三重県立川越高等学校は、国際的な視野を持ち、自ら考え行動できる「自立した学習者」の育成を目指す、地域でも評判の進学校です。1986年に設立された比較的新しい県立高校で、生徒一人ひとりの夢の実現に向けて、先進的な取り組みを積極的に行っています。

2025年度からは、これまでの普通科と国際文理科が、それぞれ「探究科」と「国際探究科」へと生まれ変わります。これは、変化の激しい未来社会で活躍するために必要な探究力を、高校生活の学びの中心に据えるための大きな改革です。新しい学びがスタートする川越高等学校で、あなたも充実した3年間を送ってみませんか。

この記事では、そんな魅力あふれる三重県立川越高等学校について、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。偏差値や進学実績はもちろん、学校生活のリアルな様子や、在校生・卒業生からの口コミまで、詳しくご紹介しますので、ぜひ志望校選びの参考にしてください。

川越高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 三重県立川越高等学校
公立/私立 公立
共学/男子校/女子校 男女共学
所在地 〒510-8566 三重県三重郡川越町豊田2302-1
代表電話番号 059-364-5800
公式サイト https://www.mie-c.ed.jp/hkawag/

川越高等学校の偏差値・難易度・併願校

三重県立川越高等学校は、県内でも人気のある進学校の一つです。自分の学力と照らし合わせ、合格の可能性を考えてみましょう。

2025年度入試からの学科改編に伴い、偏差値は変動する可能性がありますが、これまでの実績を参考にすると以下のようになります。

  • 探究科:61

  • 国際探究科:63

難易度の目安

偏差値60前後は、中学校の成績が上位層でないと合格は難しいレベルです。具体的には、5段階評価の内申点が36〜40程度必要とされています。日々の授業に真剣に取り組み、定期テストで安定して高得点を取ることが合格への第一歩と言えるでしょう。

同じくらいの偏差値の高校としては、四日市南高等学校(国際科学)、津西高等学校(普通)などが挙げられます。これらの高校も視野に入れながら、川越高等学校の特色を比較検討してみることをお勧めします。

主な併願校

三重県の公立高校入試では、他の公立高校との併願はできません。そのため、併願校は私立高校から選ぶことになります。川越高等学校を受験する生徒の多くが、以下のような私立高校を併願校として検討しているようです。

  • 暁高等学校

  • 津田学園高等学校

  • 皇學館高等学校

  • 高田高等学校

川越高等学校に設置されている学科・コース

2025年度より、三重県立川越高等学校はこれまでの学科を改編し、探究学習を軸とした新しい2つの学科を設置します。

  • 探究科

    文系・理系を問わず、幅広い分野への進学に対応する学科です。「総合的な探究の時間」を充実させ、大学や地域社会と連携しながら、生徒が自ら課題を見つけ、解決していく力を養います。自分の「好き」を学びにつなげ、将来の夢を具体的に描きたい生徒におすすめです。

  • 国際探究科

    「英語の川越」の伝統を受け継ぎ、高い英語運用能力と国際感覚を身につけることを目指す学科です。海外研修や留学生との交流に加え、データを活用して社会課題を考える「データサイエンス」といった新しい科目も導入されます。将来、国際舞台で活躍したい、語学力を活かした進路に進みたい生徒に最適な環境です。

川越高等学校の特色・校風

三重県立川越高等学校は、「文武両道」を掲げ、学習と部活動の両方に真剣に取り組む活気のある校風です。

キーワードで見る校風

  • 文武両道

  • 自主自律

  • 国際交流

  • 探究学習

  • 落ち着いた雰囲気

学校生活のリアル

  • 宿題の量:週末課題など、宿題は「多い」と感じる生徒が多いようです。特に国公立大学への進学を重視しているため、日々の学習習慣を確立することが求められます。

  • 校則:周辺の高校と比較すると「厳しい」という声が見られます。特にスマートフォンの使用に関しては、校内では電源を切ることが定められており、アラームが鳴っただけでも指導の対象となることがあるようです。服装や防寒具に関する規定も細かく定められています。

  • 生徒の雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い印象です。いじめは少ないという口コミが多く、友人関係は良好に築きやすい環境のようです。早朝や放課後に教室や廊下で自主的に勉強する生徒の姿も多く見られます。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服:制服のデザインは、生徒からの人気が高いようです。特に女子生徒の制服は可愛いと評判です。

  • 土曜授業:正規の土曜授業はありませんが、生徒が自主学習のために教室を利用できる「土曜開放」や、希望者向けの課外授業が実施されています。

川越高等学校の部活動・イベント

部活動

川越高等学校では、多くの生徒が部活動に加入し、勉学との両立を目指して熱心に活動しています。体育系13、文化系11の合計24の部があり、活気に満ちています。

  • 特に有名な部活動

    • 空手道部:全国大会の常連校として非常に有名で、県の強化指定も受けています。全国の頂点を目指して、日々厳しい練習に励んでいます。

    • 陸上競技部、卓球部、美術部、書道部なども、東海大会や全国大会へ出場する実力を持っています。

  • 全体の様子

    運動部、文化部ともに充実しており、生徒は自分の興味や目標に合わせて活動しています。グラウンドやテニスコート、ハンドボール専用コートなど、施設も整っており、部活動に打ち込める環境が用意されています。

イベント

学校生活を彩るイベントも、川越高等学校の魅力の一つです。クラスの団結力を高め、生徒たちの自主性を育む貴重な機会となっています。

  • 文化祭・体育大会:9月に行われる学校の二大イベントです。文化祭は、クラスごとの展示やステージ発表で大いに盛り上がります。体育大会では、クラス対抗で様々な競技に熱中し、学年を超えた交流が生まれます。

  • クラスマッチ:7月と3月の年2回開催され、球技を中心にクラスで一丸となって競い合います。

  • 修学旅行・スタディツアー:2年生の秋には、探究科は沖縄へ、国際探究科はシンガポールへと向かいます。行き先は異なりますが、それぞれが現地の文化や歴史に触れる貴重な体験となります。

川越高等学校の進学実績

川越高等学校は、地域から信頼される進学校として、国公立大学を中心に高い進学実績を誇っています。生徒一人ひとりの進路希望に合わせた、きめ細やかな指導が特徴です。

最新の主な大学合格実績 (2024年度入試)

  • 国公立大学

    • 名古屋大学

    • 三重大学

    • 岐阜大学

    • 静岡大学

    • 愛知教育大学

    • 名古屋工業大学

    • 旧帝国大学をはじめとする国公立大学に合計75名が合格しています。

  • 難関私立大学

    • 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学などの難関大学にも合格者を出しています。

    • GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)には6名、関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)には37名が合格しています。

進学サポート体制

質の高い授業はもちろんのこと、放課後や長期休暇中の課外授業、土曜日の自習室開放など、生徒の学習をサポートする体制が整っています。また、卒業生を招いて大学生活や受験勉強について話を聞く機会も設けられており、生徒の学習意欲向上につながっています。

川越高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、川越高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをご紹介します。

  • 県内初の「探究科」「国際探究科」

    2025年度からスタートする新しい学科では、生徒の「好き」や「知りたい」という気持ちを原動力に、主体的な学びを3年間かけて深めていきます。

  • 充実した国際交流プログラム

    国際探究科のシンガポールへのスタディツアーをはじめ、海外からの留学生の受け入れや、海外留学へのサポートが手厚く、グローバルな視野を養う機会が豊富です。

  • 手厚い進路指導

    「受験は団体戦」をスローガンに、教員が一丸となって生徒一人ひとりの進路実現をサポートします。国公立大学の個別試験対策など、最後まで丁寧な指導が行われます。

  • 全国レベルで活躍する部活動

    特に空手道部は全国的に有名で、高いレベルで文武両道を目指せる環境です。

  • 「廊下学習」ができる学習環境

    放課後などに、教室の廊下にある机で自習する「廊下学習」は川越高校の名物です。多くの生徒が集中して学習に取り組んでいます。

  • 最新のICT環境「探究ラボルーム」

    文部科学省のDXハイスクール事業の指定を受け、探究学習をサポートするための最新設備が整えられています。

  • 多彩な進路に対応するセミナー

    教職や医療・看護系への進学を目指す生徒のための特別なセミナーが実施されており、早い段階から将来の夢を具体化する手助けをしています。

川越高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、川越高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「進路に関して手厚いサポートが受けられる」

    • 「卒業生の合格体験記などが充実しており、受験勉強の参考になる」

    • 「真面目な生徒が多く、落ち着いて勉強できる環境」

    • 「制服が可愛い・かっこいいと評判が良い」

    • 「部活動が盛んで、高い目標を持って取り組める」

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」

  • 気になる点

    • 「校則が他校に比べて厳しい。特にスマホの使用制限が厳しいと感じる」

    • 「週末課題など、課題の量が多い」

    • 「駅から少し距離があり、アクセスが不便に感じることもある」

    • 「国公立大学への進学を重視する雰囲気が強く、私立大学や推薦入試を希望しにくいと感じることがある」

アクセス・通学

三重県立川越高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 電車でのアクセス

    • JR関西本線「朝日駅」から徒歩約12〜15分

    • 近鉄名古屋線「伊勢朝日駅」から徒歩約15〜17分

    • 近鉄名古屋線「川越富洲原駅」から徒歩約18〜21分

  • 通学エリア

    四日市市や桑名市など、北勢地区を中心に広いエリアから生徒が通学しています。駅からは少し距離があるため、自転車を利用する生徒も多いようです。

川越高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。三重県立川越高等学校の魅力は伝わりましたか?

最後に、進学アドバイザーとして、川越高等学校を目指すあなたにメッセージを送ります。この学校は、「将来の夢に向かって、主体的に学びたい」「高いレベルで勉強と部活動を両立させたい」「グローバルな視点を身につけたい」と考えている生徒に特におすすめです。新しい「探究科」「国際探究科」では、あなたの好奇心がそのまま学びに繋がり、未来を切り拓く力になるはずです。

川越高等学校の入試では、中学校での基礎学力が非常に重要になります。日々の授業を大切にし、特に英語と数学は苦手分野を残さないように、繰り返し復習しておきましょう。また、自分の考えを表現する力が求められる「探究学習」に向けて、普段からニュースや社会の出来事に関心を持ち、「なぜだろう?」と考える習慣をつけておくと、入学後もスムーズに学びを深めていけるでしょう。

あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。