長崎県教育委員会が、2027年春に高校へ入る人(現在の中学3年生)向けの「令和9年度長崎県公立高等学校入学者選抜実施要領」を2026年9月30日に公表しました。いちばん大事なのは、全日制の一般選抜の出願が2027年2月1日(月)〜2月5日(金)、学力検査が2月16日(火)・17日(水)、合格発表が3月4日(木)ということです。
何が発表されたの?
ひとことで言うと:「いつ・どこに・何を出して・どんな試験を受けるか」を細かく決めたルールブックが出ました。
長崎県の公立高校入試は、2025年度入試から「特別選抜」「一般選抜」「チャレンジ選抜」の3つの形になっています。今回の実施要領は、それぞれのやり方を具体的に書いたものです。県のページでは、実施要領のほかに、学校・学科・コース別の募集定員と実施内容の一覧、付録、キャッシュレスでの手数料支払いマニュアルも見られます。
3つの選抜は何がちがうの?
- 特別選抜:部活動や文化活動などで「顕著な実績がある」と自分で考える人が対象の、早い時期の選抜です。学力検査は行わず、書類(調査書など)に加えて、面接やプレゼンテーションの中から各高校が選んだ検査で判断します。「自己推薦①」と「自己推薦②」の2種類があり、同時には出願できません。
- 一般選抜:多くの人が受ける、国語・社会・数学・理科・英語の5教科の学力検査と面接を行う選抜です。
- チャレンジ選抜:主に離島・半島地域の少人数教育を行う高校で行います。一般選抜の結果、定員が埋まった学校では行いません。
「調査書」とは、中学校が作る成績や学校生活の記録のことです。どの選抜でも、調査書・学力検査・面接などをどのくらい重く見るかは、各高校が決めます。
一般選抜の学力検査はどんな試験?
ひとことで言うと:5教科、各100点、各50分です。
- 教科:国語、社会、数学、理科、英語(英語には聞き取りテストが含まれます)
- 配点:各教科100点。ただし、学校や学科によっては、特定の教科の点数を1.5倍から2倍にする「傾斜配点」を使うことがあります(県教委の承認が必要です)
- 問題の作り方:県教育委員会が作ります。数学と英語は、難しさの違う2種類の選択問題があり、どちらを解くかは各高校が指定します
- 問題の特徴:日常生活や社会の問題と関連した「探究的な学び」の要素を取り入れた問題が、全体の2割程度入ります
出題されない範囲があるの?
あります。次の内容は出題範囲から除かれます。
- 国語:古典のうち「漢文・漢詩」の作品
- 社会:中3の公民で学ぶ「私たちと国際社会の諸課題」
- 数学:中3で学ぶ「標本調査」
- 理科:中3の「地球と宇宙」のうち、太陽系と恒星の惑星と恒星の部分
- 英語:中3で学ぶ「仮定法」
勉強の時間は限られます。除かれる範囲がはっきりしているので、ほかの単元にしっかり時間を使えます。
日程・数字のまとめ
特別選抜(全日制・定時制昼間部、離島留学特別選抜、美術・工芸科特別選抜)
- 願書の受付:2027年1月12日(火)〜1月18日(月)(最終日は15時まで)
- 検査:1月26日(火)
- 合格発表:1月29日(金)14時(各高校のホームページで受検番号のみ発表)
一般選抜
- 願書の受付:2月1日(月)〜2月5日(金)(9時〜16時、最終日は15時まで)
- 学力検査:2月16日(火)・2月17日(水)
- 面接:原則として2月17日(水)の学力検査のあと(詳しい時間は各高校が決めます)
- 追検査:3月2日(火)
- 合格発表:3月4日(木)14時(追検査を受けた人の分も同時)
チャレンジ選抜
- 願書の受付:3月5日(金)〜3月9日(火)
- 検査:3月11日(木)
- 合格発表:3月16日(火)9時30分
定時制課程(昼間部を除く)
- Ⅰ期選抜:願書は2月1日(月)〜2月5日(金)、検査は2月16日(火)(学力検査をする学校は2月16日・17日)、合格発表は3月4日(木)
- Ⅱ期選抜:願書は3月11日(木)〜3月17日(水)、検査は3月23日(火)、合格発表は3月25日(木)9時30分
通信制課程
- 願書の受付:3月2日(火)〜3月26日(金)、入学内定の通知は4月2日(金)まで
学力検査当日の時間割(一般選抜)
- 2月16日:9時集合。国語(9:40〜10:30)、英語(11:00〜11:50、はじめの10分が聞き取りテスト)
- 2月17日:9時集合。社会(9:40〜10:30)、数学(11:00〜11:50)、昼食をはさんで理科(12:55〜13:45)。そのあと面接
- 手数料:選抜手数料は2,200円
受験生・保護者が気をつけること
ひとことで言うと:出願は1校だけ。出したあとの志願先の変更はできません。
- 志願は各選抜で1校だけ:特別選抜、一般選抜、チャレンジ選抜のそれぞれで、出願できるのは1校です。学校によっては、第3志望までの学科(コース)を選べます。いったん受け付けられた願書と調査書は返してもらえず、願書を出したあとに志願先を変えることもできません。
- 特別選抜に合格すると、一般選抜には出願できません。また、公立高校に合格した人は、チャレンジ選抜には出願できません。一般選抜で受けた学校へのチャレンジ選抜の出願もできません。
- 特別選抜に合格しなかった場合:改めて一般選抜などに出願できます。全日制の特別選抜を受けて合格しなかった人は、受検票を願書に添えれば、選抜手数料は必要ありません。
- 願書の提出は中学校を通して:願書や写真票は中学校長に出し、中学校が調査書などをまとめて高校に出します。調査書は2026年12月末日現在で作られます。
- デジタル採点への同意:出願にあたって、クラウドサービスを使ったデジタル採点が行われることを承諾する必要があります。不明な点は県教育庁高校教育課に問い合わせます。
- 県外からの出願を考えている場合:特別選抜(自己推薦②)と一般選抜は、原則として2026年12月18日(金)までに志願先の高校へ電話で申し出ます。自己推薦①は県外からの志願者は対象外です。
- 通学区域:普通科は住んでいる地域によって区域内志願か区域外志願かが決まります。判断の基準は、2027年1月13日現在の居住地です。
- 受検上の配慮が必要な場合:障害などで通常の方法での受検が難しいときは、中学校長が願書の受付期間より前、または受付期間中に志願先の高校へ申請します。早めに中学校へ相談しましょう。
- 検査当日の持ち物:受検票、鉛筆(シャープペンシルも可。色鉛筆は不可)、消しゴム、鉛筆けずり、三角定規一組、コンパスなど。携帯電話やスマートフォン、ウェアラブル端末などは持ち込めません。
病気などで試験を受けられなかったら?
インフルエンザなどの感染症や体調不良、けがなど、本人の責任ではない理由で一般選抜の学力検査を受けられなかった人は、追検査(3月2日)を受けられます。追検査は小論文で、時間は14:00〜15:00です。そのあと面接があります。
- 中学校長が、2月17日(水)10時までに「追検査受検願」を志願先の高校に出します。希望が出たときは、すぐに高校へ電話でも連絡します。
- 受けられなかった理由を証明する書類(医師の診断書など)は、2月24日(水)12時まで(土日を除く)に出します。
- 追検査の合格者は、本検査の受検者とは別に、定員の枠の外で選ばれます。
よくある質問
Q. 一般選抜の面接は全員受けるの?
はい。高校は志願者全員に面接を行います。対面で行う場合のほか、紙の上で行う場合もあります。
Q. 合格発表はどこで見られる?
各志願先の高校のホームページで、受検番号だけが発表されます。時刻は特別選抜が1月29日14時、一般選抜が3月4日14時、チャレンジ選抜が3月16日9時30分です。
Q. 各高校の募集定員はどこでわかる?
県のページにある「学校・学科・コース別募集定員、実施内容等一覧」に載っています。この記事では、学校ごとの定員や選抜方法は扱っていません。志望校の分は、必ずこの一覧で確かめてください。
出典:長崎県教育委員会「令和9年度長崎県公立高等学校入学者選抜実施要領」(発表:2026年9月30日、確認:2026年10月25日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
この県の高校の情報は長崎県の高校一覧にまとめています。










