静岡県立三島北高等学校は、1901年に女子校として創立され、120年以上の歴史を持つ伝統ある高校です。2004年度に男女共学となり、現在は「文武両道」を掲げる進学校として、県東部全域から多くの生徒が通っています。JR三島駅のすぐ近くという通いやすい立地も魅力の一つです。

長い歴史の中で培われた「自律」の精神を校訓とし、生徒の主体性を尊重する自由な校風が特徴です。近年では、スーパーグローバルハイスクール(SGH)やワールド・ワイド・ラーニング(WWL)コンソーシアム構築支援事業の拠点校に指定されるなど、国際的な視野を持った人材育成にも力を入れています。この記事では、三島北高等学校の魅力や特色を、受験生や保護者の皆さんに分かりやすくお伝えします。

進学実績はもちろん、活気あふれる部活動や学校行事、そして在校生や卒業生からのリアルな口コミまで、三島北高校の「今」を詳しくご紹介していきます。この記事を通して、皆さんの高校選びの参考にしていただければ幸いです。

静岡県立三島北高等学校の基本情報

三島北高等学校の基本的な情報を以下の表にまとめました。

項目 内容
正式名称 静岡県立三島北高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒411-0033 静岡県三島市文教町1-3-18
代表電話番号 055-986-0107
公式サイト https://www.edu.pref.shizuoka.jp/mishimakita-h/

静岡県立三島北高等学校の偏差値・難易度・併願校

三島北高等学校への進学を考える上で、偏差値や難易度は重要なポイントです。最新の情報を参考に、自分の学力と照らし合わせてみましょう。

偏差値

  • 普通科:62

三島北高等学校は静岡県内の公立高校の中でも上位に位置しており、しっかりとした学力が求められます。

難易度の目安

偏差値62は、学年全体の上位10%〜15%程度に入るレベルです。合格のためには、中学校での日々の学習習慣が非常に大切になります。

  • 同じくらいの偏差値の他の高校(参考):

    • 沼津東高等学校(理数科以外)

    • 富士高等学校(理数科以外)

    • 韮山高等学校(普通科)

  • 合格に必要な内申点の目安:

    • 一般的に、36以上が目安とされていますが、38以上あるとより安心できるでしょう。 人気の高い学校のため、内申点と学力調査(学調)の合計点で高いレベルが求められる傾向があります。

主な併願校

静岡県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、併願校は私立高校から選ぶことになります。三島北高等学校を受験する生徒は、以下のような私立高校を併願校として選ぶことが多いようです。

  • 日本大学三島高等学校

  • 加藤学園高等学校

  • 加藤学園暁秀高等学校

静岡県立三島北高等学校に設置されている学科・コース

三島北高等学校には、普通科の中に、生徒一人ひとりの進路希望に対応するための特進クラスが設置されています。

  • 普通科

    • 1年生から幅広い科目を学び、2年生で文系・理系に分かれます。自分の興味や関心、将来の進路に合わせて学習を進めることができる、標準的なコースです。

  • 特進クラス

    • 難関大学への進学を目指す生徒を対象としたクラスで、各学年に2クラス設置されています。 発展的な内容の授業や、放課後・土曜講習など、手厚い学習サポートが受けられるのが特徴です。 高いレベルで切磋琢磨したい生徒におすすめです。

静岡県立三島北高等学校の特色・校風

三島北高等学校は、100年以上の歴史を持つ伝統校でありながら、新しいことにも積極的に挑戦する活気のある学校です。

  • 校風を一言で表すと…

    • 文武両道、自由闊達、グローバル

中学生が知りたい!リアルな学校生活

  • 宿題の量:

    • 週に3回提出の週課題があり、ほぼ毎回の授業で小テストが行われるなど、家庭学習の習慣が身につくようになっています。 計画的に学習を進める力が必要です。

  • 校則:

    • 他の進学校と比較すると、服装や身だしなみに関するルールは少し厳しいと感じる声もあるようです。 一方で、髪型に関するルールは比較的緩やかで、授業中以外はスマホの使用も基本的に自由なため、全体的には「自由な校風」と感じる生徒が多いようです。

  • 生徒たちの雰囲気:

    • 真面目で落ち着いた生徒が多く、勉強にも部活動にも一生懸命取り組む雰囲気があります。 元女子校ということもあり、女子生徒の比率がやや高い傾向にあります。

  • アルバイト:

    • 原則として禁止されているようです。学業に専念することが求められます。

  • 制服の評判:

    • 女子は伝統的なセーラー服、男子は学ラン(詰襟)です。 女子校時代からの伝統を受け継ぐセーラー服は、可愛いと評判が高いようです。

  • 土曜授業:

    • 進学実績向上のため、土曜講習などが実施されています。

静岡県立三島北高等学校の部活動・イベント

部活動

三島北高等学校は「文武両道」を掲げており、部活動が非常に盛んです。 運動部14、文化部14、同好会2(2025年時点)があり、多くの生徒が熱心に活動しています。

  • 特に有名な部活動:

    • 箏曲部: 全国レベルの実績を誇り、文化庁長官賞の受賞歴もあります。

    • 陸上部・水泳部: 東海大会に出場するなど、高いレベルで活躍しています。

    • ソフトボール部: かつて全国優勝を果たしたこともある伝統ある強豪部です。

    • 郷土研究部・新聞部・科学部など: 全国大会に出場するなど、文化部も非常に活発です。

イベント

三島北高校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が多く、非常に盛り上がります。

  • 紫苑祭(しおんさい):

    • 文化の部(文化祭)と体育の部(体育祭)からなる、三島北高最大のイベントです。 特に体育の部で行われる縦割りチームでの応援合戦(ダンスバトル)は、3年生を中心に衣装の準備から本格的に行われ、大変な熱気に包まれます。

  • 修学旅行:

    • 近年はシンガポールを訪れるなど、国際的な視野を広げる機会となっています。

  • その他の行事:

    • 希望者によるベトナム研修やミネソタSTEM研修など、グローバルな学びを深めるプログラムも用意されています。

静岡県立三島北高等学校の進学実績

三島北高等学校は、静岡県東部でもトップクラスの進学実績を誇ります。 卒業生の約9割が4年制大学へ進学し、国公立大学や難関私立大学にも毎年多くの合格者を出しています。

最新の主な大学合格実績(2023年〜2025年実績より抜粋)

  • 国公立大学:

    • 北海道大学、東北大学、九州大学などの旧帝国大学

    • 筑波大学、千葉大学、横浜国立大学、お茶の水女子大学、東京外国語大学など

    • 地元の静岡大学、静岡県立大学には毎年多数の合格者を出しています。

  • 難関私立大学(GMARCH・関関同立など):

    • 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学

    • 明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学(GMARCH合計で70名以上)

    • 同志社大学、立命館大学など(関関同立合計で25名以上)

進学サポート

放課後や土曜日に行われる補習・講習が充実しており、生徒一人ひとりの進路実現を丁寧にサポートする体制が整っています。 また、2年生の夏休みには大学訪問が行われるなど、早い段階から進路意識を高める取り組みも行われています。

静岡県立三島北高等学校の特長・アールポイント

三島北高等学校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。

  • グローバルな学びの機会が豊富

    • スーパーグローバルハイスクール(SGH)やWWL拠点校としての実績があり、探究活動や国際交流が盛んです。 シンガポールへの修学旅行や、希望者向けの海外研修も充実しています。

  • 伝統と革新が共存する校風

    • 120年以上の歴史を持つ伝統校でありながら、共学化やグローバル教育の推進など、常に新しい挑戦を続けています。

  • 生徒主体で盛り上がる学校行事

    • 紫苑祭(文化祭・体育祭)は生徒が中心となって企画・運営し、学校全体が一体となって楽しみます。

  • 充実した学習サポート体制

    • 特進クラスの設置や、放課後・土曜講習など、高い進学目標を達成するための手厚いサポートがあります。

  • JR三島駅から徒歩圏内の好立地

    • 駅から近く、県東部のさまざまなエリアから生徒が通学しています。

  • 熱心で親身な先生方

    • 先生は生徒のことを常に考えてくれていて、質問にも熱心に対応してくれるという声が多く聞かれます。

  • ドラマのロケ地にもなった美しい校舎

    • 『ごめんね青春!』など、数々のドラマのロケ地として使用されており、きれいで過ごしやすい校舎も魅力の一つです。

静岡県立三島北高等学校の口コミ・評判のまとめ

ここでは、在校生や卒業生から寄せられた口コミを、良い点と気になる点に分けてご紹介します。

良い点

  • 先生方のサポートが手厚い: 「真面目な生徒が多く、先生も親身になって相談に乗ってくれる」という声が多く、学習面でも進路面でも安心して相談できる環境のようです。

  • 行事が楽しく、団結力が強い: 「文化祭や体育祭が大いに盛り上がる」「体育祭の応援合戦は最高の思い出」など、学校行事に対する満足度は非常に高いようです。

  • 自由な校風: 「他の公立高校と比べるとかなり自由度が高いと思う」という意見があり、生徒の自主性が尊重されています。

  • 通学の便が良い: 「三島駅から徒歩10分程度で通学しやすい」と、アクセスの良さを挙げる声が多数あります。

  • 充実した施設: 「校舎がとても綺麗で過ごしやすい」「食堂がとても美味しい」といった、施設に関するポジティブな口コミも見られます。

気になる点

  • 課題や小テストが多い: 「週課題や小テストが少し大変」という声があり、日々の学習習慣が求められるようです。

  • 校則がやや厳しいと感じる部分も: 「服装や身だしなみに関してはかなり厳しかった」という意見もあり、自由な校風と感じる一方で、守るべきルールはしっかりしているようです。

  • 一部の先生について: 「いい先生もいるが、理不尽な先生もいる」といった、教員に関する個人的な意見も見られました。

アクセス・通学

三島北高等学校は、交通の便が非常に良い場所にあります。

  • 最寄り駅からのアクセス:

    • JR東海道本線・伊豆箱根鉄道駿豆線「三島駅」北口から徒歩約8分

    • 伊豆箱根鉄道駿豆線「三島広小路駅」から徒歩約15分

  • バスでのアクセス:

    • 富士急シティバス「日大前」バス停から徒歩約3分

  • 通学エリア:

    • 三島市、沼津市、長泉町、清水町、函南町などの三島・田方地区を中心に、御殿場市や裾野市、伊豆の国市など、静岡県東部の広い範囲から生徒が通学しています。

静岡県立三島北高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

三島北高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、最後に応援メッセージを送ります。

三島北高等学校は、勉強も部活も学校行事も、すべてに全力で打ち込みたい!というエネルギッシュな生徒に特におすすめの学校です。伝統を大切にしながらも、グローバルな視点を持った新しい学びにも積極的に挑戦できる環境は、きっとあなたの可能性を大きく広げてくれるはずです。自由な雰囲気の中で、自分を律し、目標に向かって仲間と切磋琢磨する3年間は、かけがえのない財産になるでしょう。

受験勉強では、まず中学校の基礎を徹底的に固めることが何よりも大切です。特に内申点は合否に大きく影響しますので、日々の授業態度や提出物を大切にしてください。その上で、学力調査や入試本番で実力を発揮できるよう、応用問題にもチャレンジしていきましょう。人気の高い三島北高校の受験は決して簡単ではありませんが、明確な目標を持って努力を続ければ、道は必ず開けます。皆さんの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。