神奈川県立鶴嶺高等学校は、1975年に設立された歴史ある高校で、地元では「鶴高(つるこう)」の愛称で親しまれています。 茅ヶ崎の落ち着いた環境の中で、生徒一人ひとりがのびのびと学校生活を送っているのが特徴です。グローバル教育に力を入れており、多様な価値観に触れながら成長できる環境が整っています。

部活動や学校行事も盛んで、仲間と共に何かに打ち込む経験は、かけがえのない高校時代の思い出になるでしょう。 また、手厚い進路指導にも定評があり、多くの生徒が希望の進路を実現しています。

この記事では、そんな鶴嶺高等学校の魅力を、偏差値や校風、進学実績、在校生の口コミなど、さまざまな角度から詳しく解説していきます。高校選びに悩んでいる中学生や保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

鶴嶺高等学校の基本情報

鶴嶺高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 神奈川県立鶴嶺高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒253-0084 神奈川県茅ヶ崎市円蔵1-16-1
代表電話番号 0467-52-6601
公式サイト https://www.pen-kanagawa.ed.jp/tsurumine-h/

鶴嶺高等学校の偏差値・難易度・併願校

鶴嶺高等学校への進学を考える上で、偏差値や難易度は気になるところでしょう。最新の情報を参考に、詳しく見ていきましょう。

鶴嶺高等学校の偏差値は51〜56程度とされています。 神奈川県内の公立高校の中では中堅レベルに位置し、毎年安定した人気があります。同じくらいの偏差値の高校としては、藤沢西高校、湘南台高校、伊志田高校などがあげられます。

合格に必要な内申点の目安は、135点満点中102点前後と言われています。 入試では学力検査が重視される傾向にあるため、内申点に加えて、当日の試験でしっかりと得点できる学力をつけておくことが大切です。

主な併願校としては、平塚学園高校、向上高校、相洋高校、湘南工科大学附属高校などの名前が多くあがります。 これらの私立高校の進学コースや特進コースを併願する受験生が多いようです。

鶴嶺高等学校に設置されている学科・コース

鶴嶺高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。 1年生では芸術科目以外は全員が共通の科目を履修し、基礎学力の定着を図ります。 2年生からは文系・理系やそれぞれの進路希望に応じて選択科目が増え、より専門的な学習を進めていくことになります。

  • 普通科 – 幅広い科目をバランス良く学びながら、自分の興味や関心、進路希望に合わせて専門性を深めていくことができます。2年生からの選択科目では、少人数での授業も多く、きめ細やかな指導が受けられるのが特徴です。将来の夢がまだ決まっていない人でも、ここで学びながら自分の道を見つけられるでしょう。

鶴嶺高等学校の特色・校風

鶴嶺高等学校の校風は、「自由でのびのび」と表現されることが多いようです。生徒の自主性を尊重する雰囲気があり、明るく活発な生徒が多いと言われています。

口コミ情報などから、中学生が気になるポイントをまとめました。

  • 校則:他の高校と比較すると、校則は比較的緩やかだという声が多いようです。 スマートフォンは授業中以外は使用可能で、服装に関してもある程度の自由度が認められています。ただし、髪を染めることやピアスの着用は禁止されています。

  • 宿題の量:宿題の量は、担当の先生によって差があるようですが、全体的には標準的という意見が見られます。毎日の授業内容をしっかり復習する習慣が大切です。

  • 生徒たちの雰囲気:明るく元気な生徒が多く、学校行事などにはクラス一丸となって盛り上がる雰囲気があります。

  • アルバイト:アルバイトは原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより届け出をすれば認められる場合もあるようです。

  • 制服:男子は伝統的な黒の詰襟学生服(学ラン)、女子は黒のブレザーです。 女子のスカートは、高校の制服としては珍しいプリーツのないフレアスカートが特徴的です。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にありません。

鶴嶺高等学校の部活動・イベント

部活動

鶴嶺高等学校は部活動が非常に盛んで、約7割の生徒が何らかの部に所属しています。 運動部、文化部ともに種類が豊富で、活気にあふれています。

  • 運動部:陸上競技部、ソフトテニス部、女子バレーボール部などが関東大会やインターハイへの出場経験を持つ強豪として知られています。 サッカー部や野球部、女子ハンドボール部なども活発に活動しています。 また、中学校には少ない女子フットサル部があるのも特徴です。

  • 文化部:吹奏楽部、軽音楽部、ダンス部、文芸部などがコンクールでの入賞実績を持っています。 特に軽音楽部は全国大会で優秀賞に輝いたこともあります。 このほか、JRC(青少年赤十字)部によるボランティア活動も盛んです。

イベント

鶴嶺高校の学校生活は、多彩なイベントによって彩られています。

  • 体育祭:6月に行われる体育祭は、学校全体が最も盛り上がる行事の一つです。 最大の名物は、生徒全員が浴衣に着替えて踊る伝統の「民謡」です。 PTAによる着付け教室も開かれるので、浴衣を着慣れていない生徒も安心です。

  • 鶴嶺祭(文化祭):9月に開催される文化祭は「鶴嶺祭(かくれいさい)」と呼ばれ、多くの来場者で賑わいます。 クラスごとの企画や文化部の発表、有志によるステージパフォーマンスなど、見どころが満載です。

  • 修学旅行:2年生の10月に実施されます。 近年は関西方面を訪れているようです。

  • 合唱祭:3月には、1・2年生による合唱祭が行われます。 茅ヶ崎市民文化会館の大ホールという本格的な舞台で、クラスごとに練習の成果を披露します。

鶴嶺高等学校の進学実績

鶴嶺高等学校は、生徒一人ひとりの「入りたい大学」への進学をサポートすることを目標に、手厚い進路指導を行っています。 夏休みや冬休みには進学講習が開かれるなど、サポート体制も充実しています。

最新の大学進学実績を見ると、多くの生徒が大学へ進学しており、特に神奈川大学、東海大学、関東学院大学といった県内の私立大学への進学者が多い傾向があります。

  • 国公立大学:例年、複数の合格者を出しています。

  • 難関私立大学:GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)や日東駒専(日本、東洋、駒澤、専修)にも多数の合格実績があります。

  • 指定校推薦:上智大学、明治大学、青山学院大学、法政大学、中央大学、学習院大学など、多くの大学からの指定校推薦枠があるのも大きな魅力です。

大学進学以外にも、短期大学や専門学校への進学、就職など、多様な進路選択に対応しています。

鶴嶺高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、鶴嶺高等学校ならではの魅力を5つのポイントに絞ってご紹介します。

  • 活発な国際交流:開校当初から帰国生の受け入れを積極的に行っており、グローバル教育に力を入れています。 イギリスやニュージーランドの姉妹校との交流や、留学生の受け入れなどを通して、異文化に触れる機会が豊富にあります。

  • 浴衣で踊る伝統の体育祭:体育祭で全校生徒が浴衣姿になって民謡を踊る光景は、鶴嶺高校ならではの伝統です。 一生の思い出に残るイベントとして、生徒からも非常に人気があります。

  • 豊富な指定校推薦枠:GMARCHをはじめ、多くの有名私立大学からの指定校推薦枠が用意されており、日々の学習のモチベーションにも繋がります。

  • 活気あふれる部活動:多くの部が関東大会や全国大会レベルで活躍しており、文武両道を目指せる環境です。 特に、女子フットサル部など珍しい部活動があるのも魅力の一つです。

  • 充実した学習環境:各教室に電子黒板が導入されているほか、自習室や国際交流室、トレーニングルームなどの施設も整っています。

鶴嶺高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、鶴嶺高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点:「行事がとても楽しく、クラスの団結力が強い」「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「指定校推薦が充実しているのが魅力」「自由な校風で、のびのびと過ごせる」といったポジティブな意見が多く見られます。 部活動に打ち込みたい人や、楽しい高校生活を送りたい人からの評価が高いようです。

  • 気になる点:「施設が全体的に少し古い」という声が一部で見られます。また、「駅から少し歩くのが大変」と感じる生徒もいるようです。勉強に集中したい生徒からは、「もう少し落ち着いた環境が良い」という意見も聞かれます。

アクセス・通学

鶴嶺高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • JR相模線「北茅ヶ崎駅」より徒歩約12分

  • JR東海道線「茅ヶ崎駅」北口バス乗り場よりバスに乗車し、「ニュータウン入口」バス停で下車、徒歩約2分

茅ヶ崎市内や藤沢市、平塚市などから通学している生徒が多い傾向があります。約8割の生徒が自転車を利用しているという情報もあります。

鶴嶺高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

鶴嶺高等学校は、勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込みたい、そんなエネルギッシュなあなたにぴったりの高校です。「鶴高」での3年間は、きっと充実したものになるでしょう。グローバルな視野を広げたい、仲間と最高の思い出を作りたいと考えているなら、ぜひ鶴嶺高等学校を目指してみてください。

受験勉強においては、まず中学校の基礎的な学習内容を徹底的に固めることが重要です。特に神奈川県の公立高校入試では、5教科の学力検査の得点が合否を大きく左右します。苦手科目をなくし、どの教科でも安定して点数が取れるようにバランス良く学習を進めましょう。また、内申点も大切な評価項目ですので、日々の授業態度や提出物にも真剣に取り組むことを忘れないでください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。