広島県にある広陵高等学校は、1896年創立の長い歴史と伝統を誇る私立高校です。「質実剛健」を校訓に掲げ、勉強と部活動の両立を目指す「文武両道」を実践しています。全国的に有名な硬式野球部をはじめ、多くの部活動が活発で、活気に満ちた学校生活を送れるのが大きな魅力と言えるでしょう。

一方で、広陵高等学校はスポーツだけでなく、一人ひとりの進路実現に向けた手厚いサポート体制も整っています。難関大学を目指すコースから、多様な進路に対応するコースまで、自分の目標に合わせて学べる環境が用意されています。

この記事では、そんな広陵高等学校の偏差値や評判、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から分かりやすくご紹介します。皆さんの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

広陵高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 広陵高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒731-3161 広島県広島市安佐南区伴東三丁目14番1号
代表電話番号 082-848-1321
公式サイト https://www.koryo.ac.jp/

広陵高等学校の偏差値・難易度・併願校

広陵高等学校には複数のコースがあり、それぞれで偏差値が異なります。自分の学力や目指す進路に合わせてコースを選ぶことが大切です。

  • 特別進学コース: 偏差値 54 – 55

  • 総合進学コース: 偏差値 46

特別進学コースは、広島県内の私立高校の中でも比較的高いレベルに位置づけられます。同じくらいの偏差値の高校としては、広島修道大学ひろしま協創高校などが挙げられます。総合進学コースは、基礎学力の定着を図りながら、多様な進路を目指す生徒に適しています。

合格に必要な内申点の目安としては、特別進学コースで135点満点中90〜97点以上、総合進学コースで135点満点中62〜72点以上が一つの基準となるようです。

主な併願校としては、広島国際学院高校、山陽高校、広島文教大学附属高校などが多くの受験生に選ばれているようです。

広陵高等学校に設置されている学科・コース

広陵高校では、生徒一人ひとりの夢や目標に対応できるよう、多彩なコースが設置されています。

  • 普通科 特別進学コース

    • どんなことを学ぶ?:国公立大学や難関私立大学への進学を目指し、ハイレベルな授業を展開します。希望者には週3回の7時限目授業もあり、応用力を徹底的に鍛えます。

    • どんな生徒におすすめ?:高い目標を持ち、仲間と切磋琢磨しながら難関大学合格を目指したい人。

  • 普通科 総合進学コース

    • どんなことを学ぶ?:2年生から「進学コース」と「キャリア探究コース」に分かれます。「進学コース」は私立大学進学に特化、「キャリア探究コース」はさらに細分化され、専門学校や就職、公務員など多様な進路に対応した学びを深めます。

    • どんな生徒におすすめ?:幅広い選択肢の中から、自分の興味や適性に合わせてじっくりと進路を考えたい人。部活動と勉強を両立させたい人にもおすすめです。

広陵高等学校の特色・校風

広陵高校の校風は、校訓である「質実剛健」や、建学の精神「教育は愛なり」に表れています。全体的に「文武両道」を掲げる活気のある雰囲気です。

  • 校風のキーワード: 文武両道、質実剛健、活気がある

  • 宿題の量: コースや個人の選択によりますが、進学を目指すコースでは少なくないようです。

  • 校則: かつては厳しいという声もありましたが、近年は髪型に関する制限が緩やかになったり、校内でのスマホの使用が許可されたりと、少しずつ緩和される傾向にあるようです。ただ、男女間の交流に関しては厳しいという意見も見られます。

  • 生徒たちの雰囲気: 部活動に打ち込む生徒が多く、元気で礼儀正しいという評判があります。特に野球部員は礼儀正しいと評価されています。

  • アルバイト: 原則として禁止されているようです。

  • 制服の評判: 英国調を基本とした、爽やかで知的なデザインの制服です。口コミでは賛否両論あるようですが、一定の評価は得ています。

  • 土曜授業: 隔週で土曜日授業が実施されています。

広陵高等学校の部活動・イベント

部活動

広陵高校といえば、全国トップクラスの実績を誇る部活動が大きな魅力です。特に硬式野球部は「春の広陵」の異名を持つほどの実力で、多くのプロ野球選手を輩出しています。

  • 特に有名な部活動:

    • 硬式野球部: 春の選抜高校野球大会で3度の全国制覇を誇る名門です。旧広島市民球場と同じ広さの専用グラウンドなど、練習環境も非常に充実しています。

    • 体操競技部、少林寺拳法部、ボクシング部、柔道部など: これらの部活動も毎年全国大会に出場する常連で、輝かしい実績を残しています。

    • ダンス部、吹奏楽部: 文化部も活発で、ダンス部は全国大会に出場、吹奏楽部はコンクールで金賞を受賞するなど、高いレベルで活動しています。

  • 全体の様子:

    運動部、文化部ともに数多くの部が活発に活動しており、生徒の多くが部活動に加入し、勉強との両立に励んでいます。近年では女子硬式野球部も創設され、ますます活気を増しています。

イベント

仲間との絆を深める学校行事も、広陵高校の魅力の一つです。

  • 文化祭(広陵祭): 6月に行われる最大のイベントの一つです。クラスごとの展示やステージ発表などで大変盛り上がります。応援団と吹奏楽部のコンサートは特に見応えがあるようです。

  • 体育祭: 9月に開催されます。部活動で鍛えられた生徒たちが躍動し、クラス対抗で熱い戦いを繰り広げます。

  • 修学旅行: 2年生の11月に実施されます。行き先は年度によって異なりますが、生徒たちにとって忘れられない思い出となるイベントです。

広陵高等学校の進学実績

広陵高校は、部活動だけでなく進学指導にも力を入れており、多様な進路実績を誇ります。

  • 国公立大学:

    県立広島大学、鹿屋体育大学、広島市立大学、愛媛大学など、毎年合格者を出しています。

  • 難関私立大学:

    「関関同立」(同志社大学、関西学院大学、立命館大学、関西大学)や、「GMARCH」(法政大学など)といった大学群にも合格実績があります。

  • その他進学者が多い大学など:

    地元の広島修道大学、広島経済大学、安田女子大学、広島工業大学など、広島県内の私立大学に多くの生徒が進学しています。このほか、専門学校への進学や就職など、幅広い進路選択が実現されています。

これらの実績を支えるため、特別進学コースでは希望者対象の7時限目授業「探求」が週3回行われるなど、手厚いサポート体制が整っています。

広陵高等学校の特長・アピールポイント

広陵高校には、他校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 全国レベルの部活動: 硬式野球部を筆頭に、数多くの部が全国大会で活躍しています。高いレベルでスポーツに打ち込みたい生徒にとって最高の環境です。

  • 充実したコース設定: 難関大学進学から就職・公務員まで、一人ひとりの目標に対応したきめ細やかなコースが用意されています。

  • 本格的なICT教育の推進: 全生徒が一人一台のChromebookを持ち、授業や学習に活用しています。全教室にプロジェクターが設置されるなど、最先端の学習環境が整っています。

  • 広大で充実した施設: 旧広島市民球場と同規模の野球グラウンドや、約5万冊の蔵書を誇るメディアセンターなど、生徒の学びや活動を支える施設が充実しています。

  • 独自の国際交流プログラム: ユネスコスクールに加盟しており、ニュージーランドへの1年間の長期留学プログラムなど、国際感覚を養う機会が設けられています。

  • 高い進路満足度: 卒業生や保護者を対象としたアンケートでは、進路指導に対する満足度が高い評価を得るなど、手厚いサポートが高く評価されています。

  • 伝統と革新の共存: 120年以上の長い歴史と伝統を大切にしながら、女子硬式野球部の創設やICT教育の導入など、新しいことにも積極的にチャレンジしています。

広陵高等学校の口コミ・評判のまとめ

実際の生徒や保護者からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「部活動に本気で打ち込める環境がある」という声が非常に多いです。

    • 「先生方が熱心で、進路相談に親身に乗ってくれる」といった、進路サポートの手厚さを評価する意見が見られます。

    • 「礼儀や挨拶がしっかり身につく」という、生活指導に関するポジティブな口コミもあります。

    • 「施設が広く、のびのびと過ごせる」という声も聞かれます。

  • 気になる点:

    • 「部活動、特に野球部が優先されているように感じる」という意見が一部で見られます。

    • 「校則が他の私立高校に比べて厳しいと感じる部分がある」という声もあります。

    • 「最寄り駅から学校まで坂道が続くので、毎日の通学が少し大変」という物理的な負担を指摘する口コミもあります。

    • 「施設の老朽化が気になる部分がある」という意見も聞かれます。

アクセス・通学

広陵高校へのアクセス方法はいくつかあります。

  • アストラムライン「伴駅」: 北出口から徒歩約9分。多くの生徒が利用する最寄り駅です。

  • バス:

    • JR広島駅などから出ている広電バス「広陵学園入口」バス停で下車すると便利です。

    • JR五日市駅北口からもバス路線があります。

広島市安佐南区を中心に、広島市内の様々なエリアから生徒が通学しています。

広陵高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

広陵高等学校は、「高校生活で何かに夢中になりたい!」と強く願う君に、最高の舞台を用意してくれる学校です。もし君が、甲子園を目指して白球を追いかけたい、全国の舞台で自分の技を試したい、あるいは、目標の大学に向かって仲間と励まし合いながらとことん勉強したい、と考えているなら、広陵高校はきっと期待に応えてくれるでしょう。

受験勉強においては、まず基礎・基本を徹底的に固めることが大切です。特に、特別進学コースを目指す場合は、応用問題にも対応できる思考力を養うために、少し発展的な問題集にもチャレンジしてみてください。総合進学コースを考えている君は、中学校の教科書レベルを完璧に理解することを目標に、苦手科目をなくす努力を続けましょう。広陵高校で、君だけの熱い3年間を過ごしてみませんか。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。