甲府昭和高等学校は、山梨県中巨摩郡昭和町にある、文武両道を掲げる人気の公立高校です。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込みたいと考えている中学生にとって、非常に魅力的な環境が整っています。「自主創造」を校訓に掲げ、生徒一人ひとりの主体性を尊重する校風の中で、充実した3年間を送ることができます。

この記事では、そんな甲府昭和高等学校について、偏差値や難易度、気になる学校生活の様子、部活動、進学実績まで、受験生と保護者の皆さんが本当に知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。甲府昭和高校がどんな学校なのか、具体的なイメージを膨らませながら読み進めてみてください。

「昭和(しょうわ)」の愛称で親しまれるこの学校が、なぜ多くの生徒に選ばれるのか、その理由が見つかるはずです。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後までご覧ください。

甲府昭和高等学校の基本情報

まずは、甲府昭和高校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 山梨県立甲府昭和高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒409-3866 山梨県中巨摩郡昭和町西条3000
代表電話番号 055-275-6177
公式サイト http://www.syowah.kai.ed.jp/

甲府昭和高等学校の偏差値・難易度・併願校

甲府昭和高校の受験を考える上で、最も気になるのが偏差値や難易度ですよね。ここでは具体的な数字と合わせて、合格の目安や併願校についても見ていきましょう。

偏差値

  • 普通科: 54

この偏差値は、山梨県内の公立高校の中では上位に位置し、しっかりとした学力が求められるレベルと言えます。

難易度・合格の目安

偏差値54というのは、中学校の成績で言うと、5段階評価で「4」を中心に、主要教科で「5」がいくつかあると安心できるレベル感です。もちろん、内申点だけでなく、入試本番での得点力が重要になります。合格者の多くは、中学校での定期テストで常に上位の成績を維持している傾向があります。

同じくらいの偏差値の高校としては、日川高等学校や巨摩高等学校(普通科理数創造コース)などが挙げられます。 これらの高校と比較検討することで、甲府昭和高校の難易度をより具体的にイメージできるでしょう。

主な併願校

山梨県の公立高校入試では、基本的に公立高校同士の併願はできません。そのため、甲府昭和高校を第一志望とする受験生の多くは、滑り止めの私立高校を併願します。

主な併願校としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 山梨学院高等学校

  • 東海大学付属甲府高等学校

これらの私立高校の特進コースや進学コースを併願する生徒が多いようです。

甲府昭和高等学校に設置されている学科・コース

甲府昭和高校には普通科が設置されており、生徒一人ひとりの進路希望や習熟度に合わせて、きめ細やかな学習指導が行われています。

  • 普通科

    • 1年次では、文系・理系どちらにも対応できる「文理習熟クラス」が設置され、基礎学力の定着を目指します。

    • 2年次からは、文系と理系のコースに分かれます。

    • 3年次には、さらに多様な選択科目が用意され、個々の進路実現に向けた学習を深めていきます。

    • 特に意欲の高い生徒向けに、2・3年次の文系には「文系習熟クラス」、理系には「スーパー理数クラス」が設置されており、より発展的な内容を学ぶことができます。

甲府昭和高等学校の特色・校風

甲府昭和高校は、校訓に「自主創造」を掲げ、生徒の主体性を育む教育を大切にしています。

学校全体の雰囲気

キーワードで表すと、「文武両道」「自主自律」「さわやか教育」といった言葉がぴったりです。勉強にも部活動にも真剣に取り組む生徒が多く、活気のある雰囲気です。 また、伝統的に「さわやか教育」を推進しており、挨拶や服装など、規律ある生活態度が重視されています。

中学生が知りたいリアルな学校生活

  • 宿題の量:口コミを見ると、「宿題や課題は多め」という声が目立ちます。特に週末課題や長期休暇中の課題はしっかり出るようです。日々の予習・復習が欠かせない環境と言えるでしょう。

  • 校則:他の高校と比較して「校則は厳しい」と感じる生徒が多いようです。 特に、頭髪や服装に関する指導は定期的に行われるとの声があります。スマートフォンの校内での使用は原則禁止で、電源を切ることになっています。

  • 生徒たちの雰囲気:「真面目で落ち着いている生徒が多い」「行事の時はとても盛り上がる」といった口コミが見られます。文武両道を実践している生徒が多く、オンとオフの切り替えが上手な印象です。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服の評判:制服は男女ともに人気が高いようです。特に女子の制服は可愛いという評判が多く聞かれます。夏服はリボンなしでも良いなど、季節に応じた着こなしのルールがあるようです。

  • 土曜授業:土曜講座が開かれることがあり、進路実現に向けた学習機会が提供されています。

甲府昭和高等学校の部活動・イベント

勉強だけでなく、部活動やイベントも高校生活を彩る大切な要素です。甲府昭和高校では、どちらも非常に盛んに行われています。

部活動

甲府昭和高校は、運動部・文化部ともに多くの部が活発に活動しており、関東大会や全国大会に出場する部も少なくありません。

  • 特に有名な部活動

    • なぎなた部:全国大会の常連校として知られ、輝かしい実績を誇ります。

    • 放送部:コンテストで常に上位の成績を収めており、関東大会などへの出場経験も豊富です。

    • 女子ソフトテニス部、水泳部、陸上競技部なども、関東大会や全国大会への出場実績があります。

  • 全体の様子

    運動部は20以上、文化部も15以上あり、生徒の多様な興味に応える環境が整っています。 多くの生徒が部活動に加入し、学業と両立させながら熱心に活動に取り組んでいます。

イベント

甲府昭和高校の学校行事は、生徒が主体となって作り上げるものが多く、非常に盛り上がります。

  • 紫映祭(しえいさい):毎年6月下旬から7月上旬にかけて行われる学校祭で、甲府昭和高校最大のイベントです。 文化部門と体育部門に分かれており、特に文化部門の合唱コンクールはYCC県民文化ホールで行われるなど、本格的です。 クラス企画や文化部の発表、モニュメント制作など、準備期間から学校全体が熱気に包まれます。

  • 研修旅行:2年生の秋に実施され、行き先は沖縄が多いようです。平和学習やマリンスポーツ体験など、充実したプログラムが組まれています。

  • 強歩大会:学校をスタートし、釜無川サイクリングロードを走る伝統行事です。

甲府昭和高等学校の進学実績

甲府昭和高校は、国公立大学や難関私立大学へも多数の合格者を輩出しており、進学実績には定評があります。

  • 国公立大学

    地元の山梨大学、山梨県立大学、都留文科大学への進学者が多いのが特徴です。 2023年度には国公立大学全体で72名の合格者を出しています。

  • 難関私立大学

    GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)や、日東駒専(日本、東洋、駒澤、専修)といった首都圏の難関私立大学にも多くの生徒が進学しています。

  • その他の進路

    大学進学者が大半を占めますが、短期大学や専門学校へ進む生徒もいます。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休業中の課外授業(補習・講習)や土曜講座が充実しており、生徒の進路実現を力強くサポートしています。

甲府昭和高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、甲府昭和高校ならではの魅力を5つのポイントに絞ってご紹介します。

  • 文理別の「習熟クラス」の設置:1年次から文理習熟クラス、2・3年次には文系習熟クラスとスーパー理数クラスが設置されており、高いレベルで学びたい生徒の意欲に応える環境が整っています。

  • 伝統の「さわやか教育」:創立以来続く「さわやか教育」は、挨拶、服装、清掃などを通じて、規律ある態度と豊かな心を育むことを目的としています。これが、落ち着いた校風の基盤となっています。

  • 活気あふれる学校行事「紫映祭」:生徒が主体となって企画・運営する紫映祭は、クラスや団の結束力を高める一大イベントです。 特に全校が縦割りの団に分かれて競い合う体育部門は、大きな盛り上がりを見せます。

  • 充実した進路指導とサポート体制:放課後や長期休暇中の課外授業、土曜講座などが充実しており、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた手厚いサポートを受けることができます。

  • 全国レベルで活躍する部活動:なぎなた部や放送部をはじめ、多くの部活動が全国大会や関東大会で活躍しており、高いレベルで部活動に打ち込みたい生徒にとって最適な環境です。

甲府昭和高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からのリアルな声を集めてみました。良い点と気になる点の両方を知ることで、より深く学校を理解できるはずです。

良い点

  • 「文武両道が実践できる環境。勉強も部活も本気でやりたい人には最高の学校です。」

  • 「紫映祭や体育祭などの行事が本当に楽しく、クラスの団結力が深まります。一生の思い出が作れました。」

  • 「先生方が熱心で、質問に行くと親身になって対応してくれます。進路相談にもしっかり乗ってくれるので安心です。」

  • 「真面目で優しい友達が多く、いじめなどの話はほとんど聞きません。落ち着いた学校生活を送りたい人におすすめです。」

  • 「制服が可愛いと評判で、気に入っています。」

気になる点

  • 「校則が他の高校に比べて厳しいと感じます。特に頭髪検査や服装指導は厳しいです。」

  • 「校舎が少し古いのが気になります。特にトイレなどの水回りは改修してほしいという声があります。」

  • 「最寄り駅から徒歩だと20分以上かかり、少しアクセスが不便です。バスの本数も多くはないので、自転車通学の生徒が多いです。」

  • 「課題や小テストが多く、毎日コツコツ勉強しないとついていくのが大変かもしれません。」

アクセス・通学

甲府昭和高校へのアクセス方法と、通学エリアについてです。

  • 電車でのアクセス

    • JR身延線「国母駅」から徒歩約20〜25分、自転車で約7分。

  • バスでのアクセス

    • 山梨交通バス「甲府昭和高校入口」バス停から徒歩約9分。

    • 山梨交通バス「NTT新甲府ビル」バス停から徒歩約10〜12分。

甲府市内や昭和町、甲斐市など、近隣のエリアから通学している生徒が多いですが、JR身延線を利用して市川三郷町や南アルプス市方面から通う生徒も見られます。多くの生徒が自転車を利用して通学しているようです。

甲府昭和高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

甲府昭和高等学校を目指す君へ。ここまで読んでくれてありがとう。甲府昭和高校は、「高校生活で勉強も部活も行事も、全部に全力投球したい!」そんなエネルギッシュな君にぴったりの学校です。仲間と切磋琢磨しながら、目標に向かって努力できる環境がここにはあります。

受験勉強では、まず中学校の基礎を徹底的に固めることが大切です。特に、苦手教科を残さないように、バランス良く学習を進めましょう。内申点も重要な評価ポイントになるので、日々の授業態度や提出物を丁寧に行うことを心がけてください。

甲府昭和高校での3年間は、きっと君を大きく成長させてくれるはずです。充実した高校生活を思い描きながら、最後まで諦めずに頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。