長野県長野市にある篠ノ井高等学校は、1923年の創立から100年以上の歴史を持つ、地域に根ざした伝統ある県立高校です。勉強と部活動を両立させる「文武両道」を掲げ、生徒一人ひとりの可能性を伸ばす教育を実践しています。特進コースの設置やICT教育の推進など、時代のニーズに合わせた学びの環境が整っているのも魅力です。

この記事では、そんな篠ノ井高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績まで、受験生や保護者の方が知りたい情報を詳しく解説していきます。自由な校風の中で充実した高校生活を送りたいと考えている中学生の皆さんにとって、篠ノ井高校がどんな学校なのか、具体的なイメージを掴む手助けになれば幸いです。

これからご紹介する情報を参考に、ぜひ自分に合った高校かどうかをじっくり考えてみてください。活気あふれる学校で、勉強にも部活動にも全力で打ち込みたい、そんなあなたにぴったりの高校かもしれません。

篠ノ井高等学校の基本情報

長野県篠ノ井高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 長野県篠ノ井高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒388-8007 長野県長野市篠ノ井布施高田1161-2
代表電話番号 026-292-0066
公式サイトURL https://www.nagano-c.ed.jp/shino-hs/

篠ノ井高等学校の偏差値・難易度・併願校

篠ノ井高等学校は、長野県内の中堅進学校として位置づけられています。自分の学力に合っているか、目標にするにはどのくらいの努力が必要か、具体的な数字で見ていきましょう。

学科・コースごとの偏差値

篠ノ井高等学校に設置されているのは普通科のみですが、学力や進路希望に応じたコース分けがされています。

  • 普通科:53

難易度の目安

偏差値53は、長野県内の公立高校の中では中間に位置します。合格するためには、中学校の定期テストで平均点以上の成績を安定して取ることが一つの目安となるでしょう。

具体的に合格に必要な内申点の目安は、9教科合計で30前後が一つの基準とされています。もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の点数との兼ね合いで合否が決まります。日頃から授業態度を真面目にし、提出物をきちんと出すなど、内申点を意識した学校生活を送ることが大切です。

主な併願校

長野県の公立高校入試では、基本的に公立高校を複数併願することはできません。そのため、篠ノ井高等学校を第一志望とする受験生の多くは、滑り止めとして私立高校を受験する傾向があります。

主な併願先としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 長野俊英高等学校

  • 長野日本大学高等学校

  • 文化学園長野高等学校

これらの私立高校は、それぞれコースや特色が異なりますので、自分の学力や興味に合わせて検討することが重要です。

篠ノ井高等学校に設置されている学科・コース

篠ノ井高等学校の普通科では、生徒一人ひとりの進路希望に対応するため、2年次からコースが分かれます。自分の将来像に合わせて、より専門的な学びを深めることができます。

  • 普通科 特進コース

    国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。月曜日には7時間目の授業が設けられており、より深い学びに挑戦できます。高い目標を持つ仲間と切磋琢磨したい生徒におすすめです。

  • 普通科 進学コース

    大学、短期大学、専門学校への進学や就職など、幅広い進路希望に対応するコースです。2年次から文系・理系に分かれ、3年次では進路別の選択科目により、それぞれの目標達成に向けた学習を進めます。

篠ノ井高等学校の特色・校風

篠ノ井高等学校は、比較的自由で落ち着いた校風で知られています。生徒の自主性を重んじる雰囲気の中で、のびのびと高校生活を送りたい人に向いていると言えるでしょう。

学校の雰囲気

  • キーワード:文武両道、自主自律、落ち着いた雰囲気

  • 生徒たちは全体的に真面目で落ち着いているという評判が多いようです。自分から積極的に行動すれば、勉強も部活も行事も楽しめる環境が整っています。

リアルな学校生活

中学生が気になる学校生活の細かな点について、口コミなどを基にまとめました。

  • 宿題の量:宿題の量は、他の進学校と比較すると標準的か、やや少なめという声が見られます。ただし、特進コースでは補習などもあり、自主的な学習が求められます。

  • 校則:校則は比較的緩やかで、生徒の自主性に任されている部分が大きいようです。

    • 服装:制服はなく私服での通学が認められていますが、多くの生徒が「なんちゃって制服」と呼ばれる、制服に似せた私服を着用しています。式典などでは標準服の着用が定められています。

    • スマホ:スマホの持ち込みは許可されており、休み時間などの使用も可能なようです。授業中の使用はもちろん禁止です。

    • 頭髪:髪型に関する校則は比較的自由度が高いようですが、過度な染髪やパーマは指導の対象となる可能性があります。

  • 生徒たちの雰囲気:全体的には明るく、和気あいあいとした雰囲気があるようです。いじめが少ないという口コミも見られ、安心して学校生活を送れる環境と言えそうです。

  • アルバイト:アルバイトは許可制で、学校に申請すれば可能です。ただし、学業に支障が出ない範囲で行うことが前提となります。

  • 制服の評判:前述の通り制服はありませんが、多くの生徒が好みのスタイルで「なんちゃって制服」を楽しんでいるようです。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありませんが、各学年で補習や模擬試験などが実施されることがあります。

篠ノ井高等学校の部活動・イベント

部活動

篠ノ井高等学校は、運動部・文化部ともに活動が盛んで、多くの生徒が部活動に加入し、文武両道を実践しています。

特に有名な部活動

  • ギター・マンドリン部:全国大会の常連として知られ、学校を代表する部活動の一つです。音楽未経験者も歓迎しており、高いレベルを目指せる環境です。

  • 吹奏楽部:近年めきめきと力をつけており、長野県代表として関東大会への出場経験もあります。

  • カヌー部、水泳部、ソフトボール部:これらの部活動も強豪として知られ、高い実績を上げています。

全体の様子

運動部、文化部ともに約30の部活動があり、選択肢が豊富です。北信地区では珍しい和楽部があるのも特徴です。多くの部で初心者も歓迎しており、自分の興味に合わせて活動を選ぶことができます。部活動への加入率は高く、放課後は活気に満ちています。

イベント

篠ノ井高校では、生徒が主体となって運営する学校行事が多く、クラスや学年の団結力を深める良い機会となっています。

  • 篠竹祭(文化祭):「しのたけさい」と読み、毎年7月に行われる最大のイベントです。クラスごとの展示や模擬店、文化部の発表などで大変盛り上がります。校章の「篠竹」が名前の由来です。

  • クラスマッチ:年に2回、球技を中心に行われます。クラス一丸となって優勝を目指し、熱戦が繰り広げられます。

  • 修学旅行:2年生の秋に実施されます。近年は広島、神戸、大阪方面を訪れ、平和学習や各地の文化体験を行っています。

篠ノ井高等学校の進学実績

篠ノ井高等学校は、多く生徒が大学や専門学校へ進学しています。特に国公立大学や難関私立大学への合格者も輩出しており、進路指導にも力を入れています。

最新の主な大学合格実績(2024年度)

  • 国公立大学:19名(旧帝大を除く)

    • 信州大学、長野県立大学、都留文科大学など

  • 難関私立大学

    • 早慶上理ICU:3名

    • GMARCH:22名

  • その他:日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった首都圏の大学や、県内の松本大学、佐久大学、清泉女学院大学などにも多くの進学者を出しています。

進学サポート

生徒の進路実現のため、様々なサポート体制が整っています。

  • 補習・講習:夏休みなどの長期休業中には、進学補習や学習マラソンといった集中学習の機会が設けられています。

  • 習熟度別授業:1・2年生の数学と英語では、生徒の理解度に合わせた習熟度別授業が行われ、基礎学力の定着を図っています。

  • 進路別の選択授業:3年次には、個々の進路目標に合わせた選択授業が用意されており、効率的に受験対策を進めることができます。

篠ノ井高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、篠ノ井高等学校ならではの魅力を7つのポイントにまとめました。

  • 100年を超える歴史と伝統

    1923年(大正12年)創立の伝統校で、地域社会からの信頼も厚く、多くの卒業生が各界で活躍しています。

  • 特進コースの設置

    国公立大学や難関私立大学を目指す生徒のために特進コースを設置し、ハイレベルな学習環境を提供しています。

  • 文部科学省「DXハイスクール」採択

    令和6年度から文部科学省の「高等学校DX加速化推進事業」に採択され、ICTを活用した先進的な学びを推進しています。

  • 全国レベルで活躍する部活動

    ギター・マンドリン部をはじめ、全国大会や北信越大会で活躍する部活動が複数あり、高いレベルで文武両道を実践できます。

  • 自由な校風と私服通学

    制服がなく、校則も比較的緩やかで、生徒の自主性を尊重する自由な校風が魅力です。

  • 海外語学研修

    同窓会の助成による海外語学研修プログラムがあり、グローバルな視野を養う機会が提供されています。

  • 充実した学習サポート体制

    習熟度別授業や長期休業中の補習など、生徒一人ひとりの進路実現を支える手厚いサポート体制が整っています。

篠ノ井高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、学校生活の様々な側面について多くの声が寄せられています。篠ノ井高等学校をより深く知るために、良い点と気になる点の両方を見てみましょう。

良い点

  • 自由で楽しい校風:「校則が緩やかで自由なのが良い」「自分たちで考えて行動できる」といった、自主性を尊重する校風を評価する声が多く見られます。

  • 行事が盛り上がる:「文化祭やクラスマッチはクラスが団結して本当に楽しい」「青春できる」など、生徒が主体となる行事への満足度は高いようです。

  • 先生のサポート:「進路について親身に相談に乗ってくれる」「熱心に指導してくれる先生が多い」といった、教員のサポート体制を評価する意見があります。

  • 友達関係:「いじめは聞いたことがない」「平和な雰囲気で過ごしやすい」など、良好な友人関係を築きやすい環境であるとの声が寄せられています。

気になる点

  • 施設の古さ:「校舎が古い部分がある」という意見が見られます。ただし、トイレなど一部は改修されているようです。

  • 駅から少し歩く:「最寄りの篠ノ井駅から徒歩で15分ほどかかるので、夏や冬は少し大変」という声があります。

  • 良くも悪くも「普通」:「すべてにおいて平均的で、強い特色がないと感じる人もいるかもしれない」「自分から動かないと、何となく3年間が過ぎてしまう可能性がある」といった意見も見られます。

  • 謎の校則:「ジャージでの登下校が禁止されているのが不便」といった、一部の細かな校則に対する不満の声も聞かれます。

アクセス・通学

篠ノ井高等学校へのアクセス方法と、通学している生徒の主なエリアです。

  • 最寄り駅

    • JR篠ノ井線・しなの鉄道線「篠ノ井駅」東口から徒歩約14分

    • JR信越本線「今井駅」東口から徒歩約18分

主な通学エリア

JR篠ノ井駅が最寄りということもあり、長野市南部や千曲市方面から通学する生徒が多い傾向があります。また、しなの鉄道線を利用して、上田市方面から通う生徒も見られます。

篠ノ井高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで篠ノ井高等学校の様々な情報をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

篠ノ井高等学校は、「自由な環境で、勉強も部活も行事も、バランス良く全力で楽しみたい!」という人に特におすすめの学校です。決められたレールの上を歩くのではなく、自分で考えて行動し、充実した3年間を創り上げていきたいという意欲のある生徒を歓迎してくれるでしょう。特に、全国レベルの部活動に挑戦したい人や、特進コースで高い目標を持つ仲間と学びたい人にとって、素晴らしい環境が整っています。

篠ノ井高等学校の合格を勝ち取るためには、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが何よりも大切です。内申点も重要視されるため、日々の授業を大切にし、定期テストで安定した成績を収めることを目指してください。苦手科目をなくし、得意科目をさらに伸ばすバランスの取れた学習を心がけましょう。

皆さんの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。