東京科学大学附属科学技術高等学校は、未来の科学者や技術者を夢見る君にとって、最高のスタートラインとなる場所です。2024年10月に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して「東京科学大学」が誕生したことに伴い、校名が変更されました。この統合により、理工学系だけでなく医歯学系との連携も始まり、学びの可能性はさらに大きく広がっています。
東京科学大学附属科学技術高等学校の基本情報
東京科学大学附属科学技術高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値: 科学・技術科 72
早稲田大学高等学院 慶應義塾高等学校 市川高等学校 城北高等学校
東京科学大学附属科学技術高等学校に設置されている学科・コース
応用化学分野
材料科学、環境科学、バイオ技術など、化学を基礎とした最先端分野を学びます。新しい物質の開発や、環境問題の解決に貢献したい人におすすめです。 情報システム分野
コンピュータサイエンスやプログラミング、情報通信ネットワークなどについて探究します。AI開発やシステムエンジニアなど、情報社会の未来を創りたい人に最適です。 機械システム分野
ロボットの設計・製作や、機械システムの制御などを学びます。ものづくりが好きで、自分のアイデアを形にしたいという情熱のある人に向いています。 電気電子分野
エレクトロニクス、エネルギー、通信技術といった、現代社会に不可欠な技術を学びます。私たちの生活を支える電気の仕組みや、最先端の電子機器に興味がある人におすすめです。 建築デザイン分野
快適で美しい空間を創造するための建築デザインや、立体造形、デジタルデザインなどを学びます。建築家やデザイナーとして、人々の暮らしを豊かにしたいと考える人にぴったりです。
東京科学大学附属科学技術高等学校の特色・校風
校風: 自主自律、探究心、自由闊達宿題・課題: レポートや研究課題が多く、主体的な学習が求められます。 普通科の高校とは異なり、実験や実習に伴うレポート作成が多いのが特徴で、一夜漬けで終わるような簡単なものではないようです。校則: 校則は比較的緩やかで、制服はありません。 服装や髪型も、高校生としての品位を保つ範囲で自由とされています。 スマートフォンの持ち込みも許可されており、校内での使用も常識の範囲内で認められているようです。生徒の雰囲気: 科学技術への探究心が強く、知的好奇心旺盛な生徒が多いようです。 自分の好きな分野に没頭している個性的な仲間が多く、互いに刺激し合える環境だという声が多く聞かれます。アルバイト: アルバイトは原則として禁止されていませんが、学業との両立が求められます。制服: 制服はなく、私服での通学となります。土曜授業: 希望者向けの補習授業などが行われることがあります。
東京科学大学附属科学技術高等学校の部活動・イベント
部活動
マイコン制御部: ロボットの製作やプログラミングを行い、様々なコンテストに出場しています。 自主的な活動が中心で、生徒たちが主体となってロボットを仕上げていくのが特徴です。科学部: 物理、化学、生物など、幅広い分野で興味のあるテーマについて日々研究活動を行っています。大学の研究室のような本格的な設備を使って、高度な実験に取り組むことができます。アマチュア無線同好会: 無線技術を学び、国内外の無線家との交信を楽しむなど、専門的な活動を行っています。
イベント
蒼陵祭(文化祭): 毎年秋に開催される文化祭は「弟燕祭(ていえんさい)」とも呼ばれ、各クラスや部活動が日頃の研究成果を発表する貴重な機会です。 科学技術高校ならではの実験や展示、作品発表が多く、毎年多くの来場者で賑わいます。蒼陵祭(体育祭): 全学年が縦割りでチームを組み、優勝を目指して競い合います。 生徒会が中心となってユニークな競技が企画されることもあり、借り人競走のお題が専門的な実験器具の名前になるなど、この学校ならではの工夫が見られます。修学旅行: 2年生の時に実施されます。行き先は生徒へのアンケートを基に決定されることが多く、過去には沖縄などが選ばれています。課題研究発表会: 3年間の探究活動の集大成として、3年生が各自の研究成果を発表します。 大学の先生方から直接指導や講評を受けながら研究を進めることができ、そのレベルの高さは国内外で評価されています。
東京科学大学附属科学技術高等学校の進学実績
国公立大学:
東京科学大学への内部進学者が多いほか、東京大学をはじめ、北海道大学、東北大学、名古屋大学などの旧帝国大学や、その他の国公立大学にも合格者を輩出しています。 2024年度は旧帝大+一工に9名、その他の国公立大学に20名が合格しています。 難関私立大学:
早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学などの難関私立大学にも多数の合格者を出しています。2024年度は早慶上理ICUに85名、GMARCHに45名が合格しています。 その他の進路:
海外の大学へ進学する生徒もおり、ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)やシドニー工科大学(オーストラリア)などへの合格実績もあります。
東京科学大学附属科学技術高等学校の特長・アピールポイント
東京科学大学との強力な高大連携: 国内唯一の国立大学附属の科学技術高校として、大学との連携教育が非常に充実しています。大学の先生による最先端技術に関する授業や、研究室訪問、3年間の集大成である「課題研究」での直接指導など、本物の科学技術に触れる機会が豊富です。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)としての高度な探究活動: 文部科学省からSSHの指定を受け、先進的な科学技術教育を実践しています。 課題研究を中心とした探究活動を通して、未知の課題に挑戦し、科学的に考え、技術的に問題を解決する力を養います。興味関心に合わせて選べる5つの専門分野: 2年生から「応用化学」「情報システム」「機械システム」「電気電子」「建築デザイン」の5分野に分かれ、専門性を深めます。 普通科高校では学べない、大学レベルの本格的な実験や実習に取り組むことができます。充実した実験・研究設備: 各専門分野には、大学の研究室に匹敵するような高度な実験・実習設備が整っています。最先端の環境で、自分の探究したいテーマに思う存分打ち込むことができます。生徒が主役となって創り上げる「蒼陵祭(文化祭)」: 日頃の研究成果を発表する文化祭は、科学技術高校ならではの展示や実験企画が満載で、地域でも評判のイベントです。生徒が主体となって企画・運営します。世界に視野を広げる国際交流プログラム: タイやフィリピンの提携校との交換留学や共同研究など、国際交流が盛んです。 科学技術という世界共通の言語をベースに、グローバルな舞台で活躍するためのコミュニケーション能力を養います。2027年に実現する新キャンパス: 現在の田町から、東京科学大学の大岡山キャンパス内に移転が決定しています。 大学のキャンパス内に立地するメリットを最大限に活かし、高大連携をさらに強化した新時代の科学技術教育がスタートします。
東京科学大学附属科学技術高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「大学レベルの実験設備が整っていて、自分の好きな研究に没頭できる」 「レポート作成は大変だが、論理的思考力や表現力が鍛えられる」 「校則が緩く自由な雰囲気なので、自分のやりたいことに何でも挑戦できる」 「同じ分野に興味を持つ、知的で個性的な仲間がたくさんいて刺激になる」 「先生方はそれぞれの分野の専門家で、質問に行くと親身に教えてくれる」 「普通の高校では体験できない貴重な経験ができる」
気になる点: 「実験や実習のレポート課題が多く、勉強はかなり大変」 「専門分野の学習が中心なので、文系科目が好きな人には向かないかもしれない」 「女子生徒の割合がまだ少ない」 「JR田町駅からは近いが、通学に時間がかかる生徒もいる」 「体育の授業が厳しいという声が一部にある」
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス: JR山手線・京浜東北線「田町駅」芝浦口(東口)から徒歩約2〜4分 都営三田線・浅草線「三田駅」A4出口から徒歩約5〜6分
東京科学大学附属科学技術高等学校受験生へのワンポイントアドバイス