埼玉県立寄居城北高等学校は、豊かな自然に囲まれた寄居町にある、地域で唯一の高校です。この学校の最大の特徴は、県北エリアで初めて設置された「総合学科」であること。普通科の学びだけでなく、専門的な知識や技術も身につけることができるため、生徒一人ひとりが自分の興味や将来の夢に合わせて、自分だけの時間割を作ることができます。

「一人ひとりが 個性輝く 元気な学校」を目指す寄居城北高等学校では、充実した学習環境の中で、自分の可能性を大きく広げることができます。早くから将来について考え、主体的に学びたいと考えている中学生にとって、寄居城北高校は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

この記事では、そんな寄居城北高等学校の具体的な学びの内容から、学校生活の様子、生徒たちのリアルな声まで、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

埼玉県立寄居城北高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 埼玉県立寄居城北高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒369-1202 埼玉県大里郡寄居町桜沢2601
代表電話番号 048-581-3111
公式サイト https://yjouhoku-h.spec.ed.jp/

埼玉県立寄居城北高等学校の偏差値・難易度・併願校

寄居城北高等学校の偏差値は、総合学科で「43」程度とされています。これは、埼玉県内の公立高校の中では比較的入学しやすいレベルと言えるでしょう。しかし、油断は禁物です。寄居城北高校は地域で唯一の高校であり、総合学科という特色から、特定の目標を持った生徒からの人気も集めています。

合格に必要な内申点の目安としては、中学1年生から3年生までの9教科の成績が5段階評価で平均「3」前後がひとつの基準となりそうです。もちろん、当日の学力検査の得点も重要になりますので、日々の授業を大切にし、基礎学力をしっかりと固めておくことが合格への鍵となります。

併願校としては、近隣の私立高校が主な選択肢となります。例えば、正智深谷高等学校本庄第一高等学校東京成徳大学深谷高等学校武蔵越生高等学校などが挙げられます。これらの高校のコースや特色も調べ、自分に合った併願パターンを考えておくと良いでしょう。

埼玉県立寄居城北高等学校に設置されている学科・コース

寄居城北高等学校は、普通科や専門学科とは異なる「総合学科」の高校です。1年次では「産業社会と人間」という科目を通して、自分の将来や職業について考え、基礎学力を固めます。2年次からは、自分の興味や進路希望に合わせて、以下の3つの「系列」と7つの「学習プラン」から科目を選択していきます。

  • 文理総合系列: 大学や短大、看護系の学校への進学を目指す系列です。

    • 文系プラン: 文系大学への進学に必要な科目を重点的に学びます。国語や社会、英語などが好きな人におすすめです。

    • 看護医療理系プラン: 看護師や医療従事者を目指すための理系科目や専門基礎を学びます。人の役に立ちたい、医療に興味がある人に最適です。

    • 保育プラン: 保育士や幼稚園教諭になるための知識や技術を学びます。子どもと関わることが好きな人に向いています。

  • 情報ビジネス系列: パソコンスキルやビジネスの知識を身につけ、就職や専門学校への進学を目指す系列です。

    • 情報プラン: 情報処理やプログラミングなど、IT関連の資格取得を目指します。コンピュータを扱うのが得意な人におすすめです。

    • ビジネスプラン: 簿記や会計など、ビジネス社会で役立つ実践的な知識を学びます。将来、企業で活躍したい人にぴったりです。

  • 健康教養系列: 福祉やスポーツについて学び、心身の健康や社会人としての教養を深める系列です。

    • ウェルネスプラン: 介護や福祉に関する知識と技術を学びます。高齢者や体の不自由な人を支えたいという気持ちのある人におすすめです。

    • スポーツプラン: 健康管理や運動に関する知識・技術を学び、生涯にわたってスポーツを楽しむ力を育みます。体を動かすのが好きな人、スポーツに関わる仕事に興味がある人に適しています。

埼玉県立寄居城北高等学校の特色・校風

寄居城北高等学校の校風は、「自主自律」「地域との連携」といったキーワードで表すことができます。総合学科という特性上、生徒一人ひとりが自分の目標に向かって主体的に学ぶ姿勢が求められます。

  • 宿題の量: 宿題の量は、選択する科目によって異なりますが、全体的には標準的という声が多いようです。予習・復習を習慣づけることが大切になります。

  • 校則: 校則は、他の高校と比較して厳しいと感じる生徒が多いようです。特に服装や頭髪、メイク、ピアスなどに関する指導は定期的かつ丁寧に行われる傾向があります。スマートフォンの校内での使用は基本的に許可されておらず、登校後に預けるルールになっているようです。

  • 生徒の雰囲気: 女子の生徒数が男子よりも多いのが特徴です。自分の興味に合わせて科目を選択できるため、様々なタイプの生徒が在籍していますが、全体的には落ち着いた雰囲気で、真面目に学校生活を送る生徒が多いようです。

  • アルバイト: アルバイトは特別な事情がある場合に許可制となっていることが多いようです。学業との両立が前提となります。

  • 制服: 制服は、男女ともにブレザースタイルで、特に女子の制服は可愛いと評判のようです。以前の高校から統合された際に、おしゃれなデザインになったという声もあります。

  • 土曜授業: 土曜授業は基本的に実施されていません。

埼玉県立寄居城北高等学校の部活動・イベント

部活動

寄居城北高等学校では、部活動が非常に盛んで、多くの生徒が参加し、活気にあふれています。

運動部では、特に弓道部、剣道部、陸上競技部、女子バスケットボール部などが県大会で活躍するなど、高い実績を誇っています。弓道部は東日本大会や関東大会へ、剣道部も関東大会へ出場経験があります。珍しい部活動としては、女子サッカー部があります。

文化部も、コーラス部、書道部、写真部、吹奏楽部などがコンクールで入賞するなど、活発に活動しています。囲碁将棋愛好会などもあり、自分の興味に合わせて活動を選ぶことができます。

イベント

生徒が主体となって作り上げる学校行事も、寄居城北高等学校の大きな魅力の一つです。

  • 城北祭(文化祭): 毎年秋に開催される文化祭は、クラスごとの企画や文化部の発表などで大変盛り上がります。以前は招待制だったという口コミもありますが、生徒たちが日頃の活動の成果を発表する貴重な機会となっています。

  • 体育祭: 全校生徒がクラス対抗で様々な競技に熱中します。クラスの団結力が高まる一日です。

  • 修学旅行: 近年では、沖縄などへ訪れることが多いようです。仲間との絆を深め、忘れられない思い出を作ることができます。

その他にも、芸術鑑賞会や球技大会、予餞会(三年生を送る会)など、年間を通して多彩な行事が企画されています。

埼玉県立寄居城北高等学校の進学実績

寄居城北高等学校の卒業生の進路は、大学・短大への進学、専門学校への進学、そして就職と、非常に多岐にわたっています。これは、総合学科で一人ひとりの興味や適性に応じた多様な学びが展開されている成果と言えるでしょう。

  • 大学進学: 近年の実績では、立正大学、城西大学、駿河台大学、埼玉工業大学、東京国際大学、日本大学などへの進学者がいます。看護・医療系の大学や専門学校への進学に強いのも特色の一つです。1年次には進学希望者向けの「特編進学クラス」が設置され、学力向上をサポートしています。

  • 専門学校: 卒業生の中で最も多い進路となっており、大原学園系列、アルスコンピュータ専門学校、埼玉県栄養専門学校、埼玉県調理師専門学校など、様々な分野の専門学校へ進学しています。

  • 就職: 地元企業への就職に強く、本田技研工業、YKK AP、ボッシュ、アイリスオーヤマなど、大手企業への就職実績もあります。PTAや同窓会と連携した模擬面接など、手厚い就職サポートが行われています。

埼玉県立寄居城北高等学校の特長・アピールポイント

寄居城北高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 自分だけの時間割が作れる「総合学科」: 3つの系列と7つの学習プランから、自分の興味や進路に合わせて科目を選択できます。普通科目から専門的な実習まで、幅広い学びが可能です。

  • きめ細やかな少人数教育: 多くの授業で少人数クラス編成や習熟度別授業が取り入れられており、一人ひとりの学力に合わせて丁寧に指導してもらえます。

  • 充実したキャリア教育: 1年次の「産業社会と人間」という授業をはじめ、インターンシップや大学との連携などを通じて、早くから将来について深く考える機会が豊富にあります。

  • 地域社会との深いつながり: 近隣の小中学校との交流活動や、地域のお祭りへの参加・ボランティアなど、学校外での学びの機会も多く設けられています。

  • 資格取得への手厚いサポート: 情報処理や簿記、介護職員初任者研修など、将来に役立つ様々な資格の取得を学校がサポートしてくれます。

  • 活気あふれる部活動: 運動部・文化部ともに多くの部が県大会以上で活躍しており、文武両道を目指せる環境です。

  • 多様な進路実現の実績: 大学進学から専門学校、地元優良企業への就職まで、生徒一人ひとりの夢の実現を力強くバックアップしています。

埼玉県立寄居城北高等学校の口コミ・評判のまとめ

寄居城北高等学校についての在校生や卒業生からの声を集めてみました。

  • 良い点:

    • 「総合学科なので、自分の興味がある分野を深く学べるのが良い」という声が多数あります。

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「面接練習などを熱心に指導してくれる」といった、進路指導の手厚さに対する評価が高いようです。

    • 「部活動が盛んで、目標を持って取り組める環境がある」

    • 「自分のペースで学習を進めたい人には合っていると思う」

    • 「制服が可愛いと友達から褒められる」

  • 気になる点:

    • 「校則が他校に比べて厳しいと感じる」という意見が最も多く見られます。特に、頭髪や服装、スマートフォンの使用に関するルールについては、窮屈に感じる生徒もいるようです。

    • 「最寄り駅から近いが、場所によっては通学が少し大変」という声もあります。

    • 「先生によって指導の厳しさや熱心さに差があるように感じる」という口コミも一部で見られます。

    • 「学校行事がもう少し自由だと嬉しい」という意見もあります。

アクセス・通学

寄居城北高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 鉄道を利用する場合:

    • 秩父鉄道「桜沢駅」から徒歩約3〜5分

    • JR八高線・東武東上線「寄居駅」で秩父鉄道に乗り換え

  • バスを利用する場合:

    • 武蔵観光バス(深谷方面)「寄居城北高校前」下車 徒歩1分

    • 武蔵観光バス(本庄方面)「桜沢」下車 徒歩5分

通学している生徒は、寄居町内をはじめ、深谷市、本庄市、熊谷市など、比較的広い範囲から集まっています。一部地域にはスクールバスも運行されているようです。

埼玉県立寄居城北高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

寄居城北高等学校は、「まだ将来の夢がはっきりと決まっていないけれど、高校生活を通して自分のやりたいことを見つけたい」というあなたに、ぴったりの学校です。また、「大学進学も考えたいし、専門的な資格も取りたい」といった、幅広い興味を持つ生徒にとっても、その両方の可能性を追求できる魅力的な環境が整っています。

寄居城北高校を目指すなら、まずは中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが大切です。特に、国語・数学・英語の3教科は、入学後の習熟度別授業にも繋がりますので、苦手分野を作らないようにバランス良く学習を進めましょう。そして、学校説明会や部活動体験に積極的に参加し、「寄居城北高校で何を学びたいのか」「どんな3年間を送りたいのか」を具体的にイメージしてみてください。その熱意が、きっと合格への力になるはずです。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。