福島県教育委員会が、2027年春に入学する人(令和9年度)の県立高校入試の「実施要綱」と「募集定員」を公開しました。いちばん大事なのは、前期選抜の学力検査が2027年3月3日(水)、出願は2027年1月25日(月)からWEB出願システムで始まることです。あわせて、全日制の募集定員が前の年より300人減ることも発表されました。
何が発表されたの?
ひとことで言うと:「いつ、どうやって出願して、どんな試験を受けるのか」を決めた県のルールブックが出ました。同時に、「各高校が何人を受け入れるのか」の合計も公表されています。
入試は「前期」と「後期」の2段階
福島県の県立高校入試は、まず前期選抜があり、そこで定員が埋まらなかった学校や学科だけが後期選抜を行います。前期選抜に合格した人は、後期選抜には出願できません。
前期選抜には、2つの受け方があります。
- 特色選抜:その学校の特色に合った生徒を選ぶ方法です。出願のときに「特色選抜志願理由書」(なぜその学科を志望するのかを書く書類)を出し、学力検査と面接を受けます。学校によっては小論文や作文、実技もあります。
- 一般選抜:学力検査と、中学校の成績をまとめた「調査書」を中心に見る方法です。学校によっては面接もあります。
特色選抜に使える定員の枠は、その学校の募集定員の5%〜50%の範囲で、学校が学科ごとに決めます。特色選抜は1校の1学科にしか出願できず、第二志望は認められません。一方、同じ学校なら特色選抜と一般選抜の両方に出願することもできます。
出願はすべてWEBで
出願には「福島県立学校入学者選抜WEB出願システム」を使います。まず氏名や住所、保護者の名前などの基本情報を登録し、そのあとで志望校や学科を登録します。入学検定料(受験料)も、このシステムの中で支払います。金額は全日制2,200円、定時制950円で、一度納めると返ってきません。
書類の多くはシステムに登録する形で出します。中学校の先生が代わりに登録してくれる書類もあります。出願は、生徒が申請してから、中学校長が内容を確認して承認し、最後に高校が受け付ける、という3段階で進みます。
学力検査は5教科・各50点
学力検査は、県内どこでも同じ問題で行われます。教科は国語・社会・数学・理科・英語の5つで、どれも50点満点、50分です。英語には放送を聞いて答えるテストも含まれます。各高校は、学科の特徴に合わせて特定の教科の点を重く数える「傾斜配点」を使うことができます。
調査書の成績は、国語・社会・数学・理科・英語・音楽・美術・保健体育・技術家庭の9教科について、中1から中3までの評定を合計して135点満点で計算します。合否は、学力検査と調査書の比重を原則として同じにして判定します。ただし、学校が特色を出したい場合は、比重を変えることもできます。
日程・数字のまとめ
ひとことで言うと:出願は2月の初め、試験は3月3日、結果は3月15日です。中3の冬休みあけがすぐ勝負になります。
前期選抜(特色選抜・一般選抜)
- 志願者の申請期間:2027年1月25日(月)午前9時〜2月4日(木)正午
- 中学校長の承認期間:2月1日(月)午前9時〜2月4日(木)午後4時
- 高校の出願受付期間:2月1日(月)午前9時〜2月5日(金)正午
- 出願先変更(志望校の変更):申請は2月8日(月)午前9時〜2月10日(水)午前10時、受付は2月10日(水)午後4時まで。変更できるのは1回だけ
- 調査書の提出期間(中学校が行う):2月12日(金)〜2月16日(火)午後4時
- 受験票の印刷:2月17日(水)午前9時以降にWEB出願システムから印刷
- 学力検査:3月3日(水)午前9時〜午後3時10分、会場は出願した高校
- 面接・特色検査:3月3日(水)の学力検査のあと、または3月4日(木)・3月5日(金)の午前9時以降。時間は各高校が決め、2月26日(金)正午までに募集要項で知らせます
- 追検査(病気などで受けられなかった人向け):3月9日(火)、面接などは3月9日・10日
- 選抜結果の発表:3月15日(月)午後1時から3月23日(火)午後5時まで、WEB出願システムで確認
- 学力検査の得点の提供:3月15日(月)午後2時から。自分の各教科の点数と5教科の合計がシステムで見られます
後期選抜
- 出願:3月16日(火)午前9時〜3月17日(水)午後4時(志願者の申請は午後2時まで)
- 出願先変更:3月18日(木)の1日だけ(志願者の申請は午後2時まで、受付は午後4時まで)
- 面接など:3月23日(火)午前9時以降
- 選抜結果の発表:3月24日(水)午後1時から3月30日(火)午後5時まで
後期選抜は、調査書、面接、小論文(または作文)などで判定します。前期のような5教科の学力検査は、要綱には書かれていません。
募集定員
- 2027年3月の県内中学校卒業見込者数:14,177人(前の年より528人減)
- 全日制の募集定員:11,060人(前の年は11,360人で、300人減)
- 定時制の募集定員:440人(変わらず)
- 通信制の募集定員:400人(変わらず)
- 専攻科の募集定員:30人(変わらず)
- 県立中学校:安積、会津学鳳、ふたば未来学園は各60人(変わらず)
全日制の1クラスは原則40人です。喜多方桐桜、勿来工業、会津農林は、複数の専門学科があるため35人でクラスを作ります。
去年からの変更点
ひとことで言うと:公式資料で前の年との違いがはっきり確認できたのは、人数の部分です。
- 全日制の募集定員は300人減(11,360人から11,060人へ)
- 中学校卒業見込者数は528人減
- 定時制・通信制・専攻科・県立中学校の定員は変更なし
選抜の方法そのものの変更点は、今回確認した資料では整理されていません。各校の選抜方法は学校ごとに違うため、志望校の資料で確かめてください。
なお、福島学芸高等学校は2027年4月に開校する統合校として、県のページで案内されています。
受験生・保護者が気をつけること
ひとことで言うと:出願の期間が短く、中学校の先生の承認も必要です。早めに中学校と相談しておくと安心です。
- 出願の流れを知っておく:生徒の申請→中学校長の承認→高校の受付、の順です。申請だけで終わりではなく、承認が必要です。申請の締切は2月4日(木)正午なので、ぎりぎりを避けましょう。
- 特色選抜を考えるなら志望理由を準備する:志願理由書には、その学科を自分から志望する理由を書きます。志望校の「志願してほしい生徒像」を確認しておくと書きやすくなります。
- 検定料の支払い方法を確認する:支払いはWEB出願システムの中で行います。保護者の方が手続きを手伝う場合に備えて、支払い方法を事前に確認しておきましょう。
- 受験票は自分で印刷する:2月17日(水)から印刷できます。印刷は中学校が代行することもできます。
- 志望校の選抜方法を確かめる:面接や小論文の有無、配点は学校ごとに違います。県の「各高等学校の選抜方法一覧」で志望校を見ておきましょう。
- 体調管理:インフルエンザなどで検査を受けられなかった場合は、追検査を受けられる制度があります。希望するときは、3月5日(金)午後4時までに「追検査等受験願」を出す必要があります。
よくある質問
前期選抜に合格したら、後期選抜も受けられますか?
受けられません。前期選抜または連携型選抜に合格した人は、後期選抜には出願できません。
前期選抜で不合格だったら、どうすればいいですか?
後期選抜に出願したい場合は、あらためて新しく出願します。ただし、後期選抜を行うのは、前期選抜などで定員が埋まらなかった学校や学科だけです。なお、前期で入学検定料を納めている場合は、後期で新たに納める必要はありません。
結果はどこで見られますか?
WEB出願システムで、本人が自分の結果を確認します。合格者には、高校から合格通知書が渡されます。
出典:福島県教育委員会「令和9年度福島県立高等学校入学者選抜実施要綱」(発表:2026年10月1日、確認:2026年10月25日)/福島県教育委員会「令和9年度県立学校生徒募集定員について」(発表:2026年10月9日、確認:2026年10月25日)/福島県教育委員会「令和9年度入学者選抜に関すること」(確認:2026年10月25日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
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