東京都立若葉総合高等学校は、自分の興味や将来の夢に合わせて、たくさんの科目の中から自分だけの時間割を作ることができる、多摩地区で初めての総合学科高校です。 緑豊かな稲城の自然に囲まれた環境で、のびのびと学校生活を送りながら、自分の「好き」をとことん追求できるのが、この若葉総合高等学校の大きな魅力と言えるでしょう。

「総合学科って、普通科と何が違うの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。簡単に言うと、普通科の科目に加えて、芸術や福祉、情報など、より専門的な分野まで幅広く学べるのが総合学科です。 若葉総合高等学校では、100以上もの選択科目が用意されており、まるで大学のように、自分の進路希望に合わせて授業をデザインしていくことができます。

この記事では、そんなユニークな学び方ができる若葉総合高等学校について、偏差値や校風、部活動、進学実績などを詳しく解説していきます。この記事を読めば、きっと「若総(わかそう)」での高校生活が具体的にイメージできるようになるはずです。

東京都立若葉総合高等学校の基本情報

以下に、東京都立若葉総合高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 東京都立若葉総合高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒206-0822 東京都稲城市坂浜1434-3
代表電話番号 042-350-0300
公式サイトURL https://www.metro.ed.jp/wakabasogo-h/

東京都立若葉総合高等学校の偏差値・難易度・併願校

東京都立若葉総合高等学校の受験を考える上で、偏差値や難易度は気になるところですよね。

最新の偏差値は37前後とされています。 これは、都立高校の中では比較的チャレンジしやすいレベルと言えるかもしれません。しかし、油断は禁物です。若葉総合高等学校の総合学科は、自分のペースで学びたい、特定の分野に興味があるという生徒に人気があり、例年の応募倍率は1倍から1.4倍程度で推移しています。

同じくらいの偏差値の高校としては、東久留米総合高校(偏差値40)、久留米西高校(偏差値38)、町田総合高校(偏差値36)などが挙げられます。 合格に必要な内申点の目安としては、オール3程度がひとつの基準となりそうです。

都立高校が第一志望の場合、併願校として私立高校を受験するのが一般的です。若葉総合高等学校を受験する生徒は、近隣の私立高校である鶴川高等学校、貞静学園高等学校、大東学園高等学校、立川女子高等学校などを併願校として選ぶ傾向があるようです。

東京都立若葉総合高等学校に設置されている学科・コース

東京都立若葉総合高等学校には「総合学科」が設置されています。1年次では、芸術や情報の基礎科目を含め、全員が同じ科目を履修して高校での学びの土台を作ります。 そして、1年次に「産業社会と人間」という授業を通して、自分の興味や適性、将来についてじっくり考えます。

2年次からは、自分の進路希望や興味・関心に合わせて、4つの「系列」から科目を選択し、自分だけの時間割を作成していきます。

  • 人間探究系列: 心理、福祉、保育、健康など、”人間”について深く学びます。将来、看護師や保育士、心理カウンセラーなどを目指す人におすすめです。

  • 芸術表現系列: 美術、デザイン、工芸、音楽、書道、演劇など、創作活動を通して表現力を磨きます。美術系の大学に進学したい人や、クリエイティブな仕事に就きたい人にぴったりです。

  • 伝統継承系列: 茶道、華道、箏、三味線といった日本の伝統文化に触れます。日本の文化を深く理解し、将来に活かしたい人におすすめの系列です。

  • 情報交流系列: コンピュータや情報処理、第二外国語などを学びます。IT関連の仕事や、語学を活かした国際的な分野に興味がある人に向いています。

東京都立若葉総合高等学校の特色・校風

東京都立若葉総合高等学校の校風は、「自主・自律」や「個性の尊重」といった言葉で表現できるでしょう。 生徒一人ひとりの「やりたい」という気持ちを大切にする自由な雰囲気が特徴です。

  • 校則: 他の都立高校と比較すると、校則は緩やかな傾向にあるようです。制服はありますが、着こなしはある程度自由がきくという声が見られます。スマートフォンの校内での使用も、授業に支障がない範囲で認められているようです。

  • 宿題の量: 総合学科という特性上、選択する科目によって宿題の量は大きく異なるようです。自分で時間割を管理する必要があるため、計画性が求められます。

  • 生徒の雰囲気: さまざまな興味や目標を持った生徒が集まっているため、多様な個性を受け入れる穏やかな雰囲気があります。男女比は例年、女子生徒の割合が高い傾向にあります。

  • 制服: ブレザータイプの制服で、特に女子生徒の制服は可愛いと評判のようです。

  • アルバイト: アルバイトは原則として許可されていますが、学業との両立が前提となります。

  • 土曜授業: 土曜授業は実施されていません。

  • チャイム: 自主性を育む目的で、授業の開始や終了を知らせるチャイムが鳴らない「ノーチャイム制」を導入しています。

東京都立若葉総合高等学校の部活動・イベント

部活動

若葉総合高等学校は部活動も盛んで、多くの生徒が参加しています。運動部、文化部ともに種類が豊富で、自分に合った活動を見つけやすい環境です。

  • 運動部: 特に女子サッカー部は都内でも強豪として知られており、高いレベルでの活躍を目指しています。 また、陸上競技部もインターハイ出場経験があるなど、活発に活動しています。 硬式テニス部は4面あるテニスコートを活かして熱心に練習に励んでいます。

  • 文化部: 全国総文祭への連続出場経験がある美術部をはじめ、映画制作部や演劇部といったユニークな部活動が活発です。 軽音楽同好会や吹奏楽部なども人気があります。

イベント

若葉総合高等学校では、生徒が主体となって作り上げる行事が多く、学校全体で盛り上がります。

  • 若葉祭(文化祭): 演劇発表や個性あふれる展示、模擬店などで大変盛り上がる、学校の二大行事の一つです。

  • 体育祭: 競技、応援、パネルの三部門で優勝を競い合います。特に応援団のパフォーマンスは見応えがあるようです。

  • 修学旅行: 近年では、沖縄などを訪れているようです。

  • マイプロジェクト発表会: 2・3年次に取り組む探究活動「マイプロジェクト」の成果を発表する、若葉総合ならではの行事です。 自分の興味をとことん追求した研究を発表する貴重な機会となっています。

東京都立若葉総合高等学校の進学実績

若葉総合高等学校は、総合学科の特色を活かして、大学、短期大学、専門学校、就職など、非常に幅広い進路に対応しています。

国公立大学への進学実績は近年見られませんが、私立大学では拓殖大学、明星大学、桜美林大学などへ進学する生徒が多いようです。 また、GMARCHレベルの大学へも、指定校推薦などを利用して合格者を出しています。

特に多い進路としては、看護・医療系、保育・教育系、芸術系の大学や専門学校が挙げられます。 これは、学校設定の系列科目で専門的な学びを深め、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜で合格を勝ち取る生徒が多いためです。 3年次に取り組む「マイプロジェクト(探究活動)」の成果が、入試の際の自己PRや論文に大いに役立っています。

東京都立若葉総合高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、若葉総合高等学校ならではの魅力をまとめました。

  • 自分だけの時間割が作れる総合学科: 100を超える多彩な選択科目から、自分の興味や進路に合わせて自由に授業を組み合わせることができます。

  • 「マイプロジェクト」という探究活動: 2年次から2年間かけて、自分の好きなテーマで研究や作品制作に取り組み、論文やプレゼンテーションにまとめます。 この経験を通して、思考力や表現力が飛躍的に向上します。

  • 充実した専門設備: 看護・福祉実習室、デザイン実習室、伝統継承室(和室)、工芸室など、専門科目を学ぶための施設が非常に充実しています。

  • キャリア教育の充実: 1年次の「産業社会と人間」をはじめ、キャリアカウンセラーも配置されており、早期から将来について深く考える機会が多くあります。

  • 多様な進路へのきめ細かな対応: 大学進学だけでなく、専門学校や就職など、生徒一人ひとりの多様な夢の実現を学校全体でサポートする体制が整っています。

  • 自主性を育むノーチャイム制: 自分で時間を管理する習慣が自然と身につき、大学生活や社会に出てからも役立つ主体性が養われます。

  • 緑豊かな学習環境: 周辺は緑が多く、落ち着いた環境で学習に集中できます。

東京都立若葉総合高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、若葉総合高等学校のどのような点が評価されているのでしょうか。

  • 良い点:

    • 「自分の好きなことを深く学べる環境がある」という声が最も多く聞かれます。

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「面接や小論文の指導が手厚い」など、進路サポートへの評価が高いようです。

    • 「個性的な友達が多く、お互いを尊重し合える雰囲気がある」といった、人間関係の良さを挙げる声も目立ちます。

    • 「行事がとても盛り上がり、クラスの団結力が強い」という意見も多くあります。

    • 「校則が緩やかで、自由な校風が自分に合っている」と感じる生徒が多いようです。

  • 気になる点:

    • 「最寄り駅から坂道を10分ほど歩くのが少し大変」といった、アクセスに関する意見があります。

    • 「大学進学を目指すなら、自分で計画的に勉強を進める強い意志が必要」という声もあります。

    • 「施設が少し古い部分がある」という口コミも見られます。

    • 「選択科目によっては、希望者が多いと抽選になることがある」ようです。

アクセス・通学

東京都立若葉総合高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 京王相模原線「若葉台駅」から徒歩約10分

  • 小田急多摩線「黒川駅」から徒歩約15分

通学している生徒は、八王子市、府中市、多摩市、町田市、稲城市といった多摩地区の広範囲から集まっています。 特に、約9割の生徒が京王線の若葉台駅を利用しているようです。

東京都立若葉総合高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。東京都立若葉総合高等学校の魅力は、何よりもその「自由度の高さ」と「多様性」にあります。もしあなたが、「高校では、自分の好きなことや興味のあることをとことん追求したい」「将来の夢はまだ決まっていないけど、色々なことに挑戦してみたい」と考えているなら、若葉総合高等学校は最高の環境になるはずです。

受験勉強においては、まずは基礎学力をしっかりと固めることが大切です。特に、都立高校の入試では内申点も重要になりますから、中学校の定期テスト対策をしっかり行い、授業態度や提出物などもおろそかにしないようにしましょう。若葉総合高等学校は、面接や自己PRが重視される推薦入試も実施しています。「この学校で何を学びたいか」「将来どんなことに挑戦したいか」を自分の言葉で語れるように、今から自己分析を始めておくことを強くおすすめします。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。