三重県四日市市にキャンパスを構える海星高等学校は、カトリック精神に基づいた人間教育を実践する、伝統ある私立の学校です。かつては男子校として知られていましたが、2021年度から一部コースで共学化が始まり、新しい歴史を歩み始めています。多様なコース設定で一人ひとりの進路目標に寄り添い、充実した学校生活を送れる環境が整っています。

「心ある文武両道」を教育理念に掲げる海星高等学校では、学業はもちろんのこと、部活動や学校行事にも力を入れています。仲間と切磋琢磨しながら過ごす3年間は、学力だけでなく、人間的にも大きく成長させてくれることでしょう。進学実績も着実に伸びており、国公立大学や難関私立大学への合格者も多数輩出しています。

この記事では、そんな魅力あふれる海星高等学校について、偏差値やコースの特色、学校生活の様子、そして在校生や卒業生からのリアルな口コミまで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

海星高等学校の基本情報

海星高等学校の基本的な情報を以下の表にまとめました。

項目 内容
正式名称 海星高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 コースにより共学および男子のみ
所在地 〒510-0882 三重県四日市市追分1-9-34
代表電話番号 059-345-0036
公式サイトURL https://www.kaisei.ed.jp/

海星高等学校の偏差値・難易度・併願校

海星高等学校の偏差値はコースによって異なりますが、自分の学力や目指す進路に合わせて目標を設定することが大切です。

学科・コースごとの最新の偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科 国際数理コース: 60

  • 普通科 進学特別コース: 53

  • 普通科 進学コース: 44

同じくらいの偏差値の高校としては、公立では四日市南高校や津西高校などが挙げられます。難易度を具体的にイメージするためには、偏差値だけでなく内申点も重要になります。例えば、進学特別コースであれば34程度、進学コースでは26程度の内申点がひとつの目安となるようです。国際数理コースは、より高い学力が求められます。

海星高等学校は私立高校のため、多くの受験生が公立高校と併願します。主な併願校としては、四日市高校、桑名西高校、神戸高校などの公立高校や、高田高校、鈴鹿高校といった他の私立高校が挙げられます。

海星高等学校に設置されている学科・コース

海星高等学校には、生徒一人ひとりの目標や興味に応えるための多彩なコースが設置されています。

  • 国際数理コース(共学)

    • 国公立大学や難関私立大学への進学を目指し、探究活動や英語教育に力を入れるコースです。物事を深く探究したい人や、世界で活躍したいという意欲のある生徒におすすめです。

  • 進学特別コース(共学)

    • 有名私立大学や国公立大学への現役合格を目指すコースです。部活動と勉強を両立させながら、高いレベルの大学進学を目指したい生徒に適しています。

  • 進学コース(男子のみ)

    • 幅広い進路希望に対応し、基礎学力の定着を重視するコースです。きめ細やかな指導のもと、大学進学から専門学校、就職まで、多様な未来を描きたい生徒におすすめです。

  • ダブルディプロマ科(共学)

    • 日本の高校卒業資格と同時に、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の高校卒業資格も取得できるコースです。海外大学への進学を強く希望する生徒向けの特別なプログラムです。

海星高等学校の特色・校風

海星高等学校は、カトリック系の学校ならではの落ち着いた雰囲気と、近年共学化が進んだことによる新しい活気が融合した校風です。キーワードとしては、「文武両道」「落ち着いた雰囲気」「グローバル」などが挙げられます。

  • 宿題の量

    • コースや学年によって差はありますが、特に進学特別コースや国際数理コースでは、日々の予習・復習が欠かせない程度の課題が出されることが多いようです。

  • 校則

    • 校則は比較的厳しいという声が多く聞かれます。特に、頭髪や服装に関する指導は丁寧に行われるようです。スマートフォンの校内での使用は原則禁止されており、特別な事情がある場合は許可制となっています。アルバイトも原則禁止ですが、長期休暇中の郵便局など、学校が許可した一部のものは可能な場合があります。

  • 生徒たちの雰囲気

    • 基本的には真面目で落ち着いた生徒が多いようです。特に男子コースは、男子校ならではの一体感や気兼ねない雰囲気が特徴です。共学コースでは、男女が協力し合いながら学校生活を送っています。

  • 制服

    • 2021年度から人気ブランド「EAST BOY」の制服が採用されており、生徒からの評判は良いようです。ブレザータイプで、落ち着いたデザインが特徴です。

  • 土曜授業

    • 土曜日にも授業や補習が設定されることがあります。

海星高等学校の部活動・イベント

部活動

海星高等学校は「文武両道」を掲げており、部活動が非常に盛んです。多くの部が全国レベルでの活躍を見せています。

  • 運動部

    • 特に硬式テニス部は全国屈指の強豪校として知られ、数々の輝かしい実績を誇ります。野球部やサッカー部、バスケットボール部なども県内で上位の成績を収めており、活気にあふれています。その他にも、柔道部、剣道部、陸上競技部など、多種多様な運動部が活動しています。

  • 文化部

    • 吹奏楽部や美術部、インターアクト部などが熱心に活動しています。文化部も各種コンクールや地域のイベントなどで日頃の成果を発表する機会が豊富にあります。

部活動への加入率は高く、多くの生徒が勉強と両立しながら部活動に打ち込んでいます。

イベント

海星高等学校では、生徒たちの学校生活を彩る様々なイベントが年間を通して開催されます。

  • 海星祭(文化祭)

    • 秋に開催される最大のイベントで、クラスごとの展示やステージ発表、模擬店などで大変な盛り上がりを見せます。生徒が主体となって企画・運営を行い、クラスの団結が深まる良い機会となっています。

  • 体育祭

    • クラス対抗で様々な競技に挑み、熱い戦いが繰り広げられます。学年を超えた交流も生まれ、学校全体が一体感に包まれます。

  • 修学旅行

    • 例年、国内の様々な場所を訪れ、見聞を広めます。平和学習や文化体験など、学びの多いプログラムが組まれています。

  • クリスマス行事

    • カトリックの学校ならではの行事で、聖歌を歌ったり、キリストの降誕を祝うミサが行われたりします。厳かで心温まる雰囲気が特徴です。

海星高等学校の進学実績

海星高等学校は、手厚い進路指導と充実した学習サポートにより、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出しています。

近年の主な進学実績(一部抜粋)は以下の通りです。

  • 国公立大学

    • 名古屋大学、三重大学、名古屋工業大学、愛知県立大学、神戸市外国語大学など、東海地方を中心に全国の国公立大学に合格者を出しています。

  • 難関私立大学

    • 上智大学、東京理科大学、明治大学、立教大学、法政大学といった「GMARCH」、関西大学、同志社大学、立命館大学などの「関関同立」に多くの生徒が進学しています。

  • その他の進路

    • 特に南山大学や中京大学、名城大学など東海地方の有力私立大学への進学者が多い傾向があります。カトリック系の大学(上智大学、南山大学など)へは、カトリック校推薦制度を利用して進学する道もあります。

これらの実績は、平常授業に加えて、放課後や長期休暇中に行われる補習や講習、個別の進路相談など、学校全体で生徒の学びをサポートする体制が整っていることの証と言えるでしょう。

海星高等学校の特長・アピールポイント

海星高等学校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。

  • カトリック精神に基づく人間教育

    • 日々の学校生活や宗教行事を通して、他者を思いやる心や社会に貢献する姿勢を育みます。

  • 目標に応じた多彩なコース設定

    • 国公立大学進学から海外大学進学、文武両道まで、一人ひとりの「なりたい自分」に合わせたコースを選べます。

  • グローバル教育の推進

    • 海外研修プログラムや、カナダの卒業資格も得られるダブルディプロマ科など、国際的な視野を養う機会が豊富です。

  • 全国レベルで活躍する部活動

    • 特に硬式テニス部をはじめ、多くの部活動が強豪として知られ、高いレベルでスポーツに打ち込める環境があります。

  • 手厚い進学サポート体制

    • 経験豊富な教員によるきめ細やかな進路指導や、充実した補習・講習で生徒の夢の実現を後押しします。

  • 新しい時代に対応した共学化

    • 伝統ある男子校から、社会のニーズに応える共学校へと進化を続けており、新しい学校文化を生徒自身が創り上げていくことができます。

  • 人気の「EAST BOY」ブランド制服

    • 2021年度から制服が一新され、生徒からも好評を得ています。

海星高等学校の口コミ・評判のまとめ

海星高等学校についての在校生や卒業生からの声を集めてみました。

  • 良い点

    • 「先生方がとても熱心で、質問にも親身になって答えてくれる」という声が多く見られます。

    • 「進学実績が年々良くなっており、特に指定校推薦の枠が充実している」といった進学面での評価も高いようです。

    • 「男子校の雰囲気は気楽で、一生付き合える仲間ができた」という卒業生からの声もあります。

    • 「部活動に本気で打ち込める環境がある」と、文武両道を目指す生徒から支持されています。

  • 気になる点

    • 「校則が他校に比べて厳しいと感じる」という意見は少なくありません。特にスマートフォンに関するルールについては、様々な声があるようです。

    • 「学校が坂の上にあるため、毎日の通学が少し大変」という物理的な負担を挙げる声もあります。

    • 「施設の一部が古い」といった意見も見られますが、新校舎の建設など改善も進められています。

アクセス・通学

海星高等学校へのアクセスは、公共交通機関を利用するのが便利です。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • 四日市あすなろう鉄道 内部線「追分駅」から徒歩約5分。

    • JR関西本線「南四日市駅」から徒歩約15分。

    • 近鉄名古屋線「近鉄四日市駅」から三重交通バス(20番バス)に乗車し、「追分」バス停下車後、徒歩約3分。

    • 塩浜駅や南四日市駅からスクールバスも運行されています。

四日市市内からの通学者が中心ですが、桑名市や鈴鹿市、いなべ市など、近隣の市町からも多くの生徒が通学しています。

海星高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。進学アドバイザーとして、海星高等学校を目指す君に最後のアドバイスを送ります。

海星高等学校は、「高い目標を持って大学進学を目指したい人」そして「男子だけの、あるいは男女が協力し合う新しい環境で、勉強や部活動に思い切り集中したい人」に特におすすめの学校です。先生方のサポートが手厚いので、自ら積極的に質問したり、相談したりできる生徒は大きく伸びるでしょう。伝統を大切にしながらも、共学化という新しい変化を楽しめる柔軟な心を持っていると、さらに充実した学校生活が送れるはずです。

海星高等学校の入試では、基礎的な学力がしっかりと身についているかが問われます。まずは中学校の教科書レベルの内容を完璧に理解することを目標にしてください。特に、進学特別コースや国際数理コースを目指すのであれば、苦手科目をなくし、得意科目は応用問題まで解けるように練習を重ねておくことが合格への鍵となります。過去問にもしっかり取り組み、出題傾向に慣れておきましょう。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。