岡山県立総社南高等学校は、通称「ジャミ」として親しまれ、生徒一人ひとりの個性を伸ばす教育で高い人気を誇る高校です。普通科の中に「人文系」「理数系」に加え、専門性の高い「国際系」「美術工芸系」という4つの系を設置しているのが大きな特徴。自分の興味や将来の夢に合わせて、専門的な学びを深められる環境が整っています。

「謳歌しよう青春、きり拓こう未来、君よ輝け」というスローガンのもと、生徒が主役となって学校生活を創り上げていく活気ある校風が魅力です。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で取り組む生徒が多く、充実した3年間を送ることができます。

この記事では、そんな総社南高等学校の偏差値や難易度、気になる学校生活の様子、そして卒業後の進路まで、受験生と保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

岡山県立総社南高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 岡山県立総社南高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒719-1132 岡山県総社市三輪626-1
代表電話番号 0866-93-6811
公式サイト https://www.sojam.okayama-c.ed.jp/

岡山県立総社南高等学校の偏差値・難易度・併願校

総社南高等学校は、自分の興味関心に合わせて専門的な学びができることから、毎年多くの受験生が志望する人気校の一つです。偏差値はあくまで目安ですが、合格のためにはしっかりとした準備が必要です。

  • 普通科(人文系・理数系):51

  • 普通科(国際系):53

  • 普通科(美術工芸系):51

同じくらいの偏差値の高校としては、岡山県内では倉敷古城池高等学校、玉島高等学校、井原高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は36〜38程度と言われることが多いようです。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点との合計で合否が判断されます。

総社南高等学校を第一志望とする場合、併願校としては私立高校を受験するのが一般的です。岡山県内では、岡山学芸館高等学校、岡山龍谷高等学校、就実高等学校、倉敷翠松高等学校などが主な併願先として選ばれる傾向があります。

岡山県立総社南高等学校に設置されている学科・コース

総社南高等学校の最大の魅力は、普通科の中に設けられた4つの「系」です。2年生からそれぞれの系に分かれ、自分の興味や進路希望に合わせた専門的な学習を進めていきます。

  • 人文系: 人間・文化・社会に関わる教養を深める系です。文学、法学、経済学、教育学といった文系学部への進学を目指す生徒におすすめです。

  • 理数系: 科学的な思考力や課題解決能力を身につける系です。理学、工学、農学、医療系などの理系学部への進学を目指す生徒におすすめです。

  • 国際系: 高い英語力と国際的な視野を養う系です。外国語学部や国際関係学部への進学を目指す生徒や、将来海外で活躍したい人におすすめです。

  • 美術工芸系: 美術系の大学への進学を目指し、造形やデザインの基礎から専門的な実技までを学ぶ系です。将来、美術の分野で活躍したい人におすすめです。

岡山県立総社南高等学校の特色・校風

総社南高等学校は、「生徒が主体的」「文武両道」「個性の尊重」といったキーワードで表される、明るく活気のある校風が特徴です。

  • 宿題の量:課題はきちんと出るようですが、「多すぎて大変」という声は少ないようです。日々の授業内容をしっかり復習することが大切になります。

  • 校則:他の高校と比較して、特に厳しすぎるということはないようです。しかし、スカート丈や頭髪など、基本的な身だしなみについては指導があるようです。スマートフォンは校内では電源を切り、カバンにしまうのがルールのようです。

  • 生徒たちの雰囲気:明るく何事にも積極的に取り組む生徒が多いと言われています。全県学区のため、様々な地域から生徒が集まり、互いに良い刺激を受けながら学校生活を送っています。

  • アルバイト:原則として禁止されているようですが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。

  • 制服の評判:制服は、在校生や中学生から人気が高いようです。 ブレザータイプで、特にスカートのチェック柄は生徒と教員が一緒に作り上げたオリジナルのデザインです。 女子はスラックスも選択できます。

  • 土曜授業:全学年の希望者を対象とした土曜講座が開講されており、多くの生徒が進路実現のために受講しています。

岡山県立総社南高等学校の部活動・イベント

部活動

総社南高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が勉強と両立させながら熱心に活動しています。体育部11、文化部11の計22の部があり、活気に満ちています。

  • 運動部では、弓道部が全国大会に出場するなど高い実績を誇ります。 野球部や卓球部、陸上競技部なども県大会上位の成績を収めており、活発な活動を行っています。

  • 文化部では、ダンス部が全国レベルで活躍していることで特に有名です。 また、美術工芸系があることから美術部や書道部のレベルも高く、全国総文祭への出品も果たしています。

イベント

学校生活を彩るイベントも、総社南高校の大きな魅力の一つです。

  • 南翔祭(なんしょうさい):毎年9月に行われる学校祭で、文化の部2日間、体育の部1日の計3日間にわたって盛大に開催されます。 文化の部ではクラスごとのステージ発表や展示、体育の部では学年の垣根を越えたチームでの応援合戦や競技で、学校全体が一体となって盛り上がります。

  • 修学旅行:2年生の時に行われます。行き先は年によって異なりますが、生徒たちにとっては高校生活の大きな思い出の一つとなっています。

  • 球技大会:年に2回(4月と11月)開催され、クラス対抗で熱戦が繰り広げられます。

  • 国際交流:国際系があり、オーストラリアの姉妹校との交流が盛んです。短期留学や長期留学の制度も整っています。

岡山県立総社南高等学校の進学実績

総社南高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた手厚いサポートで、高い進学実績を上げています。多くの生徒が国公立大学や難関私立大学へ進学しています。

  • 国公立大学:岡山大学、広島大学、香川大学、岡山県立大学など、地元の国公立大学を中心に毎年多くの合格者を出しています。 2024年度は国公立大学(旧帝大を除く)に40名が合格しました。

  • 難関私立大学:関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学(関関同立)に合わせて8名が合格(2024年度)するなど、難関私立大学にも実績があります。

  • その他:就実大学、川崎医療福祉大学、岡山理科大学など、県内の私立大学へ進学する生徒も多数います。 また、美術工芸系からは武蔵野美術大学などの美術系大学への進学者もいます。

進路実現を支える取り組みとして、希望者対象の土曜講座や、大学の先生を招いての講演会、大学での体験授業などが実施されています。

岡山県立総社南高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、総社南高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをご紹介します。

  • 専門性を深める4つの「系」:普通科でありながら、国際系や美術工芸系といった専門分野を深く学べるカリキュラムは最大の特長です。

  • 全県学区の人気校:岡山県全域から生徒が集まるため、多様な価値観に触れながら視野を広げることができます。

  • 活発な国際交流:オーストラリアの姉妹校への留学制度が整っており、グローバルな経験を積むチャンスが豊富です。

  • 全国レベルの部活動:特にダンス部や弓道部、美術部などは全国大会でも活躍しており、高いレベルで活動したい生徒にとって魅力的です。

  • 生徒主体の学校行事:「南翔祭」をはじめとする学校行事は、生徒たちが中心となって企画・運営し、大きな盛り上がりを見せます。

  • 充実した学習環境:生徒が自由に利用できるコモンホールや2部屋あるコンピュータルーム、全教室のプロジェクターなど、主体的な学びをサポートする設備が整っています。

  • 人気の高い制服:生徒と教員が一緒に考えた、オリジナルのチェック柄スカートが特徴の制服は、学校の魅力の一つとなっています。

岡山県立総社南高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、総社南高等学校での生活に満足しているという声が多く聞かれます。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強い」という声が多いようです。

    • 「国際系や美術工芸系など、自分のやりたいことに特化して学べる環境が良い」という専門的な学びへの満足度も高いです。

    • 「制服が可愛い・かっこいいことが入学の決め手になった」という意見も少なくありません。

    • 「いじめは少ない印象」「トラブルはかなり少ない学校だと思う」といった、安心して学校生活が送れるという声もあります。

  • 気になる点:

    • 「最寄り駅から少し歩くのが大変」という、アクセスに関する意見が見られます。

    • 「典型的な自称進学校で、国公立大学への進学を強く勧められる」と感じる生徒もいるようです。

    • 「クラスや担任の先生によって、学校生活の満足度が左右されることがある」という声も一部にはあります。

アクセス・通学

総社南高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • JR伯備線・吉備線、井原鉄道「総社駅」から徒歩約16〜20分

  • JR吉備線「東総社駅」から徒歩約24分

全県学区のため、総社市内だけでなく、岡山市や倉敷市、さらには県北や県西部の笠岡市など、広い範囲から生徒が通学しています。

岡山県立総社南高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

岡山県立総社南高等学校は、「高校で何か専門的なことを見つけたい、打ち込みたい」と考えているあなたに、ぴったりの学校です。特に、語学や国際交流、美術やデザインに強い興味があるなら、総社南高等学校の国際系や美術工芸系は最高の環境になるでしょう。もちろん、人文系や理数系でしっかり学力を伸ばし、国公立大学を目指したいという人にも、充実したサポート体制が整っています。

受験勉強では、まず中学校の基礎を徹底的に固めることが何より大切です。苦手科目をなくし、どの教科でも安定して点数を取れるようにしておきましょう。また、特別入学者選抜では面接も重視されます。「なぜ総社南高校で学びたいのか」「高校でどんなことに挑戦したいのか」を、自分の言葉でしっかり伝えられるように準備しておくことが合格への鍵となります。あなたの情熱を、ぜひ面接官にぶつけてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。