和歌山県教育委員会が、2027年春(令和9年度)の県立高校入試の実施要項と日程を公開しました。いちばん大事なのは、一般選抜の学力検査が2027年3月10日(水)、合格発表が3月18日(木)であること。その前に、特色化選抜が1月に行われます。

この記事では、中3のみなさんと保護者の方が「いつ、何をすればいいのか」をつかめるように、公式資料の内容を順番に整理しました。

何が発表されたの?

ひとことで言うと:来年の県立高校入試は「1月の特色化選抜」と「3月の一般選抜」の二本立てで、2段階の出願がある、というお知らせです。

入試の種類は4つ

県の概要資料によると、入試は次の4種類です。

  • 特色化選抜:学校や学科の特色に合わせて、面接や作文、小論文、実技などで選ぶ入試。1月に行われます。
  • 一般選抜:5教科の学力検査と、学校によって面接・作文・実技などを行う、いちばん多くの人が受ける入試。募集定員を定めたすべての学校・学科で実施されます。
  • スポーツ推薦:中学校長の推薦で、スポーツで優れた実績のある生徒が対象。学力検査とスポーツ実技などを受けます。
  • 追募集:合格者が募集定員に届かなかった学科・コースで行う、追加の募集です。

一般選抜は「一般出願」と「本出願」の2段階

一般選抜では、まず「一般出願」をします。その後、県教育委員会が出願者数を公表し、受検生は後日あらためて「本出願」をします。つまり、出願者数を見てから最終的な志望先を決められる仕組みです。

本出願のときに、一般出願で選んだ学校・学科(コース等)を1回だけ変更できます。ただし、スポーツ推薦は一般出願のあとで志願先を変えることはできません。

特色化選抜にはどんなタイプがあるの?

特色化選抜は、学校ごとに内容がちがいます。概要資料にある区分と検査は次のとおりです。

  • 連携型中高一貫(南部高校龍神分校と田辺市立龍神中学校):面接と、学校が定めた簡便な方法
  • 農業(紀北農芸高校の生産流通科・施設園芸科、南部高校の食と農園科。調理コースを除く):面接と作文
  • 宇宙(串本古座高校 未来創造学科 宇宙探究コース):面接と小論文
  • 地域(串本古座高校 未来創造学科 地域探究コース):面接と作文
  • 学際(橋本高校 探究科、新宮高校 学彩探究科):面接と小論文
  • 芸術(和歌山高校 総合学科):面接と芸術実技。出願時に声楽・器楽・美術・書道のどれか1つを選びます
  • スポーツ健康科学(和歌山北高校 スポーツ健康科学科):面接と運動能力実技検査

宇宙・地域・学際・農業・スポーツ健康科学の一部は「全国募集」です。県外の中学生も対象になるということです。

日程・数字のまとめ

ひとことで言うと:1月の特色化選抜、3月の一般選抜、その後に追募集、という流れです。日付と曜日は公式の日程表のとおりです。

特色化選抜

  • 出願受付:2027年1月21日(木)
  • 検査(面接等):2027年1月28日(木)
  • 合格内定:2027年2月5日(金)

一般選抜・スポーツ推薦

  • 一般出願受付:2027年2月19日(金)
  • 本出願受付:2027年3月2日(火)・3日(水)
  • 学力検査:2027年3月10日(水)
  • 面接・実技検査等:2027年3月11日(木)
  • 合格発表:2027年3月18日(木)

学力検査は、国語、社会、数学、理科、外国語(英語。リスニングテストを含む)の5教科で、各50分です。面接・作文・小論文・実技を行う学校・学科もあり、それは3月11日に行われます。

追募集

  • 出願受付:2027年3月24日(水)
  • 学力検査等:2027年3月26日(金)(総合問題。リスニングテストは含みません)と面接等
  • 合格発表:2027年3月30日(火)

追募集を行う学科は、一般選抜の合格発表と同じ3月18日に公表される予定と、実施要項のページに書かれています。

募集定員

  • 県立高校(全日制):157学級、合計6,200人

学校別・学科別の人数は、県の「学校別・学科別募集定員」のPDFで確認できます。たとえば和歌山高校は普通科や総合学科などを合わせて複数の学級があり、学校ごとに学級数が異なります。単位制の伊都中央・きのくに青雲・南紀の各高校は、定員は40人ですが、転入生・編入生を受け入れるため、各学級の募集定員を昼間定時制35人、夜間定時制30人としています。

また、県立中学校からの進学者だけで募集し、県立高校入試では募集しない学科・クラスがあります(橋本高校探究科の1クラス、向陽高校環境科学科、桐蔭高校普通科の2クラス、日高高校総合科学科、田辺高校自然科学科)。

受験生・保護者が気をつけること

ひとことで言うと:日付がせまいので、まず「自分が受ける入試の種類」を決め、必要な書類を早めにそろえることが大切です。

  • 特色化選抜を考える人:出願受付は1月21日の1日だけです。検査は1月28日。学校ごとに出願条件と様式がちがうので、実施要項の別表で志望校の条件を確認しましょう。
  • 一般選抜を受ける人:2月19日の一般出願、3月2日・3日の本出願と、2回の手続きがあります。志望先を変えられるのは本出願のとき1回だけです。
  • スポーツ推薦・スポーツ健康科学科を考える人:出願資格として大会の成績が必要です。たとえばスポーツ推薦は、都道府県大会1位、近畿大会など地区大会8位以上、全国大会16位以上のいずれか。スポーツ健康科学科の特色化選抜は、都道府県大会4位以上、地区大会16位以上、またはこれに準ずる活動実績です。中学校の先生と早めに相談しましょう。
  • 書類の注意:実施要項のページでは、受検票と一般選抜の入学願は、印刷したものではなく別途配布されるものを使うよう書かれています。入学志願者調査書(中学校が作る成績などの書類)はB4判で作られます。
  • 日程が変わる可能性:日程表には「県立高等学校の今後の在り方」を検討しており、検討状況によっては入試日程等の一部を変更する場合がある、と書かれています。最新情報をこまめに確認してください。

よくある質問

Q. 特色化選抜と一般選抜は両方受けられますか?

A. この点は、今回確認できた概要資料・日程表には書かれていません。出願の条件は実施要項と中学校の先生で確認してください。

Q. 一般選抜の学力検査は何教科ですか?

A. 国語、社会、数学、理科、外国語(英語)の5教科で、各50分です。英語にはリスニングテストが含まれます。

Q. 出願の時刻や受付の方法はどこで確認できますか?

A. 受付の時刻や手続きの細かい内容は、県教育委員会の「令和9年度和歌山県立高等学校入学者選抜実施要項」のページで確認してください。問い合わせ先は、県教育庁学校教育局 県立学校教育課(電話 073-441-3707)です。

出典:和歌山県教育委員会「令和9年度和歌山県立高等学校入学者選抜の概要」、同「入学者選抜日程」、同「学校別・学科別募集定員」、同「令和9年度和歌山県立高等学校入学者選抜実施要項」(発表:2026年9月4日、確認:2026年10月25日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。

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