皇學館高等学校は、伊勢神宮のお膝元、三重県伊勢市にある私立の共学校です。140年以上の歴史と伝統を持ち、神道精神に基づいた教育を実践しているのが大きな特色です。「清らかに、明るく、正しく、素直に生きる人間」の育成を目標に掲げ、学問だけでなく、人としての在り方を大切にする教育が行われています。

伊勢神宮に隣接する緑豊かな倉田山に校舎を構え、落ち着いた環境で勉学や部活動に打ち込めるのも皇學館高等学校の魅力の一つです。独自の教育プログラムや充実した学校行事を通して、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、社会に貢献できる人材を育んでいます。

この記事では、そんな皇學館高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを詳しくご紹介します。歴史と伝統を受け継ぎながら、未来を見据えた教育を展開するこの学校で、あなたも充実した3年間を送ってみませんか。

皇學館高等学校の基本情報

皇學館高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 皇學館高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒516-8577 三重県伊勢市楠部町138
代表電話番号 0596-22-0205
公式サイトURL https://www.kogakkan-h.jp/

皇學館高等学校の偏差値・難易度・併願校

皇學館高等学校の受験を考える上で、偏差値や難易度は最も気になるポイントの一つでしょう。ここでは、最新の偏差値情報に加え、合格の目安や主な併願校について解説します。

学科・コースごとの最新の偏差値は以下の通りです。

  • 普通科特別進学コース:57

  • 普通科進学コース:53

偏差値57は、三重県内の私立高校の中では上位に位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、公立では宇治山田高校(56)や津東高校(56)、私立では三重高校(52〜62)などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安としては、特別進学コースであれば30台後半、進学コースであれば30程度が一つの基準となりそうですが、当日の学力試験の結果も重視されるため、過去問対策は必須です。

主な併願校としては、公立高校を目指す受験生が滑り止めとして受験するケースが多く見られます。具体的には、伊勢高校、宇治山田高校、松阪高校、宇治山田商業高校などを受験する生徒が、皇學館高等学校を併願校として選ぶ傾向があるようです。

皇學館高等学校に設置されている学科・コース

皇學館高等学校には、生徒一人ひとりの進路希望や目標に対応できるよう、特色あるコースが設置されています。

  • 普通科 特別進学コース (Active Career)

    国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。 英語・数学の授業時間数を多く確保し、応用力の向上に重点を置いたカリキュラムが組まれています。 長期休暇中の課外授業や学習合宿など、手厚いサポート体制が整っているのが特長です。

  • 普通科 進学コース (Selective Career)

    多様化する大学入試に対応し、四年制大学への現役合格を目指すコースです。 生徒との対話を重視し、それぞれの関心や適性に応じたきめ細やかな進路指導が行われます。 2年次からは希望進路に応じた系統別のクラス編成となり、専門性を高めていきます。

  • 六年制コース (Progressive Career)

    皇學館中学校からの内部進学者が対象のコースです。中高一貫の6年間を見通したカリキュラムで、難関大学合格を目指します。

皇學館高等学校の特色・校風

皇學館高等学校は、「神道精神」「文武両道」「落ち着いた雰囲気」といったキーワードで表されることが多い学校です。伊勢神宮に隣接するという立地もあり、日本の伝統や文化を重んじる厳かな雰囲気が漂います。

生徒たちのリアルな声を聞いてみると、様々な側面が見えてきます。

  • 宿題の量:コースによって差があるようですが、特に特別進学コースは毎日課題が出され、量は多いと感じる生徒が多いようです。進学コースは部活動と両立しやすい量のようです。

  • 校則:他の私立高校と比較すると、校則はやや厳しめという意見が多く聞かれます。特に頭髪や服装に関する指導は厳しいようです。スマートフォンの校内での使用は原則禁止で、朝のHRで預け、帰りのHRで返却されるという決まりがあります。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いという評判です。いじめは少ないという声が多く、安心して学校生活を送れる環境のようです。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可制で認められることもあるようです。

  • 制服:男子は黒の詰襟、女子は紺のブレザーで、清楚なデザインが評判です。特に女子の夏服は爽やかで人気があるようです。

  • 土曜授業:土曜授業が実施されています。

皇學館高等学校の部活動・イベント

部活動

皇學館高等学校は「文武両道」を掲げており、部活動が非常に盛んです。 体育系・文化系ともに多くのクラブがあり、充実した高校生活を送ることができます。

  • 体育系クラブ

    特に硬式野球部は甲子園出場経験もある強豪として知られています。その他にも、陸上競技部、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部、剣道部、弓道部などが活発に活動しています。

  • 文化系クラブ

    珍しい部活として「雅楽部」があり、地域のイベントなどで演奏を披露しています。また、吹奏楽部は定期演奏会を開催するなど、高いレベルで活動しています。 書道部や美術部、写真部なども各種展覧会で活躍しています。

イベント

皇學館高等学校では、学校生活を彩る多彩なイベントが年間を通して行われます。

  • 神宮参拝

    6月と12月の「月次祭(つきなみさい)」に合わせて、全校生徒で伊勢神宮に参拝します。 これは、神道精神を教育の柱とする皇學館ならではの厳かな行事です。

  • 皇高祭(文化祭)

    毎年9月に行われる文化祭は、大きな盛り上がりを見せます。 1日目は伊勢市観光文化会館で著名人の講演やコンサートが開催され、2日目は校内でクラスごとの催しや模擬店、文化部の展示などが行われます。

  • 修学旅行

    2年生の6月に実施され、近年は北海道などを訪れています。 高校生活で最も心に残る思い出の一つとなるイベントです。

  • 語学研修

    オーストラリアやニュージーランドへの語学研修プログラムが用意されており、国際交流の機会も豊富です。

皇學館高等学校の進学実績

皇學館高等学校は、系列の皇學館大学への内部推薦制度がある一方で、国公立大学や難関私立大学へも多くの合格者を輩出しています。

最新の大学進学実績(2024年春)を見ると、国公立大学では三重大学をはじめ、名古屋大学、筑波大学、横浜国立大学などに合格者を出しています。

私立大学では、系列の皇學館大学への進学者が最も多いですが、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学や、GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)、関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)といった難関私立大学にも多数の合格実績があります。

これらの進学実績を支えているのが、手厚い進学サポート体制です。特別進学コースでは、長期休暇中の「実力強化課外」や「学習合宿」を実施し、受験に向けた実践力を養います。 また、全コースで担任や教科担当との個人面談を密に行い、生徒一人ひとりの進路実現をきめ細かくサポートしています。

皇學館高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、皇學館高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 神道精神に基づく人間教育

    伊勢神宮への参拝や、建学の精神に触れる機会を通して、日本人としてのアイデンティティや感謝の心を育む教育を実践しています。

  • 皇學館大学との高大連携

    系列の皇學館大学と隣接しており、大学の講義を聴講したり、大学の施設を利用したりする機会があります。 皇學館大学への附属高校特別推薦枠や入学金半額免除といった特典も魅力です。

  • 充実した国際交流プログラム

    オーストラリアやニュージーランドへの語学研修が用意されており、異文化に触れ、グローバルな視野を養うことができます。

  • 伝統文化に触れる機会

    雅楽部や弓道部、茶道部といった部活動があり、日本の伝統文化を深く学ぶことができます。

  • 伊勢神宮に隣接する恵まれた学習環境

    緑豊かで静かな倉田山に位置し、落ち着いた環境で学習に集中できます。

  • きめ細やかな進路指導

    「マイスタディープラン」の作成や、卒業生によるメンター講話など、生徒一人ひとりの目標達成を後押しする独自のプログラムが充実しています。

皇學館高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」

    • 「真面目で落ち着いた生徒が多く、いじめも少ないので安心して通える」

    • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら充実した学校生活を送れる」

    • 「伊勢神宮の近くという環境が素晴らしく、心が洗われる」

    • 「進学実績が良く、特に国公立大学を目指すには良い環境だと思う」

  • 気になる点

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある(特にスマホや頭髪)」

    • 「駅から少し歩くので、アクセスが不便に感じる人もいるかもしれない」

    • 「私立なので、やはり公立高校に比べて学費はかかる」

    • 「課題や小テストが多く、勉強は大変」

    • 「施設が少し古い部分がある」

アクセス・通学

皇學館高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅

    • 近鉄鳥羽線「五十鈴川駅」から徒歩約16分

    • JR参宮線・近鉄山田線「伊勢市駅」

    • 近鉄山田線・鳥羽線「宇治山田駅」

  • バスでのアクセス

    「伊勢市駅」または「宇治山田駅」から、内宮前行きバス(徴古館経由)に乗車し、「徴古館前」または「皇學館大学前」バス停で下車(約10分)。

通学している生徒は、伊勢市内からが最も多いですが、松阪市、鳥羽市、志摩市など、近隣の市町からも多く通学しています。

皇學館高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで皇學館高等学校の様々な魅力をお伝えしてきましたが、最後に進学アドバイザーとして、受験生のみなさんへのメッセージを送ります。

皇學館高等学校は、歴史と伝統を重んじる落ち着いた環境で、じっくりと勉強や部活動に打ち込みたいと考えている生徒に特におすすめの学校です。特に、日本の文化や歴史に興味がある人、礼儀作法を身につけて人間的に成長したい人にとっては、他にはない素晴らしい学びの場となるでしょう。

皇學館高等学校の入試では、5教科の学力試験が課されます。基礎的な学力を定着させることが合格への第一歩です。苦手科目を作らないよう、中学校の教科書レベルの問題を繰り返し解き、完璧に理解しておきましょう。その上で、過去問に挑戦し、出題傾向を掴んでおくことが大切です。特進コースを目指す人は、応用問題にも対応できる思考力を養っておく必要があります。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。