神奈川県立二宮高等学校は、富士山や相模湾を望むことができる自然豊かな環境にある、二宮町で唯一の県立高校です。 1978年に設立され、「確かな学力の定着」「気力体力の充実」「明るく豊かな人間性を育む」を学校目標に掲げています。 生徒と教師の距離が近く、一人ひとりの高校生活をきめ細かくサポートしてくれる体制が整っているのが大きな魅力です。

また、二宮高等学校は2020年度から「インクルーシブ教育実践推進校」に指定されています。 これは、すべての生徒が共に学び、成長していくことを目指す取り組みで、多様な背景を持つ仲間と過ごす3年間は、きっとあなたを大きく成長させてくれるでしょう。

この記事では、そんな神奈川県立二宮高等学校について、偏差値や校風、部活動、進学実績など、受験生や保護者の方が知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてください。

神奈川県立二宮高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 神奈川県立二宮高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒259-0134 神奈川県中郡二宮町一色1363
代表電話番号 0463-71-3215
公式サイト https://www.pen-kanagawa.ed.jp/ninomiya-h/

神奈川県立二宮高等学校の偏差値・難易度・併願校

神奈川県立二宮高等学校の偏差値は、学科やコースによる違いはなく、普通科の偏差値は「43」前後です。 この数値は、神奈川県内の公立高校の中では、比較的入学しやすいレベルと言えるでしょう。同じくらいの偏差値の高校としては、綾瀬高校(普通科)、綾瀬西高校(普通科)などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安は、2024年度の入試では平均が72.5(135点満点)でした。 入試では内申点と学力検査の比率が6:4となっており、日頃の授業態度や提出物など、中学校での成績が重視される傾向にあります。 基礎的な学力をしっかりと身につけ、内申点を確保することが二宮高等学校の合格への鍵となります。

主な併願校としては、同じような学力レベルの私立高校が選ばれることが多いようです。具体的には、旭丘高等学校(総合学科)、相洋高等学校(普通科)、立花学園高等学校(進学コース)などが挙げられます。

神奈川県立二宮高等学校に設置されている学科・コース

神奈川県立二宮高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。

  • 普通科:幅広い分野の基礎学力をバランス良く身につけることを目標としています。1・2年次では数学と英語で習熟度別の授業を取り入れており、一人ひとりの理解度に合わせた丁寧な指導が受けられます。 3年次には文系・理系に分かれ、多様な選択科目の中から自分の興味や進路希望に合わせた授業を選ぶことができるため、大学進学から専門学校、就職まで、幅広い進路に対応できるカリキュラムとなっています。

神奈川県立二宮高等学校の特色・校風

二宮高等学校は、「落ち着いた雰囲気」「文武両道」「地域連携」といったキーワードで表現できる校風です。自然に囲まれた静かな環境で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。

  • 宿題の量:宿題の量は標準的で、毎日コツコツ取り組めばこなせる量という声が多いようです。

  • 校則:校則は、他の高校と比較するとやや厳しいという意見が見られます。特に頭髪や服装に関する指導は、先生によって基準が異なる場合があるとの口コミもあります。 一方で、社会に出るためのマナーを身につける良い機会と捉える声もあります。

  • 生徒の雰囲気:明るく活発な生徒もいれば、落ち着いた雰囲気の生徒もいて、多様な個性を持つ生徒が集まっています。インクルーシブ教育実践推進校ということもあり、お互いを思いやる温かい雰囲気があるようです。

  • アルバイト:アルバイトは原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより許可される場合もあるようです。

  • 制服:男子は伝統的な学生服、女子は紺色のブレザーです。 落ち着いたデザインで、清楚な印象だと評判です。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にありません。

神奈川県立二宮高等学校の部活動・イベント

部活動

二宮高等学校では、多くの生徒が部活動に加入し、活気にあふれています。運動部、文化部ともに充実しており、それぞれの目標に向かって熱心に活動しています。

  • 運動部:男女サッカー部、男女バレーボール部、野球部、テニス部、弓道部など、17種類以上の部があります。 特に山岳部や弓道部などが特色ある活動を行っているようです。

  • 文化部:吹奏楽部、軽音楽部、美術部、演劇部などがあります。 生徒たちが主体的に企画した部活動紹介動画も公開されており、各部の活気ある様子を見ることができます。

イベント

二宮高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が多く、クラスの団結力を高める絶好の機会となっています。

  • 体育祭:6月に行われ、色別対抗リレーや応援合戦などで大変盛り上がります。

  • 橘花祭(きっかさい):9月に行われる文化祭で、クラスごとの展示やステージ発表、部活動の発表など、多彩な企画で賑わいます。

  • 修学旅行:2年次に実施され、沖縄などを訪れます。

  • その他:年に2回開催される球技大会など、クラス全員で楽しめるイベントが豊富です。

神奈川県立二宮高等学校の進学実績

二宮高等学校は、大学進学から専門学校、就職まで、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応しています。 卒業後の進路は、大学が約41%、短期大学が約6%、専門学校が約38%、就職などが約15%となっています。

  • 主な進学先大学:神奈川大学、東海大学、関東学院大学、国士舘大学など、地元の大学への進学者が多い傾向があります。

  • 進学サポート:推薦入試での進学者が最も多く、多くの大学・短大・専門学校から指定校推薦枠が寄せられています。 また、全学年で進路模試を実施したり、長期休業中に補習を行ったりするなど、一般受験に向けたサポートも手厚く行われています。

神奈川県立二宮高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、二宮高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • インクルーシブ教育実践推進校:知的障がいのある生徒と共に学ぶ環境の中で、多様性を受け入れ、共に成長することができます。

  • 習熟度別授業の導入:1・2年生の数学と英語では、個々の理解度に合わせた習熟度別授業を実施し、基礎学力の定着をきめ細かくサポートしています。

  • 自然豊かな学習環境:校舎からは富士山や相模湾を望むことができ、落ち着いた環境で学習に集中できます。

  • 活発な部活動と学校行事:多くの生徒が部活動に打ち込み、体育祭や文化祭などの学校行事も生徒主体で大変盛り上がります。

  • 手厚い進路サポート:指定校推薦枠が豊富なことに加え、多様な進路希望に対応するためのガイダンスや補習が充実しています。

神奈川県立二宮高等学校の口コミ・評判のまとめ

二宮高等学校に通う生徒や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点:「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「自然に囲まれた静かな環境で過ごしやすい」「行事が楽しく、クラスの仲が深まる」といった、温かい校風や手厚いサポート体制を評価する声が多く見られます。

  • 気になる点:「駅から少し遠く、バスを利用する必要があるのが不便」「校則が少し厳しいと感じることがある」といった、アクセス面や校則に関する意見も一部で見られます。また、「施設の古さが少し気になる」という声もあります。

アクセス・通学

神奈川県立二宮高等学校へのアクセスは、以下の通りです。

  • 最寄り駅:JR東海道本線「二宮駅」

  • アクセス方法

    • 二宮駅北口から徒歩約25分

    • 二宮駅北口から神奈川中央交通バス利用、「団地中央」下車徒歩約5分、または「二宮高校前」下車徒歩約3分

    • 小田急線「秦野駅」南口からもバスが利用できます。

二宮町やその周辺の平塚市、小田原市、中井町などから通学している生徒が多いようです。

神奈川県立二宮高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。自然に囲まれた穏やかな環境で、自分のペースで高校生活を送りたいと考えているあなたに、神奈川県立二宮高等学校はぴったりの学校かもしれません。特に、多様な仲間と共に学び、お互いを尊重し合う経験をしたい人には、インクルーシブ教育を推進している二宮高等学校は素晴らしい環境でしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎的な内容を完璧にすることが大切です。特に、入試で内申点が重視されるため、日々の授業を大切にし、定期テストで着実に点数を取ること、提出物をきちんと出すことを心がけてください。学力検査では、5教科ともにバランス良く得点できるよう、苦手分野をなくすことを意識して勉強を進めると良いでしょう。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。