三重県立桑名西高等学校は、桑名市西部の「松葉が丘」と呼ばれる緑豊かな丘の上にある高等学校です。 1972年に開校し、「桑西(くわにし)」の愛称で地域に親しまれてきました。 落ち着いた環境の中で、生徒たちは勉学や部活動に伸び伸びと打ち込んでいます。

校訓「自主・創造」のもと、自らの意思で学び、挑戦する意欲にあふれた人材の育成を目指しています。 国公立大学や難関私立大学への進学を目指す「修学クラス」を設置するなど、生徒一人ひとりの進路希望に合わせたきめ細やかな指導が魅力です。

この記事では、そんな桑名西高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを詳しくご紹介します。高校選びに悩んでいる中学生や保護者の方は、ぜひ参考にしてください。きっと「桑西」の魅力が伝わるはずです。

桑名西高等学校の基本情報

桑名西高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 三重県立桑名西高等学校
公立/私立 公立
共学/男子校/女子校 男女共学
所在地 〒511-0937 三重県桑名市大字志知字東山2839番地
代表電話番号 0594-31-2521
公式サイト https://kuwananishi.ed.jp/

桑名西高等学校の偏差値・難易度・併願校

桑名西高等学校への進学を考える上で、偏差値や難易度は気になるポイントですよね。ここでは、具体的な数値や併願校の例を挙げて解説します。

桑名西高等学校の偏差値は「51」程度とされています。 これは三重県内の公立高校の中では中堅レベルに位置し、上位約30%に入るため、合格するにはしっかりとした学力が必要です。

合格に必要な内申点の目安は36〜38程度と言われています。日頃の授業態度や提出物、定期テストの成績が重要になるため、中学1年生のうちからコツコツと積み重ねていくことが大切です。

主な併願校としては、同じ桑名市内の津田学園高等学校や、四日市市の暁高等学校などが挙げられることが多いようです。 三重県の公立高校入試は、前期選抜と後期選抜があり、桑名西高等学校は「後期選抜」のみでの募集となります。 公立高校同士の併願はできないため、私立高校を併願先として検討するのが一般的です。

桑名西高等学校に設置されている学科・コース

桑名西高等学校には「普通科」が設置されています。 生徒一人ひとりの進路希望に対応するため、学年ごとに特色あるコース分けが行われています。

  • 1年生

    • 一般クラス:幅広い基礎学力を身につけます。

    • 修学クラス:国公立大学や難関私立大学への進学を目指し、週あたりの授業時間が多いカリキュラムで学習します。

  • 2年生

    • 一般クラス(文系・理系):それぞれの進路希望に合わせて専門性を高めていきます。

    • 修学クラス(文系・理系):より高度な内容を学び、応用力を養います。

  • 3年生

    • 進路希望に応じて、文系、理系、医療看護系など、さらに細かなコース・科目選択が可能です。

桑名西高等学校の特色・校風

桑名西高等学校は、「自主・創造」を校訓に掲げ、生徒の主体性を尊重する落ち着いた雰囲気の学校です。 広大な敷地と自然に恵まれた環境で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。

  • 校風・生徒の雰囲気:「落ち着きのある和やかな雰囲気」と学校がPRしている通り、真面目で穏やかな生徒が多いようです。 いじめはほとんどないという声が多く、安心して学校生活が送れる環境と言えそうです。

  • 校則:周辺の高校と比較すると、やや厳しいという意見が見られます。 特に頭髪や服装、化粧については厳しく指導されることがあるようです。 スマートフォンの持ち込みは可能ですが、校内での使用にはルールが定められています。アルバイトは原則禁止ですが、特別な事情がある場合は許可されることもあります。

  • 宿題・学習:予習復習をしないと授業についていくのが大変だという声があり、日々の学習習慣が大切になります。 特に数学は予習が欠かせないようです。

  • 制服:女子の制服は可愛いと評判で、青色のワイシャツとブレザーが特徴的です。 靴や鞄は指定のものがなく、比較的自由度が高いようです。

  • 土曜授業:土曜授業の有無についての明確な情報は見当たりませんでしたが、夏休みには集中課外授業が実施されるなど、学習サポートは手厚いようです。

桑名西高等学校の部活動・イベント

部活動

桑名西高等学校は部活動が非常に盛んで、運動部13、文化部12があり、約8割の生徒が加入しています。

  • カヌー部:三重県内の高校で唯一のカヌー部です。 学校近くの伊坂ダムで練習に励んでおり、全国大会でも実績を残す強豪として知られています。初心者から始めて全国レベルを目指せるのが大きな魅力です。

  • 硬式野球部:過去には春の選抜高校野球大会でベスト4に進出した実績を持つ伝統ある部です。

  • その他の部活動:サッカー部、テニス部、バスケットボール部などの運動部や、吹奏楽部、放送部、音楽部などの文化部も活発に活動しています。 兼部も可能で、勉強と両立しながら自分の好きなことに打ち込める環境が整っています。

イベント

桑名西高等学校では、生徒たちの手で作り上げる学校行事が年間を通して充実しています。

  • 西高祭(文化祭・体育祭):毎年9月に行われる学校最大のイベントです。 文化祭では、お化け屋敷やタピオカなどの模擬店が人気を集め、大変な盛り上がりを見せます。 体育祭では、クラス対抗で様々な競技に熱中し、団結力を深めます。

  • 修学旅行:2年生の11月頃に実施されます。 近年の行き先は九州方面が多いようです。

  • 文化行事:NTNシティホール(桑名市民会館)を借りて、芸術鑑賞会なども行われます。

桑名西高等学校の進学実績

桑名西高等学校は、四年制大学への進学を目指す生徒が多く、手厚い進路指導に定評があります。

近年の主な進学実績(令和6年度卒業生)は以下の通りです。

  • 国公立大学:三重大学(3名)、高知大学(2名)、室蘭工業大学、信州大学、愛知教育大学、山形大学、広島大学、山口大学、三重県立看護大学、福山市立大学、兵庫県立大学、下関大学など、国公立大学に多数の合格者を出しています。

  • 難関私立大学:南山大学(4名)、関西学院大学、立命館大学(2名)、龍谷大学など、東海圏や関西圏の有名私立大学にも多くの生徒が進学しています。

  • その他:中京大学(7名)、名城大学(8名)、愛知大学(7名)、愛知淑徳大学(9名)など、地元の大学への進学者が多い傾向にあります。 専門学校への進学や就職など、多様な進路選択にも対応しています。

進学実績を支える取り組みとして、平日の放課後や夏休みに実施される「課外授業」があります。 1・2年生は英数国を中心に、3年生は理科や社会も加わり、大学入試に対応できる実力を養います。

桑名西高等学校の特長・アピールポイント

桑名西高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 国公立・難関大を目指す「修学クラス」:1年生の時から目標の高い仲間と切磋琢磨できる環境があり、週33時間と通常クラスより多い授業時間で学力を伸ばします。

  • 県内唯一の「カヌー部」:全国レベルで活躍できる珍しい部活動があり、初心者からでも日本一を目指せます。

  • 豊かな自然に囲まれた広大なキャンパス:「松葉が丘」と呼ばれる丘の上にあり、落ち着いた環境で勉強や部活動に集中できます。

  • 地域と連携した防災学習:地域住民や保護者と共に防災について学ぶ「防災inくわにし」といった取り組みを行っています。

  • きめ細やかな進路指導と手厚い課外授業:担任との面談や進路別説明会はもちろん、放課後や夏休みの課外授業で生徒の進路実現を強力にサポートします。

  • スクールバスの運行:桑名駅や大山田団地、ネオポリスなど主要なエリアからスクールバスが運行されており、遠方からの通学も安心です。

  • 生徒から評判の制服:特に女子生徒の制服は、可愛らしいデザインで人気があります。

桑名西高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、桑名西高等学校について様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「先生と生徒の距離が近く、親身に相談に乗ってくれる」という意見が多く見られます。

    • 「いじめが少なく、みんな仲が良いので楽しい学校生活が送れる」という声も多数あります。

    • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら打ち込める環境がある」点が評価されています。

    • 「自然に囲まれた静かな環境で、勉強に集中できる」といった口コミもあります。

    • 「女子の制服が可愛い」という点は、多くの生徒が魅力に感じているようです。

  • 気になる点

    • 「山の上にあるため、坂道が多く自転車通学は大変」という意見は共通して見られます。 (ただし、スクールバスが充実しています)

    • 「校則が他の高校に比べて少し厳しいかもしれない」という声もあります。

    • 「施設の古さが少し気になる」という口コミも一部で見受けられます。

アクセス・通学

桑名西高等学校は丘の上にあるため、多くの生徒がバスを利用して通学しています。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • 三岐鉄道三岐線「暁学園前駅」からスクールバスで約5分、徒歩約21分です。

    • 近鉄「桑名駅」から八風バス(スクールバス含む)で約30分です。

    • 大山田団地から三交バス(スクールバス含む)で約25分です。

    • ネオポリス団地から八風バス(スクールバス含む)で約30分です。

校内にバスの停留所があり、登下校の時間に合わせてスクールバスが運行されているため、通学の利便性は高いと言えるでしょう。 通学エリアは広く、桑名市内はもちろん、いなべ市や四日市市、川越町、朝日町などから通う生徒もいます。

桑名西高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

桑名西高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、最後に応援メッセージを送ります。

桑名西高等学校は、「落ち着いた環境で、勉強も部活も自分のペースで頑張りたい」と考えている君にぴったりの学校です。先生方のサポートも手厚く、国公立大学への進学から専門分野への挑戦まで、幅広い夢を応援してくれる土壌があります。特に、目標を高く持って「修学クラス」で頑張りたい人や、県内唯一の「カヌー部」で特別な経験をしたい人には強くおすすめします。

受験勉強においては、まず中学校の基礎を固めることが何よりも大切です。桑名西高等学校の入試では、特定の教科だけが得意というより、5教科をバランスよく得点できる力が求められます。苦手科目から逃げずに、毎日の授業を大切にし、コツコツと努力を積み重ねてください。その真面目な姿勢が、合格への一番の近道です。皆さんの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。