東京都立南葛飾高等学校は、80年以上の歴史と伝統を誇る、地域に根差した都立高校です。2016年に完成した新しい校舎は、生徒たちが快適な学校生活を送るための最新設備が整っています。通称「南葛(なんかつ)」として親しまれ、多くの生徒が葛飾区や近隣のエリアから元気に通学しています。
南葛飾高等学校の基本情報
南葛飾高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値:37
進学研究会が2024年6月に発表したデータによると、偏差値は37です。 難易度のイメージ
偏差値37は、東京都内の高校の中では比較的入学しやすいレベルと言えるでしょう。同じくらいの偏差値の高校としては、足立西高校(38)や日本橋高校(40)、足立高校(43)などが挙げられます。
合格に必要な内申点の目安は、9科目に「2」がいくつかあっても、「3」を中心に取れていれば、合格の可能性が見えてきます。具体的には、換算内申31が一つの目安とされています。もちろん、当日の学力検査の点数にもよりますが、日々の授業に真面目に取り組み、提出物をきちんと出すことが大切です。 主な併願校
南葛飾高等学校を第一志望とする受験生の多くは、以下のような私立高校を併願校として選ぶ傾向があります。 中央学院大学中央高等学校 修徳高等学校 関東第一高等学校 潤徳女子高等学校 江戸川女子高等学校
南葛飾高等学校に設置されている学科・コース
普通科
特定の専門分野に特化せず、国語、数学、英語、理科、社会などの主要5教科を中心に幅広く学び、大学進学から就職まで、多様な進路希望に対応できる学力を身につけることを目指します。1・2年次で基礎学力を固め、3年次では進路希望に応じた多くの選択科目が用意されているのが特長です。
南葛飾高等学校の特色・校風
校風を一言で表すと
「地域密着型」「面倒見が良い」「多様性の尊重」といったキーワードが挙げられます。約8割の生徒が地元出身で、地域とのつながりを大切にしています。 また、先生方が生徒一人ひとりに親身に寄り添い、丁寧な進路指導を行ってくれると評判です。 宿題の量
宿題の量は、他の都立高校と比較して「標準的」または「やや少なめ」という声が多いようです。ただし、毎朝の「朝学習」が全学年で実施されており、学習習慣の定着を図っています。 校則
校則は、都立高校としては標準的な厳しさと言えるでしょう。 スマホの扱い: 校内での使用は原則禁止ですが、実際には休み時間などに使用している生徒も見受けられる、という口コミがあります。授業中の使用は厳しく注意されます。 服装: 制服の着こなしについては、ある程度厳しく指導されることがあるようです。スカート丈や着こなしなど、定期的にチェックが入ることがあります。 頭髪: 髪染めやピアスは禁止されています。
生徒たちの雰囲気
素直で心優しい生徒が多く、全体的に落ち着いた雰囲気のようです。 在京外国人生徒の受け入れも積極的に行っており、様々なバックグラウンドを持つ生徒が共に学んでいるため、多様性を受け入れる土壌があります。 アルバイト
アルバイトは、長期休業中は可能ですが、学業との両立が条件となります。学校への届け出が必要な場合があります。 制服の評判
制服は、男子が黒の学ラン、女子が紺のブレザーです。デザインについては「伝統的で良い」という意見もあれば、「少し地味かもしれない」という声も聞かれます。 土曜授業
基礎学力の向上や大学受験対策を目的とした「土曜講習」が希望制で実施されています。 外部の講師を招き、少人数で丁寧な指導が受けられると好評です。
南葛飾高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
サッカー部、野球部、男女バスケットボール部、男女バレーボール部、ハンドボール部、ダンス部など、多くの部が活発に活動しています。 特にダンス部は全国大会に出場するなど、高いレベルでの活躍が見られます。 新しい校舎には体育棟や広いグラウンド、テニスコート、屋上プールなどが完備されており、充実した環境で練習に打ち込めます。 文化部
吹奏楽部、軽音楽部といった音楽系の部のほか、筝曲部、茶道部、漫画研究部など、文化的な部活動も多彩です。 特に筝曲部は珍しく、日本の伝統文化に触れたい生徒におすすめです。
イベント
南葛祭(文化祭)
毎年9月に行われる文化祭は、クラスごとの発表や部活動の展示、有志によるステージパフォーマンスなどで大変盛り上がります。 生徒たちが企画・運営の中心となり、自主性を育む貴重な機会となっています。 近年では、キャッシュレス決済を導入するなど、新しい取り組みも行われています。 体育祭
体育祭も生徒主導で行われ、クラス一丸となって様々な競技に全力で取り組みます。 学年を超えた交流も生まれ、学校全体の一体感が強まります。 修学旅行
2年生の時に行われる修学旅行は、関西方面などを訪れることが多いようです。 仲間との絆を深め、高校生活で最も思い出深い行事の一つとなっています。
南葛飾高等学校の進学実績
主な進学先(令和5年度卒業生)
卒業生の進路は、大学・短大へ約4割、専門学校へ約4割、就職が約1割となっています。 国公立大学: 近年の合格実績は確認できませんでした。 難関私立大学(GMARCHなど): 合格実績は確認できませんでした。 日東駒専: 2024年度入試で3名の合格者が出ています。 その他、進学者が多い大学: 拓殖大学、大正大学、千葉商科大学などへの進学者が多い傾向にあります。
進学実績向上のための取り組み
大学進学を目指す生徒のために、前述の「土曜講習」や夏期講習、資格取得対策講習などを実施しています。 また、放課後に利用できる自習室の開放や、試験前の勉強会など、生徒の学習を支援する体制も整えられています。
南葛飾高等学校の特長・アピールポイント
新しく綺麗な校舎と充実した設備
2016年に建て替えられた校舎は非常に綺麗で、最新の設備が整っています。 明るい教室や広いグラウンド、体育棟、屋上プールなど、学習や部活動に集中できる環境が魅力です。 「わかる授業」を追求する少人数・習熟度別指導
国語、数学、英語などの主要教科で、生徒の理解度に合わせた少人数・習熟度別授業を多く取り入れています。 一人ひとりが「わかる喜び」を実感しながら、着実に学力を伸ばすことができます。 多様性を受け入れるグローバルな環境
在京外国人生徒の受け入れを積極的に行っており、校内には様々な国の生徒が在籍しています。 日常的に異文化に触れることができ、国際感覚を自然に養うことができる環境です。日本語指導が必要な生徒へのサポート体制も整っています。 生徒の自主性を育む行事運営
文化祭や体育祭などの大きな行事は、生徒会を中心に生徒たちが主体となって企画・運営します。 仲間と協力して一つのものを創り上げる経験は、大きな達成感と成長につながります。 地域との強いつながり
生徒の約8割が地元出身ということもあり、地域のお祭りやボランティア活動への参加など、地域社会との連携を大切にしています。 地域に愛され、育てられている学校です。 手厚い進路指導とキャリア教育
全学年での面談週間や3年生全員との三者面談など、生徒一人ひとりの進路に親身に寄り添う指導体制が特長です。 自分の将来についてじっくり考え、希望を実現するためのサポートが受けられます。 学習習慣を確立する「朝学習」
毎日の授業が始まる前に、全学年で「朝学習」の時間が設けられています。 短い時間でも毎日続けることで、学習習慣を身につけ、授業への集中力を高める効果が期待できます。
南葛飾高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「先生方がとても親身で、勉強や進路の相談に熱心に乗ってくれる」 「校舎が新しくて綺麗なので、毎日気持ちよく過ごせる」 「行事がとても盛り上がり、クラスの団結力が強まる」 「部活動が活発で、先輩後輩の仲も良い」 「落ち着いた生徒が多く、いじめなどの話はほとんど聞かない」 「いろいろな国の生徒がいて、多様な価値観に触れられるのが良い」
気になる点 「校則が少し厳しいと感じることがある(特に服装やスマホ)」 「大学進学を目指すなら、学校の授業だけでなく塾のサポートも必要かもしれない」 「駅から少し歩くのが難点」
アクセス・通学
最寄り駅 京成押上線「京成立石駅」から徒歩約9分 京成本線・押上線「青砥駅」から徒歩約9分 京成本線「お花茶屋駅」から徒歩約10分
バスでのアクセス
「葛飾区役所」バス停や「白鳥一丁目」バス停など、複数のバス停からもアクセス可能です。 通学エリア
生徒の多くは葛飾区、江戸川区、足立区など、近隣のエリアから自転車や電車で通学しています。
南葛飾高等学校受験生へのワンポイントアドバイス