尚志館高等学校は、鹿児島県志布志市にある、多様な夢を持つ生徒一人ひとりに寄り添う私立高校です。普通科や特進科はもちろんのこと、商業科、建設工業科といった専門学科、さらに医療福祉科や看護学科といった医療・福祉系の道を目指せるユニークな学科編成が最大の特長です。それぞれの分野で専門知識を深めながら、社会で即戦力として活躍できる人材の育成を目指しています。

「不屈不撓」を校訓に掲げ、生徒たちは学習や部活動に日々全力で打ち込んでいます。先生方の熱心な指導のもと、生徒一人ひとりが持つ可能性を最大限に引き出し、それぞれの希望進路を実現するための手厚いサポート体制が整っている点も、尚志館高等学校の大きな魅力と言えるでしょう。

この記事では、そんな尚志館高等学校について、偏差値や設置学科、学校生活の様子から進学実績まで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

尚志館高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 尚志館高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒899-7104 鹿児島県志布志市志布志町安楽6200番1
代表電話番号 099-472-1318
公式サイト https://www.shoshikan.ed.jp/

尚志館高等学校の偏差値・難易度・併願校

尚志館高等学校は、多彩な学科・コースを設置しており、それぞれで偏差値が異なります。自分の学力や将来の目標に合わせて、最適な学科を選択できるのが大きな魅力です。

学科・コースごとの最新の偏差値目安は以下の通りです。

  • 特進科:66

  • 看護学科:52

  • 普通科:49

  • 医療福祉科:46

  • 商業科:39

  • 建設工業科:39

特進科は県内でも上位の難易度を誇り、国公立大学や難関私立大学への進学を目指します。一方、専門学科はそれぞれの分野で必要な知識や技術を基礎から学ぶことができ、幅広い学力層の生徒が目標を見つけて活躍しています。

同じくらいの偏差値の高校としては、普通科であれば鹿屋中央高等学校や鹿児島南高等学校などが挙げられます。内申点の目安としては、学科によって異なりますが、まずは中学校の定期テストで平均点以上を目指し、日々の授業に真剣に取り組むことが合格への第一歩となるでしょう。尚志館高等学校を第一志望とする場合、併願校としては、鹿児島県内の他の私立高校である鹿児島実業高等学校や樟南高等学校などが考えられます。

尚志館高等学校に設置されている学科・コース

尚志館高等学校には、生徒一人ひとりの夢や目標に応えるための、個性豊かな6つの学科が設置されています。

  • 特進科 – 国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指す学科です。少人数制のクラスで、きめ細やかな指導が受けられます。

  • 普通科 – 幅広い進路希望に対応する学科で、大学・短大・専門学校への進学から公務員、就職まで、多様な未来を描けます。

  • 商業科 – ビジネスの専門知識や情報処理技術を学び、社会で即戦力となる人材を目指します。資格取得にも力を入れています。

  • 建設工業科 – ものづくりのプロフェッショナルを育成する学科です。建築や土木の基礎を学び、未来の技術者を目指したい人におすすめです。

  • 医療福祉科 – 「福祉の心」を学び、介護福祉士(国家資格)の取得を目指す学科です。思いやりの心を持ち、人を支える仕事に就きたい人に最適です。

  • 看護学科 – 5年一貫教育で看護師の国家資格取得を目指します。豊かな感性と思いやりの心を持った医療従事者を育成します。

尚志館高等学校の特色・校風

尚志館高等学校は、「不屈不撓」の校訓のもと、文武両道を実践し、礼節を重んじる落ち着いた雰囲気の学校です。

口コミを見ると、「校則は比較的厳しい」という声が多いようです。特に服装や頭髪に関する指導はしっかりしているとの意見が見られます。スマートフォンの使用については、校内でのルールが定められており、厳しいと感じる生徒もいるようですが、その分、学業や部活動に集中できる環境が整っているとも言えます。生徒たちは真面目で、目標に向かってコツコツと努力する生徒が多い印象です。

宿題の量は、特に特進科では多い傾向にあるようです。しかし、それは生徒の学力向上を真剣に考えている先生方の熱意の表れでもあります。アルバイトは原則として禁止されているようですが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。

制服は、特に女子の冬服と中間服に「コムサ・スクールレーベル」を採用しており、洗練されたデザインが好評です。 鹿児島県内で「コムサ」の制服が着られるのは川島学園の高校だけという点も、魅力の一つとなっています。土曜授業は、特進科で月2回程度、普通科の3年生では補習授業が月2回程度行われています。

尚志館高等学校の部活動・イベント

部活動

尚志館高等学校では、多くの生徒が部活動に所属し、勉強との両立に励んでいます。 運動部14、文化部9と、多岐にわたる部活動があり、活気に満ちています。

特に、野球部は2013年に選抜高等学校野球大会(春の甲子園)に出場した実績があり、強化指定部に指定されています。 サッカー部も人工芝のグラウンドで日々練習に励み、「大隅から全国へ」を目標に掲げています。 このほか、陸上部(長距離・短距離)、剣道部、男子バスケットボール部も強化指定部として活動しており、高いレベルでの活躍を目指せます。

文化部も活発で、吹奏楽部が南九州大会に出場するなど、素晴らしい成績を収めています。

イベント

尚志館高等学校では、生徒同士の親睦を深め、学校生活を豊かにする様々なイベントが年間を通して開催されています。

特に盛り上がるのが、9月に行われる体育大会と10月の文化祭です。 体育大会では、学科やクラス対抗で熱い戦いが繰り広げられ、大きな感動と一体感が生まれます。文化祭では、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表を行い、日頃の活動の成果を披露します。

その他にも、4月の一日遠足、7月の耐暑クラスマッチ、12月の耐寒クラスマッチ、そして2月には修学旅行(2年生)など、思い出に残る行事がたくさん用意されています。 特進科や医療福祉科では、夏休みに勉強合宿も行われ、集中的に学力向上を図ります。

尚志館高等学校の進学実績

尚志館高等学校は、多様な学科編成を活かし、生徒一人ひとりの希望に合わせた幅広い進路実現をサポートしています。

国公立大学では、地元の鹿児島大学や宮崎大学をはじめ、九州大学、熊本大学といった難関大学への合格者を輩出しています。 近年の実績では、大阪大学や横浜市立大学など、全国の国公立大学にも合格者を出しています。

私立大学では、西南学院大学や福岡大学など九州の主要大学への進学者が多いほか、早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、中央大学、関西大学、立命館大学といった全国の難関私立大学にも合格実績があります。

また、専門学科の特色を活かし、看護・医療系の専門学校への進学や、地元企業への就職においても高い実績を誇ります。 特に就職においては、希望者の就職率100%を継続しており、手厚いサポート体制がうかがえます。 進学・就職いずれの道においても、個別面談や三者面談、各種ガイダンスなどを通じて、生徒の能力や適性に応じた丁寧な進路指導が行われています。

尚志館高等学校の特長・アピールポイント

尚志館高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 目標に直結する多彩な6つの学科

    進学から就職、専門資格の取得まで、将来の夢に合わせて専門的に学べる学科が揃っています。

  • ICT教育の推進

    全教室にプロジェクターとスクリーンが設置され、iPadなどを活用した授業が行われるなど、最先端の学習環境が整っています。

  • 凛として美しい「コムサ」の制服

    女子の冬服・中間服は、人気ブランド「コムサ・スクールレーベル」のデザイン。上品でおしゃれな制服は生徒からも好評です。

  • 一人ひとりに徹底した進路指導

    生徒の能力や適性に応じた丁寧な個別指導で、希望進路の実現を強力にバックアップ。就職率は100%を継続しています。

  • 充実した施設・設備

    全教室冷暖房完備はもちろん、体育館や武道館、人工芝のグラウンドなど、快適な学校生活を支える施設が充実しています。

  • 国家資格取得への手厚いサポート

    特に医療福祉科では介護福祉士、看護学科では看護師の国家試験合格に向けて、高い合格実績を誇るきめ細やかな指導が行われています。

  • 地域に根差した社会貢献活動

    地元のイベントへの参加やSDGsに関する探究活動など、地域社会との連携を大切にした学びの機会が豊富にあります。

尚志館高等学校の口コミ・評判のまとめ

尚志館高等学校の在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「先生方が熱心で、進路について親身に相談に乗ってくれる」という声が非常に多いです。

    • 「学科が多く、自分のやりたいことを見つけられる」「専門的な知識が身につく」など、多様な学びの環境を評価する意見も目立ちます。

    • 「校舎が新しくてきれい」という点も、快適な学校生活を送る上で魅力に感じている生徒が多いようです。

    • 「部活動と勉強の両立ができる環境がある」という口コミも見られます。

  • 気になる点

    • 「校則が厳しい」という声は、多くの口コミで見られます。特に、頭髪や服装、スマートフォンの使用に関するルールが厳しいと感じる生徒がいるようです。

    • 特進科などを中心に「課題が多い」と感じる生徒もいるようです。

    • 「駅から少し距離がある」という意見もあり、スクールバスを利用する生徒が多いようです。

アクセス・通学

尚志館高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅・バス停

    • JR日南線「志布志駅」からバスで約10分、「尚志館高校前」バス停下車。

    • 「尚志館高校前」バス停から徒歩約9分。

志布志市内だけでなく、鹿屋市、曽於市、宮崎県串間市など、広範囲からスクールバスが運行されており、多くの生徒が利用しています。 そのため、大隅半島一円から生徒が通学しています。

尚志館高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

尚志館高等学校は、将来の夢がはっきりと決まっている人にも、これから自分の道を見つけたいと思っている人にも、ぴったりの場所が見つかる学校です。特に、看護師や介護福祉士、建築・土木の技術者、ビジネスの専門家など、具体的な職業を目指せる専門学科が充実している点は、尚志館高等学校ならではの大きな強みです。専門知識を早くから身につけ、社会で活躍したいという強い意志を持つあなたに、特におすすめします。

受験勉強においては、まず基礎学力をしっかりと固めることが大切です。過去問を解いて出題傾向を掴むとともに、中学校の教科書レベルの内容を完璧に理解しておきましょう。特進科を目指す場合は、応用問題にも対応できる思考力が求められます。日々の授業を大切にし、わからないことはそのままにせず、先生に質問する習慣をつけてください。多様な個性を受け入れ、あなたの「なりたい」を全力で応援してくれる尚志館高等学校で、充実した3年間を送ってください。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。