大分南高等学校は、大分市南部の閑静な住宅街に位置し、落ち着いた環境の中で勉学や部活動に励むことができる県立高校です。1983年に設立された歴史ある学校で、通称「南(みなみ)」や「南高(みなみこう)」として地域から親しまれてきました。「気力・節・友情」という校是のもと、生徒一人ひとりの個性を尊重し、将来社会で活躍できる人材の育成を目指しています。

普通科に加えて、県内でも数少ない「福祉科」が設置されているのが大きな特徴です。福祉科では、専門的な知識や技術を高校在学中から学ぶことができ、福祉分野のスペシャリストを目指す生徒にとっては非常に魅力的な環境が整っています。部活動も盛んで、特に自転車競技部やなぎなた部などは全国レベルでの活躍が見られます。

この記事では、そんな大分南高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動や進学実績、そして在校生や卒業生からのリアルな口コミまで、受験生や保護者の皆さんが本当に知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

大分南高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 大分県立大分南高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒870-1109 大分県大分市判田台南1丁目1番1号
代表電話番号 097-597-6001
公式サイト https://kou.oita-ed.jp/oitaminami/

大分南高等学校の偏差値・難易度・併願校

大分南高等学校は、普通科と福祉科という特色の異なる2つの学科を持つため、それぞれで偏差値や難易度が異なります。自分の学力や興味に合わせて、どちらの学科を目指すか考えることが大切です。

最新の偏差値は以下の通りです。

  • 普通科:51

  • 福祉科:46

普通科の偏差値51は、大分県内の公立高校の中では中堅レベルに位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、臼杵高校(普通科)、杵築高校(普通科)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、中学3年間の成績が5段階評価で平均3.5以上あると安心できるラインと言えそうです。もちろん、当日の学力試験の結果も重要ですので、日々の学習を怠らないようにしましょう。

大分県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、大分南高等学校を第一志望とする受験生の多くは、滑り止めとして私立高校を受験する傾向があります。主な併願校としては、大分東明高等学校、大分高等学校、楊志館高等学校などがよく選ばれているようです。

大分南高等学校に設置されている学科・コース

大分南高等学校には、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応えるための2つの学科が設置されています。

  • 普通科

    1年次では基礎学力を固め、2年次から文系と理系のコースに分かれます。さらに、国公立大学進学を目指すコースと、私立大学や専門学校など多様な進路に対応するコースが用意されており、自分の目標に合わせた学習を進めることができます。幅広い分野に興味があり、高校生活を通して自分の進路をじっくり考えたい人におすすめです。

  • 福祉科

    福祉に関する専門的な知識と技術を学ぶことができる、県内でも特色ある学科です。介護やソーシャルワークの基礎を学び、実習などを通して実践的なスキルを身につけます。将来、介護福祉士や社会福祉士など、福祉の分野で活躍したいという強い意志を持つ生徒におすすめです。

大分南高等学校の特色・校風

大分南高等学校は、「文武両道」と「地域との連携」を大切にする校風が特徴です。生徒たちは落ち着いた雰囲気の中で、真面目に学習に取り組む一方、部活動や学校行事にも積極的に参加しています。

  • 宿題の量

    宿題の量は、週末課題などを中心に「やや多い」と感じる生徒が多いようです。特に英語の課題は定期的に出される傾向があります。日々の予習・復習と合わせて、計画的に取り組む習慣を身につけることが大切です。

  • 校則

    校則は、他の公立高校と比較して「厳しい」という声が多く聞かれます。特に頭髪や服装に関する指導は厳しいようです。スマートフォンの校内での使用は原則禁止されているなど、規律を重んじる校風がうかがえます。アルバイトは原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。

  • 生徒の雰囲気

    生徒は真面目で落ち着いた雰囲気の生徒が多いと言われています。一方で、体育祭や文化祭などの行事では、クラス一丸となって盛り上がる活発な一面も見られます。

  • 制服

    制服は2019年度にリニューアルされ、以前よりも現代的でスタイリッシュなデザインになったと評判です。特に女子生徒からは「可愛い」という声も聞かれます。夏でも長袖ブラウスを着用することができ、体温調節がしやすいと好評のようです。

  • 土曜授業

    土曜授業は、基本的には実施されていません。

大分南高等学校の部活動・イベント

部活動

大分南高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が参加し、活気にあふれています。運動部、文化部ともに充実しており、輝かしい実績を残している部も少なくありません。

  • 運動部

    特に全国レベルでの活躍が目立つのが「自転車競技部」です。インターハイの常連校として知られ、多くのプロ選手も輩出しています。また、「なぎなた部」も全国大会で常に上位入賞を果たす強豪です。この他にも、バレーボール部や弓道部、野球部、空手道部などが県大会で優秀な成績を収めています。

  • 文化部

    文化部では、「吹奏楽部」が各種コンクールで金賞を受賞するなど、高いレベルで活動しています。また、「書道部」や「美術部」も県の展覧会で入賞するなどの実績があります。放送部や将棋・囲碁部なども活発に活動しています。

イベント

学校生活を彩るイベントも、大分南高等学校の魅力の一つです。生徒が主体となって企画・運営する行事は、毎年大きな盛り上がりを見せます。

  • 凱風祭(がいふうさい)

    大分南高校で最も盛り上がる行事が、体育の部(体育祭)と文化の部(文化祭)からなる「凱風祭」です。体育の部では、クラス対抗のリレーや伝統の「南高体操」などで熱戦が繰り広げられます。文化の部では、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示やステージ発表を行い、一般公開もされて多くの来場者で賑わいます。

  • 修学旅行

    2年次に実施される修学旅行は、生徒たちにとって高校生活一番の思い出となるイベントです。行き先は年度によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

  • クラスマッチや百人一首大会

    学期末に行われるクラスマッチ(球技大会)や、新春に行われる百人一首大会など、季節ごとの多彩な行事も生徒たちに人気です。

大分南高等学校の進学実績

大分南高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた手厚いサポート体制が整っており、国公立大学から私立大学、専門学校、就職まで幅広い進路実績を誇ります。

  • 国公立大学

    地元の大分大学への進学者が最も多く、その他にも山口大学、北九州市立大学、熊本大学など、九州地方を中心とした国公立大学への合格者を出しています。

  • 私立大学

    福岡大学や西南学院大学といった九州の主要私立大学や、立命館アジア太平洋大学(APU)への進学者も多数います。また、県内の別府大学などへも多くの生徒が進学しています。

  • その他の進路

    福祉科の生徒を中心に、医療・福祉系の専門学校へ進学する生徒が多いのが特徴です。また、公務員や地元企業への就職を目指す生徒もおり、多様な進路選択が可能です。

  • 進学サポート

    放課後や長期休暇中には、進学希望者向けの補習や講習が数多く開かれています。少人数制で丁寧に指導を受けられるため、苦手科目の克服や得意科目の伸長に繋がり、進学実績を支える大きな力となっています。

大分南高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、大分南高等学校ならではの魅力や強みをまとめました。

  • 県内有数の「福祉科」で専門性を磨ける

    高校3年間で福祉の基礎から実践までを体系的に学べる環境は、将来福祉の道に進みたい生徒にとって大きなアドバンテージです。

  • 全国レベルで活躍する部活動

    特に自転車競技部やなぎなた部など、全国の舞台で自分の力を試したい生徒にとって、最高の環境が整っています。

  • 落ち着いた学習環境

    大分市郊外の閑静な立地にあるため、生徒たちは日々の学習に集中して取り組むことができます。

  • 伝統の「南高体操」

    開校以来受け継がれている伝統の体操があり、体育の授業や体育祭で全校生徒が取り組みます。学校の一体感を象徴する名物となっています。

  • 地域社会との連携

    福祉科の実習などを通して、地域の福祉施設や住民との交流が盛んです。実践的な学びを通して、社会貢献への意識を高めることができます。

  • 手厚い進路指導

    生徒一人ひとりの希望進路実現に向けて、補習や個別指導など、きめ細やかなサポート体制が整っています。

大分南高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる様々な声から、大分南高等学校のリアルな姿を探ってみましょう。

  • 良い点

    • 「先生方が熱心で、進路相談にも親身になって乗ってくれる」

    • 「福祉科で専門的なことを学べるのが良い。実習は大変だけど、やりがいがある」

    • 「部活動が盛んで、仲間と目標に向かって頑張れる環境がある」

    • 「凱風祭(文化祭・体育祭)はクラスが一致団結して本当に楽しい」

    • 「真面目で優しい生徒が多く、いじめなども聞いたことがない」

    • 「自然に囲まれた静かな環境で、勉強に集中できる」

  • 気になる点

    • 「校則が他校に比べて厳しい。特に頭髪検査は厳しいと感じる」

    • 「駅から少し距離があり、坂道も多いので通学が少し大変」

    • 「もう少し自由な校風でも良いと思うことがある」

    • 「施設が全体的に少し古いと感じる部分がある」

    • 「課題が多いので、要領よくこなさないと大変」

アクセス・通学

大分南高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 鉄道を利用する場合

    • JR豊肥本線 「中判田駅」から徒歩約12〜19分。

  • バスを利用する場合

    • 大分バス 「大分南高校」バス停から徒歩約3分。

学校は大分市の南部に位置しており、大分市内中心部や、豊後大野市方面から通学している生徒が多いようです。駅からは少し上り坂になるため、自転車を利用する生徒も多く見られます。

大分南高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう!大分南高等学校の魅力は伝わったでしょうか。最後に、進学アドバイザーとして、この高校を目指す君にメッセージを送ります。

大分南高等学校は、将来の目標が明確な人、特に福祉の道に進みたいと考えている人には、最高の環境が整っています。また、何かに打ち込みたい、例えば全国レベルの部活動で自分を試したい、という強い情熱を持った生徒にも、とてもおすすめできる学校です。落ち着いた環境でコツコツと勉強に励み、自分の進路を切り拓きたいと考えている君にも、大分南高等学校はきっと応えてくれるはずです。

受験勉強では、まず中学校の基礎基本を徹底的に固めることが何よりも大切です。特に英語・数学・国語の主要3教科は、毎日少しずつでも良いので必ず勉強する習慣をつけましょう。内申点も合否に影響しますから、定期テスト対策はもちろん、授業態度や提出物などもおろそかにしないようにしてください。高校生活は、君が大きく成長できる素晴らしい3年間です。大分南高等学校で、充実した毎日を送る自分の姿を想像しながら、残りの期間、全力で頑張ってください!応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。