山梨県教育委員会が、2027年春に高校へ入る人(令和9年度入学者)の公立高校入試について、正式な「実施要項」(入試のルールブック)を2026年10月14日に公表しました。いちばん大事なのは、前期募集の出願が2027年1月14日(木)から始まることと、後期募集の検査が3月3日(水)であることです。

何が発表されたの?

ひとことで言うと:5月に出ていた「基本事項」(大まかな方針)に、日付や書類など細かい手続きがそろいました。これで、いつ・どこへ・何を出すのかがはっきりしました。

山梨県の入試は「前期」と「後期」の2回

山梨県の全日制(ふつうの昼間の高校)の入試は、2回に分かれています。

  • 前期募集:面接を中心にした入試です。「この高校で学びたい」という理由がはっきりしている人が、各高校の決めた「出願の条件」に合うと自分で考えたら出願できます。出願は1人1校、1学科までです。
  • 後期募集:国語・社会・数学・理科・英語の5教科の学力検査(筆記試験)と、調査書(中学校での成績や活動の記録)で選ぶ入試です。

前期で内定をもらった人は、後期には出願できません。前期で内定にならなかった人は、改めて後期に出願できます。つまり、前期は「早めに挑戦できる最初のチャンス」と考えるとわかりやすいです。

前期募集は何で決まるの?

前期募集では、すべての高校・学科で面接があります。高校によっては、面接に加えて特色適性検査、特技、個性表現のどれか(複数のこともあります)が行われます。どの高校で何をするかは、県が出している「教育方針、志願してほしい生徒像、前期募集選抜方法」に書かれています。選ぶときは、調査書、学習活動及び生活状況に関する所見(中学校の先生が書く、授業への姿勢などの評価)、面接の結果などをあわせて見ます。

前期募集の募集人員は、普通科と専門教育学科(理数科など)では募集定員の40%以内、職業に関する学科と総合学科では50%以内です。実際の人数は11月に発表される予定です。

後期募集には「一般選抜」と「特別選抜」がある

後期募集には2つの選び方があります。

  • 一般選抜:学力検査と調査書で選びます。
  • 特別選抜:調査書を使わず、学力検査と面接で選びます。長期欠席などを経験した人が対象です。

特別選抜に出願できるのは、令和9年3月に中学校を卒業見込みで、県内に住んでいるか県内の中学校に通っていて、「長期欠席者等」にあたり、入学後の高校生活に意欲があり、中学校長が認めた人です。「長期欠席者等」とは、欠席が年に30日以上の人のほか、30日未満でも教室での学びが十分にできていない人(病気や家庭の事情、保健室やフリースクールなどへの登校が出席扱いの人)を指します。一般選抜との併願はできません。

日程・数字のまとめ

ひとことで言うと:1月に前期の出願と検査、2月に後期の出願、3月3日に後期の学力検査、3月11日に合格発表です。

前期募集

  • 出願:2027年1月14日(木)、15日(金)、18日(月)。1月14日は県内の中学校からの出願を総合教育センターで一括して受け付けます。1月15日は午前10時〜午後4時、1月18日は午前10時〜正午に、各高校の窓口で受け付けます
  • 検査:1月28日(木)・29日(金)。1日で行う場合は28日です
  • 内定の通知:2月5日(金)

後期募集・定時制募集

  • 出願:2月16日(火)、17日(水)、18日(木)。16日は総合教育センターでの一括受付、17日は午前10時〜午後4時、18日は午前10時〜正午です
  • 志願変更:2月19日(金)、22日(月)、24日(水)、午前10時〜午後4時
  • 学力検査:3月3日(水)。集合は8時40分です
  • 特別選抜の面接:3月4日(木)。集合時間は各高校が指示します
  • 追検査:3月9日(火)
  • 入学許可予定者の発表:3月11日(木)午前11時。各高校のホームページに受検番号が載り、郵送でも通知されます

3月3日の学力検査の時間割

  • 国語:9時20分〜10時15分
  • 社会:10時35分〜11時25分
  • 数学:11時45分〜12時35分
  • 理科:13時35分〜14時25分
  • 英語:14時45分〜15時35分(リスニングを含みます)

各教科は100点満点です。ただし、専門教育学科や普通科のコース指定では、教科の配点を変えることがあります(数学・理科などに傾斜をかける学校もあれば、かけない学校もあります)。

再募集

後期募集などで定員に満たなかった学科では、再募集があります。全日制の再募集は、出願が3月11日(木)の午後1時〜4時、12日(金)、15日(月)、検査が3月16日(火)です。再募集を行う高校と人数は、3月11日に発表されます。

去年からの変更点

ひとことで言うと:後期募集の学力検査の時間が、5教科のうち4教科で5分長くなります。

県教育委員会は2026年5月に、令和9年3月の入試から、全日制後期募集検査と定時制検査の社会・数学・理科・英語の解答時間を45分から50分に変えると知らせていました。国語は55分のままです。実施要項の時間割でも、社会・数学・理科・英語はそれぞれ50分になっています。県は、出題の内容も難しさも変えず、解答時間だけを5分延ばすと説明しています。知識だけでなく、考える力や表現する力を見るため、問題から読み取った情報を整理して、よく考えて答えを書く時間を確保する、という考え方です。

受験生・保護者が気をつけること

ひとことで言うと:日付を手帳やカレンダーに書き込み、出願書類は中学校の先生と一緒に早めに準備しましょう。

  • 出願は中学校を通して行います。入学願書などは、原則として中学校長を経由して志願先の高校に出します。前期募集の書類には、願書、写真(2026年12月1日以降に撮影した縦4cm×横3cm)、志願理由書、確約書などがあります。くわしい一覧は実施要項で確かめてください
  • 入学審査料は2,200円です。県立高校の志願者は、納付したことを証明する書類を願書に貼ります。納付の方法は県のホームページに案内が出ています
  • 前期の志願理由を整理しておきましょう。前期募集は「志望する動機や理由が明白・適切であること」が出願資格に入っています。なぜその高校なのかを、自分の言葉で話せるようにしておくことが大切です
  • 検査の日は体調を第一に。県は、検査の1週間前から検温して体調を確認するよう呼びかけています。新型コロナやインフルエンザなどで検査を休んだときは、追検査(3月9日)を受けられます。申し出は、休んだ日の午後4時までに、原則として中学校を通じて志願先の高校へ行います。診断書などの書類が必要です
  • 配慮が必要な人は早めに相談を。特別な配慮が必要な場合は、出願前に志願先の高校との合意が必要です
  • 後期の志願変更は1回だけです。出願後、期間中に志願先の高校や学科などを変えられますが、回数は1回に限られます

中学3年生のいまの時期にできることは、まず志望校の前期募集の選抜方法(面接か、ほかの検査もあるか)を、中学校の先生に確認することです。11月には前期募集の募集人員も発表される予定です。

よくある質問

Q. 前期募集と後期募集は、両方受けられますか?

A. 前期で内定にならなかった人は、後期募集に出願できます。ただし、前期で内定をもらった人は、後期には出願できません。

Q. 特別選抜と一般選抜は、両方に出願できますか?

A. できません。特別選抜と一般選抜の併願は認められていません。

Q. 出願したあとで、志望校を変えられますか?

A. 後期募集では、願書の受付が終わったあと、2月19日・22日・24日の期間に、1回だけ志願先の高校や学科などを変更できます。

出典:山梨県教育委員会「令和9年度山梨県公立高等学校・山梨県立特別支援学校高等部入学者選抜実施要項」、同「公立高等学校を志願されるみなさんへ」(いずれも発表:2026年10月14日、確認:2026年10月25日)、同「学力検査解答時間の変更について」(発表:2026年5月、確認:2026年10月25日)、同「特別選抜の制度の概要」(発表:2026年7月、確認:2026年10月25日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。

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