静岡県立科学技術高等学校は、静岡市葵区にあり、理系のスペシャリスト育成を目的として2008年に開校した専門高校です。静岡工業高校と清水工業高校の歴史と伝統を引き継ぎ、ものづくりや科学技術への探求心を育むための最新の施設・設備が整っています。静岡県立科学技術高等学校では、8つの専門学科と理数科が設置されており、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応じた専門的な学びが可能です。
静岡県立科学技術高等学校の基本情報
静岡県立科学技術高等学校の偏差値・難易度・併願校
理工科 : 60工業科(機械工学科、ロボット工学科など) : 54-57
静岡県立科学技術高等学校に設置されている学科・コース
理工科 : 理数系の科目を重点的に学び、国公立大学や難関私立大学の理工系学部への進学を目指します。探究活動にも力を入れているのが特徴です。機械工学科 : ものづくりの基礎となる機械の設計、製作、制御について学びます。機械いじりが好きな人や、新しい機械を開発したい人におすすめです。ロボット工学科 : 産業用ロボットやAIなど、最先端のロボット技術を学びます。未来のテクノロジーを創造したいという情熱のある人にぴったりです。電気工学科 : 電気エネルギーの発生から利用までを幅広く学びます。私たちの生活に欠かせない電気のエキスパートを目指したい人に向いています。情報システム科 : プログラミングやネットワーク、情報セキュリティなど、IT社会を支える技術を学びます。コンピュータやゲームが好きな人におすすめです。建築デザイン科 : 快適で美しい建物をデザインし、設計するための知識と技術を学びます。建築甲子園で2度の日本一に輝いた実績もあります。都市基盤工学科 : 道路や橋、上下水道など、人々の暮らしを支える社会インフラの整備について学びます。地図に残る大きな仕事がしたい人に適しています。電子物質工学科 : 電子工学と材料科学の知識を融合させ、新しい機能を持つ素材やデバイスの開発を目指します。化学や物理の実験が好きな人におすすめです。
静岡県立科学技術高等学校の特色・校風
校風 : 「自主自律」「探究実践」といった言葉が似合う、生徒が主体的に学ぶ姿勢を大切にする雰囲気です。専門的な学習が多いため、真面目で探究心旺盛な生徒が多い傾向にあります。宿題 : 専門科目が多く、レポートや課題研究などがあるため、宿題の量はやや多いと感じる生徒が多いようです。 特に理工科は学習内容が高度なため、予習復習が欠かせません。校則 : かつては厳しかったようですが、近年は頭髪検査がなくなるなど、緩やかになる傾向があるとの口コミが見られます。 スマートフォンの校内での使用は原則禁止ですが、実際には休み時間などに使用している生徒もいるようです。生徒の雰囲気 : 男子生徒の比率が高いですが、男女間の仲は良好で、共通の目標を持つ仲間として協力し合う雰囲気があります。アルバイト : アルバイトは原則として許可されていませんが、長期休暇中など、特別な事情がある場合は届出により可能になる場合があるようです。制服 : 制服は男女ともにブレザータイプです。デザインについては、可もなく不可もなくといった評判が多いようです。土曜授業 : 進学補講などが土曜日に行われることがあります。
静岡県立科学技術高等学校の部活動・イベント
部活動
ウエイトリフティング部 : 全国大会の常連であり、数々の優秀な成績を収めています。ロボット研究部 : ロボットコンテストなどで常に上位入賞を果たしており、学校の顔ともいえる部活動です。建築研究部 : 「建築甲子園」で2度の全国優勝を成し遂げるなど、輝かしい実績を誇ります。その他 : 陸上競技部も全国大会に出場するなど、高いレベルで活動しています。 また、自動車部や模型部、情報処理研究部など、工業高校ならではのユニークな部活動も多数存在します。
イベント
蒼穹祭(文化祭) : 毎年10月に行われる文化祭で、各クラスや部活動、学科による展示や模擬店、研究発表などが行われます。 工業高校ならではの体験企画なども人気で、多くの来場者で賑わいます。体育祭 : 6月に草薙総合運動場で行われることが多いようです。 全校生徒がクラス対抗で様々な競技に熱中します。特に、伝統競技である米俵を持ち上げる「TAWARAちゃん」は、科学技術高校ならではの名物競技として大変盛り上がります。修学旅行 : 近年では、関西方面などを訪れているようです。クラスメイトとの絆を深める貴重な機会となっています。
静岡県立科学技術高等学校の進学実績
国公立大学 : 2024年度は58名が国公立大学に合格しています。 主な合格先としては、静岡大学、静岡県立大学、豊橋技術科学大学、高知工科大学などが挙げられます。難関私立大学 : 芝浦工業大学、東京都市大学、名城大学、愛知工業大学など、理工系の難関私立大学にも多くの合格者を出しています。その他の進路 : 専門学校への進学や、地元静岡の優良企業をはじめとする様々な企業への就職など、多様な進路選択が実現されています。 就職希望者に対する求人倍率は10倍を超えることもあり、企業からの高い評価がうかがえます。進学サポート : 放課後や土曜日を利用した進学補講や、資格取得のための講習などが充実しており、生徒の学習を強力にバックアップしています。
静岡県立科学技術高等学校の特長・アピールポイント
充実した施設・設備 : 広大な敷地には、最新の実験・実習設備が整った実習棟があり、専門的な学びを深めるのに最適な環境です。「S探究」などの探究活動 : 課題研究や理数探究といった探究活動が盛んで、生徒が主体的に課題を見つけ、解決する力を養います。高い専門性と資格取得 : 在学中に国家資格をはじめとする多くの資格取得に挑戦できます。 専門知識と技術の証明となり、進学や就職で大きなアドバンテージになります。大学や企業との連携 : 大学の研究室や企業と連携した授業やインターンシップが豊富に用意されており、社会の最前線で活躍する技術者や研究者から直接学ぶ機会があります。1日7時間授業 : 生徒の学力向上と専門知識の習得のため、開校以来1日7時間授業を継続しています。活発な部活動 : 全国レベルで活躍する部活動が多く、学業と部活動を両立させながら充実した高校生活を送ることができます。高い就職実績 : 地元企業との強固なパイプがあり、就職希望者には手厚いサポートがあります。求人倍率が非常に高く、多くの卒業生が希望の企業へ就職しています。
静岡県立科学技術高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「専門的なことを深く学べるので、将来の夢が決まっている人には最高の環境」 「先生方が熱心で、資格取得や進路相談に親身になってくれる」 「施設や設備が新しく、充実しているので実験や実習が楽しい」 「就職に非常に強く、大手企業や優良企業への道が開かれている」 「学食が美味しいと評判」 「駅から近く、アクセスが良い」
気になる点 :「専門科目の勉強が難しく、課題も多いので、やる気がないとついていくのが大変」 「男子生徒が多く、女子が少ないため、いわゆる『普通の高校生活』をイメージしているとギャップを感じるかもしれない」 「校則が少し厳しいと感じる部分がある」 「イベントは盛り上がるが、準備などが大変」
アクセス・通学
最寄り駅 :静岡鉄道静岡清水線「長沼駅」から徒歩約2分 JR東海道本線「東静岡駅」北口から徒歩約5分
通学エリア :
静岡市(葵区、駿河区、清水区)内から通学する生徒が中心ですが、焼津市、藤枝市、島田市など、JR東海道本線沿線の広範囲から多くの生徒が通学しています。駅からの近さが、遠方からの通学を可能にしています。
静岡県立科学技術高等学校受験生へのワンポイントアドバイス