長野県上伊那農業高等学校は、1895年(明治28年)に創立された、県内で最も長い歴史と伝統を誇る農業高校です。「上農(じょうのう)」の愛称で地域に親しまれ、これまでに17,000名以上の卒業生を社会に送り出してきました。農業という、私たちの生活に欠かせない「食」と「環境」を支える学問を通して、生命の尊さを学び、未来を切り拓く力を育んでいます。
上伊那農業高等学校の基本情報
上伊那農業高等学校の偏差値・難易度・併願校
上伊那農業高等学校に設置されている学科・コース
生物生産科 野菜コース: 美味しくて安全な野菜づくりのプロを目指します。家庭菜園が好きな人や、食に関心がある人におすすめです。 果樹コース: りんごやぶどうなど、地域の特産果物の栽培技術を学びます。果物が好きで、栽培に挑戦してみたい人に向いています。 植物コース: 美しい花や緑で空間を彩る技術を学びます。ガーデニングやフラワーアレンジメントに興味がある人におすすめです。
生命探究科 動物コース: 牛などの動物の飼育を通して、命の大切さや畜産の知識を深めます。動物が好きで、飼育やバイオテクノロジーに関心がある人におすすめです。 フードコース: 農産物の加工や食品開発、栄養について学びます。料理やお菓子作りが好きで、食の分野で活躍したい人に向いています。
アグリデザイン科 アグリコース: 農業機械の操作や経営について学び、新しい農業の形を考えます。農業のビジネス面に興味がある人や、将来、農業で起業したい人におすすめです。 里山コース: 森林の管理や活用法、キノコ栽培などを学びます。自然環境や林業に関心があり、アウトドアが好きな人に向いています。
コミュニティデザイン科 GL(グローカル)コース: 農業をベースに、地域の課題解決や国際的な視野を養います。地域活性化や海外との交流に興味がある人におすすめです。
上伊那農業高等学校の特色・校風
宿題の量 : 専門的な実習やレポートが多いため、決して少なくはないようですが、自分の興味のある分野の課題が多いため、やりがいを感じる生徒が多いようです。校則 : 頭髪の染色やピアスなどは禁止されており、服装に関する規定もありますが、他の高校と比較して特別厳しいというわけではないようです。冬季(12月〜2月)には私服着用可能な期間が設けられるなど、柔軟な面もあります。スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、授業中の使用は当然禁止です。生徒たちの雰囲気 : 農業という共通の目標を持つ生徒が多いため、真面目で落ち着いた雰囲気があるようです。一方で、実習などでは活発に協力し合う姿が見られます。アルバイト : 原則として許可制です。学業に支障が出ない範囲で、家庭の事情などがある場合に申請すれば可能となることが多いようです。制服 : 紺色のブレザーが基本で、男子はスラックス、女子はスカートです。リボンやネクタイの着用も可能です。シンプルで清楚なデザインが評判のようです。土曜授業 : 基本的に土曜授業はありません。
上伊那農業高等学校の部活動・イベント
部活動
農業クラブ : 全生徒が所属する組織で、プロジェクト活動や意見発表会など、日頃の学習成果を競う大会に挑戦します。畜産班が全国大会で日本一に輝いた実績もあるなど、輝かしい成果を上げています。運動部 : 野球部、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部、弓道部など、多くの運動部が県大会出場を目指して日々練習に励んでいます。文化部 : 吹奏楽部、美術部、写真部、軽音楽部などがあり、文化祭での発表やコンクールへの出品など、文化的な活動も盛んです。
イベント
上農祭(文化祭) : 毎年10月に開催される最大のイベントです。生徒たちが育てた新鮮な野菜や果物、ジャムなどの加工品を販売する「上農市」は、毎年地域の方々で長蛇の列ができるほど大人気です。クラスごとの展示やステージ発表、部活動の成果発表など、学校全体が一体となって盛り上がります。クラスマッチ : 6月に行われ、球技などを中心にクラス対抗で競い合います。修学旅行 : 2年生の11月に関西方面などを訪れ、見聞を広めます。収穫祭 : 11月に行われ、一年間の実習で得られた収穫に感謝する、農業高校ならではの伝統行事です。
上伊那農業高等学校の進学実績
国公立大学 : 信州大学、三重大学、宇都宮大学、長野県立大学など、特に農学部への進学実績が豊富です。隣接する信州大学農学部への進学者もいます。難関私立大学 : 東京農業大学、日本大学、國學院大学などへの合格者も出ています。その他 : 農業大学校や看護医療系の専門学校への進学者が多い傾向にあります。就職 : 地元の食品関連企業や農業法人、製造業、公務員など、幅広い業種に就職しています。学校で学んだ専門性を活かせる職場が多いのが強みです。
上伊那農業高等学校の特長・アピールポイント
広大な敷地と充実した実習施設 : 校内には水田、畑、果樹園、温室、牛舎などがあり、本物の環境で実践的に学ぶことができます。全国レベルで活躍する農業クラブ : 日頃の学習の成果を試す場として、全国の農業高校生と競い合う機会が豊富にあります。地域社会との深い連携 : 地元の企業と連携した商品開発や、地域のイベントへの参加など、社会とつながる学びが数多く用意されています。「上農市」に代表される生産物販売 : 生徒が愛情を込めて育てた農産物や加工品を、文化祭などで地域の方々に直接販売する機会があり、実践的な流通・販売の学習ができます。多様な資格取得への挑戦 : 農業技術検定や危険物取扱者、フォークリフト運転技能者など、将来に役立つ様々な資格取得を学校がサポートしてくれます。130年近い歴史と伝統 : 県内最古の職業高校として、長年にわたり培われてきた教育ノウハウと、地域からの厚い信頼があります。生命から直接学ぶ教育 : 動物や植物と日々向き合うことで、命の尊さや食への感謝の気持ちを育む、人間教育を重視しています。
上伊那農業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「専門的な知識や技術が身につき、将来の夢に直結する学びができる」という声が多数あります。 「実習が多く、体を動かしながら楽しく学べる」 「先生方が親身になって指導してくれるので、安心して学校生活が送れる」 「同じ目標を持つ仲間と出会え、充実した3年間を過ごせる」 「様々な資格が取れるので、進学や就職に有利になる」 「上農祭などの行事がとても楽しく、クラスの団結力が強まる」
気になる点 :「駅から学校までが遠く、坂道も多いので通学が少し大変」という意見があります。 「校舎が少し古いと感じる部分がある」 「普通科目に比べて専門科目の授業が多いので、大学進学で普通科目が重要な場合は自分で努力する必要がある」 「虫が苦手な人や、土で汚れるのが嫌な人には向いていないかもしれない」
アクセス・通学
最寄り駅 :JR飯田線「伊那北駅」から徒歩約29分 JR飯田線「伊那市駅」から徒歩約35分
バス :伊那市街地循環バス(イーナちゃんバス)「上伊那農業高校」バス停下車、徒歩約4分
上伊那農業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

