愛媛県教育委員会が、2027年春(令和9年度)の県立高校入試について、特色入学者選抜(特色選抜)の各校の出願資格と検査項目の資料を2026年10月20日に更新しました。あわせて、入試の実施要項や日程も公表されています。いちばん早い特色選抜の出願は2027年1月12日(火)から。中学3年生と保護者は、いまのうちに流れをつかんでおきましょう。

何が発表されたの?

ひとことで言うと:「どの高校の特色選抜に、どんな条件で出願できて、何の検査があるか」が最新の内容になりました。

特色選抜ってどんな入試?

特色選抜は、学力検査(国語・社会・数学・理科・英語のテスト)とは別に、高校ごとに決めた条件を満たす人が受けられる入試です。合格したら必ずその高校に入学すること(入学の確約)が条件です。受けられるのは1校(1学科)だけで、2つ以上の公立高校や学科には出願できません。

今回更新された資料には、高校・学科ごとに次のことが書かれています。

  • 入学時に求める生徒像(どんな人に来てほしいか)
  • 募集定員と、特色選抜の募集人員(割合と人数の目安)
  • 出願資格(どんな経験・成績・資格があれば出願できるか)
  • 検査項目(作文、小論文、面接、集団討論、実技テスト、プレゼンテーションのうち、その学校が選んだもの)と、それぞれの比率

資料の表紙には「令和8年5月」とあり、令和8年10月20日に更新と記されています。5月に出た内容が、10月に更新されたということです。留意事項には、募集定員などは10月頃にお知らせすると書かれていました。

学校ごとに条件がちがう

出願資格は学校ごとにまったく違います。資料から2校の例を紹介します(受験生のみなさんが志望校の条件を確かめるときの見本です)。

  • 川之江(普通科):募集定員200人のうち、特色選抜は30%程度(60人程度)。出願資格は6つのうちどれか1つに当てはまればよく、たとえば「3年生の9教科の評定合計が35以上」「英検・漢検・数検のどれかで3級以上」などがあります。検査は作文(30分)と面接(7分程度)です。
  • 三島(普通科):募集定員240人のうち、特色選抜は27%程度(65人程度)。出願資格は4つのうちどれかで、その中には「3年生の9教科の評定平均が4.3以上で、明確な進路希望がある」という項目もあります。検査は作文(30分)と面接(7分程度)です。

「評定」とは、通知表の5段階の成績のことです。「評定平均」は、対象の教科の評定を足して教科数で割り、小数第2位を四捨五入した数字です。たとえば9教科の評定が合計34なら、34÷9=3.777…で、評定平均は3.8になります。

学校によっては、文化・スポーツ活動の取組や成果を重視した選抜枠が、特色選抜の中に設けられています。川之江は募集定員の14%程度(28人程度)が上限、三島は10%程度(24人程度)が上限です。この枠で合格にならなかった場合は、その枠を希望していない人たちと一緒に選抜されます。

全日制の定員は?

令和9年度の県立高校(全日制)の入学定員は、210学級・合計8,305人と公表されています。定時制は12学級・480人、通信制は300人です。

日程・数字のまとめ

ひとことで言うと:特色選抜は1月、一般選抜は3月。合格発表はどちらも3月18日(木)午前10時です。

特色入学者選抜

  • 出願期間:2027年1月12日(火)午前9時〜1月19日(火)正午
  • 検査:2027年1月29日(金)(検査項目は高校ごとに異なる)
  • 合格内定の通知:2027年2月5日(金)午前10時〜2月8日(月)正午(中学校を通じて通知)
  • 入学確約書の提出:2027年2月12日(金)正午まで
  • 合格者の発表:2027年3月18日(木)午前10時

一般入学者選抜

  • 出願期間:2027年2月8日(月)午前9時〜2月15日(月)正午
  • 志願変更の期間:2027年2月16日(火)午前9時〜2月24日(水)正午(1回だけ変更できる)
  • 学力検査:2027年3月4日(木)・3月5日(金)
  • 追検査:2027年3月12日(金)
  • 合格者の発表:2027年3月18日(木)午前10時

検査の時間割(一般選抜)

  • 3月4日(木):国語、国語(作文)、理科、社会
  • 3月5日(金):数学、英語、午後に面接(実技テストがある学科は、実技テストのあとに面接)

お金・その他

  • 入学選考料:全日制2,200円、定時制950円
  • 出願方法:「えひめ電子申請システム」で行う(Web出願)
  • 定時制の第2次募集:出願は2027年3月19日(金)〜3月25日(木)正午、検査は3月30日(火)、発表は3月31日(水)

受験生・保護者が気をつけること

ひとことで言うと:出願はインターネットです。期限ぎりぎりではなく、早めに準備しましょう。

うちの子は何をすればいい?

  • 志願先の資料を確認する:特色選抜を考えているなら、志望校・学科の出願資格と検査項目を、今回更新された資料で確かめましょう。条件に当てはまらなければ出願できません。
  • 特色選抜は「入学の確約」が条件:合格したら必ず入学する選抜です。出願前に、家庭でよく話し合っておきましょう。
  • Web出願の準備:出願は、事前にえひめ電子申請システムの利用者登録をしたうえで行います。県教委のサイトには「WEB出願ガイド」や、特色入試・一般入試それぞれの入力マニュアル、手続きの動画が公開されています。
  • 特別な配慮が必要なとき:受検にあたって特別な措置が必要な場合は、中学校長が2027年1月8日(金)までに「学力検査に関する特別措置願」を志願先の高校長に提出します。早めに中学校へ相談してください。
  • 長期欠席のある人:年間30日以上の長期欠席がある人は、希望すれば、2027年2月16日(火)午前9時〜2月24日(水)正午に、欠席の理由を書いた自己申告書を提出できます。
  • 病気などで検査を欠席したとき:病気などやむを得ない事情で一般選抜の検査を休んだ場合は、2027年3月4日(木)〜3月8日(月)正午に追検査受検願を提出します。診断書や中学校長の副申書などの書類が必要です。

一般選抜はどう決まるの?

全日制の一般選抜では、学力検査は各教科50点満点で、5教科合計250点満点です。調査書点(1〜3年生の必修教科の評定の合計)は135点満点です。選抜は2段階で、第1選抜は募集人員の70%程度、第2選抜は30%程度を選びます。第2選抜では、学力検査の成績、調査書点、調査書のその他の記録や面接などの評価の3つを、高校ごとに決めた比率で合計します。比率は高校が事前に公表します。

よくある質問

Q. 特色選抜で合格したら、入学しなくてもいいですか?

A. 特色選抜に出願できるのは、合格した場合に入学を確約できる人とされています。合格内定の通知を受けた人は、2027年2月12日(金)正午までに入学確約書を提出します。

Q. 出願は紙で行えますか?

A. 出願は、えひめ電子申請システムで行うと決められています。それ以外に提出が必要な書類は、システムで出すとされたもの以外は、持参か郵便などで提出します。

Q. 出願後に志望校を変えられますか?

A. 一般選抜では、2027年2月16日(火)午前9時〜2月24日(水)正午の間に、学校・課程・学科のどれにでも1回に限り志願変更ができます。定時制から全日制へ変える場合は、入学選考料の不足額1,250円を支払います。

出典:愛媛県教育委員会「令和9年度県立高等学校入学者選抜に係る特色入学者選抜における各校の出願資格及び検査項目等について」(更新:2026年10月20日、確認:2026年10月25日)、同「令和9年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」、同「令和9年度の愛媛県県立高等学校等の入学者等の選抜に係る学力検査の検査教科及び出題範囲並びに学力検査等の期日及び合格者の発表の日について」、同「令和9年度愛媛県県立高等学校入学定員」、同「令和9年度県立学校入学者選抜WEB出願関連情報」(確認:2026年10月25日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。

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