神奈川県立鶴見高等学校、通称「県鶴(けんつる)」は、横浜市鶴見区にある伝統ある高等学校です。 80年以上の歴史を持ち、これまでに25,000人以上の卒業生を社会に送り出してきました。 周囲は「日本さくら名所100選」にも選ばれた県立三ツ池公園の豊かな緑に囲まれ、落ち着いた環境で学習に打ち込むことができます。

「文武両道」と「自主自立」を学校の柱として掲げ、勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で取り組む生徒たちの活気にあふれています。 生徒一人ひとりの個性を尊重する自由な校風も、県立鶴見高等学校の大きな魅力の一つと言えるでしょう。

この記事では、そんな県立鶴見高等学校について、偏差値や校風、進学実績、そして在校生や卒業生からのリアルな口コミまで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

神奈川県立鶴見高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 神奈川県立鶴見高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒230-0012 神奈川県横浜市鶴見区下末吉6-2-1
代表電話番号 045-581-4692
公式サイト https://www.pen-kanagawa.ed.jp/tsurumi-h/

神奈川県立鶴見高等学校の偏差値・難易度・併願校

神奈川県立鶴見高等学校の偏差値は、多くの受験情報サイトで54〜58前後とされています。 これは神奈川県の公立高校の中では中堅上位に位置し、しっかりとした受験対策が必要なレベルと言えます。

合格に必要な内申点の目安は、135点満点中105点前後が一般的です。 もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の点数との合計で合否が決まるため、内申点に余裕がある場合でも油断は禁物です。

同じくらいの偏差値の公立高校としては、港北高校、岸根高校、市ケ尾高校などが挙げられます。神奈川県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできないため、併願校は私立高校から選ぶことになります。県立鶴見高等学校の受験生が併願することが多い私立高校としては、横浜創英高等学校、橘学苑高等学校、鶴見大学附属高等学校、横浜商科大学高等学校などがよく名前が挙がります。

神奈川県立鶴見高等学校に設置されている学科・コース

県立鶴見高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。2年生になるときに、生徒一人ひとりの興味や関心、そして3年生の進路希望に合わせて文系と理系のコースに分かれます。

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ場所なのか:1年次は芸術(音楽・美術・書道)以外の科目は全員が同じ内容を学び、基礎学力を固めます。2年次からは文系・理系に分かれ、さらに3年次にはより専門的な科目や多様な選択科目が用意されており、国公立大学や難関私立大学への進学など、幅広い進路希望に対応できるカリキュラムが組まれています。

    • どんな生徒におすすめか:特定の専門分野に絞るのではなく、高校で幅広く学びながら自分の興味や将来の夢を見つけたい生徒や、大学進学を視野に入れてしっかりと学力を伸ばしたい生徒におすすめです。

神奈川県立鶴見高等学校の特色・校風

県立鶴見高等学校の校風を表すキーワードは、「自由」「自主自立」「文武両道」です。 生徒の主体性を尊重する文化が根付いており、のびのびとした雰囲気の中で高校生活を送りたい生徒にぴったりの環境と言えるでしょう。

  • 宿題の量:宿題の量は、他の進学校と比較して標準的か、やや少なめという声が多いようです。ただし、もちろん授業の予習・復習は不可欠で、自主的な学習習慣が求められます。

  • 校則:校則は比較的緩やかで、生徒の自主性に任されている部分が大きいのが特徴です。

    • スマホ:校内での使用は可能ですが、授業中の使用は禁止されています。

    • 服装:指定の制服がありますが、頭髪に関する規定は比較的自由で、頭髪を染めている生徒も見受けられます。 ただし、学校生活にふさわしい清潔感のある身だしなみは求められます。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目な生徒、活発な生徒、個性的な生徒など、多様なタイプの生徒が互いを認め合いながら過ごしています。 行事などではクラスで団結して盛り上がる活気があります。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合には許可制で認められることがあるようです。

  • 制服の評判:男子は伝統的な黒の学生服、女子は紺のブレザーです。 女子はリボンとネクタイのどちらかを選ぶことができます。 評判はさまざまですが、「清楚で良い」「普通」といった意見が見られます。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にありません。

神奈川県立鶴見高等学校の部活動・イベント

部活動

県立鶴見高等学校は「文武両道」を掲げており、部活動への加入率は約70%以上と非常に活発です。 運動部16、文化部9の合計25の部があり、多くの部が県大会出場などの実績を残しています。

  • 特に有名な部活動

    • ダンス部:高いパフォーマンス力で知られ、地域のイベントなどでも活躍しています。

    • ラクロス部:関東大会に出場するなど、実力のある部として知られています。

    • サッカー部:全国高校総体予選で初の2次予選進出を果たすなど、近年力をつけています。

  • 全体の様子

    運動部では陸上競技部、バドミントン部、バスケットボール部なども県大会に出場しており、活気があります。 文化部では、横浜吹奏楽コンクールで金賞を受賞した吹奏楽部や、軽音楽部(S.O.S)などが盛んに活動しています。 兼部している生徒もおり、それぞれが充実した毎日を送っています。

イベント

生徒が主体となって企画・運営する行事が多く、非常に盛り上がるのが県立鶴見高等学校の特長です。

  • 鶴陵祭(文化祭):毎年9月に行われる最大のイベントです。 各クラスや部活動による展示、演劇、パフォーマンス、中庭でのステージ発表などが行われ、多くの来場者で賑わいます。 スローガンを掲げ、生徒たちが一体となって作り上げる鶴陵祭は、高校生活一番の思い出になるという声も多いです。

  • 体育祭:ダンスを取り入れた応援合戦が見どころで、各クラスが優勝を目指して熱い戦いを繰り広げます。

  • 合唱コンクール:クラスごとに練習を重ね、美しいハーモニーを競います。

  • 修学旅行:例年、沖縄を訪れています。

神奈川県立鶴見高等学校の進学実績

県立鶴見高等学校は、現役生の大学合格率が約80%以上と高い進学実績を誇っています。 生徒の多くが4年制大学への進学を希望しており、学校側も手厚い進路指導でサポートしています。

  • 国公立大学:横浜国立大学、横浜市立大学、東京都立大学、電気通信大学などへの合格実績があります。

  • 難関私立大学(GMARCHなど):明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学といったGMARCHへの合格者が多数出ています。 早稲田大学や上智大学、東京理科大学への合格者も輩出しています。

  • その他:日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった「日東駒専」や、神奈川大学、東海大学など、県内の大学にも多くの生徒が進学しています。 指定校推薦の枠も充実していると言われています。

進学実績を支える取り組みとして、放課後に利用できる自習室の整備や、模擬試験の結果を活用した個人面談、大学や専門学校の担当者を招いての進路説明会、職業講演会など、多様なキャリア教育を実践しています。

神奈川県立鶴見高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、県立鶴見高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 生徒の自主性を重んじる自由な校風:校則が比較的緩やかで、生徒一人ひとりの個性を尊重する雰囲気があります。 生徒が主体となって企画運営する学校行事は、非常に盛り上がります。

  • 充実したキャリア教育と進路指導:大学進学率が高いだけでなく、職業講演会や上級学校訪問などを通して、生徒が主体的に進路を選択できる力を育んでいます。

  • 活発な部活動:「文武両道」を掲げ、多くの生徒が部活動に打ち込んでいます。 関東大会などで活躍する部もあり、高校生活を充実させることができます。

  • 緑豊かな学習環境:「日本さくら名所100選」に選ばれた県立三ツ池公園に隣接しており、落ち着いた環境で学習に集中できます。

  • 多様な進路に対応するカリキュラム:2年次からのコース選択や3年次の豊富な選択科目により、国公立大学から私立大学、専門学校まで、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた学習が可能です。

神奈川県立鶴見高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、県立鶴見高等学校の「自由な校風」と「行事の盛り上がり」を評価する声が数多く寄せられています。

  • 良い点:

    • 「校則が緩やかで、自分らしくのびのびと過ごせる」

    • 「文化祭や体育祭などの行事は生徒が主体で、本当に楽しい。クラスの団結力も高まる」

    • 「面白い先生が多く、授業が分かりやすい」

    • 「色々なタイプの人がいるので、たくさんの友達ができる」

    • 「指定校推薦の枠が充実していると思う」

    • 「部活動が活発で、勉強と両立しながら青春を謳歌できる」

  • 気になる点:

    • 「駅からバスに乗る必要があり、アクセスが良いとは言えない」

    • 「校舎や施設が全体的に少し古いと感じる部分がある」

    • 「自由な校風だからこそ、自分を律して勉強する意志が必要」

    • 「坂の上にあるので、自転車通学は少し大変かもしれない」

アクセス・通学

県立鶴見高等学校は、最寄り駅からバスを利用するのが一般的な通学方法です。

  • JR京浜東北線・鶴見線「鶴見」駅 西口より

    • 臨港バス(鶴05, 鶴06, 川50系統)で約10分、「寺尾中学入口」下車、徒歩約5分

  • 京急本線「京急鶴見」駅より

    • JR鶴見駅まで徒歩で移動し、バスを利用します。

通学している生徒は、横浜市鶴見区、港北区、神奈川区や、川崎市など、比較的広範囲から集まっているようです。

神奈川県立鶴見高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

「自由な環境で、勉強も行事も部活も、全部に全力で打ち込みたい!」そんなエネルギッシュなあなたに、県立鶴見高等学校は最高の舞台を用意してくれるはずです。生徒の自主性を尊重する校風の中で、自分らしさを発揮しながら、かけがえのない仲間たちと充実した3年間を過ごすことができるでしょう。

県立鶴見高等学校の入試では、内申点と当日の学力検査の合計点で評価されます。まずは中学校の定期テストでしっかりと点を取り、内申点を確保することが合格への第一歩です。その上で、苦手科目をなくし、主要5教科でバランスよく得点できる学力を身につけましょう。特に神奈川県の公立高校入試で重視される思考力や表現力を問う問題に対応できるよう、過去問演習に力を入れることをお勧めします。夢の「県鶴ライフ」を目指して、頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。