富山県のほぼ中央、緑豊かな呉羽丘陵のふもとに佇む富山県立呉羽高等学校は、落ち着いた環境の中で充実した高校生活を送りたいと考えている中学生にとって、非常に魅力的な選択肢の一つです。広大な敷地に建てられた明るい校舎では、生徒たちが日々勉学や部活動に励んでいます。

呉羽高等学校の大きな魅力は、何と言っても県内唯一の「音楽コース」が設置されていることです。プロの音楽家を目指す生徒から、音楽を通して豊かな感性を育みたい生徒まで、高いレベルで専門的な指導を受けられる環境は、他の高校にはない大きな特色と言えるでしょう。普通科の生徒たちにとっても、日常的に音楽の調べが流れる文化的な雰囲気は、情操を育む上で素晴らしい影響を与えています。

もちろん、学習面においても呉羽高等学校は高い評価を得ています。生徒一人ひとりの進路希望に合わせた丁寧な指導や、主体的な学びを深める探究活動などを通して、多くの生徒が国公立大学をはじめとする難関大学への進学を実現しています。この記事では、そんな呉羽高校の魅力を様々な角度から詳しく解説していきますので、ぜひあなたの高校選びの参考にしてください。

呉羽高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 富山県立呉羽高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒930-0138 富山県富山市呉羽町2070-5
代表電話番号 076-436-1056
公式サイトURL https://www.kureha-h.tym.ed.jp/

呉羽高等学校の偏差値・難易度・併願校

呉羽高等学校は、富山県内でも人気・実力ともに上位に位置する高校です。自分の学力と照らし合わせながら、目標設定の参考にしてください。

  • 普通科:61

  • 音楽コース:55

呉羽高等学校の偏差値は、学科によって異なります。普通科は61前後と、富山県内の公立高校の中では上位グループに入ります。 同じくらいの偏差値の高校としては、富山東高校(普通科)、高岡南高校(普通科)などが挙げられます。合格には、中学校の内申点が35前後(45点満点)、入試当日点では180点満点中135点あたりが一つの目安となりそうです。

一方、音楽コースは55前後ですが、こちらは学力試験に加えて実技試験も重要視されるため、一概に偏差値だけで難易度を測ることはできません。

富山県の公立高校入試では、基本的に複数の公立高校を併願することはできません。そのため、呉羽高等学校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、富山第一高等学校、高岡第一高等学校、富山国際大学付属高等学校などが挙げられます。 これらの私立高校の特進コースなどを併願する受験生が多いようです。

呉羽高等学校に設置されている学科・コース

呉羽高等学校には、大きな特色を持つ2つの学びの場が用意されています。

  • 普通科

    • 国公立大学や難関私立大学への進学を目指し、基礎学力の定着から応用力の育成まで、バランスの取れたカリキュラムで学びます。「くれ探」と呼ばれる探究活動が盛んで、自ら課題を見つけ解決する力を養いたい生徒におすすめです。

  • 音楽コース

    • 富山県で唯一、音楽を専門的に学べるコースです。 声楽やピアノ、管弦楽器などの個人レッスンをはじめ、ソルフェージュや音楽理論など、音楽大学進学にも対応できる本格的な授業が展開されています。 将来、音楽の道に進みたい生徒にとって最高の環境です。

呉羽高等学校の特色・校風

呉羽高等学校の校風は、「文武両道」と「自主自律」という言葉で表すことができます。学習にも部活動にも真剣に取り組む生徒が多く、落ち着いた雰囲気の中で学校生活を送ることができるようです。

  • 宿題の量:他の高校に比べて「多い」と感じる生徒が多いようです。 特に平日は課題に追われることもあるようですが、計画的にこなすことで学習習慣が身につくという声もあります。

  • 校則:厳しすぎず、緩すぎず、「普通」という意見が多数です。 スマートフォンの校内での使用は原則禁止ですが、隠れて使っている生徒もいるようです。 頭髪や服装については、長期休暇明けに検査がありますが、普段は常識の範囲内であれば注意されることは少ないようです。

  • 生徒の雰囲気:真面目で穏やかな生徒が多いと言われています。男女比は女子が多めで、クラスの雰囲気も和やかなことが多いようです。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。

  • 制服の評判:女子の伝統的なセーラー服は、「可愛い」と評判が良いようです。男子は一般的な黒の学生服です。

  • 土曜授業:土曜授業が実施されることがあります。

呉羽高等学校の部活動・イベント

部活動

呉羽高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、充実した日々を送っています。運動部15、文化部10の部活動があります。

  • 運動部

    陸上競技部や剣道部、男女バスケットボール部などが県大会で活躍しています。どの部も活気があり、仲間と切磋琢磨できる環境です。

  • 文化部

    特に全国レベルの実績を誇る放送演劇部や、県内唯一のオーケストラである管弦楽部が有名です。 音楽コースの生徒も多く所属する音楽部や管弦楽部は、学校の文化的な雰囲気を象徴する存在です。 書道部や美術部なども活発に活動しています。

イベント

呉羽高校の学校生活は、多彩なイベントによって彩られます。クラスの団結が深まる行事が多く、生徒たちにとって忘れられない思い出となるでしょう。

  • 呉羽祭(文化祭)

    毎年大いに盛り上がる学校最大のイベントです。クラスごとにダンスや演劇、飲食店などの企画を考え、準備段階から熱気に包まれます。 3年生の飲食店は特に人気が高いようです。

  • 体育大会

    クラス対抗で様々な競技に臨みます。応援にも熱が入り、生徒の一体感を高める一日です。

  • 合唱コンクール

    芸術、特に音楽に力を入れている呉羽高校ならではの本格的なイベントです。 各クラスが練習を重ね、美しいハーモニーを響かせます。

  • 修学旅行

    例年、関西方面などを訪れ、歴史や文化を学びながら友人との絆を深めます。

呉羽高等学校の進学実績

呉羽高等学校は、高い進学実績を誇っており、生徒たちの多様な進路希望に応えるサポート体制が整っています。

  • 国公立大学

    地元の富山大学や金沢大学、富山県立大学を中心に、毎年多くの合格者を出しています。2024年度入試では、北海道大学1名、東北大学1名など、旧帝大にも合格者が出ています。 国公立大学全体では、例年100名前後の生徒が現役で合格しています。

  • 難関私立大学

    GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)に10名、関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)に9名(いずれも2024年度)など、難関私立大学にも安定した合格実績があります。

  • その他

    金沢工業大学へは100名を超えるなど、北陸地方の私立大学への進学者も多数います。 また、音楽コースの生徒は東京藝術大学や愛知県立芸術大学などの芸術系大学へ進学するケースが多く見られます。

これらの実績を支えているのが、手厚い進路指導です。放課後や長期休暇中の補習、個別の添削指導など、生徒一人ひとりの目標達成に向けたきめ細やかなサポートが行われています。

呉羽高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、呉羽高等学校ならではの魅力をまとめました。

  • 県内唯一の「音楽コース」

    プロの指導者による個人レッスンなど、音楽を専門的に学べる恵まれた環境があります。

  • 主体性を育む探究活動「くれ探」

    自ら設定したテーマについて深く掘り下げて研究する活動で、思考力や表現力を伸ばすことができます。

  • 活発で実績豊富な部活動

    全国レベルの放送演劇部や管弦楽部をはじめ、多くの部が活発に活動しており、文武両道を実践できます。

  • 落ち着いた学習環境

    呉羽丘陵の豊かな自然に囲まれた広大なキャンパスで、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。

  • 伝統ある人気の制服

    特に女子のセーラー服は、昔から変わらないデザインで生徒や保護者からの人気が高いです。

  • 充実した進路サポート体制

    国公立大学や難関私立大学への高い進学実績が示す通り、生徒の希望進路を実現するための手厚いサポートがあります。

  • 学校全体に漂う文化的な雰囲気

    音楽コースの存在もあり、校内には常に音楽が流れ、芸術に親しむ豊かな感性が育まれる環境です。

呉羽高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、呉羽高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に答えてくれる」

    • 「文化祭や体育祭などの行事がとても楽しく、クラスの団結力が強まる」

    • 「部活動が盛んで、目標に向かって仲間と頑張れる環境がある」

    • 「穏やかで真面目な生徒が多く、いじめなどの話はほとんど聞かないので安心して過ごせる」

    • 「音楽コースがあり、学校全体の雰囲気が上品で落ち着いている」

    • 「駅から近く、コンビニやパン屋も近くにあるので便利」

  • 気になる点

    • 「他の高校と比べて課題の量が多く、毎日大変」という声が多数あります。

    • 「校舎や体育館などの施設が少し古いと感じる」という意見があります。

    • 「学校が坂の上にあるため、自転車通学や駅から歩くのが少し大変」

    • 「いわゆる『自称進学校』的な側面があり、課題の多さの割に進学実績が伴っていないと感じる人もいる」

アクセス・通学

呉羽高等学校へのアクセスは、公共交通機関の利用が便利です。

  • **あいの風とやま鉄道「呉羽駅」**より徒歩約7分

  • 地鉄バス「呉羽」バス停より徒歩約5分

  • 地鉄バス「呉羽高校前」バス停より徒歩約5分

富山市内を中心に、射水市や高岡市など、広い範囲から生徒が通学しています。呉羽駅からの近さが魅力で、鉄道を利用する生徒が多いようです。

呉羽高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

呉羽高等学校は、落ち着いた環境で勉強と部活動を両立させたい「文武両道」を目指す生徒、そして音楽という専門分野をとことん追求したい生徒に特におすすめの学校です。日々の課題は多いかもしれませんが、それを乗り越えることで確かな学力と計画性が身につくはずです。呉羽高等学校が持つ、穏やかで文化的な空気は、あなたの高校生活をきっと豊かにしてくれるでしょう。

呉羽高等学校の合格を勝ち取るためには、中学校での学習内容を完璧に理解し、基礎力を固めることが何よりも大切です。苦手科目をなくし、安定して点数を取れるようにしておきましょう。また、内申点も非常に重要になります。日々の授業に真剣に取り組み、提出物をきちんと出すなど、学校生活全般で高い評価を得られるように心がけてください。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。