崇徳高等学校は、広島市西区にキャンパスを構える、長い歴史と伝統を誇る私立の共学校です。浄土真宗の教えを建学の精神とし、「崇徳興仁(そうとくこうにん)」、つまり善い行いを尊び、思いやりの心を育む人間教育を大切にしています。勉強だけでなく、部活動や学校行事にも全力で打ち込める環境が整っており、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すサポート体制が魅力です。

「文武両道」を掲げる崇徳高等学校では、全国レベルで活躍する部活動が数多くある一方で、国公立大学や難関私立大学への進学を目指す特別進学コースも設置されています。生徒たちはそれぞれの目標に向かって、仲間と切磋琢磨しながら充実した3年間を送っています。

この記事では、そんな崇徳高等学校について、偏差値やコースの特色、学校生活の様子、進学実績などを、中学生や保護者の皆さんにも分かりやすく、詳しくご紹介していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてください。

崇徳高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 崇徳高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒733-8511 広島県広島市西区楠木町4-15-13
代表電話番号 082-237-9331
公式サイト https://www.sotoku.ed.jp/

崇徳高等学校の偏差値・難易度・併願校

崇徳高等学校の合格の目安となる偏差値は、コースによって異なります。自分の学力や目指す進路に合わせてコースを選ぶことが大切です。

  • 特別進学コース: 63程度

  • 進学コース: 53程度

特別進学コースは、広島県内の私立高校の中でも上位に位置し、国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。同じくらいの偏差値の高校としては、広島修道大学ひろしま協創高等学校の特別進学コースなどが挙げられます。進学コースは、幅広い大学進学に対応しており、部活動と勉強を両立させたい生徒に人気があります。

合格に必要な内申点の目安は一概には言えませんが、推薦入試を考えている場合は、中学校での成績や活動実績が重要になります。一般入試では、当日の学力試験の得点が重視される傾向があります。

主な併願校としては、同じ広島市内の私立高校である広島国際学院高等学校、山陽高等学校、広島城北高等学校などが挙げられることが多いようです。公立高校との併願では、広島市立基町高等学校、広島市立舟入高等学校、広島県立広島観音高等学校などを受験する生徒が、崇徳高等学校を選択肢の一つとして考えています。

崇徳高等学校に設置されている学科・コース

崇徳高等学校には、生徒一人ひとりの進路目標に合わせて2つのコースが設置されています。それぞれの特色を理解し、自分に合ったコースを選びましょう。

  • 特別進学コース

    国公立大学や難関私立大学への現役合格を目標とするコースです。平日は8時間授業、長期休暇中には補習授業が行われるなど、豊富な学習時間を確保しています。同じ目標を持つ仲間たちと切磋琢磨できる環境で、集中的に学習に取り組みたい生徒におすすめです。

  • 進学コース

    国公立大学から私立大学まで、幅広い進路に対応するコースです。勉強と部活動の両立を目指す生徒が多く在籍しており、充実した高校生活を送ることができます。2年次からは目標に応じて文系・理系、さらに国公立大学を目指す「5型」と私立大学を目指す「3型」に分かれ、より専門的な学習を進めます。

崇徳高等学校の特色・校風

崇徳高等学校は、仏教の教えに基づく落ち着いた雰囲気と、部活動が盛んな活気が共存する学校です。

校風を表すキーワードとしては、「文武両道」「質実剛健」「面倒見が良い」といった言葉が挙げられます。

  • 宿題の量:コースによって差があり、特に特別進学コースでは多いと感じる生徒が多いようです。進学コースは、部活動との両立も考慮された量と言われています。

  • 校則:他の私立高校と比較すると、やや厳しいという声が多いようです。特に頭髪指導は定期的かつ厳格に行われる傾向があります。スマートフォンの校内での使用は原則禁止されており、違反した場合は厳しい指導があるようです。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い印象ですが、部活動に打ち込む活発な生徒も多く、多様な生徒が共に学んでいます。男子生徒の比率が高いですが、共学化以降、女子生徒も増えています。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服:2020年度の共学化に伴い、伝統的な黒の詰襟(学ラン)とセーラー服から、男女ともにブレザースタイルに一新されました。新しい制服は、機能性も考慮されており、生徒からの評判も上々のようです。

  • 土曜授業:コースによりますが、土曜日にも授業や模試が行われることがあります。

崇徳高等学校の部活動・イベント

部活動

崇徳高等学校は、全国レベルで活躍する部活動が多数あることで知られており、約7割の生徒が部活動に参加し、文武両道を実践しています。

特に、バレーボール部、柔道部、硬式野球部、軟式野球部、ラグビー部、弓道部などは全国大会の常連で、輝かしい実績を誇ります。バレーボール部は春高バレーで複数回の優勝経験があり、柔道部も数々の全国タイトルを獲得しています。硬式野球部も甲子園への出場経験があり、強豪として知られています。

文化部も盛んで、新聞部は全国高校新聞年間紙面審査賞で最優秀賞を5年連続で受賞するなど、高いレベルで活動しています。他にも、仏教校ならではの宗教部や、グリークラブ、書道部、放送部など、多種多様なクラブがあり、生徒たちはそれぞれの興味関心に合わせて活動しています。

イベント

崇徳高等学校では、生徒たちの学校生活を彩る様々なイベントが年間を通して開催されます。

  • 崇徳祭(文化祭):毎年秋に開催される学校最大のイベントです。クラスごとの展示やステージ発表、部活動の成果発表などが行われ、多くの来場者で賑わいます。生徒たちが主体となって企画・運営を行い、大きな盛り上がりを見せます。

  • クラスマッチ:体育祭の代わりとして、年に数回、球技などを中心としたクラス対抗のスポーツ大会が開催されます。クラスの団結力を高める良い機会となっています。

  • 修学旅行:高校生活の大きな思い出となる修学旅行では、平和学習や文化体験など、学びの多いプログラムが組まれているようです。

  • 宗教行事:仏教校ならではの行事として、花まつり(釈尊降誕会)や報恩講といった宗教行事が行われ、建学の精神に触れる機会となっています。

崇徳高等学校の進学実績

崇徳高等学校は、手厚い進学指導で知られ、毎年多くの生徒が希望の進路を実現しています。特に国公立大学や難関私立大学への合格者数は、年々増加傾向にあります。

2024年度の大学進学実績(既卒生を含む)を見ると、以下のような大学に多数の合格者を出しています。

  • 国公立大学:九州大学、筑波大学、広島大学など、合計79名が合格しています。

  • 難関私立大学:

    • 早慶上理ICU:7名

    • GMARCH:17名

    • 関関同立:110名

  • その他:同じ浄土真宗本願寺派の龍谷大学や京都女子大学への連携校推薦枠も持っており、多くの生徒が進学しています。地元の広島修道大学などへの進学者も多数います。

こうした高い進学実績を支えているのが、学校のサポート体制です。特別進学コースでは、平日8時間授業や長期休暇中の補習に加え、実績豊富な教員による組織的で戦略的なクラス運営が行われています。進学コースでも、習熟度に合わせた学力補充講座や発展講座が開講されており、一人ひとりの学習をきめ細かくサポートしています。

崇徳高等学校の特長・アピールポイント

崇徳高等学校には、他の高校とは一味違う、独自の魅力がたくさんあります。

  • 建学の精神に基づく「心の教育」:1875年の創立以来、親鸞聖人の教えを基盤とした人間教育を大切にしています。毎日の授業の前後に行われる瞑想などを通じて、落ち着いて自分と向き合う心を育みます。

  • 全国屈指の強豪が揃う部活動:バレーボール部や柔道部をはじめ、全国レベルで活躍する部活動が数多くあり、高いレベルでスポーツに打ち込みたい生徒にとって最高の環境です。

  • 目標に合わせた2つのコース制:難関大学を目指す「特別進学コース」と、文武両道を目指す「進学コース」が設置されており、自分の目標に合った環境で学ぶことができます。

  • 手厚い進学サポート体制:放課後や長期休暇中の補習・講習が充実しており、教員が生徒一人ひとりの目標達成に向けて親身にサポートしてくれます。「面倒見の良い学校」としての評価も高いようです。

  • 龍谷大学との連携:同じ宗派の龍谷大学との教育連携が強く、大学の講義を受けたり、大学を訪問したりする機会があります。連携校推薦枠も確保されています。

  • 充実した学校施設:約4万冊の蔵書を誇る図書館や、トレーニング施設が整った体育館など、生徒の学びと活動を支える施設が充実しています。

  • 広島市内中心部からのアクセスの良さ:JR新白島駅やアストラムライン白島駅から徒歩圏内という、通学に便利な立地も魅力の一つです。

崇徳高等学校の口コミ・評判のまとめ

崇徳高等学校について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。学校選びの参考として、良い点と気になる点の両方を見てみましょう。

  • 良い点:

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」という、教員のサポートの手厚さを評価する声が多くあります。

    • 「部活動がとても盛んで、高い目標を持って打ち込める環境がある」といった、文武両道を実践できる点に魅力を感じる生徒が多いようです。

    • 「男子校の雰囲気が残っており、ノリが良く楽しい」という意見や、「いじめは少ないと思う」といった声も見られます。

    • 「施設が綺麗で、特に図書館は勉強に集中できる」など、学習環境の良さを挙げる口コミもあります。

  • 気になる点:

    • 「校則が厳しい。特に頭髪検査は厳しい」という意見は、多くの口コミで見られます。自由な校風を求める生徒には合わないかもしれません。

    • 「特進コースは勉強が大変で、休みが少ない」と感じる生徒もいるようです。高い学習意欲が求められます。

    • 「先生によって指導の質に差がある」という指摘や、「一部の施設は少し古い」といった声も聞かれます。

アクセス・通学

崇徳高等学校は、広島市の中心部に近く、交通の便が非常に良い場所にあります。

  • 最寄り駅からのアクセス:

    • アストラムライン「白島駅」西出口から徒歩約5分

    • JR「新白島駅」から徒歩約8分

    • JR「横川駅」から徒歩約15分

  • バスでのアクセス:

    • 広島バス「三篠3丁目」バス停から徒歩約5分

広島市内全域はもちろん、呉市や東広島市、廿日市市など、JRやバスで通学可能な幅広いエリアから生徒が通っています。

崇徳高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

崇徳高等学校を目指す受験生の皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、皆さんに最後のエールを送ります。

崇徳高等学校は、「高いレベルで部活動に打ち込みたい!」という生徒と、「手厚いサポートを受けながら難関大学合格を目指したい!」という生徒、その両方にとって非常に魅力的な学校です。同じ目標を持つ仲間たちと切磋琢磨し、充実した3年間を送りたいと考える君にこそ、ぜひおすすめしたい高校です。特に、何か一つのことに真剣に打ち込み、人間的にも大きく成長したいと願うなら、崇徳高等学校は最高の舞台になるはずです。

受験勉強においては、まず中学校の基礎学力を徹底的に固めることが何よりも大切です。その上で、特別進学コースを目指すのであれば、応用問題にも対応できる思考力を養う練習を重ねましょう。進学コースを考えている人も、苦手科目をなくし、安定して得点できる力をつけておくことが合格への鍵となります。自分に合ったコースを見極め、目標に向かって最後まで諦めずに頑張ってください!応援しています。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。