埼玉県立所沢西高等学校は、「所西(とこにし)」の愛称で多くの生徒や地域の方々から親しまれている人気の共学校です。緑豊かな落ち着いた環境にありながら、生徒たちは明るく活気にあふれ、勉強にも部活動にも、そして学校行事にも全力で取り組む「文武両道」の精神が根付いています。

「自由な校風」も所沢西高等学校の大きな魅力の一つで、生徒一人ひとりの自主性を尊重する雰囲気の中で、のびのびと高校生活を送ることができます。先輩・後輩の仲も良く、学校全体が一体となって盛り上がる行事の楽しさには定評があります。

この記事では、そんな所沢西高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、進学実績まで、受験生のみなさんが本当に知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

所沢西高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 埼玉県立所沢西高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒359-1155 埼玉県所沢市北野新町2-5-11
代表電話番号 04-2949-2411
公式サイト https://tokonishi-h.spec.ed.jp/

所沢西高等学校の偏差値・難易度・併願校

所沢西高等学校の偏差値は、普通科でおおむね「61」前後とされています。埼玉県内の公立高校の中では上位に位置し、合格するためにはしっかりとした学力が必要です。

具体的に難易度をイメージするために、同じくらいの偏差値の高校としては、所沢北高校、川越南高校、坂戸高校などが挙げられます。これらの高校と目標を比較検討する受験生も多いようです。

合格に必要な内申点の目安としては、中学1年生から3年生までの9教科の成績が重要視されます。オール4に近い成績、具体的には3年間で「36」前後の内申点が一つの目安とされていますが、受験生の学力レベルによって変動します。学習の記録だけでなく、部活動や生徒会活動などでの実績も評価の対象になることがあります。

主な併願校としては、同じ西部地区にある私立高校が選ばれることが多いです。具体的には、星野高等学校、西武学園文理高等学校、狭山ヶ丘高等学校、聖望学園高等学校などが挙げられます。これらの高校は、所沢西高等学校を第一志望とする多くの受験生が、万が一の場合に備えて受験する傾向があります。

所沢西高等学校に設置されている学科・コース

所沢西高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。

  • 普通科 – 1年次では文系・理系を問わず幅広い基礎科目を学び、自分の興味や適性を見極めます。2年次から文系・理系に分かれ、3年次ではさらにそれぞれの進路希望に応じた科目を選択できるカリキュラムが特徴です。多様な選択科目の中から、自分の目標に合った時間割を組むことができます。

所沢西高等学校の特色・校風

所沢西高等学校の校風を表すキーワードは、「自由闊達」「文武両道」「自主自律」です。生徒の主体性を重んじる自由な雰囲気の中で、勉強と部活動、学校行事のすべてに全力で取り組む生徒が多いのが特徴です。

  • 宿題の量:先生や教科によるようですが、「計画的に進めないと大変」という声もあり、ある程度の量は覚悟しておいた方が良いでしょう。

  • 校則:他の高校と比較して「緩やか」だという評判が多いです。 スマートフォンの持ち込みは可能で、休み時間中の使用も認められています。服装に関しても、集会など指定された場面以外では、ある程度の着こなしは許容されているようです。

  • 生徒たちの雰囲気:明るく元気な生徒が多く、男女問わず仲が良いと言われています。 行事などではクラス一丸となって盛り上がる、活発な雰囲気があります。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、届け出を提出し許可を得れば可能です。

  • 制服の評判:特に女子の紺のブレザータイプの制服は、上品で可愛いと人気が高いようです。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありませんが、模試や特別な行事が行われることはあります。

所沢西高等学校の部活動・イベント

部活動

所沢西高等学校は部活動が非常に盛んで、生徒の多くが加入し活気にあふれています。運動部、文化部ともに充実しており、県大会上位や全国大会に出場する部もあります。

  • 陸上競技部:インターハイ出場経験もある強豪部として知られています。

  • 卓球部:全国高校選抜大会への出場実績があります。

  • 美術部:全国総合文化祭へ出品するなど、文化部も高いレベルで活動しています。

  • ギター部:部員数が多く、文化祭のステージなどで活躍する人気の部活動です。

この他にも、サッカー部、野球部、吹奏楽部など多くの部活動が活発に活動しており、初心者から経験者まで、自分に合った部を見つけて高校生活を充実させることができます。

イベント

所沢西高校の学校行事は、生徒が主体となって企画・運営され、非常に盛り上がることで知られています。

  • 西華祭(せいかさい):毎年9月に行われる文化祭です。各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表、ステージパフォーマンスを行い、一般公開日には多くの来場者で賑わいます。

  • 体育祭:6月に行われ、クラス対抗で様々な競技に熱中します。応援合戦なども見どころの一つで、生徒たちの一体感が生まれるイベントです。

  • 修学旅行:2年生の秋に沖縄へ行きます。マリン体験や文化体験、美ら海水族館の見学など、仲間との絆を深める貴重な思い出となるイベントです。

  • 遠足やスポーツ大会なども行われ、年間を通して多彩な行事が用意されています。

所沢西高等学校の進学実績

所沢西高等学校は、多くの生徒が大学進学を目指しており、国公立大学や難関私立大学へも合格者を輩出しています。

  • 国公立大学:埼玉大学、東京都立大学、岩手大学などに合格実績があります。

  • 難関私立大学:GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)レベルの大学へは、毎年多くの合格者を出しています。 早慶上理ICUといった最難関大学への合格者もいるようです。

  • その他:日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった「日東駒専」レベルの大学へ進学する生徒がボリュームゾーンとなっています。 また、看護・医療系の専門学校や幼児教育系の短大への進学者も多いのが特徴です。

進路実現に向けたサポート体制も整っており、夏休みなどを利用した進学補講が開かれるなど、きめ細かな指導が行われています。

所沢西高等学校の特長・アピールポイント

所沢西高等学校ならではの魅力的な取り組みや強みをまとめました。

  • 単位制を活かした柔軟なカリキュラム:3年次には「文系」「理系」「医療系」に分かれ、さらに文系と医療系には「リベラルアーツ選択群」が設けられるなど、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応できるカリキュラムが組まれています。

  • 生徒が主役の活気ある学校行事:文化祭「西華祭」や体育祭は、生徒会を中心に生徒自身が企画・運営を行い、学校全体が一体となって大きな盛り上がりを見せます。

  • 豊かな国際感覚を育むプログラム:希望者対象のオーストラリア語学研修(隔年実施)などを通じて、異文化に触れる機会が用意されています(現在はコロナ禍の影響で休止中の可能性あり)。

  • 地域との連携を大切にした教育活動:近隣の小学校との交流事業や、学習支援ボランティアなどを通して、社会性を育む機会が豊富にあります。

  • 充実した学習環境:図書館活動が活発で、過去には文部科学大臣表彰を受賞した実績もあります。自習室も整備されており、落ち着いて学習に取り組める環境が整っています。

  • 活発な部活動:多くの部が県大会上位の成績を収めており、全国レベルで活躍する生徒もいます。文武両道を目指す生徒にとって最適な環境です。

  • 自主性を尊重する自由な校風:比較的緩やかな校則のもと、生徒一人ひとりがのびのびと個性を発揮しながら、充実した学校生活を送ることができます。

所沢西高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる声をまとめました。

  • 良い点:

    • 「自由な校風で本当に楽しい。最高の高校生活が送れる」という声が非常に多いです。

    • 「体育祭や文化祭などの行事がとにかく盛り上がる。クラスの団結力が強まる」といった評判が目立ちます。

    • 「明るく優しい人が多く、すぐに友達ができる」「先輩後輩の壁がなく、みんな仲が良い」など、人間関係の良さを挙げる声も多数あります。

    • 「先生方は親身になって相談に乗ってくれる」という意見も見られます。

    • 「勉強と遊びのメリハリをつけて、両方頑張りたい人におすすめ」という口コミも多いです。

  • 気になる点:

    • 「最寄り駅から徒歩15分ほどかかり、少し遠い」という点は、多くの人が指摘するポイントです。

    • 「校舎や体育館など、施設が少し古いと感じる部分がある」という意見もあります。

    • 「自由な校風なだけに、自分から勉強する意志がないと流されてしまう可能性がある」という声も見受けられます。

    • 「坂道が多いので、自転車通学は少し大変かもしれない」という口コミもあります。

アクセス・通学

所沢西高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 西武池袋線「小手指駅」南口より徒歩約14〜20分

  • 西武池袋線「狭山ヶ丘駅」西口より徒歩約22分

小手指駅や狭山ヶ丘駅からバスを利用し、「西埼玉中央病院」バス停で下車する方法もあります。

通学している生徒は、所沢市内からが最も多いですが、入間市、狭山市、飯能市など、近隣の市からも多くの生徒が通学しています。

所沢西高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。所沢西高等学校の魅力は伝わりましたか?この学校は、何事にも主体的に、そして仲間と一緒に全力で楽しみたいと考えている君に、まさにぴったりの場所だと思います。自由な校風を最大限に活かすためには、「自分で考えて行動する力」がとても大切になります。

所沢西高等学校の入試では、学力検査と内申点のバランスが重視されます。日々の授業を大切にし、定期テストで確実に点数を取って内申点を確保すること。そして、北辰テストなどの模試で偏差値61以上を安定して取れるように、苦手科目をなくし、得意科目を伸ばす勉強を計画的に進めていきましょう。充実した「所西」ライフが君を待っています。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。