので自分らしくいられる」という口コミも多数あります。

    • 「明るくて面白い友達がたくさんできた」など、友人関係の良さを挙げる声も目立ちます。

    • 芸能文化科の生徒からは、「専門的なことを深く学べて、同じ夢を持つ仲間と切磋琢磨できる」という満足度の高い意見が寄せられています。

  • 気になる点

    • 「駅から少し歩くのが大変」という意見があります。最寄り駅から徒歩10分以上かかるため、アクセス面で不便に感じる人もいるようです。

    • 「一部の施設が少し古い」といった声も聞かれます。

    • 「自由な校風だからこそ、自己管理能力が求められる」という意見もあります。流されずに目標を持って過ごす意識が大切になるようです。

アクセス・通学

東住吉高等学校へのアクセスは、複数の駅が利用可能で便利な立地です。

  • 近鉄南大阪線「針中野」駅より東へ約900m(徒歩約11分)

  • Osaka Metro 谷町線「駒川中野」駅より南東へ約1000m(徒歩約13分)

  • Osaka Metro 谷町線「平野」駅より南西へ約1000m(徒歩約12分)

大阪市内を中心に、松原市、八尾市、堺市など、幅広いエリアから生徒が通学しています。

東住吉高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。東住吉高等学校の魅力、伝わったでしょうか。ヒガスミは、ただ勉強を頑張るだけでなく、仲間と共に学校行事や部活動に熱中し、一生ものの思い出を作りたい、そんなエネルギッシュな君にぴったりの学校です。自由な校風の中で、自分のやりたいことを見つけ、主体的に行動できる力が身につくはずです。

東住吉高等学校を目指すなら、まずは日々の授業を大切にし、基礎学力をしっかりと固めることが何よりも重要です。特に英語・数学・国語の主要3教科は、入試の合否を大きく左右します。苦手分野をなくし、得意分野をさらに伸ばすことを意識して勉強を進めていきましょう。そして、学校見学会や文化祭にはぜひ足を運んで、ヒガスミの活気ある雰囲気を肌で感じてみてください。きっと「この学校で高校生活を送りたい!」という気持ちが、受験勉強の大きなモチベーションになるはずです。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。