東京都教育委員会が2026年9月17日、2027年春(令和9年度)の都立高校入試の「ルールブック」にあたる実施要綱を発表しました。推薦に基づく選抜は2027年1月26日・27日、学力検査に基づく選抜(第一次募集)は2027年2月21日です。今年の大きな変更点は、学力検査と調査書の計算方法が2校で新しくなることと、国際高校のバカロレアコースで9月入学の選抜がなくなることです。
何が発表されたの?
ひとことで言うと:来年の都立入試の日程と、受け方のルールが正式に決まりました。まず「いつ」「どうやって出願するか」を押さえておけば、あわてずに済みます。
出願はインターネットが中心です
推薦に基づく選抜、第一次募集、海外帰国生徒対象の選抜、通信制課程(前期選抜)などでは、まず専用の出願サイトに必要事項を入力します。入力できるのは2026年12月18日(金)からです。そのうえで、調査書など出願に必要な書類は、中学校を通じて志望する都立高校へ郵送します。この書類の提出期間が過ぎると受け付けてもらえません。書類は決められた期間内に「必着」、つまり期間内に高校へ届いていることが条件です。
入力期間の最終日は、推薦に基づく選抜が2027年1月18日(月)午後5時まで、第一次募集が2027年2月4日(木)午後5時までです。
推薦入試と学力検査、2つの入口があります
都立高校の全日制には、大きく2つの受け方があります。
- 推薦に基づく選抜:中学校長の推薦を受けて出願します。一般推薦では、全員に個人面接があります。それに加えて、小論文や作文、実技検査などから各高校が決めた検査を受けます。
- 学力検査に基づく選抜(第一次募集):国語・数学・英語・社会・理科の5教科のテストを受けます。調査書(中学校での成績などを記した書類)とあわせて合否が決まります。
推薦の一般推薦では、志望できるのは1校1コース(または1科)だけです。出願後に志望を変えることはできません。
得点の決まり方:学力検査と調査書の比率
全日制では、学力検査の得点と調査書点の比率は、原則として7:3です。芸術や体育に関する学科は6:4です。学力検査と調査書点の合計は1000点満点です。これに、英語のスピーキングテストの結果(最大20点)が加わります。つまり満点は1020点です。
スピーキングテストの結果は、A=20点、B=16点、C=12点、D=8点、E=4点、F=0点で点数になります。原則として、英語の学力検査をする高校の選考で使われます。
去年からの変更点
ひとことで言うと:変更は2つです。受検生全員に関わる変更ではありませんが、対象校を志望する人は確認が必要です。
- 調査書の扱い(全日制普通科の2校):学力検査の得点と調査書点の比率を「7:3」と「10:0」の両方で計算し、高いほうをその人の得点にする方法を、新たに2校で実施します。10:0は、調査書点を使わずに学力検査だけで計算するということです。調査書の成績より当日のテストが得意な人にとっては、有利に働く可能性があります。どの学校が対象かは、実施要綱の別表で確認してください。
- 国際高校バカロレアコース:9月入学の選抜をやめ、4月入学の選抜だけを行います。
日程・数字のまとめ
すべて2027年(令和9年)の日程です。全日制を中心にまとめました。
推薦に基づく選抜
- 入力期間:2026年12月18日(金)~2027年1月18日(月)午後5時
- 書類提出期間:1月8日(金)~1月18日(月)(必着)
- 検査:1月26日(火)・1月27日(水)
- 合格発表:2月2日(火)午前8時30分(インターネットの合否照会サイト)、午前9時30分(校内掲示)
- 入学手続:2月2日(火)午前9時30分~午後3時30分、2月3日(水)午前9時~正午
学力検査に基づく選抜(第一次募集)
- 書類提出期間:1月29日(金)~2月4日(木)(必着)
- 志願変更:2月10日(水)に入学願書を取り下げ、2月12日(金)に再提出(全日制の場合)
- 学力検査:2月21日(日)、集合は午前8時30分
- 合格発表:3月1日(月)午前8時30分(全日制、合否照会サイト)、午前9時30分(校内掲示)
- 入学手続(全日制):3月1日(月)午前9時30分~午後3時30分、3月2日(火)午前9時~正午
学力検査は、国語(9時~9時50分)、数学(10時10分~11時)、英語(11時20分~12時10分)、社会(午後1時10分~2時)、理科(2時20分~3時10分)の順です。1教科50分です。英語の最初の約10分間にリスニングがあります。
第二次募集(全日制)
- 出願:3月4日(木)午前9時~午後3時
- 志願変更:3月5日(金)に取り下げ、3月8日(月)に再提出
- 学力検査:3月9日(火)
- 合格発表:3月12日(金)午前8時30分(合否照会サイト)、正午(校内掲示)
第二次募集は、第一次募集の入学手続をした人が定員に満たなかった高校だけで行います。
入学考査料
- 全日制:2,200円
- 定時制:950円
受験生・保護者が気をつけること
ひとことで言うと:この時期にできるのは「日程の確認」と「出願の手順を知っておくこと」です。
- 出願は2段階です:サイトへの入力と、書類の郵送(中学校を通じて提出)の両方が必要です。入力だけでは出願が完了しません。入力を中学校長が承認する手順もあるので、中学校の先生の案内に従ってください。
- 出願後は内容を変えられません:入学願書を出したあとは、入力した内容や書類の記載を変更できません。志望校や、氏名・住所などの入力は、提出前によく見直しましょう。
- 推薦は第1志望の人が対象です:応募の条件に「志願する都立高校を第1志望とする者」とあります。
- 追検査の制度があります:第一次募集でインフルエンザなどにかかって受検できなかった人は、希望すれば追検査を受けられます。手続は中学校長を通じて行います。実施日は、公式の追検査実施方法一覧で確認してください。
- 住んでいる場所の条件があります:全日制の場合、原則として保護者と同居し、都内に住んでいることなどが条件です。都外から志願する場合などは、応募資格の審査が必要です。該当しそうなら、早めに中学校へ相談しましょう。
よくある質問
Q.学力検査と調査書は、どちらが大切ですか?
A.全日制は原則として7:3で、学力検査の得点のほうが大きく反映されます。ただし、今年から2校では「7:3」と「10:0」のうち高いほうを使う方法が始まります。
Q.スピーキングテストを受けていないと不利になりますか?
A.要綱では、一定の条件にあてはまる不受験者について、不利にならないよう「仮のスピーキングテスト結果」を算出して加点する、と定められています。条件にあてはまらない人が受けなかった場合は、加点されません。
Q.出願はすべてインターネットだけでできますか?
A.いいえ。インターネット出願のほかに、調査書などの書類を、期間内に必着で志望する都立高校へ郵送する必要があります。やむを得ない事情でインターネットで出願できない場合は、中学校を通じて志望校に連絡します。
出典:東京都「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について」、東京都教育委員会「東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」(発表:2026年9月17日、確認:2026年10月25日)
最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
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