福井県教育委員会が、2027年春に高校へ進む中学3年生向けの「令和9年度福井県立高等学校入学者選抜に関する実施要項」などを公表しました。いちばん大事なのは、一般入学者選抜の出願が2月5日(金)〜9日(火)、学力検査が2月18日(木)・19日(金)、合格発表が3月3日(水)午後2時以降という流れです。今回から、国語・英語・理科・社会の答案を「デジタル採点」で採点することも示されています。
何が発表されたの?
ひとことで言うと:県立高校の入試の「日程」「募集人数」「選び方のルール」が、令和9年度分としてひととおりそろいました。
入試は大きく3つの入口がある
福井県の県立高校には、時期の違う入口がいくつかあります。
- 推薦入学者選抜・特色選抜など:1月に出願し、1月に面接等を行う、早い時期の入試です。
- 一般入学者選抜:2月に出願し、2月に学力検査を受ける、いわゆる「本番」の入試です。
- 第2次募集:一般入学者選抜でも定員に届かなかった学科だけで行う、追加の募集です。
推薦入学者選抜や特色選抜で不合格になっても、あきらめる必要はありません。資料には、選に漏れた人が一般入学者選抜を受けるときは、あらためて出願期間中に志望校へ出願しなおす決まりだと書かれています。
推薦入学者選抜はどんな入試?
推薦入学者選抜は、中学校長の推薦をもらって受ける入試です。選抜は「調査書」と面接で行い、必要に応じて作文や実技試験もあります。調査書とは、中学校での成績や活動の記録をまとめた書類のことです。志望の動機や理由がはっきりしていること、人物が優れていること、調査書の記録が優良であることなどが条件です。
実施校は、普通科が足羽、羽水、金津、藤島、丸岡、三国、大野、勝山、鯖江、武生、丹生、敦賀、美方、若狭の14校、専門学科が18校と案内されています。
特色選抜はどんな入試?
特色選抜は、学校ごとの特色に合う人を選ぶ入試です。選び方は「選抜方法A」と「選抜方法B」の2種類があります。
- 選抜方法A:国語・英語・数学の学力検査(各45分)、適性検査、探究的な取り組みに関する事前課題のうち、出願先の高校が指定したもので選びます。必要に応じて面接、口頭試問、プレゼンテーションも行います。
- 選抜方法B:面接と、国語・英語・数学の学力検査(各45分)で選びます。必要に応じて実技試験などもあります。
実施する学科や種目(スポーツ、探究、吹奏楽など)は学校ごとに違います。たとえば足羽高校の普通科には「探究」「探究[理系女子育成]」などの種目があります。受けたい学校が特色選抜をしているか、どの種目・領域か、募集人数は何人かは、必ず公式の案内(別冊)で確かめてください。
一般入学者選抜はどんな入試?
一般入学者選抜は、調査書などの書類と学力検査(追検査を含む)を合わせて、総合的に合否を決めます。学力検査は国語・英語・数学・社会・理科の5教科で、各100点です。学力検査の点数だけでなく、中学校から出される調査書も合否の材料になります。
英語のリスニングでは、大問4の問(1)(対話を聞き取る問題)は繰り返しなしと示されています。聞き逃すと聞き直せないので、練習のときも1回で聞き取る習慣をつけておくと安心です。
英語と数学には、大問のうち1〜2問に選択問題があります。「A:基礎力を問う問題」と「B:記述・論述の割合が多い問題」の2種類で、どの学校・学科がどちらを選ぶかは、案内の表で決まっています。
面接がある学校もある
全日制では、学力検査が終わったあとに面接を行う学校があります。資料に書かれている学校と形式は次のとおりです。
- 足羽:個人面接。普通・多文化共生(中国語・英語コース)は1人5分程度、多文化共生(日本語コース)は1人8分程度。
- 丹生(普通):集団面接。15分程度、1グループ3〜4名。
- 美方(生活情報・食物):集団面接。15分程度、1グループ3〜4名程度。
- 福井農林・坂井・若狭東:集団面接。15分程度、1グループ3〜5名程度(坂井は3〜4名程度)。
- 科学技術:集団面接。15分程度、1グループ5名程度。
- 敦賀工業:集団面接。20分程度、1グループ4〜5名程度。
- 奥越明成・武生商工:集団面接。15分程度、1グループ3〜4名。
集団面接は、数人が同じ部屋で一緒に質問を受ける形です。ほかの人の話を聞く力も見られるので、自分の考えを短く話す練習をしておくとよいでしょう。
日程・数字のまとめ
ひとことで言うと:「1月の入試」と「2月の入試」で、出願日も結果の出る日も大きく違います。カレンダーに書き写しておきましょう。
推薦入学者選抜・特色選抜・外国人生徒等特別選抜・連携型中高一貫教育校入学者選抜(全日制のみ)
- 出願期間:2027年1月13日(水)〜15日(金)午後4時まで
- 面接等:1月20日(水)
- 面接等の予備日:1月21日(木)
- 合格者通知:1月26日(火)(中学校長を通じて本人に通知)
- 外国人生徒等特別選抜の事前説明期間:2026年11月18日(水)〜12月21日(月)
一般入学者選抜(全日制・定時制)
- 出願期間:2月5日(金)〜9日(火)正午まで
- 志願変更期間:2月12日(金)〜16日(火)正午まで
- 学力検査:2月18日(木)・19日(金)。1日目は国語・英語・数学、2日目は社会・理科
- 追検査:2月25日(木)・26日(金)
- 合格者発表:3月3日(水)午後2時以降
- 定時制の事前説明期間:2026年11月6日(金)〜2027年1月18日(月)、2月10日(水)・12日(金)、3月4日(木)・5日(金)正午まで
「志願変更」とは、いったん出願したあとで、志望する学校や学科を変えられる期間のことです。「追検査」は、決められた日に学力検査を受けられなかった人のための検査日です。
帰国子女等および定時制を受ける人は、2月19日に面接があります。
第2次募集
一般入学者選抜の合格者が募集人員に満たない学科で行います。行うかどうかは、3月3日(水)の合格発表のときに発表されます。
- 出願期間:3月4日(木)・5日(金)正午まで
- 学力検査:3月9日(火)(国語・英語・数学)
- 合格者発表:3月11日(木)午後2時以降
通信制課程(道守高校)
- 出願期間:2月15日(月)〜17日(水)、および3月15日(月)・16日(火)
- 選抜方法:調査書と面接
- 合格者への通知:3月31日(水)までに行う
募集定員の例
募集学科ごとの定員は、公式の「募集学科および募集定員」に一覧があります。ここでは全日制の普通科から一部だけ紹介します。
- 藤島:普通296人
- 羽水:普通245人、探究特進38人
- 金津:普通212人
- 武生:普通195人、探究進学76人
- 足羽:普通キャリアデザインコース86人、多文化共生の中国語・英語コース26人、日本語コース20人
外国人生徒等特別選抜の募集人員は、足羽高校の多文化共生・日本語コースが20名程度、武生商工高校の機械創造と商業マネジメントが5名程度です。通信制の道守高校は120人です。
特色選抜や推薦入学者選抜で入る人数は、一般入学者選抜の募集人員から差し引かれます。つまり、一般入学者選抜の募集人員は「募集定員から、先に合格した人数を引いた数」です。
去年からの変更点
ひとことで言うと:今回の大きな変更は、学力検査の採点方法が「デジタル採点」になることです。
デジタル採点とは、答案用紙を複合機でスキャンし、その画像をパソコンの画面に表示して採点する方法です。令和9年度の入学者選抜から、国語・英語・理科・社会の学力検査で導入されます。数学は令和10年度の入学者選抜からの導入です。
県教育庁高校教育課の中学3年生向け資料によると、出題の方針や方法、解答用紙のレイアウトなどに大きな変更はありません。ただし、書き方には次のような注意が示されています。
- 答えは解答欄からはみ出さないように書く。
- 文字が薄いと読み取れないおそれがあるので、鉛筆などはHB以上の濃さが望ましい。
- 答えを直すときは、きれいに消してから新しい答えを書く。
- 試験が終わったら、解答用紙についた消しゴムのカスをしっかり取り除く。
受験生・保護者が気をつけること
ひとことで言うと:出願の期間はとても短く、締切の時刻も入試ごとに違います。まずは日付と時刻をそろえて確認しましょう。
- 締切の時刻に注意:1月の出願は午後4時まで、2月の一般入学者選抜の出願と志願変更は正午までです。第2次募集も正午までです。
- 1月の入試に落ちた場合:一般入学者選抜を受けるには、2月5日〜9日の出願期間中に、あらためて出願が必要です。
- 面接の準備:面接がある学校では、学力検査の終了後に面接があります。個人か集団か、時間はどれくらいかを、志望校の分で確かめておきましょう。
- デジタル採点への準備:普段の練習から、解答欄の中におさめて、HB以上の鉛筆で濃く書くようにしておくと安心です。
- 定時制・外国人生徒等特別選抜は事前説明が必要:定時制を志願する人と保護者、外国人生徒等特別選抜を志願する人と保護者は、決められた期間内に志願先の高校で説明を受けることになっています。
- 県をまたぐ志願:県外から福井県の県立高校を志願する場合や、福井県から他県の公立高校を志願する場合は、別の手続きが必要です。資料には、県外からの志願許可申請(推薦入試・特色選抜・外国人生徒等特別選抜は11月18日〜12月21日)などの期間が載っています。詳しくは、県教育委員会の専用ページで確認してください。
- WEB出願:教育委員会のページには、WEB出願システムの概要と志願者用パンフレットも公開されています。出願の方法は、中学校の先生の案内とあわせて確認してください。
よくある質問
Q. 一般入学者選抜の学力検査は何教科ですか?
国語、英語、数学、社会、理科の5教科で、配点は各100点です。2月18日に国語・英語・数学、19日に社会・理科を行います。
Q. 当日、病気などで学力検査を受けられなかったら?
追検査があります。日程は2月25日(木)・26日(金)です。1日目は国語・英語・数学、2日目は社会・理科です。
Q. 志望校を変えたくなったらどうすればいい?
一般入学者選抜では、出願後の2月12日(金)〜16日(火)正午までが志願変更期間です。
出典:福井県教育委員会「令和9年度福井県立高等学校入学者選抜に関する実施要項」(入学者選抜案内、入学者選抜関係日程、募集学科および募集定員)、福井県教育庁高校教育課「一般入学者選抜におけるデジタル採点導入について」(発表:2026年10月19日更新、確認:2026年10月25日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
この県の高校の情報は福井県の高校一覧にまとめています。










