岡山県の県立高校入試2027|くくり募集と特別な選抜のルールをやさしく解説

岡山県教育委員会が、令和9年度(2027年度)の県立高校入試の「実施大要」(入試の大まかなルールをまとめた資料)を示しました。この記事では、その中でも見落としやすいくくり募集、複数校志願、そして海外帰国生徒・フレックス制・定時制などの特別な選抜を取り上げます。

いちばん大事なのは、特別な選抜の出願が2027年1月26日(火)〜1月28日(木)で、ふつうの一般入学者選抜(2月24日〜26日)より約1か月早いことです。

何が発表されたの?

ひとことで言うと:ふつうの受け方とは少し違う「特別な受け方」のルールが、細かく決まりました。

くくり募集とは?

「くくり募集」は、2つ以上の科やコースをひとまとめにして生徒を募集する方法です。受検するときは同じ枠で受け、合格してから(または選抜の中で)どの科に入るかが決まる学校があります。県教委は、次の学校をくくり募集の対象としています。

このうち、普通科と理数科、普通科と国際情報科、普通科と子どもコース・健康スポーツコースの組み合わせでは、選抜のときに、どの科・コースに所属するかを決めるとされています。出願の時点で「この科しか受けない」と決めきれない場合は、志望校の案内で確認が必要です。

複数校志願とは?

「複数校志願」は、異なる志願先を2校まで出願できる仕組みです。対象は次の3校の看護科だけです。

  • 倉敷中央高校の看護科
  • 津山東高校の看護科
  • 真庭高校の看護科

つまり、看護科を目指す人は、この3校の中から2校まで選べます。ほかの学科では、この仕組みは使えません。

特別な入学者選抜のしくみ

ひとことで言うと:事情や目的に合わせた5つの選抜が、1月に先に行われます。

海外帰国生徒のための入学者選抜

外国で長く暮らした人のための選抜です。実施するのは、岡山城東高校の普通科、西大寺高校の国際情報科、総社南高校の普通科で、募集人員はどの学校も「若干名」(ごく少数)です。

出願には、次の条件を両方満たす必要があります。

  • 原則として、外国での在住期間が継続して2年以上で、帰国後2年以内であること
  • 保護者が県内に住んでいるか、2027年4月7日までに県内に住む予定であること(保護者が引き続き外国にいる場合は、県内に身元引受人がいること)

選抜では、調査書、面接、自己申告書などをもとに、外国での学習や経験が正しく評価されるよう配慮して総合的に判断します。面接では、必要に応じて簡単な口頭試問(英会話を含む)が行われることがあります。

連携型中高一貫教育に係る入学者選抜

対象は勝山高校の普通科(蒜山校地)で、出願できるのは真庭市立蒜山中学校を2027年3月に卒業見込みの人です。学力検査と、面接および「中高連携教育の成果をみる検査」で選びます。

フレックス制に係る入学者選抜

対象は岡山御津高校のキャリアデザイン科です。募集人員は、別に定める募集定員の20%が上限です。

出願には、次の両方に当てはまることが必要です。

  • 中学3年生のとき、原則として年間30日以上の欠席があり、その理由が心理的・情緒的・身体的・社会的な要因や背景で、登校しない、またはしたくてもできない状況にあること(病気や経済的な理由は除く)。校内教育支援センターや教育支援センターなどに通っている人も対象です
  • 志願校の学校説明会などに出席し、フレックス制を理解したうえで、志望する動機や理由がはっきりしていること

選抜は、学力検査ではなく、志望理由書と面接が中心です。志望理由書は、別に定める様式で、別に定める日までに提出します。

定時制課程の特別な入学者選抜

対象は烏城高校の普通科の昼間部と夜間部で、募集人員はどちらも「若干名」です。出願には、2007年4月1日以前に生まれた人で、学ぶことに強い意欲があることなどが必要です。面接と作文で選びます。

日程・数字のまとめ

ひとことで言うと:特別な選抜の出願は1月26日から。合格発表は、どの選抜も3月17日です。

特別な選抜(海外帰国・連携型・フレックス制・定時制の特別選抜)

  • 出願:2027年1月26日(火)〜1月28日(木)
  • 海外帰国生徒の面接等:2月9日(火)
  • 連携型の学力検査:2月9日(火)。面接・中高連携教育の成果をみる検査は2月9日(火)または2月10日(水)で、両日のうちどちらか1日で行う場合があります
  • フレックス制の面接:2月9日(火)、2月10日(水)のどちらか1日
  • 定時制の面接・作文:2月9日(火)
  • 選抜結果の通知:2月18日(木)
  • 合格者の発表:3月17日(水)

一般入学者選抜

  • 出願:2月24日(水)〜2月26日(金)
  • 学力検査:3月9日(火)
  • 面接・実技:3月10日(水)
  • 合格者の発表:3月17日(水)
  • 追検査(インフルエンザなど、やむを得ない理由で欠席した人向け):3月17日(水)
  • 第2次募集(欠員が出た学校・科・コースで実施):面接を、全日制は3月23日(火)、定時制は3月24日(水)に行います

一般入学者選抜の学力検査は、全日制が国語・社会・数学・理科・英語の5教科、定時制が国語・数学・英語の3教科で、英語には聞き取り検査が含まれます。

受験生・保護者が気をつけること

ひとことで言うと:特別な選抜は、条件の確認と準備がふつうより早く必要です。

  • 出願は1月下旬:中学3年生は、冬休みのうちに必要な書類や条件を確認しておくと安心です。
  • 条件に当てはまるかの確認:海外帰国は「在住2年以上・帰国後2年以内」、フレックス制は「年間30日以上の欠席」など、数字の条件があります。迷う場合は、中学校の先生や志望校に早めに相談してください。
  • フレックス制は説明会への出席が必要:志願校の学校説明会などの日程を、早めに志望校に確認してください。
  • くくり募集は所属の決まり方を確認:どの科・コースになるかが選抜時に決まる学校があります。志望校の案内を読んでください。
  • 落ちた場合:特別な選抜で合格内定とならなかった人は、改めて一般入学者選抜に出願できます。

各学校が行う具体的な検査の内容は、学校ごとに違います。県教委の「学校別実施内容一覧」などの資料や、志望校の案内で確かめてください。

よくある質問

Q. 複数校志願は、どの学科でもできるの?

いいえ。倉敷中央高校、津山東高校、真庭高校の看護科の間だけで、2校まで出願できます。

Q. 特別な選抜で合格内定にならなかったら、もう受けられないの?

いいえ。合格内定とならなかった人は、改めて一般入学者選抜に出願できます。

Q. 海外帰国生徒の募集人員は何人?

岡山城東高校の普通科、西大寺高校の国際情報科、総社南高校の普通科のいずれも「若干名」とされています。具体的な人数は示されていません。

出典:岡山県教育委員会「令和9年度岡山県立高等学校入学者選抜実施大要」、岡山県教育委員会「令和9年度岡山県立高等学校入学者選抜日程について」、岡山県教育委員会 令和9年度入学者選抜のページ(ページ更新:2026年10月26日、確認:2026年11月4日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。

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