宮崎県教育委員会が、2027年春に入学する人のための県立高校入試の「実施細目」(細かいルールを決めた資料)を公表しました。中学3年生とその保護者がいちばん押さえたいのは、推薦入学者選抜の検査が2027年2月3日(水)、一般入学者選抜の学力検査が3月3日(水)・4日(木)、合格者の発表が3月17日(水)であること、そして出願がすべてWeb出願になっていることです。
何が発表されたの?
ひとことで言うと:「いつ、どうやって出願し、当日は何をするのか」が細かく決まりました。
宮崎県教育委員会の「令和9年度県立高等学校入学者選抜について」のページには、実施要綱(全体のルール)、実施細目(手続きの細かい決まり)、推薦入学要項(各高校が示す推薦の条件)などが掲載されています。このページは2026年10月20日に更新されています。この記事では、そのうち出願と検査当日に関わる部分を、受験生の目線でまとめます。
出願は「Web出願」で、そのあと書類を持ち込む
志願者は、県の「入学者選抜WEB出願システム」に、志望校などの出願情報を自分で登録します。次に中学校がその内容を確認して承認し、あわせて調査書(中学校での成績や出欠などをまとめた書類)などを登録します。調査書と学習成績一覧表は、中学校から高校へ持参または郵送で届けます。
注意したいのは手数料です。選抜手数料は、全日制が2,200円、定時制が950円で、Web出願システムから納めます。中学校が承認したあとに出願を取り消しても、手数料は返ってきません。出願の前に、志望校をしっかり決めておくことが大切です。
出願できるのは1校だけ。でも第2・第3志望はある
出願は1校までです。ただし、学科が2つ以上ある高校では、第2志望や第3志望まで出せます。宮崎大宮の文科情報科、宮崎西の理数科、高鍋の探究科学科など「普通科系専門学科」と呼ばれる10学科は、第2志望まで出せます。この場合、第2志望には他校を含む全日制の普通科、みらい探究科、探究科学コース、文理科学コースなどを選ぶ決まりです。体育コース(小林高校)は、体育コースを第1志望にし、第2志望以下は認められません。
推薦入学者選抜(自己推薦方式など)はどんな選抜?
推薦は、学力検査、適性検査(高校が決める、学校や学科に合った検査)、自己推薦書、調査書などを合わせて総合的に判定します。学力検査は国語・数学・英語のうち3教科以内で、高校ごとに決めます。学力検査をしない学校・学科もあり、その場合は適性検査を行います。英語のリスニングテストはありません。
推薦で合格内定をもらうと、その後の県立高校の選抜検査は受けられません。逆に、内定にならなかった人は、推薦で受けた高校以外も含めて、一般入学者選抜を受けられます。その場合は、改めて一般の出願手続きが必要です。
一般入学者選抜は何で決まる?
一般は、学力検査、面接、調査書などを合わせて総合的に判定します。学力検査は、高校が学科の特色に合わせて「傾斜配点」を使えます。傾斜配点とは、特定の教科の点数を重く数えるしくみです。2教科以内で、各教科の配点の1.5倍までと決められています。宮崎東高校だけは、学力検査の代わりに面接と作文を行います。
日程・数字のまとめ
ひとことで言うと:「入力→持ち込み→検査→発表」の順に、推薦は1〜2月、一般は2〜3月に進みます。
推薦・連携型の入学者選抜(全日制・定時制)
- 出願情報の入力(志願者):2027年1月6日(水)〜1月21日(木)
- 出願の受付(中学校→高校):1月14日(木)〜1月25日(月)正午まで
- 調査書などの持ち込み:1月21日(木)〜1月25日(月)正午まで(土曜・日曜は受け付けません。郵送は1月25日正午までに必着)
- 検査:2月3日(水)
- 合格内定の通知:2月12日(金)
- 合格者の発表:3月17日(水)(一般の発表と同じ日)
一般入学者選抜(全日制・定時制)
- 出願情報の入力(志願者):2027年2月4日(木)〜2月16日(火)
- 出願の受付(中学校→高校):2月12日(金)〜2月18日(木)正午まで
- 調査書などの持ち込み:2月16日(火)〜2月18日(木)正午まで(午前9時〜午後4時。最終日は午前9時〜正午。郵送は2月18日正午までの消印があるものに限る)
- 学力検査:3月3日(水)・3月4日(木)
- 追検査:3月10日(水)
- 合格者の発表:3月17日(水)(午前9時〜午後4時の掲示)
- 二次募集の検査:3月23日(火)、発表:3月24日(水)
一般の学力検査の時間割
- 3月3日(水):9時集合。国語(9:30〜10:20)、理科(10:35〜11:25)、外国語(11:40〜12:30、英語リスニングテストを含む)
- 3月4日(木):9時集合。社会(9:30〜10:20)、数学(10:35〜11:25)、昼食をはさんで12:30から面接(体育コースは面接と適性検査)。面接以降の時間は各高校が決めます
- 宮崎東高校は3月3日(水)に実施し、当日の日程は出願後に連絡があります
受験生・保護者が気をつけること
ひとことで言うと:「入力期間」と「持ち込みの締め切り」は別物。中学校の先生と一緒に日程を確認しましょう。
- 締め切りは正午です。推薦は1月25日(月)、一般は2月18日(木)のどちらも、書類の持ち込みは正午までです。郵送の場合、推薦は正午までに必着、一般は正午までの消印が条件で、決まりが違います。
- 受検票は自分で印刷します。出願が受け付けられると、志願先の高校からメールでURLが届きます。そこから受検票を印刷して、検査当日に持っていきます。メールを受け取れるよう設定を確認しておきましょう。
- 当日の持ち物は、受検票、筆記用具、消しゴム、直定規、コンパスです。推薦では、このほかに志願先の高校が決めるものがあります。
- 持ち込めないものがあります。計算機能などのある時計、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル端末、電子辞書、分度器(分度器の機能がついたものも含む)は、検査室に持ち込めません。何も書いていない下敷き、鉛筆けずり、筆入れは使えます。
- 志願変更をしたいときは、中学校長に「入学志願変更申請手続願」を出します。この願いを出したあとの変更は認められません。
- 県外から志願する人は、別の手続き(学区外の志願許可)が必要です。県のページに「県外から入学を志願する方へ」の資料があります。
- 病気などで当日受けられないとき、一般には追検査(3月10日)があります。体調管理も受験の準備です。
推薦入学要項(各高校が示す推薦の条件)は、県のページに3つのPDFにまとめて公開されています。推薦を考えている人は、志望校のところを必ず読んでください。
よくある質問
Q. 合格発表はどこで見られますか?
3月17日(水)の午前9時から午後4時まで、志願先の高校の校内に受検番号が掲示されます。同じ時間に、特設サイトのWebページにも掲示されます。
Q. 推薦で内定をもらえなかったら、もう受験できませんか?
いいえ。内定にならなかった人は、一般入学者選抜を受けられます。推薦で受けた高校・学科・コース以外も選べますが、一般の出願手続きをあらためて行う必要があります。
Q. 面接では学力検査と同じような質問をされますか?
一般の面接では、学力検査に似た内容の質問はしないと決められています。面接は志願者全員が受け、形式(集団か個人か)は高校や学科ごとに異なります。
出典:宮崎県「令和9年度県立高等学校入学者選抜について」(ページ更新:2026年10月20日、確認:2026年10月25日)、宮崎県教育委員会「実施細目 一般入学者選抜」、同「推薦入学者選抜」。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
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