日南学園高等学校は、宮崎県日南市と宮崎市にキャンパスを持つ、個性豊かな私立高校です。普通科だけでなく、看護科や調理科といった専門的な知識や技術を学べるユニークな学科が設置されており、自分の「好き」や「得意」をとことん追求したい生徒にとって、非常に魅力的な環境が整っています。

部活動が非常に盛んで、特に野球部や卓球部、女子ソフトボール部は全国レベルの実績を誇ります。文武両道を目指し、仲間と共に高みを目指したいという情熱あふれる生徒たちが集まる活気のある学校です。日南学園高等学校では、専門分野の学習と部活動の両方で、充実した3年間を送ることができるでしょう。

この記事では、そんな日南学園の偏差値や学科の特色、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

日南学園高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 日南学園高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 日南本校:〒887-0044 宮崎県日南市吾田東3丁目5番地1号<br>宮崎穎学館:〒889-1702 宮崎県宮崎市田野町乙10905番地
代表電話番号 日南本校:0987-23-1311<br>宮崎穎学館:0985-86-1021
公式サイト https://www.nichigaku-highschool.info/

日南学園高等学校の偏差値・難易度・併願校

日南学園高等学校は、多様な学科・コースを設置しており、それぞれに目標とする進路が異なるため、偏差値も幅広くなっています。自分の学びたいことや目指すレベルに合わせてコースを選べるのが、日南学園の大きな魅力の一つです。

  • 学科・コースごとの偏差値

    • 理数科: 55

    • 特進科: 52

    • 看護科(日南校舎・宮崎穎学館): 43

    • 普通科総合進学クラス: 40

    • 調理科: 39

    • 普通科総合情報クラス: 39

  • 難易度の目安

    偏差値55の理数科は、国公立大学や難関私立大学への進学を目指すレベルです。中学校の成績では、5段階評価で4以上を中心に、バランスよく得点できていることが望ましいでしょう。その他の学科・コースは、基礎学力をしっかりと身につけていれば、十分に合格を狙えるレベルと言えます。特に専門学科である看護科や調理科は、偏差値だけでなく、その分野への強い興味や学習意欲が重視される傾向があります。

  • 主な併願校

    宮崎県内の私立高校という特性上、多くの受験生が他の私立高校と併願して受験するようです。同じくらいの偏差値帯の高校としては、宮崎日本大学高等学校、鵬翔高等学校、日章学園高等学校、宮崎学園高等学校などが挙げられます。自分の学力や通学の利便性、学びたい内容などを総合的に考えて併願校を選ぶと良いでしょう。

日南学園高等学校に設置されている学科・コース

日南学園には、生徒一人ひとりの夢や目標に対応するための多彩な学科・コースが用意されています。

  • 理数科: 難関大学への進学を目標に、探究活動などを通して論理的思考力を養います。医学部や旧帝大を目指す人におすすめです。

  • 特進科: 少人数クラスで、大学・短大・専門学校への進学を目指します。部活動と勉強を両立させたい「文武両道」を目指す生徒に人気です。

  • 普通科 総合進学クラス: 基礎学力の定着を図りながら、スポーツや文化活動での実績を活かして進学を目指せます。幅広い進路に対応できるコースです。

  • 普通科 総合情報クラス: 社会性やコミュニケーション能力を育みながら、基礎的な知識・技能の習得を目指します。就労に向けたサポートも行っています。

  • 看護科(5年一貫看護師課程): 3年間で高校の勉強と看護の基礎を学び、その後、専攻科の2年間でより専門的な知識と技術を習得します。最短5年で看護師国家試験の受験資格が得られます。

  • 調理科: 調理師免許の取得を目指し、調理の技術はもちろん、栄養学や食品衛生についても学びます。将来、食の世界で活躍したい人におすすめです。

日南学園高等学校の特色・校風

日南学園は、「文武両道」と「個性の尊重」をキーワードに、生徒一人ひとりが輝ける場所を提供しています。

  • 校風・雰囲気:

    部活動が非常に盛んなため、学校全体が活気に満ちています。 特にスポーツに力を入れたい生徒にとっては、最高の環境と言えるでしょう。一方で、理数科や特進科では難関大学合格という高い目標に向かって真剣に学習に取り組む落ち着いた雰囲気もあります。学科やコースによって雰囲気が異なりますが、学校全体としては明るく元気な生徒が多いようです。

  • 学校生活に関する口コミ・評判:

    • 宿題の量: 学科やコース、個人の進路目標によって差があるようですが、特に進学を目指すコースでは、日々の予習復習や課題が多く出る傾向があるようです。

    • 校則: 他の私立高校と比較すると、標準的かやや厳しいという声が見られます。特に頭髪や服装に関する指導は定期的に行われるようです。スマートフォンは持ち込み可能ですが、校内での使用には制限があるという口コミがあります。

    • 生徒の雰囲気: 部活動に打ち込む活発な生徒から、専門分野の学習に静かに取り組む生徒まで様々です。共通しているのは、自分の目標に向かって一生懸命な生徒が多い点です。

    • アルバイト: 原則として禁止されているようですが、家庭の事情など、やむを得ない場合には許可制で認められることがあるようです。学校への申請が必要になります。

    • 制服の評判: 女子はリボンやネクタイ、シャツの色(白・ピンク)を、男子はシャツの色(白・ブルー)やネクタイの柄を自由に組み合わせることができ、コーディネートを楽しめる点が好評です。

    • 土曜授業: 第2、第4土曜日は休日ですが、それ以外の土曜日には授業や講座が開かれているようです。

日南学園高等学校の部活動・イベント

部活動

日南学園は、全国レベルで活躍する部活動が多いことで知られています。 ほとんどの生徒が部活動に所属し、仲間と切磋琢磨しながら充実した日々を送っています。

  • 特に有名な部活動:

    • 野球部: 甲子園の常連校として全国的に有名で、春5回、夏9回の出場経験があります。 プロ野球選手も輩出しており、高いレベルで野球に打ち込みたい生徒が集まっています。

    • 女子卓球部: 長年にわたり県内でトップクラスの実力を維持しており、全国大会でも上位入賞の実績があります。 団体戦では26年連続で県高校総体優勝を達成するなど、輝かしい成績を収めています。

    • 女子ソフトボール部: 県内屈指の強豪で、全国大会でもベスト16に入るなど活躍しています。

    • サーフィン部: 全国でも珍しい部活動で、世界選手権に出場する選手も在籍しています。 日南の恵まれた自然環境を活かした活動が魅力です。

運動部だけでなく、放送部が全国大会に出場するなど、文化部の活動も盛んです。

イベント

日南学園では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が多く、学校生活を彩る大切な思い出となっています。

  • 学園祭(穎華祭): 文化の部と体育の部が数日間にわたって開催されます。 文化の部では、各クラスや文化部による展示やステージ発表が行われ、調理科による料理の販売なども人気のようです。 体育の部では、クラス対抗の競技で大いに盛り上がります。中高合同で開催されるため、学校全体の一体感が生まれるイベントです。

  • 修学旅行: 2年生の3月に実施されることが多いようです。 行き先は年度によって異なりますが、生徒たちにとっては高校生活最大の楽しみの一つです。

  • 看護宣誓式: 看護科の生徒が、看護師を目指す決意を新たにする厳粛な式典です。 ナイチンゲール像から灯りを受け継ぎ、看護の道への志を固めます。

  • 調理科包丁授与式・卒業作品発表会: 調理科の生徒にとって、大切な節目となるイベントです。 3年間の学びの集大成として、卒業作品発表会では見事な料理が披露されます。

日南学園高等学校の進学実績

日南学園は、多様な学科編成を反映し、国公立大学進学から専門職での就職まで、幅広い進路実績を持っています。

  • 国公立大学:

    近年、進学実績が向上しており、大阪大学や九州大学といった旧帝国大学への合格者も輩出しています。 また、部活動での実績を活かして筑波大学へ進学する生徒もいます。

  • 難関私立大学:

    早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、関西大学、立命館大学など、全国の有名私立大学へも合格者を出しています。

  • その他:

    看護科の卒業生の多くは、併設の看護専攻科へ進学し、看護師国家試験合格を目指します。卒業後は、宮崎県内をはじめとする全国の病院や医療機関で活躍しています。 調理科の卒業生も、調理師免許を活かして食の分野へ就職する生徒が多いです。普通科からも、各種専門学校への進学や、地元企業への就職など、多様な進路選択がなされています。

  • 進学サポート:

    理数科や特進科では、難関大学入試に対応した独自のカリキュラムが組まれています。 また、地域と連携した「プロジェクト学習」などを通して、主体性や思考力を育む新しい入試制度に対応した教育も推進しています。

日南学園高等学校の特長・アピールポイント

日南学園には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 最短5年で看護師を目指せる「5年一貫看護師課程」: 高校入学から看護師国家試験受験資格取得までを5年間で実現する効率的なカリキュラムが魅力です。

  • プロを育成する本格的な「調理科」: 卒業と同時に調理師免許を取得可能で、専門的な設備と指導のもと、食の世界で活躍するための実践的なスキルを磨けます。

  • 全国レベルの強豪部活動: 野球部、卓球部、ソフトボール部など、全国で活躍する部活動が多く、高いレベルでスポーツに打ち込める環境が整っています。

  • 全国でも珍しい「サーフィン部」: 日南の豊かな自然を活かしたユニークな部活動で、世界で活躍する選手も輩出しています。

  • 地域と連携した探究学習「プロジェクト学習」: 生徒の主体性やコミュニケーション能力を育み、新しい大学入試にも対応できる力を養います。

  • 自由にコーディネートを楽しめる制服: 複数のシャツやネクタイ、リボンから好きな組み合わせを選べるため、自分らしい着こなしができると生徒から好評です。

  • 生徒が主役の学校行事: 学園祭をはじめ、多くのイベントが生徒会を中心に企画・運営されており、自主性や協調性を育む良い機会となっています。

日南学園高等学校の口コミ・評判のまとめ

日南学園の在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「専門的な学科があり、将来の夢が明確な人には最高の環境だと思う」

    • 「部活動に本気で打ち込めた。厳しい練習を乗り越えた仲間は一生の宝物」

    • 「先生方が熱心で、進路相談にも親身になって乗ってくれた」

    • 「看護師や調理師など、明確な目標に向かって頑張れる環境が良い」

    • 「学食が美味しくて、メニューも豊富」

  • 気になる点:

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある。特にスマホの使用ルールはもう少し緩やかだと嬉しい」

    • 「学科によって生徒の雰囲気がかなり違うので、合う合わないがあるかもしれない」

    • 「日南本校は駅から少し歩くので、雨の日は少し大変」

    • 「進学に力を入れているコースとそうでないコースで、先生の熱意に差があるように感じた」

アクセス・通学

日南学園には日南市と宮崎市にキャンパスがあり、それぞれアクセス方法が異なります。

  • 日南本校(日南市)

    • JR日南線「日南駅」より徒歩約15分

    • 宮崎交通バス「市農協前」バス停より徒歩約3分

    • 日南市内や串間市などから通学する生徒が多いようです。

  • 宮崎穎学館(宮崎市田野町)

    • JR日豊本線「田野駅」より徒歩約15分

    • 宮崎市内や都城市方面からの通学者もいます。田野インターチェンジから車で5分ほどの場所にあります。

両キャンパスともに学生寮が完備されており、遠方から入学する生徒も安心して学校生活を送ることができます。

日南学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。日南学園高等学校の魅力は伝わりましたか?この学校は、「将来、看護師や調理師になりたい」というはっきりとした夢を持っている人、そして「甲子園に行きたい」「全国大会で優勝したい」といった高い目標を掲げて部活動に打ち込みたい人に、特におすすめの学校です。専門的な知識や技術を高校時代から学べる環境は、あなたの夢への最短ルートになるはずです。

日南学園を受験する上で大切なのは、まず自分がどの学科・コースで何を学びたいのかを明確にすることです。理数科や特進科を目指すなら、中学校の基礎学力をしっかり固め、応用問題にも対応できる力をつけておきましょう。看護科や調理科を志望する人は、学力試験の対策はもちろん、「なぜこの道に進みたいのか」という強い気持ちを面接などでしっかりと伝えられるように準備しておくことが重要です。

あなたの「好き」や「夢中になれること」が、日南学園できっと見つかるはずです。目標に向かって頑張るあなたを、心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。