鹿児島県教育委員会は2026年10月2日に、2027年春(令和9年度)に入学する人を対象にした公立高校の「募集定員」を発表しました。公立全体では297学級・11,850人で、そのうち全日制が294学級・11,730人、定時制が3学級・120人です。この記事では、数字の意味と、受験生・保護者が確認しておきたい点を順に説明します。
何が発表されたの?
ひとことで言うと、「来春、公立高校が受け入れる人数の枠」が決まりました。
募集定員とは、各高校・各学科が「この人数まで入学させます」と決めている枠のことです。倍率(志願者数÷募集定員)の分母になる数字なので、志望校の枠がいくつあるかを知ることは、受験の第一歩になります。
県全体の枠はどれくらい?
県立と市立を合わせた公立の全日制は、294学級で募集定員11,730人です。1学級は多くの学科で40人なので、学級数が多い学校ほど枠も大きくなります。定時制は県立のみで、3学級・120人です。
- 県立の全日制:253学級・10,090人
- 市立の全日制:41学級・1,640人
- 県立の定時制:3学級・120人
- 公立の合計:297学級・11,850人
なお、資料の学級数には、単位制の開陽高校の募集定員に相当する分が含まれています。開陽高校は単位制のため、学校ごとの表には学級数が書かれていません。また、鹿児島水産高校の専攻科(3学級・30人)はこの合計には入っていません。
「一定枠」って何?
資料には「一定枠」という欄があります。これは、全日制の普通科(単位制を除く)に、自分が住んでいる学区の外から志願して入学できる人数の上限です。募集定員の内数(定員の中に含まれる数)で、割合は多くの学校で定員の10%です。たとえば鶴丸高校の普通科は定員320人のうち32人が一定枠です。
全日制の一定枠は、県立が320人、市立が28人で、合わせて348人です。学区外の高校を考えている人は、志望校に一定枠があるかどうかを資料で確かめておくと安心です。
日程・数字のまとめ
ひとことで言うと、学区によって枠の大きさがかなり違います。資料に載っている学区ごとの合計は次のとおりです(全日制と定時制の合計)。
学区別の学級数と募集定員
- 鹿児島学区:109学級・4,360人(全日制107学級・4,280人、定時制2学級・80人)。一定枠の合計は224人
- 南薩学区:27学級・1,080人
- 北薩学区:39学級・1,560人(全日制35学級・1,400人、市立の出水商業などを含む)。一定枠の合計は32人
- 姶良・伊佐学区:45学級・1,800人(全日制38学級・1,520人)。一定枠の合計は60人
- 大隅学区:41学級・1,610人(全日制36学級・1,410人)。一定枠の合計は32人
- 熊毛学区:全日制10学級・400人
- 大島学区:26学級・1,040人(全日制25学級・1,000人、定時制1学級・40人)
いちばん枠が大きいのは鹿児島学区で、県全体の3分の1以上を占めています。公立全体の11,850人のうち、鹿児島学区だけで4,360人です。
鹿児島学区の主な普通科の定員
志望者の多い鹿児島市周辺の普通科は、次のとおりです。
- 鶴丸:8学級・320人
- 甲南:8学級・320人
- 鹿児島中央:8学級・320人
- 錦江湾:普通4学級・160人、理数2学級・80人
- 伊集院:6学級・240人
- 武岡台:普通6学級・240人、情報科学2学級・80人
- 松陽:6学級・240人
- 鹿児島玉龍(市立):6学級・240人(鹿児島玉龍中から入学する生徒を含む)
- 鹿児島南(市立):普通4学級・160人
楠隼高校(大隅学区)の普通科は3学級・90人で、楠隼中から入学する生徒を含む数字です。ほかの学校の学科や、工業・商業・農業・看護などの専門学科の定員も、資料に学校ごとに載っています。
関連する入試日程(4月に発表済み)
入試の日程は、すでに2026年4月10日に発表されています。あわせて確認しておきましょう。
- 推薦・帰国生徒等・連携型中高一貫教育校の選抜:2027年2月2日(火)(面接・作文等)
- 楠隼高校の独自選抜検査:2月2日(火)、合格者発表は2月5日(金)
- 一般入学者選抜(学力検査):3月3日(水)に国語・理科・英語、3月4日(木)に社会・数学
- 追加の選抜:3月9日(火)
- 第一次の合格者発表:3月12日(金)(第二次の実施校・学科・募集定員も同時に発表)
- 第二次入学者選抜:3月19日(金)に面接・作文等、合格者発表は3月23日(火)
これらは全日制の日程です。
受験生・保護者が気をつけること
ひとことで言うと、志望校の「学科ごとの枠」と「一定枠」を、資料で自分の目で確かめましょう。
- 志望校の枠を確認する:同じ学校でも、普通科と専門学科で定員が違います。志望する学科の学級数と定員を、公式の資料で確認しましょう。
- 学区外から受ける場合は一定枠を確認する:学区外からの志願者は、一定枠の人数の範囲で入学が許可されます。対象は全日制の普通科(単位制を除く)です。
- 倍率は、これから発表される志願者数で決まる:今回発表されたのは枠の数字だけです。志願者数や倍率は、この資料には載っていません。志願状況が発表されたら、定員とあわせて確認しましょう。
- 第二次選抜の枠は、3月12日に発表:第二次入学者選抜を行う学校・学科・募集定員は、第一次の合格者発表と同時に発表されると、日程の資料に書かれています。
- 推薦入試を考えている人は:2月2日に面接・作文等が行われます。出願の方法や条件は、志望校と県教育委員会の公式発表で確認してください。
中3のこの時期は、志望校の候補を2〜3校に絞り、学校説明会や学校見学の案内を確認しておくと、冬の出願準備に余裕が生まれます。
よくある質問
Q. 募集定員の数字は、このあと変わりますか?
この記事で紹介した数字は、2026年10月2日に県教育委員会が発表した内容です。この資料には、今後の変更についての記載はありません。最新の数字は、県教育委員会のページで確認してください。
Q. 専攻科の定員は、11,850人に入っていますか?
入っていません。資料の集計表に「専攻科募集定員は含まない」と書かれています。鹿児島水産高校の専攻科は3学級・30人(海洋技術7人、機関技術8人、情報通信15人)です。
Q. 「一定枠」は、学区外の人だけが入れる枠ですか?
いいえ。一定枠は、学区外からの志願者が入学を許可される人数の「上限」で、募集定員の内数です。定員とは別に増える枠ではありません。
出典:鹿児島県教育委員会「令和9年度公立高等学校生徒募集定員について」および同ページ掲載の「令和9年度 公立高等学校生徒募集定員」(PDF)(発表:2026年10月2日、確認:2026年10月25日)/鹿児島県教育委員会「令和9年度鹿児島県公立高等学校入学者選抜日程」(更新:2026年4月10日、確認:2026年10月25日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
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