大分県立佐伯鶴城高等学校は、100年以上の長い歴史と輝かしい伝統を誇る、県南地域を代表する進学校です。佐伯藩の城址近くという情緒あふれる環境で、落ち着いて勉学に励むことができます。歴史ある学校ですが、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されるなど、先進的な学びにも積極的に取り組んでいます。

「文武両道」を掲げ、学業だけでなく部活動や学校行事にも全力で打ち込むのが鶴城生のスタイルです。仲間と切磋琢磨しながら、充実した3年間を送りたいと考えている中学生の皆さんにとって、佐伯鶴城高等学校は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

この記事では、そんな佐伯鶴城高校の偏差値や難易度、気になる校風や口コミ、そして卒業後の進路まで、受験生と保護者の皆さんが本当に知りたい情報を、進学アドバイザーの視点から分かりやすく、そして詳しく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

佐伯鶴城高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 大分県立佐伯鶴城高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒876-0848 大分県佐伯市城下東町7-1
代表電話番号 0972-22-3101
公式サイト https://kou.oita-ed.jp/saikikakujou/

佐伯鶴城高等学校の偏差値・難易度・併願校

佐伯鶴城高等学校の偏差値は、例年56前後で推移しており、県内でも上位に位置する進学校です。 県南の拠点校として、高いレベルの教育環境が整っています。

学科・コースごとの偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科:56

同じくらいの偏差値を持つ他の高校としては、大分市内の中堅進学校などが挙げられます。佐伯鶴城高校に合格するためには、中学校での内申点も重要になります。具体的な目標としては、5段階評価で4以上を多くの教科で取っておくことが望ましいでしょう。

大分県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。 そのため、佐伯鶴城高校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、以下のような高校が考えられます。

  • 日本文理大学附属高等学校

  • 大分東明高等学校

  • 大分高等学校

佐伯鶴城高等学校に設置されている学科・コース

佐伯鶴城高等学校には、普通科が設置されています。1年生では全員が共通のカリキュラムで学び、2年生からそれぞれの進路希望に応じて文系・理系に分かれます。

  • 普通科

    • 一人ひとりの進路目標達成に向けて、きめ細やかな指導が行われます。文系・理系ともに国公立大学進学を目指す生徒が多く、充実した学習サポート体制が整っています。文武両道を目指し、勉強も部活動も頑張りたい生徒におすすめです。

佐伯鶴城高等学校の特色・校風

佐伯鶴城高校の校風は、「文武両道」「質実剛健」といった言葉で表されます。 落ち着いた雰囲気の中で、生徒たちは真面目に学習に取り組んでいます。

  • 宿題の量:毎日課題が出されることもあり、「量は多い」と感じる生徒が多いようです。 特に長期休暇中の課題はかなりの量になるという声もあります。

  • 校則:他の高校と比較して「厳しくはない」という意見が多いようです。 頭髪や服装について、社会人として通用するような常識的な範囲であれば、細かく指導されることは少ない傾向にあります。 ただし、スマートフォンは校内での使用が禁止されており、電源を切っておく必要があります。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いようです。地域柄もあってか、素直で心優しい生徒が多いという口コミも見られます。 クラスマッチなどの行事では、クラス一丸となって全力で楽しむ活発な一面もあります。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。 年末年始の郵便局など、短期的なものは認められるケースもあります。

  • 制服の評判:伝統的な詰襟(男子)とセーラー服(女子)で、品があり清楚な印象だと評判は良いようです。

  • 土曜授業:強制の土曜講座が開かれることがあり、休日が潰れてしまうという声も一部にあります。

佐伯鶴城高等学校の部活動・イベント

部活動

佐伯鶴城高校は部活動が非常に盛んで、多くの部が県内トップレベルの実績を誇ります。 ほとんどの生徒が部活動に加入し、文武両道を実践しています。

  • 運動部

    • 野球部:過去に3度甲子園に出場し、ベスト8に進出した経験もある名門です。

    • 水泳部:全国優勝を6度も果たしている強豪です。

    • 剣道部:玉竜旗で優勝経験があるなど、全国レベルで活躍しています。

    • その他、陸上部やサッカー部など、多くの運動部が県大会で活躍しています。

  • 文化部

    • 文化部も活発で、放送部や書道部などが全国大会に出場するなどの実績があります。

    • SSH指定校ということもあり、科学系の部活動も特色ある活動を行っています。

イベント

鶴城生が一体となって盛り上がるイベントが年間を通してたくさんあります。

  • 鶴城祭(文化祭・体育祭):鶴城祭は文化の部と体育の部に分かれて開催されます。特に文化の部で行われる仮装行列は、佐伯市の名物行事としても知られ、生徒たちがユニークな衣装で街を練り歩き、大変な盛り上がりを見せます。

  • クラスマッチ:学期末に行われ、球技を中心にクラス対抗で競い合います。全力でプレーし、応援することでクラスの団結力が一層深まります。

  • 強歩大会:毎年2月に行われる伝統行事で、男子は約20km、女子は約15kmのコースを歩き、心身を鍛えます。

  • 修学旅行:例年、関西方面や関東方面などを訪れ、見聞を広めています。

佐伯鶴城高等学校の進学実績

佐伯鶴城高校は、県南随一の進学校として高い進学実績を誇っています。卒業生の多くが国公立大学へ現役で合格しており、難関大学への進学者も輩出しています。

  • 国公立大学:九州大学や熊本大学、大分大学といった地元の国公立大学を中心に、毎年多くの合格者を出しています。2024年度の入試では、国公立大学に50名以上が合格しています。

  • 難関私立大学:GMARCHや関関同立といった難関私立大学にも合格者を出しています。

  • その他:福岡大学や西南学院大学など、九州の主要な私立大学への進学者も多数います。 また、専門学校への進学や就職を選ぶ生徒もいます。

これらの進学実績を支えているのが、手厚い学習サポート体制です。早朝に行われる「朝課外」や、放課後、土曜日に行われる補習・講座、長期休暇中の講習などが充実しており、生徒一人ひとりの進路実現を力強くバックアップしています。

佐伯鶴城高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、佐伯鶴城高校ならではの強みやユニークな取り組みを紹介します。

  • 100年を超える歴史と伝統:卒業生のネットワークも広く、地域からの信頼が厚い伝統校です。

  • SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校としての先進的な学び:文部科学省からSSHの指定を受け、科学技術人材の育成に力を入れています。 課題研究や大学との連携、海外研修など、他ではできない貴重な体験ができます。

  • 高い国公立大学現役合格率:手厚い進学サポート体制により、多くの生徒が第一志望の国公立大学への進学を果たしています。

  • 地域に根差した伝統行事「鶴城祭」:特に名物の「仮装行列」は、学校だけでなく地域全体で盛り上がる一大イベントです。

  • 文武両道を高いレベルで実現:全国レベルで活躍する部活動が多く、勉強と部活動を両立できる環境が整っています。

  • 城下町の風情が残る落ち着いた学習環境:佐伯城址の麓に位置し、歴史と文化を感じられる静かな環境で学べます。

佐伯鶴城高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からのリアルな声を集めてみました。

  • 良い点:

    • 「先生方が熱心で、進路相談に親身に乗ってくれる」という声が多数あります。

    • 「高い目標を持つ仲間たちと切磋琢磨できる環境が良い」という意見も多いです。

    • 「部活動が盛んで、勉強との両立は大変だが充実感がある」といった、文武両道を肯定的に捉える声が多く見られます。

    • 「地域の方々からの評判が良く、礼儀作法が身につく」という評価もあります。

  • 気になる点:

    • 「朝課外や土曜講座があり、拘束時間が長い」と感じる生徒もいるようです。

    • 「課題の量が非常に多く、自分の勉強時間を確保するのが大変」という声が一定数あります。

    • 「校舎や施設が少し古い」という意見が見られます。

    • 「自称進学校」と揶揄する声もあり、学校からの課題をこなすだけで満足してしまうと、本当に自分のためになる勉強ができないと感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

佐伯鶴城高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅:JR「佐伯」駅から徒歩約20分です。

  • バス:大分バス「中央通り一丁目」バス停から徒歩約3分です。

佐伯市内から通学する生徒が最も多いですが、津久見市や臼杵市、豊後大野市など、近隣の市町村から電車やバスを利用して通学している生徒もいます。

佐伯鶴城高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。佐伯鶴城高等学校の魅力は伝わりましたか?この高校は、「高い目標を持って大学進学を目指したい」「勉強だけでなく、部活動や学校行事にも全力で打ち込みたい」と考えている君に、まさにおすすめの学校です。歴史と伝統に育まれた落ち着いた環境で、同じ志を持つ仲間たちと過ごす3年間は、きっと君を大きく成長させてくれるはずです。

佐伯鶴城高校の入試を突破するためには、中学校3年間の基礎学力をしっかりと固めることが何よりも大切です。特に、英語・数学・国語の主要3教科は、毎日コツコツと勉強を積み重ね、苦手分野を作らないようにしましょう。また、日々の授業態度や提出物などを大切にし、高い内申点を確保することも合格への近道です。

文武両道は決して楽な道ではありませんが、それを乗り越えた先には、大きな達成感と自信が待っています。充実した高校生活を送りたい君の挑戦を、心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。