神奈川県教育委員会が2026年10月9日、令和9年度(2027年春)の公立高校入試で使う「マークシート方式」について、受検生向けの案内を公表しました。学力検査(5教科の筆記テスト)は、令和9年2〜3月の検査でマークシート方式です。さらに、学力向上進学重点校など県立18校の特色検査も、共通のマークシート解答用紙を使います。この記事では、何が決まっていて、中3の今から何を準備すればいいのかを、やさしく整理します。
何が発表されたの?
ひとことで言うと:「マークシートの塗り方の練習を、今のうちから始めてね」という県教委からの呼びかけです。
今回の発表は、大きく2つに分かれています。1つは、学力検査(国語・数学・社会・理科・外国語など、点数で比べる筆記の検査)に関する案内です。もう1つは、特色検査(学校ごとに内容を決める、思考力などをみる検査)に関する案内です。どちらも県のホームページに載りました。
学力検査:マークシート方式で行う
マークシートとは、答えの番号や数字の「マーク欄」を、鉛筆で塗りつぶして答える方式です。神奈川県の公立高校では、平成29年度の入学者選抜から共通選抜の学力検査に取り入れられていて、令和9年度も同じ方式で行います。
マークシート方式になるのは、次の検査です。
- 共通選抜(ふつうの一般入試にあたる選抜)
- 定通分割選抜(定時制・通信制の選抜)
- 特別募集(海外帰国生徒・在県外国人等)
- 中途退学者募集
- 別科
- 追検査(インフルエンザなどの感染症や、月経随伴症状などの体調不良といったやむを得ない事情で、学力検査をすべて受けられなかった人のための検査)
注意したいのは、共通選抜の二次募集の学力検査はマークシート方式ではないという点です。ここだけ別の形式になります。
特色検査:18校は共通のマークシート解答用紙
特色検査について、県は令和9年度の入学者選抜で、対象の県立高校18校が共通の問題と共通の選択問題を使うことを、2026年5月に示していました。今回の発表では、その解答用紙がマークシート形式になることが案内されています。
対象は次の18校です。ただし、横浜国際高校の国際科・国際バカロレアコースは含まれません。
- 学力向上進学重点校(8校):横浜翠嵐、川和、柏陽、横浜緑ケ丘、多摩、湘南、厚木、小田原
- 学力向上進学重点校エントリー校(10校):希望ケ丘、横浜平沼、光陵、横浜国際、横須賀、鎌倉、茅ケ崎北陵、平塚江南、大和、相模原
ここで大事なのは、特色検査のすべてが選択式になるわけではないことです。マークシートで答える問題と、自分で書いて答える記述の問題が組み合わさります。
日程・数字のまとめ
ひとことで言うと:マークシートで受ける検査は2月〜3月にあります。いちばん大きいのは2月16日の共通検査です。
県が発表している令和9年度の主な日程は次のとおりです(マークシートの案内そのものに日程はなく、2026年5月1日発表の日程から抜き出しています)。
共通選抜(全日制・定時制・通信制)
- 出願:2027年1月25日(月)〜1月29日(金)
- 出願変更:2月4日(木)〜2月8日(月)
- 学力検査(共通検査):2月16日(火)
- 特色検査・面接:2月16日(火)・17日(水)・18日(木)
- 追検査:2月22日(月)
- 合格発表:2月26日(金)
定通分割選抜(定時制の夜間・通信制)
- 出願:3月4日(木)・5日(金)
- 学力検査:3月15日(月)
- 合格発表:3月19日(金)
特色検査をどの日に受けるかは、学校によって違います。自分の志望校の日程は、必ず志望校の案内で確かめてください。
受験生・保護者が気をつけること
ひとことで言うと:知識は十分でも、塗り方のミスで読み取りエラーになるのは、もったいない。慣れておくことが一番の対策です。
鉛筆と消しゴムのえらび方
- 筆記用具はHBまたはBの黒鉛筆が向いています。
- シャープペンシルを使うなら、芯の太さは0.5mm以上にします。
- ボールペンは使えません。
- 答えを直すときは、消しゴムできれいに消します。消し残しや、消しくずが残っていると、読み取りエラーが起こることがあります。
マーク欄の塗り方
マーク欄は、濃くはっきり塗りつぶします。県が「悪い例」として挙げているのは、次のようなものです。
- 線を引くだけで塗りつぶしていない
- レ点を書いているだけで塗りつぶしていない
- 塗りつぶす場所が小さい、または欄からはみ出している
- 輪郭をなぞって塗りつぶしていない
- 塗り方が薄い
受検番号のマークミスに注意
受検番号は7桁のマーク欄に塗ります。県は、よくあるミスとして次の4つを挙げています。
- マーク漏れ:塗っていない桁がある
- 複数マーク:同じ桁を2か所以上塗っている
- けた間違い:隣の桁を塗ってしまう
- 0と1の間違い:いちばん上のマーク欄を「1」と勘違いして、「0」の欄を塗ってしまう
受検番号は、全教科で左から右に記入します。縦書きの国語の解答用紙でも同じなので、「縦書きだから上から下だ」と思い込まないようにしましょう。
数字で答える問題の考え方
数学などでは、答えの数字をマークする問題があります。たとえば「あい」と表示されていたら、2桁の数を答えます。1桁の「8」を、「あ」に0、「い」に8と、2つの欄を使って答えることはありません。
特色検査を受ける人へ
- 解答用紙には、その学校では使わない共通選択問題の欄も印刷されています。使わない欄は空白のままにします。
- 問題冊子の問題番号が、問1〜問4と順に並んでいないことがあります。解答用紙の番号に合わせるためです。たとえば問1・2・3・5を使う学校なら、解答用紙の問1〜問6のうち、1・2・3・5だけを塗ります。
- 共通選択問題は学校が指定するので、受検生が選ぶことはできません。
- 解答用紙の見本は、令和8年度の特色検査の問題をもとに、県のホームページに載っています(裏面は省略)。
中3の今、できること
県は、令和8年度・7年度・6年度の学力検査の問題と、解答用紙を、ホームページで公開しています。令和9年度入試の準備に使うよう案内されています。過去問を解くときは、本番と同じ形の解答用紙を使い、鉛筆でマークを塗る練習もしておくと安心です。なお、解答用紙は裏面も使うことがあります。
よくある質問
Q. 追検査もマークシートですか?
A. はい。体調不良などで学力検査をすべて受けられなかった人のための追検査も、マークシート方式です。
Q. 共通選抜の二次募集もマークシートですか?
A. いいえ。二次募集の学力検査は、マークシート方式ではありません。
Q. 特色検査は全部マークで答えますか?
A. いいえ。マークシートの問題と、書いて答える記述の問題を組み合わせます。
出典・問い合わせ先
出典:神奈川県教育委員会「マークシート方式による学力検査の実施について」(リーフレット:「マークシート方式」による公立高校入学者選抜学力検査の実施について)、神奈川県教育委員会「学力向上進学重点校等における『マークシート方式』による特色検査の実施について」、神奈川県教育委員会「令和9年度の入学者選抜の日程」(発表:2026年10月9日・日程は2026年5月1日、確認:2026年10月25日)
内容についての問い合わせ先は、神奈川県教育委員会 教育局 指導部高校教育課 入学者選抜・定員グループ(電話 045-210-8084)です。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
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