鎌倉女子大学高等部は、歴史と文化の香り高い古都・鎌倉の緑豊かな高台に佇む、伝統ある私立の女子高等学校です。落ち着いた環境の中で、生徒一人ひとりの個性を尊重し、知性と品性を兼ね備えた女性の育成を目指しています。長い歴史の中で培われてきたきめ細やかな教育は、多くの卒業生から高い評価を得ています。

「感謝と奉仕に生きる人づくり」を建学の精神に掲げ、日々の学習はもちろん、多彩な学校行事や部活動、ボランティア活動などを通じて、豊かな人間性を育むことを大切にしています。また、併設大学である鎌倉女子大学への内部進学制度も充実しており、安心して学業に打ち込める環境が整っているのも、鎌倉女子大学高等部ならではの大きな魅力と言えるでしょう。

この記事では、そんな鎌倉女子大学高等部について、偏差値や難易度、学校生活の様子、進学実績など、受験生や保護者の皆さんが本当に知りたい情報を、分かりやすく具体的にお伝えしていきます。この記事を読んで、緑あふれるキャンパスで充実した3年間を送るご自身の姿を想像してみてください。

鎌倉女子大学高等部の基本情報

項目 内容
正式名称 鎌倉女子大学高等部
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 女子校
所在地 〒247-8511 神奈川県鎌倉市岩瀬1420
代表電話番号 0467-44-2113
公式サイトURL https://www.kamakura-u-j.ed.jp/

鎌倉女子大学高等部の偏差値・難易度・併願校

鎌倉女子大学高等部の偏差値は、コースによって異なりますが、47から48程度となっています。 具体的には以下の通りです。

  • 普通科国際教養コース:48

  • 普通科プログレスコース:47

同じくらいの偏差値の高校としては、公立では横浜清陵高校、横浜立野高校、私立では横浜隼人高校、鵠沼高校などが挙げられます。鎌倉女子大学高等部は、基礎学力をしっかりと身につけ、落ち着いた環境で高校生活を送りたい生徒に適した難易度と言えるでしょう。

合格に必要な内申点の目安については、推薦入試や一般入試(書類選考)など入試形態によって基準が異なります。例えば、国際教養コースの書類選考(併願)では、中学3年次の5教科の評定合計が重視される傾向があるようです。 プログレスコースでは、9教科の評定合計が基準となる場合があります。

主な併願校としては、横浜創学館高校、アレセイア湘南高校、湘南学院高校などの名前が挙がることが多いようです。

鎌倉女子大学高等部に設置されている学科・コース

鎌倉女子大学高等部には、生徒一人ひとりの進路希望や興味関心に応えるため、2つの魅力的なコースが設置されています。

  • 国際教養コース

    グローバル社会で活躍できる人材の育成を目指すコースです。 英語教育に特に力を入れており、オンライン英会話やネイティブ講師による英語集中講座などを通じて、実践的な英語4技能を養います。 国公立大学や難関私立大学への進学を目指す人、将来海外で活躍したい人におすすめです。

  • プログレスコース

    多様な進路希望に対応し、基礎学力をバランスよく伸ばすことを目的としたコースです。 併設されている鎌倉女子大学への内部推薦制度を活用することも可能で、幅広い進路選択ができます。 部活動や課外活動にも力を入れながら、自分のペースで学習を進めたい人、大学進学に向けてじっくり考えたい人におすすめです。

鎌倉女子大学高等部の特色・校風

鎌倉女子大学高等部は、「落ち着いた雰囲気」「清楚」「真面目」といったキーワードで表現されることが多い、穏やかな校風の学校です。

口コミなどを見ると、校則はやや厳しめという声が目立ちます。 特に、スマートフォンの使用は制限されており、学校に到着したら預ける決まりになっているようです。 服装や髪型に関しても、肩につく髪は結ぶ、髪飾りは禁止など、細かい規定があります。 一方で、こうした規律ある環境が、学習に集中できる雰囲気や、礼儀正しい立ち居振る舞いが身につくといった良い面に繋がっているという意見も見られます。

生徒たちは真面目で落ち着いた雰囲気の生徒が多いようです。活発な生徒もいますが、全体的には穏やかな学校生活を送りたい人に適した環境と言えるでしょう。宿題の量は標準的ですが、学習支援センターが放課後に開設されており、常駐する教員や学習コーチにいつでも質問できるなど、勉強面のサポートは手厚いようです。

制服は、襟と袖のチャコールグレーのラインが特徴的な、可愛らしくも品のあるデザインで、生徒からの評判は良いようです。 アルバイトは原則として禁止されています。土曜授業は、コースによっては受験対策講習などが行われることがあります。

鎌倉女子大学高等部の部活動・イベント

部活動

鎌倉女子大学高等部の部活動は、運動部・文化部ともに活発に活動しており、多くの生徒が参加しています。特に全国レベルの実績を誇る部活動もあり、学校の大きな魅力の一つとなっています。

  • マーチングバンド部: 全国大会の常連として知られ、地域のイベントにも数多く出演しています。 華やかな衣装と迫力ある演奏・演技は、多くの人々を魅了しています。

  • 弓道部: こちらも実績豊富で、集中力や精神力を鍛えたい生徒に人気の部活動です。

  • 水泳部: アテネオリンピック銅メダリストの田中雅美さんがコーチを務めていることでも知られています。

その他にも、文化部では箏曲部などが活発に活動しています。運動部、文化部ともに充実しており、生徒たちは学業と両立しながら熱心に活動に取り組んでいます。

イベント

鎌倉女子大学高等部では、生徒たちの学校生活を彩る様々なイベントが年間を通して開催されます。

  • みどり祭(文化祭): 毎年秋に開催される文化祭は「みどり祭」と呼ばれ、クラスや部活動ごとの展示、発表、模擬店などで大変な盛り上がりを見せます。 生徒たちが主体となって企画・運営を行い、団結力を深める大切な機会となっています。

  • 体育祭: 全校生徒が一体となって競技に応援に熱中する体育祭も、学校の大きな行事の一つです。クラス対抗で様々な種目に挑み、生徒たちの笑顔と活気にあふれます。

  • 修学旅行: 高校2年生の時に実施される修学旅行は、生徒たちにとって忘れられない思い出となります。国際教養コースではイギリス・フランス、プログレスコースでは沖縄・九州などを訪れ、異文化理解を深めたり、平和について学んだりする貴重な体験をします。

鎌倉女子大学高等部の進学実績

鎌倉女子大学高等部の大きな特長の一つは、併設されている鎌倉女子大学・鎌倉女子大学短期大学部への内部推薦制度があることです。 毎年30名程度の生徒がこの制度を利用して進学しており、安心して進路を考えられる環境が整っています。

もちろん、他大学への進学実績も豊富です。国公立大学や、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)といった難関私立大学にも合格者を出しています。 卒業生の進路は鎌倉女子大学以外の4年制大学が最も多く、次いで鎌倉女子大学、短期大学、専門学校と続いています。

こうした進学実績を支えているのが、手厚い進学サポート体制です。朝や放課後、長期休業中には、基礎学力の定着を図る補習や、大学受験に特化した特別講習が実施されます。 定期的に行われる個人面談では、模擬試験の結果などを基に、生徒一人ひとりの希望進路実現に向けた丁寧な指導が行われています。

鎌倉女子大学高等部の特長・アピールポイント

鎌倉女子大学高等部には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 歴史と文化が息づく古都・鎌倉での学び

    緑豊かなキャンパスは、落ち着いて学習に取り組むのに最適な環境です。 周辺には歴史的な名所も多く、豊かな感性を育むことができます。

  • 鎌倉女子大学との高大連携

    併設大学の授業を高校3年生の時に履修できるプログラムがあり、一足早く大学での学びに触れることができます。 内部推薦制度の安心感も大きな魅力です。

  • 充実したグローバル教育プログラム

    国際教養コースを中心に、オンライン英会話やオーストラリアへのターム留学、アメリカ研修旅行など、実践的な英語力と国際感覚を養う機会が豊富に用意されています。

  • ICT教育の推進と学習支援センターの設置

    生徒全員がiPadを所持し、授業や家庭学習で活用しています。 また、放課後には「学習支援センター」が開設され、常駐の教員や学習コーチから個別指導を受けることができます。

  • 全国レベルで活躍する部活動

    マーチングバンド部や弓道部など、全国的に有名な部活動があり、高いレベルで文武両道を目指すことができます。

  • 「感謝と奉仕」の精神を育む人間教育

    建学の精神に基づき、日々の学校生活やボランティア活動などを通じて、他者を思いやる心や社会に貢献する姿勢を育んでいます。

鎌倉女子大学高等部の口コミ・評判のまとめ

鎌倉女子大学高等部について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「質問に行くと丁寧に教えてもらえる」など、教員のサポートの手厚さを評価する声が多く見られます。

    • 「内部進学できるという安心感がある」「落ち着いた環境で勉強に集中できる」といった、学習環境に関するポジティブな意見も多いです。

    • 「施設が綺麗で過ごしやすい」「制服が可愛い」という点も、学校生活の満足度に繋がっているようです。

    • 「礼儀作法が身についた」「当たり前のことが当たり前にできるようになった」など、規律ある校風を肯定的に捉える声もあります。

  • 気になる点:

    • 「校則が厳しい」という意見は、最も多く聞かれる点です。 特にスマートフォンや服装に関する規則を窮屈に感じる生徒もいるようです。

    • 「最寄り駅から坂道や徒歩での移動が少し大変」といった、アクセスに関する声も見られます。

    • 「もっと自由な校風が合っている人には向かないかもしれない」という意見もあり、学校の雰囲気と自分の性格が合うかどうかを見極めることが大切なようです。

アクセス・通学

鎌倉女子大学高等部へのアクセスは、複数の駅・路線が利用可能で、様々なエリアから通学することができます。

  • JR京浜東北・根岸線「本郷台駅」から徒歩約15分

  • JR各線・湘南モノレール「大船駅」笠間口からバスで約10分、「鎌倉女子大前」下車すぐ

  • 京浜急行線「上大岡駅」または「金沢八景駅」からバスで「鎌倉女子大前」下車

横浜市内や藤沢市、横須賀市など、神奈川県内の幅広い地域から生徒が通学しているようです。

鎌倉女子大学高等部受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、鎌倉女子大学高等部の魅力は伝わりましたでしょうか。この学校は、「落ち着いた環境で、真面目にコツコツと学習に取り組みたい」「礼儀作法を身につけ、知性と品性を兼ね備えた女性に成長したい」「内部進学という選択肢も視野に入れながら、じっくりと自分の将来を考えたい」と考えているあなたに、特におすすめの学校です。

鎌倉女子大学高等部の入試では、中学校での基礎学力がしっかりと身についているかが問われます。日々の授業を大切にし、特に英語・数学・国語の主要3教科は、苦手な分野を残さないように復習を徹底しましょう。また、推薦入試や面接では、あなたの学習意欲や高校生活への期待、そして「感謝と奉仕」という建学の精神への理解も大切なポイントになります。なぜ鎌倉女子大学高等部で学びたいのか、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておきましょう。

緑豊かな鎌倉の地で過ごす3年間は、きっとあなたを大きく成長させてくれるはずです。目標に向かって、自信を持って受験勉強に励んでください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。