大阪府豊中市にある履正社高校は、甲子園の常連校として知られる一方、難関大学への進学を目指す「学藝コース」でも着実に実績を積み重ねている私立校です。

2027年度には新たに「国際教養コース」が誕生する予定で、コース選びの選択肢が広がります。

この記事では、履正社高校を検討している中学生とその保護者に向けて、偏差値やコースの違い、併願校の候補、学費や奨学金、通学アクセスまでをわかりやすく整理しました。

最新の学校公式情報をもとに、できる限り正確な内容でお伝えします。

履正社高校とはどんな学校?特徴と沿革

学校の基本情報

  • 所在地は大阪府豊中市長興寺南4丁目3番19号です。
  • 大正11年(1922年)創立で、2022年に創立100周年を迎えた伝統校です。
  • 男女共学の私立高校で、併設の履正社中学校(中高一貫コース)から進学する生徒と、高校からの入学者がともに学んでいます。
  • 複数の情報源によると、2026年4月入学の新高校1年生からは、中学校からの内部進学者と高校からの入学者は3年間別クラスで編成される「別クラス型」に変更されたとのことです。それ以前は同じクラスで学ぶ「混合型」だったとされており、最新の運用については学校説明会等で確認することをおすすめします。
  • 建学の精神は「履正不畏」「勤労愛好」「報本反始」の三つです。

沿革のあゆみ

  • 1922年(大正11年)、大阪府福島商業学校として大阪市北区福島に創立されました。
  • 1940年(昭和15年)、姉妹校として履正社中学校(旧制)が開校しました。
  • 1955年(昭和30年)、大阪福島商業高校に校名を変更しました。
  • 1958年(昭和33年)、現在の校地がある豊中市長興寺に校外運動場を設置しました。
  • 1967年(昭和42年)、豊中市長興寺南の現校地への移転が完了しました。
  • 1983年(昭和58年)、創立60周年を機に現在の「履正社高等学校」へ改称しました。
  • 2000年(平成12年)に男女共学化、2017年に新校舎が完成しました。

コース編成の概要

  • 現在の履正社高校には、大きく分けて「学藝コース」と「競技コース」の2つの学びの場があります。
  • 学藝コースは、入試の成績や希望に応じて「S類」「I類」「II類」にクラス分けされます。
  • 競技コースは、野球部など強化クラブに所属する生徒を中心とした、学業と競技の両立を目指すコースです。
  • 2027年度には、長期・短期のカナダ留学を軸とする「国際教養コース」が新設される予定と学校から発表されています。
  • この国際教養コース新設に伴い、2027年度からは「学藝コース」「国際教養コース」「競技コース」の3コース体制になる見込みです。

履正社高校の偏差値とコースの仕組み

コース別の偏差値の目安

  • 複数の学習塾・受験情報サイトの集計によると、履正社高校の偏差値はおよそ49〜66の範囲で紹介されています。
  • コース別の目安は、学藝コースS類が66前後、学藝コースI類が61前後、学藝コースII類が52前後、競技コース(III類)が49前後です。
  • これらの数値は民間の教育情報サイトが独自に算出したものであり、学校が公式に発表している数値ではない点にご注意ください。
  • 実際の合格ラインは年度によって変動するため、最新の情報は必ず塾の模試や学校説明会で確認してください。

学藝コースの3類の違い

  • S類は、トップクラスの国公立大学や医学部医学科、海外大学への進学を志す生徒向けのクラスです。
  • I類は、難関国公立大学への進学を志す生徒向けのクラスです。
  • II類は、地方の国公立大学や難関私立大学への進学を志す生徒向けのクラスです。
  • いずれのクラスも、放課後は専攻ゼミやクラブ活動を自由に組み合わせて参加できる仕組みです。

競技コース(III類)の特徴

  • 強化クラブに所属する生徒を対象としたコースで、3年間で102単位の授業を履修します。
  • 平日は15時15分、土曜日は12時40分まで通常授業をコアタイムとしている点は学藝コースと共通です。
  • 早朝テストなど主体的な学習習慣を身につける仕組みを取り入れており、部活動と学業の両立を後押ししています。
  • 学藝コースに所属しながら強化クラブに在籍することも可能とされていますので、詳しくは学校に直接お問い合わせください。

新設される国際教養コースについて

  • 2027年度春に新設予定のコースで、全員必修のカナダ留学を軸としたカリキュラムです。
  • 国内の英語特化型大学や海外大学、難関私立大学への進学サポートを想定しています。
  • 元校長経験者や海外大学出身の専門教員が指導にあたる予定であることが学校のニュースリリースで紹介されています。
  • コースの詳細な募集人員や偏差値の目安は、2027年度入試向けの募集要項の公開後に確認する必要があります。

履正社高校の入試日程と出願方法

2027年度入試に関する現時点の注意点

  • 履正社高校の公式サイトでは、2027年度の募集要項について「近日公開予定」と案内されており、本記事作成時点ではまだ正式発表されていません。
  • そのため、出願資格・試験日・募集人員などの詳細は、必ず学校公式サイトの最新の募集要項で確認するようにしてください。
  • 以下では、参考情報として2026年度入試(2026年4月入学生向け)の公表内容を紹介します。今後の年度で変更される可能性があります。

2026年度入試(参考)の概要

  • 全コース共学で、募集人員は男女合計約560名とされています(この人数には併設の履正社中学校からの進学者約70名を含みます)。
  • 専願・併願は自由に選択できる方式が採用されています。
  • 入試の成績と本人の希望に応じて、学藝コースの各類・競技コースへのクラス分けが行われます。
  • 競技コースは、強化クラブに所属する生徒のみが対象で、専願かつ在籍中学校長の推薦書が必要とされています。

帰国生入試について

  • 海外在住経験のある生徒を対象とした帰国生入試も実施されています。
  • 海外在住期間や帰国後の期間について独自の基準が設けられているため、該当する場合は募集要項で詳細を確認してください。

出願の流れ

  • 出願にはインターネットを利用した出願情報登録が必要です。
  • 出願サイトでマイページを作成し、出願情報の登録や必要書類のアップロード、受験料の決済、志願書・受験票の出力を行います。
  • 志願書は中学校を通じて本校へ提出し、受験票は試験当日に持参する流れとなっています。
  • 合否はWEBで確認でき、合格者は入学金の納入と必要書類の提出をもって入学が確定します。

履正社高校と併願しやすい高校

併願校を考えるときの基本的な視点

  • 併願校は、偏差値の近さだけでなく、試験日程が重ならないか、通学が現実的な範囲かどうかも合わせて確認することが大切です。
  • 大阪府内の私立高校は、コースや学科によって偏差値の幅が広いため、志望するコースの数値を基準に比較することをおすすめします。
  • 履正社高校を第一志望とする場合も、併願校は複数校を検討し、当日の体調不良などのリスクに備えておくと安心です。

学藝コースS類(偏差値66前後)が視野に入る場合

  • 民間の教育情報サイトの集計では、和泉高校・開明高校・関西大学高等部・帝塚山学院泉ヶ丘高校などが、履正社高校のS類と近い偏差値帯として紹介されています。
  • 大阪国際高校・関西大学第一高校・早稲田大阪高校なども、やや上位の偏差値帯として比較対象に挙がることがあります。
  • あくまで民間サイトが算出した目安であるため、実際の併願校選びは在籍塾の先生とも相談しながら決めることをおすすめします。

学藝コースI類・II類を検討する場合

  • I類・II類は偏差値の幅が広いため、同じ大阪府内でも複数の私立高校の複数コースが比較対象になり得ます。
  • 学力レベルが近い私立高校の「特進系」「進学系」コースなどが候補になりやすい傾向があります。
  • 志望校選びの際は、各校の公式サイトで最新の偏差値目安やコース内容を必ず確認してください。

併願校選びで確認しておきたいポイント

  • 試験日が履正社高校の入試日と重ならないかを必ずチェックしてください。
  • 専願・併願の扱いが学校によって異なるため、出願条件を事前に確認しておくと安心です。
  • 通学時間や交通手段も、日々の負担に直結するため事前に確認しておくとよいでしょう。

履正社高校の学費と奨学金制度

学費の目安

  • 学校の公式情報によると、入学金は280,000円、授業料は560,000円、施設設備費は80,000円が目安とされています(過去年度の実績であり、変更される場合があります)。
  • 諸費には校外学習・芸術・図書・進学模試費・諸会費などが含まれるとされています。
  • 学藝コースと競技コースでは金額が異なる場合があるため、詳細は学校の学費案内ページで確認してください。
  • 海外研修・留学にかかる渡航費や滞在費、保険料などは、上記の学費・諸費とは別に必要になる点にも注意が必要です。

国・大阪府の就学支援制度

  • 国の高等学校等就学支援金として、所得制限がなく一律で年額457,200円が支給される制度があります。
  • 大阪府独自の支援策により、国の就学支援金と合わせて授業料相当額(640,000円)が支給される仕組みも用意されています。
  • これらの支援制度の詳しい条件は、文部科学省や大阪府の公式ページで確認することが推奨されています。

履正社高校独自の奨学金制度

  • 「履高特待生奨学金制度」という学校独自の制度があり、入試での成績等に応じて特待ランクが決まり、ランクに応じた金額が免除される仕組みです。
  • 大阪府外から入学するS類の生徒を対象とした「S類奨学金」制度もあり、対象者は授業料・施設設備費相当額(年間64万円)について、国・都道府県からの支援金を差し引いた残額が給付されます。
  • S類奨学金は自動的に卒業まで継続されるものではなく、学期末ごとに学業成績や生活態度などをもとに継続審査が行われます。

履正社高校の大学進学実績

進学実績の考え方

  • 履正社高校は学藝コースを中心に、国公立大学や難関私立大学への進学実績を重視した教育を行っています。
  • 具体的な合格者数や大学名は年度によって変動するため、最新かつ正確な数値は学校公式サイトの「進路実績」ページで確認することをおすすめします。

指定校推薦の状況

  • 学校の公式サイトによると(2026年度入試の実績として紹介されています)、関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学など、いわゆる関関同立を含む複数の大学と指定校推薦の協定を結んでいます。
  • そのほか近畿大学・龍谷大学・京都産業大学・大阪工業大学など、関西圏の有力私立大学とも指定校推薦の協定があります。
  • 明治大学・北里大学・芝浦工業大学など、関東圏の大学との協定も紹介されています。
  • 指定校推薦の学部・人数は年度ごとに変動するため、募集枠の詳細は入学後に開催される保護者説明会で案内されるとのことです。

海外進学のサポート体制

  • 2024年にマレーシアの複数の大学と協定を結び、指定校推薦入学枠を確保したことが学校の情報として紹介されています。
  • 学術基盤センターと進路指導部が連携し、海外大学への進学を検討する生徒向けに説明会を実施する体制があるとされています。

履正社高校のクラブ活動と学校生活

野球部の実績

  • 野球部は創部から100年以上の歴史を持つとされる、大阪府内でも屈指の伝統校です。
  • 2019年の夏の甲子園(全国高等学校野球選手権大会)で全国優勝を果たしています。
  • そのほか、2014年のセンバツで準優勝、2016年の明治神宮野球大会で優勝、その勢いで迎えた2017年のセンバツでも準優勝するなど、全国レベルの実績を重ねています。
  • 直近では、2026年夏の全国高等学校野球選手権大会の大阪大会決勝で箕面学園に勝利し、3年ぶり6回目となる夏の甲子園出場を決めています(2026年7月28日時点)。
  • プロ野球選手として、東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手(2026年時点で現役)を輩出していることでも知られています。

そのほかの主な部活動

  • 学藝コースの生徒が参加できるクラブとして、サッカー(フットサル)、バスケットボール、バレーボール、テニス、卓球、弓道、ダンス、水泳、陸上、吹奏楽など、文化系・運動系ともに幅広い活動が紹介されています。
  • 強化クラブ(競技コース)は野球部のほか、硬式テニス部・サッカー部・陸上競技部・剣道部・柔道部・バレーボール部などで構成されているとされています(吹奏楽部は強化クラブ扱いですが、募集は学藝コースで行われます)。
  • 具体的な戦績や現在の活動状況は年度によって変わるため、最新情報は学校公式サイトや各部活動のページで確認してください。

学校行事

  • 校外学習、球技大会、文化祭、体育祭・芸術鑑賞会、スポーツ大会など、年間を通じて多彩な行事が行われています。
  • 修学旅行は学藝コースがシンガポール・マレーシア、沖縄、北海道の中から選択する方式、競技コースは北海道への旅行とされています。

履正社高校へのアクセスと通学方法

最寄り駅からのアクセス

  • 阪急宝塚線「曽根駅」から東へバスで5分、または徒歩で約15分です。
  • 大阪メトロ御堂筋線・北大阪急行「緑地公園駅」から西へバスで9分、または徒歩で約18分です。

バス通学について

  • 2021年4月に、緑地公園駅と曽根駅、JR伊丹駅方面を結ぶ阪急バスの新路線(豊中東西線95系統)が開設され、校門の近くに「履正社高校」バス停が設置されました。
  • この一般路線バスの開設により、電車とバスを組み合わせた通学がしやすくなっています。

自転車通学について

  • 自転車通学は、自宅から学校まで半径2km以上かつ通学時間1時間以内の範囲で認められているとされています。
  • 詳しい条件や許可の手続きについては、入学後の学校案内で確認することをおすすめします。

所在地・問い合わせ先

  • 住所は〒561-0874 大阪府豊中市長興寺南4丁目3番19号です。
  • 電話番号は06-6864-0456(代表)です。
  • オープンスクールや学校説明会も定期的に開催されているため、実際に足を運んで校舎の雰囲気を確認することもおすすめです。

まとめ|履正社高校の偏差値・併願校・アクセス(2026-2027)

  • 履正社高校は大阪府豊中市にある、1922年創立の伝統ある私立共学校です。
  • 現在は学藝コース(S類・I類・II類)と競技コースの2コース体制で、2027年度には国際教養コースが新設される予定です。
  • 偏差値は民間サイトの集計でおよそ49〜66とされており、コースによって幅があります。
  • 2027年度入試の募集要項は本記事作成時点で未公開のため、最新情報は学校公式サイトでの確認が必須です。
  • 併願校は偏差値だけでなく、試験日程や通学のしやすさも含めて検討することが大切です。
  • 学費は入学金28万円、授業料56万円、施設設備費8万円が目安とされています(変更の可能性あり)。
  • 国・大阪府の就学支援制度に加え、学校独自の特待生奨学金制度やS類奨学金制度が用意されています。
  • 指定校推薦は関関同立をはじめ関西・関東の複数大学との協定があります。
  • 野球部は2019年夏の甲子園優勝など全国レベルの実績を持ち、2026年夏の甲子園にも3年ぶり6回目の出場を決めています。プロ野球選手・山田哲人選手の出身校でもあります。
  • アクセスは阪急宝塚線「曽根駅」、大阪メトロ御堂筋線・北大阪急行「緑地公園駅」のいずれからも徒歩圏内で、路線バスも利用できます。