茨城県教育委員会が、令和9年度(2027年春入学)の茨城県立高校の入試のルールをまとめた「実施細則」を公表しました。中学3年生と保護者がまず覚えておきたいのは、学力検査が2027年2月25日(木)、合格発表が3月11日(木)午前9時という2つの日付です。出願はすべてWeb(インターネット)で行います。
何が発表されたの?
ひとことで言うと、「県立高校の入試は、いつ・どうやって出願して、どう合否が決まるのか」を決めた公式ルールブックが出ました。
公表されたのは「令和9年度茨城県立高等学校(全日制・定時制)入学者選抜実施細則」です。全日制(昼間に通う課程)と定時制(夜間などに通う課程)の両方が対象です。県教委の入試ページには、ほかに日程表なども載っています。
入試の種類は大きく2つ
第1希望校の入試(一般入学)には、「共通選抜」と「特色選抜」があります。
- 共通選抜:すべての県立高校で行います。受ける人は全員、学力検査を受けます。
- 特色選抜:学校の判断で行う入試です。文化、芸術、体育、奉仕活動、生徒会活動のいずれかで優れた力や実績がある人が対象です。募集定員の50%が上限です。
特色選抜で合格と判定されなかった人は、共通選抜で改めて合否が判定されます。つまり、特色選抜を受けても、共通選抜のチャンスがなくなるわけではありません。
学力検査は5教科、1教科100点
学力検査は、国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5教科です。1教科の検査時間は50分で、配点は100点満点です。英語は、筆記テスト35分と、校内放送による聞き取りテスト15分で構成されます。
当日は午前8時30分までに志願先の高校に集合します。持ち物は、受検票、HB・B・2Bの黒鉛筆(シャープペンシルも可)、消しゴム、コンパス、三角定規が必須です。時計や携帯電話は検査室に持ち込めません。昼食と上履きは自分で用意します。
合否はどうやって決まるの?(共通選抜)
共通選抜では、「学力検査の点数」と「調査書(中学校での3年間の成績や活動をまとめた書類)の評定合計」の2つを使います。大まかな流れは次のとおりです。
- 学力検査の順位が募集枠の80%以内で、かつ調査書の順位も募集枠以内の人を「A群」とし、原則として合格にします。
- 残りの人は「B群」です。B群の中から、学力検査を重視する選抜と、調査書を重視する選抜の2つの方法で、残りの合格者を決めます。
- 2つの方法の人数の比率は、20:80から80:20までの7通りの中から、各高校が決めます。
どの高校がどの比率かは、実施細則の「別表1」に載っています。志望校の比率を見ておくと、「学力検査と調査書、どちらを大事にする学校か」がわかります。
日程・数字のまとめ
ひとことで言うと、出願の入力は1月6日から、検査は2月25日・26日です。曜日はすべて公式資料の表記と合わせています。
Web出願の準備
- 練習入力:2026年11月17日(火)〜12月21日(月)(任意。願書づくりの練習ができます)
- 志願者情報の入力・登録:2027年1月6日(水)午前9時〜1月27日(水)午後2時
第1希望校の出願と検査
- 出願期間(窓口):2027年2月5日(金)・8日(月)は午前9時〜午後4時、9日(火)は午前9時〜正午
- 郵送出願:簡易書留で、2月4日(木)・5日(金)・8日(月)の受付期間内に必着
- 中学校による調査書データのアップロード:2月1日(月)午前9時〜2月4日(木)午後4時
- 受検票の交付:2月10日(水)〜12日(金)。12日の午前9時までに準備完了のメールが届かないときは、志願先の高校に問い合わせます
- 志願先の変更:2月15日(月)午前9時〜午後4時、16日(火)午前9時〜午後2時(1回だけ変更できます)
- 学力検査:2月25日(木)
- 特色選抜の面接など・共通選抜の実技検査:2月26日(金)午前9時から(集合は午前8時30分まで)
- 合格発表:3月11日(木)午前9時、インターネット上の合格発表用Webページで受検番号を発表
追検査(インフルエンザなどで受けられなかった人向け)
- 学力検査の追検査:3月4日(木)
- 実技検査などの追検査:3月5日(金)午前9時から
第2希望校と欠員補充
- 第2希望校の出願:2月18日(木)午前9時〜19日(金)午後2時(情報の入力は17日(水)午前9時から)
- 第2希望校の実技検査(対象の学科のみ):3月5日(金)
- 欠員補充の情報入力:3月11日(木)午前9時〜12日(金)正午
- 欠員補充の実施:3月16日(火)
手数料
- 全日制:2,200円
- 定時制:950円
クレジットカード等でインターネット上で納めます。納められない場合は、茨城県収入証紙を願書に貼る方法もあります。出願後は、納めた手数料は返ってきません。
受験生・保護者が気をつけること
ひとことで言うと、「出願は紙ではなくWebが中心」なので、早めに練習しておくのが安心です。
- 志願者情報の入力は1月27日(水)午後2時まで。入力・登録と手数料の納付が終わった時点で出願したことになります。期間内に入力や修正ができないときは、すぐ中学校に連絡します。
- 練習入力を使う。11月17日から12月21日まで、願書づくりの練習ができます。Web出願の流れは、県の「Web出願に関するリンクのページ」で確認できます。
- 入力後は書類を印刷する。入学願書、調査書発行依頼書、「解答用紙の写し」等送付用シートをA4片面で印刷し、中学校長に提出します。入学願書には必要事項を記入し、保護者氏名欄には署名します。
- 特色選抜は志願理由書も必要。特色選抜を受ける人は志願理由書を出します。面接の代わりにプレゼンテーションを行う学校・学科では、志願理由書の代わりに活動報告書を出します。
- 学校ごとの違いは別表で確認。特色選抜をどの学校で何人募集するか、選抜に使う資料や配点は、学校ごとに違います。
- 検査に出られないときは早めに連絡。インフルエンザなどで受けられなかった場合は追検査があります。受検希望は、中学校長から志願先の高校へ電話で伝え、原則として医師の診断書をつけた申請書を出します。
よくある質問
Q. 面接は全員受けるの?
A. 全日制の共通選抜では、面接は行いません。特色選抜では面接(学校によってはプレゼンテーション)があります。定時制は面接を行える課程があります。
Q. 第1希望校に落ちたら、そこで終わり?
A. 第1希望校に出願して合格できなかった人は、第2希望校に出願できます。対象になるのは、志願者数が募集定員に満たない学校・学科などです。第2希望校では新しく学力検査は行わず、第1希望校で受けた国語・数学・英語の3教科の得点(300点満点)と、調査書の評定合計(135点満点)で決まります。
Q. 他の県から茨城県の県立高校を受けることはできる?
A. 実施細則に、県外や外国から志願する人の取り扱いが定められています。該当する場合は、実施細則の該当部分と志望校の案内を確認してください。
出典:茨城県教育委員会「令和9年度茨城県立高等学校(全日制・定時制)入学者選抜実施細則」(発表:2026年9月24日、確認:2026年10月25日)。入試情報の入口は茨城県教育委員会「高校入試」のページです。Web出願はWeb出願に関するリンクのページから確認できます。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
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