大阪府教育委員会が、2026年10月15日に「令和9年度(2027年度)大阪府公立高等学校入学者選抜実施要項」を公表しました。公立高校を受ける中学3年生と保護者に向けた、2027年春入試の正式なルールブックです。いちばん大事な日付は、一般入学者選抜の学力検査(3月10日)と合格発表(3月18日)です。
何が発表されたの?
ひとことで言うと:2027年春の大阪府公立高校入試の、出願のしかた・テストの内容・合否の決め方・日程が、正式に決まって公表されました。
実施要項は、特別入学者選抜、一般入学者選抜、二次入学者選抜、秋季入学者選抜など、選抜の種類ごとに章が分かれています。ここでは、受験生の多くが使う一般入学者選抜(全日制)を中心に、特別入学者選抜(専門学科など)にも触れながら整理します。
出願はオンラインで、中学校長の承認が必要
出願は「大阪府立学校オンライン出願システム」で行います。流れはこうです。
- 志願者が、志願者情報や自己申告書などをシステムに入力する
- 入学検定料2,200円を、選んだ方法で納入する
- 在籍する中学校の校長が内容を承認する
- 志願先の高校の校長が出願を受け付ける
実施要項には、出願の入力は余裕をもって行い、入力が終わったらすぐに中学校へ承認を依頼するよう書かれています。中学校の承認がないと出願が完了しないためです。
学力検査は5教科、各90点で合計450点
一般入学者選抜の学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科です。各教科90点、合計450点満点で、英語にはリスニングテストが含まれます。
国語・数学・英語には「基礎的問題」「標準的問題」「発展的問題」の3種類があり、どれを使うかは高校ごとに決まっています。志望校がどの種類の問題を使うかは、府教育委員会が決めた一覧で確認できます。
合否は「テスト+内申点」で決まる
合否を決める材料は、学力検査の成績、調査書、自己申告書です。調査書とは、中学校での成績や活動をまとめた書類のことで、いわゆる内申書です。点数の出し方は次のとおりです。
- 学力検査:5教科の合計(450点満点)
- 調査書の評定:中3の評定を6倍、中1・中2の評定を2倍して合計(450点満点)
- この2つに、高校ごとに決められた倍率をかけて足したものが「総合点」
倍率は5つのタイプから高校が選びます。たとえばタイプⅠは「学力検査1.4倍・調査書0.6倍」、タイプⅢは「両方1.0倍」、タイプⅤは「学力検査0.6倍・調査書1.4倍」です。つまり、同じ点数でも、学力検査を重く見る高校と、内申点を重く見る高校があるということです。
ボーダーゾーンの合格はどう決まる?
総合点の順位だけで決まるわけではありません。流れは次のとおりです。
- 総合点の高い人から、募集人員の110%までを第一のグループにする
- そのうち、募集人員の90%までの人は合格
- 残りの人は「ボーダーゾーン」。ここから、自己申告書と調査書の活動・行動の記録をもとに、その高校の求める生徒像(アドミッションポリシー)に極めて合う人を優先して合格にする
- それでも募集人員に届かないときは、総合点の高い順に合格にする
自己申告書は、点数以外の自分の取り組みや思いを伝える大事な書類だと言えます。
日程・数字のまとめ
一般入学者選抜(全日制の普通科・専門学科など)
- 出願の入力期間:2026年12月8日(火)午前9時 〜 2027年3月5日(金)午後2時
- 入学検定料の納入:2026年12月8日(火)午前9時 〜 2027年3月5日(金)正午(金額は2,200円)
- 高校が出願を受け付ける期間:2027年3月3日(水)午前9時 〜 3月5日(金)午後2時
- 学力検査:2027年3月10日(水)午前9時から
- 追検査の申出:3月11日(木)午後5時まで
- 追検査:3月16日(火)午前9時30分から
- 合格発表:3月18日(木)午前10時、オンライン出願システムで発表
検定料の納入は、出願の入力より2時間早い正午が締切です。当日にあわてないよう、早めの手続きが安心です。
特別入学者選抜(音楽科・体育に関する学科・グローバル探究科・演劇科・芸能文化科など)
- 出願の入力期間:2026年12月8日(火)午前9時 〜 2027年2月16日(火)午後2時
- 音楽科:高校への出願受付は2月2日(火)〜3日(水)。入力期間は2月3日(水)午後2時まで。2月14日(日)に視唱・専攻実技、2月18日(木)に学力検査と聴音
- 音楽科以外:高校への出願受付は2月15日(月)〜16日(火)
- 学力検査:2月18日(木)午前8時50分から
- 実技検査・面接:主に2月19日(金)
- 合格発表:3月1日(月)午後2時(二次選抜を行う学校もこの日に公表)
特別入学者選抜は、一般入学者選抜より約1か月早く行われます。実技検査の内容は、学科ごとに別に公表されています。
受験生・保護者が気をつけること
- 出願は1校1学科が基本です。複数の学科を設けている学校では、募集人員を学科ごとに設定している場合に限り、ほかの1学科を第2志望にできます。
- 特別入学者選抜に出願した人が一般入学者選抜にも出願することは可能ですが、その場合、特別選抜などの追検査は受けられません。実施要項にそう書かれています。
- 追検査は、自然災害、試験会場に向かう途中の事故・事件、感染症や体調不良など、やむを得ない理由で当日の検査をすべて受けられなかった人が対象です。申出は中学校長を通じてオンラインで行います。志望校や学科は変更できません。
- 英語資格(外部検定)を使う人は、スコアなどを証明する書類の原本を中学校に出し、中学校長が内容を確認して画像データを登録します。
- 府外の中学校から受験する場合は、府教育庁が指定する調査書作成ソフトで調査書を作る必要があります。
- 中3の今は、調査書の評定が6倍で計算されることを意識しましょう。2学期の成績は、中3の評定として大きく効いてきます。
よくある質問
Q. 学力検査の点数と内申点では、どちらが大事ですか?
高校によって違います。学力検査の成績にかける倍率と、調査書の評定にかける倍率は、Ⅰ〜Ⅴの5つのタイプから高校ごとに選ばれます。志望校のタイプは、府教育委員会の公表資料で確認してください。
Q. 合格発表では何がわかりますか?
合格発表と同時に、学力検査の得点と、調査書の各学年・各教科の評定が開示されると書かれています。
Q. 出願の入力は3月3日からですか?
違います。志願者の入力は2026年12月8日から始まっています。3月3日からなのは、高校が出願を受け付ける期間です。中学校長の承認も必要なので、早めに進めましょう。
出典:大阪府教育委員会「令和9年度大阪府公立高等学校入学者選抜実施要項」(発表:2026年10月15日、確認:2026年10月25日)。事務日程は実施要項全文(PDF)にも掲載されています。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
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